こちらミレニアムサイエンススクール、先端医療開発部! 作:アトラ・ハシースの筆箱
登場人物紹介
西那グラ:三年生、不憫
人生には、何をやってもうまくいかない日がある。
「ごめんなさーい!最下位はてんびん座で苗字が西で始まるあなた!今日は何をやってもうまくいかないでしょう!!!」
あほくさ。何でニュースの占いでそんなピンポイントになるんだよ。
もういいや。今日は朝から散歩にでも行こう。
少し喉が渇いたな。自販機でお茶でも買おう。そう思って財布から百円玉を取り出す。貨幣投入口に入れようと近づいた時につま先を引っ掛けて転んでしまった。そして百円玉は側溝に落ちてしまった。
気を紛らわすためにも、今日は学区外まで行こうかな。そう思って歩き出そうとした瞬間、後頭部を強い衝撃が襲う。
「いったぁ……」
「すみません!!!大丈夫ですか!!!」
振り返ると、
「大丈夫だよ。次からは気を付けてね」
私はそう言ってボールを投げて返そうとした。その瞬間、頭頂部に強い衝撃を受ける。バランスを崩した私は、そのまま倒れ込んでしまった。
「も〜!次は何なに!?」
少し苛つきながら下手人の正体を見る。それは見覚えのあるヒゲを持った海賊の人形だった。もっといえば、樽に入れられて剣を刺されてそうな。ただし、下部には不必要な量の噴出装置がつけられている。これを作ったのは明らかに
〜〜〜
陽も登り切った正午、私はD.U.シラトリ区にやって来た。この前ネットで話題になっていたドーナツ屋に来たかったんだよね。楽しみにしながら歩いていると、額に銃弾が数発当たった。
「動くな!こいつがどうなってもいいのか!」
見ると、例のドーナツ屋で人質を取って強盗してる奴がいた。多分威嚇射撃が私に当たったんだろう。腹立つなあ。ここなら暴れても大丈夫だろう。そう思い、愛銃を抜いて近づく。
「無意味な抵抗はやめてください!素直に投降すれば、安全は保証します!」
あ、ヴァルキューレ生だ。大丈夫かな。そう思って眺めていたが、案の定交渉は決裂した。
(しょうがない。さっさと制圧するか……っ!?)
パンパンパン!!!
ヴァルキューレ生が撃った銃弾が、真横にいたはずの私の額に全弾命中した。
「……もう、全員
〜〜〜
陽も沈み出した夕方。広場に行くと、明らかに場違いな物が鎮座していた。
それは、あまりにも巨大な機械だった。長いアーム先端には回転式の巨大なホイールがついており……ってBWE!?ってことは……。
「やあ、グラ。奇遇だね」
「うわっ、
「開口一番で“うわっ”って言われるのは流石に傷付くね」
もうちょっと行動を鑑みなよ。
「んで、どうせロクでもない事してるんだろうけど。セミナーに文句言われなかったの?」
「ああ、今回はそのセミナーからの依頼だからね」
「これはだね……」ウタハは少し溜めて、
「名付けて“削るくんMk.3”だ」
「説明しましょう!この“削るくんMk.3”は自律思考プログラムを組み込んだことで従来の様な手動操作ではなく、削る対象を設定すれば後は自動で削ってくれるんです!勿論従来の様にBluetooth機能や自爆機能など…」
自律思考……、自動で削る……。なんか嫌な予感がする……。
《ケズル…ケズル…》
「…ん?」
なんかこっち向いてない……?
《対象ヲ……ケズル!!!》
「不味い。こちらの命令を受け付けなくなった!」
\ゴウンゴウン!!!/
……明らかに大怪我では済まない速度で回転しているホイールが、私の方へと迫ってくる。
「……誰か助けて〜!!!」
【続く】
(ヴェリタスが何とかしました)
4人の運の良さ
西那グラ:不運
月守アサヒ:かなり幸運
丸山サク:不運
古池チカ:超幸運
次話はいつか投稿します。