ようこそ百合至上主義のハーレムへ   作:ド級のスランプ、ドスランプス

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クラスポイント、全体で同じ額増える分には順位関係なくお小遣いが増えるだけですからね


生理用品貰いに行かなきゃいけないのも割とセクハラじゃない?

 無人島試験三日目。

 

「あ! やっと見つけた! Dクラス!!」

 

「クク、随分とひもじい暮らしをしてるみたいだな?」

 

「……龍園君、それに虎居さん? 一体なんの……」

 

「トイレ貸して!」

 

 えぇ……って雰囲気になってる。りゅーたんもコイツマジかって顔してる。しょうがないじゃん身体の構造の問題でりゅーたんよりもたないんだから。かといって水分取らないと熱中症待った無しだし。

 

 

 

「やー助かった助かった。ありがとね!」

 

「困った時はお互い様! でも、なんでウチのクラスに?」

 

 Dクラスからは平田君が出てくるかと思ったけど、来たのは櫛田さんだった。多分私がトイレ借りたせい。この空気の中で大物ぶるのは諦めてりゅーたん

 

「ちょっとリーダーの人と話したいことがあって。……あ、試験のリーダーじゃなくて、クラスを取り纏めてる人って意味ね」

 

「それなら平田君も呼んでくるね。ちょっと待ってて」

 

 

 

「それで、全ポイントを使い果たした愚かなクラスが何の用かしら?」

 

「はっ、ポイントを使うついでにお前らに恵んでやれってコイツが煩くてな。リーダーとして付き合ってやってるって訳だ」

 

 堀北さんは呼んでないんだけどな……? 話が変に拗れそうだから下がってて欲しかった。成長してから出直してきて〜

 

「とりあえずこれ見てくれたらいいよ。はい契約書」

 

「……リーダーを教える代わりにポイントを渡せってことかな」

 

「まあ簡単に言うとそういうこと。ウチは全部使い果たしたからリーダーを当てられてもデメリットが無いんだよね。それに、Dクラスはちょっとでも多くポイントが欲しいでしょ?」

 

「まあ、そうだね。正直ノーリスクで貰えるなら5でも10でも有難いぐらいだ」

 

「でしょ? ノーリスクで学年全体にポイントが増えるならやるしかないかなって。損するの学校だけだし」

 

「でも、リーダー当てで得た8割のクラスポイントか……」

 

「10でも有難いって言ったのはお前だぜ? 別に俺達は、お前らに恵む義理もねぇしな」

 

「だったらそうしたら? 私達がそっちのクラスのリーダーを当てれば50ポイント貰えるもの」

 

「クク、構わねぇぜ? そうするなら二人でリタイアしてリーダーを居なくするだけだ。外したペナルティを食らって精々後悔したらいい」

 

 おー口が回る回る。実際全員リタイアは出来るのかな? 結果聞く人も居なくなっちゃうけど。

 

「……僕はこの提案を受けたいとは思う。けど……五分五分とは勿論言わない。せめて6割でどうだろうか?」

 

「ハッ、身の程を弁えた奴は好きだぜ? 構わねぇ、そっちが4のこっちが6だ」

 

 一、Dクラスは本特別試験におけるリーダー当てで得たクラスポイントの6割をBクラスへ譲渡する。

 

 これだけの実にシンプルな契約。取り交わすのにも当然時間は必要無い。

 

「ん、ありがと。じゃあこれ先生に渡したらリタイアするんだけど……綾小路君居る?」

 

「何かあるなら伝えとこうか?」

 

「んや、場所教えてくれたら自分で行くよ。折角なら友達の顔見ときたいし」

 

 

 

「何の用だ? 虎居。てっきりまだ遊んでるかと思ってたぞ」

 

「流石に7日バカンスはポイント足んないって。そもそも飽きるしねぇ。それで用事だけど……Dクラスって、夜に抜け出せたりする?」

 

「別に見張りを立ててる訳でもない。どこかに行こうと思えば行けるが……」

 

「ん、おっけー。じゃあ……6日目……はギリギリすぎるか。5日目の夜に、ウチのクラスが最初に遊んでた浜辺に来てよ。良いもの見せてあげるから」

 

「……分かった。5日目だな」

 

「うん。忘れないでね。……あ、良いものって言っても別に裸とかは見せないよ?」

 

「別にそんな期待はしてないが……」

 

「ふーん、私の裸は良いものじゃないんだ〜」

 

「いや、引き締まったいい身体だとは思うぞ? 野生動物のような美しさがある」

 

「あれ? 思ったより高評価?」

 

 暗にお前の身体能力は分かってるぞって言われてる? プールで見ただけでそんなこと……綾小路君なら分かりそうだな……

 

「もしかして綾小路君、スレンダー派?」

 

「どうだろうな。考えたこともなかった」

 

「私の胸と佐倉さんの胸だったらどっち揉んでみたい?」

 

「……セクハラで訴えるぞ?」

 

「残念、この試験でセクハラは禁止事項に入ってません! ほら、どうなのさ〜?」

 

「どうだろうな。経験が無いから何とも言えない。両方試してみれば好みも分かるんだろうが……」

 

「ふふん。欲張りさんだね。──言えたじゃねぇか」

 

 そりゃ、揉みたいっしょ。

 

「じゃ、そんな訳でまたね〜」

 

「なんの質問だったんだ……?」

 

 機械小路君になってないかの確認。なってたら答えてくれないか、機嫌を取って利用するような話術を使っただろうから。思春期男子してて虎ちゃんは嬉しいよ。

 

 

 

 無人島試験、四日目。

 

 きょうはなんにもないすばらしい一日だった。……いや、ふざけているわけでは無く。

 

 全クラスを回り終えて契約を取り交わした以上、もうこの特別試験でやることもなく、事前のお言葉に甘えてAクラスの洞窟にお邪魔させてもらっているのだけど。

 

「だらけきってるねぇ……」

 

「そりゃ200ポイント分も物資貰えればね。葛城達はスポット回るのに忙しそうだけど」

 

 食料品も飲料も、なんなら扇風機やら簡易天幕やらまである以上終わりを待つ以外することが無いのである。特に坂柳派閥。どうせ邪ロリから足引っ張るように言われてるんだろうし。

 

「それで? 虎姫さんはもう悪だくみは終わりかい?」

 

「滋賀県……? まあ、キーカードの写真も貰っちゃったしねぇ。橋本君、仕事早くない?」

 

「まだ送り付けてないしむしろ遅いぐらいだろ。ま、戸塚なんかをリーダーにした葛城の失態だわな」

 

「まあねえ。女子をリーダーにして下着の中にでも隠させればよかったのに」

 

「女子の大半が姫さんの派閥なのが運の尽きだな」

 

 Aクラスのリーダーカードの撮影だけどこかで……って思ってたら金髪蝙蝠君がもう済ませてた。おかげで私はニートである。りゅーたん? 暇だからって寝ちゃったよ。

 

「にしても、なんでわざわざ二人残ってるんだ? 虎姫さん一人で十分だったろ? 別にリーダーを隠す必要も無いんだし」

 

「私もそう思うんだけど……りゅーたんが私の身体気に入っちゃったから、一日でも長く抱きたいって」

 

「は?」

 

「マジ?」

 

「……おい」

 

「あ、起きてたんだ」

 

 上から真澄ちゃん、橋本君、りゅーたんである。というか、起きて聞き耳立ててたのね。

 

「……俺一人じゃ交渉の場に来ねぇ奴が居るからだ。断じてそんな理由じゃねぇ」

 

「も~照れちゃって~」

 

「殺すぞ」

 

「あは。出来ないことを言うもんじゃないって」

 

 殺すぞ、はりゅーたんのクラスの方言で『私達は気やすい冗談を言い合える仲です』という意味である。

 

 

 

 無人島試験、五日目──の夜。

 

「葛城君、ちょっと外行きたいんだけど」

 

「む……何か必要なものがあれば取ってくるが」

 

 露骨に外に出したく無さそう。特に怪しい行動もしてないはずなんだけどな。まあ他のクラスってだけで警戒対象か。

 

「……出来れば自分で行きたいんだけど、ダメ?」

 

「そう言ってなんか悪だくみしてんだろ!? 坂柳と仲いいの知ってんだぞ!」

 

「弥彦……そう敵視するな」

 

 有栖ちゃん嫌われ過ぎてない? 戸塚君イジメでもした? 

 

「いや、その……生理始まっちゃって……」

 

 ピシ、と空気が固まった。Aクラスの女性陣からこのノンデリ野郎……って視線が戸塚君に向いている。

 

「葛城君が夜用とかショーツタイプとナプキンの違いとか分かるなら持ってきてもらうんだけど……」

 

「……すまん。こちらが配慮に欠けていた」

 

 うーん良い漢。素直に謝れるって大事だよね。お前もそう思うよな? Dクラスの赤髪ゴリラ。

 

「いや、まぁしょうがないよ……で、行ってきていい?」

 

「うむ。だが、一人では何かと大変だろう。誰か共に──」

 

「あ、じゃあ真澄ちゃんお願~い。一緒に夜のお散歩しよ?」

 

「まあいいけど……無理してないわよね?」

 

「大丈夫大丈夫」

 

 

 

「すまん、待たせたか?」

 

「今来たとこ……ではないけど、そんな待ってないよん」

 

「そうか……一緒に居るのは……」

 

「Aクラスの神室。別によろしくしなくていいわ」

 

「そ、そうか?」

 

「こら! ツンツンしないの!」

 

「ちょ、わ、わかったから……! 人前でそんなところ触……んっ!」

 

「俺は何を見せられているんだ……?」

 

 わからせ……? 

 

 

 

「……綾小路、これ。Aクラスのキーカードの写真」

 

「……いいのか? 自分のクラスを売って」

 

「売ったのは虎居だし。『私のクラスはリーダー当てしないけど他のクラスを手伝わないなんて言ってない』って」

 

「ありがとう、でいいのか?」

 

「うーん、こっちの得の為でもあるし……それに、綾小路君今回貢献しないとマズいんでしょ?」

 

「何故それを?」

 

「堀北さんがAクラスを目指してるのは有名だし。それに従わされてるなら何かあるのかなって。綾小路君はAクラス特典とか興味無さそうだし」

 

「まあ……大体当たりだ。よく分かったな」

 

「全く……ちゃんと友達に相談してよね。別に私は綾小路君が秘密組織に育て上げられた人工の超人でも友達辞める気無いからね?」

 

「なんだその具体例は」

 

「だって綾小路君一般常識に結構欠けてるし」

 

「……家が田舎でな」

 

「私だって実家は駅も無いような田舎だったけど……!?」

 

「何故そこで切れる」

 

 ホワイトルーム生でもないのにカラオケもゲーセンも行ったことなかったけど……!? 

 

 

 

 

 

 無人島試験、六日目──も何もなかった。なので七日目。

 

 

「ではこれより、端的にだが特別試験の結果を発表したいと思う。なお、結果に関する質問は一切受け付けていない。自分達で結果を受け止め、分析し次の試験へと活かしてもらいたい」

 

 分かっちゃいたけどウチのクラスだけ露骨に人数が少ないね。二人ですよ二人。こんなん絶対噂とかされちゃうじゃん。そういう意味でもAクラスと一緒に過ごしててよかったね。

 

「最下位はBクラス。0ポイント」

 

 うーん知ってた。むしろこれでポイントあった方が怖いよ。

 

「3位はAクラス。220ポイント」

 

 露骨にざわざわしてる……というか派閥でなんか言い合ってる。まあ有栖ちゃんが大体全部悪い。というか200も増えたら充分じゃんね。いや、りゅーたんとの契約考えたら実質20ポイント……しかも25ウチに回すから実質-5ポイントか。そりゃ文句も出るわ。

 

「2位はDクラス。260ポイント」

 

 Aクラスとは打って変わって和やかな雰囲気。みんなで頑張ってよかったねー! って感じ。……いや、和やかって表現するにはちょっと狂喜乱舞かも。まあ今までクラスポイント0だったもんね。堀北さんもリタイアしてないし。

 

「1位はCクラス。305ポイント」

 

 うーん流石団結力クラス。リタイアも出ないし、勝手に買い物する人も居ないし。一之瀬さんの求心力も上がってそう。まあ少なくともBクラスの座は取り返されちゃったね。りゅーたんも拘ってないしどうでもいいんだけど。でも嬉し泣きしてる一之瀬さんは可愛いね。

 

「以上で、結果発表を終了する」

 

 

 

 ──―無人島試験編終わり! 閉廷! 

 

 まあ無人島試験のポイントとクラスポイントはずれるんだけど。契約のおかげでね。それを込みで考えると今は──

 

 坂柳クラス   :1040cpt→1235cpt

 

 

 一之瀬クラス  :750cpt→1005cpt

 

 

 りゅーたんクラス:787cpt→922cpt

 

 

 綾小路クラス  : 0cpt→200cpt

 

 これに加えてウチはAクラスから毎月200cpt分のプライベートポイントが入る契約。つまり実質1122cptって考えれば一之瀬さんのとこに抜かされたのも問題なし。

 

 え? 80以上ポイントが増えてる? ウチに回ってるポイントが変? 

 

 まあなんというか……契約書はちゃんと読みましょうねってこと。

 




お気に入り、評価、感想よろしくお願いします。

?小路君(女子同士だとあのぐらいのスキンシップが普通なのか…虎居のコミュ力は勉強になるな…)
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