病弱な白洲の姉   作:脱力戦士セシタマン

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 なんでっ!投稿した午前中にっ!赤バーと評価10人がっ!同時に達成されているんですかっ!!!!
 嬉しいですが、恐怖で震えが止まりません。5話で終わらす宣言したじゃないか……ほんへ終わっても執筆続くじゃないっすか…………

 あの、後日見たら何なら評価数20人とか行ってるんですけど……えっこれ30話とかまで天元突破しろと?お前は終わらせねぇよと?終わらせんだよ物語なんだからよぉ!!!!

 もうちょっと早く投稿する予定でしたが、リアルの方で色々あってメンタル死んで投稿できませんでしたが、亀更新でもねじ込んでいく予定です。



終演(エンドロール)

 

 

 私は気付けば奇妙な所にいた。劇場とも映画館とも言える場所に、丁度入った所に立っていた。目を少し下に向けると座席に誰一人座られていない状態でずらりと並んでいて、不気味に思える筈なのに、私は不思議と心は凪いでいた。

 

「やあ、まさか君がここに来るなんてね。そうなると、私の予知夢で見たものとあまり変わらなかったようだ。つくづく運命とは残酷な物だよ」

 

 座席の前後にしても左右にしても真ん中と言える場所から、セイアが顔を出してきた。

 

「いや、きっと変わっている。アズサが生きているからこれで良かった」

 

 私はセイアの方へ歩きながらそう言う。

 

「…………そうかい。なら私は幾分かは役に立てたようだ」

 

 私はそう少しばかり悲しそうなセイアの隣に座った。

 

「そろそろ上映かな」

 

 何が見れるのか知らなかったけれど、私は自分の今までの人生が上映される事は分かった。根拠がないのにも関わらず分かるのは、私がいるこの劇場が死後に訪れ自身の人生を見ると言われる場所なのかもしれない。

 

「セイアはいいの?私の人生なんか見て。あんまり見ないほうがいいと思うよ」

「いや、私は君の人生と言う物語に興味があるからね。面白いかどうかは、私が見て決めるさ。ハムレットにもあるだろう?『プディングの味は食べてみないと分からない』と」

「…………物好きだね。食べた事がある人の舌が信じられない?」

「違うよ。君の舌に合わなくとも私の舌に合うかもしれないからね。感性の違い、と言うやつだよ」

 

 私の人生は私としては人に見せるにはキツイ人生だったと思うけれど、セイアはそうじゃないかもと思っているみたいだ。まあ別に見られたっていい。私の人生はもう終わっているのだから。

 上映場の照明は暗くなり、ブザーが鳴る。本当に始まるみたいだ。私はいつの間にか用意されていたストローの刺さった辛めのジンジャーエールのコップを取って少し飲んで、画面を見る。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

…………………………………………………………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 私は生まれた時から息苦しかった。それは身体もそうなのだろうが、精神的にもそうだったのかもしれない。

 

『姉上!大丈夫!?』

『大丈夫。私はアズサの姉上なんだから!』

 

 私は、生まれつき名前がなかった。私とアズサは物心付く頃からストリートチルドレンとして生活していた。だから、私の名前は知らない。けれど、辛うじてアズサの名前と白洲の苗字だけは幼くてちっぽけな頭で抱えていられたのだろう。

 そして私はそのまま姉上として過ごした。私は喘息が酷く、咳と喘鳴との付き合いは生まれたときからなのだろう。

 

(しんどい……でもアズサの為に頑張らなくちゃ)

 

 私はそう思って、ゴミとかを漁って食べられる物とお金になりそうなものを弄ってはどうにか日銭を稼いでいた。

 その中で、私は本を集め続けていた。本に載っていた知識で何が売れそうかを判断していたし、それのお陰で死なない位にはお金は稼げていた。

 

『はい。食べな』

『ありがとう。姉上のは…………』

『私はいいの。アズサが美味しそうに食べていてくれれば、何でも美味しいから』

 

 私は体が弱いとわかっていて、アズサに安全そうな所を選んで与えていた。私の食べる物は明らかに腐っていたり色が変だったけど、アズサが元気だったら私はそれで良かった。それに、私は何を食べたって息苦しいのが治るわけじゃなかったから。

 

『アズサは……学校に行きたい?』

『……うん。でも姉上と一緒がいい』

『ふふっ……そうだね。でも、私はお金稼ぎを頑張らないとだから』

 

 第一そんな余裕は無かった。それに私は自力で学ぶタイプだし、学校に行ったとて豊かになれるとあまり思わなかったから、大して行く気はなかった。

 それに私の住まうとこはアリウス自治区だから学校も大していいところではなかっただろうし……別に今振り返っても別に良かったと思う。

 

 まあ、そんな感じで時間は同じ子よりあったから、私は色んな仕事をしていた。

 

『おいクソガキ!早くしろ!』

『はいっ!……ゴホッゴホッ』

 

 10歳ぐらいからかな。塵に噎せながら工事現場で必死に働いてた。

 

『ゼヒュ…………ゼヒュ…………』

『ほら、ガキンチョ。くれてやる』

 

 アズサが12歳の時に誕生日プレゼントを買いたくて身体を売た事もあったっけ。

 アズサには身体を売るなんて事を知って欲しくなかった。アズサは純粋無垢でいて欲しかった。だから私はアズサにどうやって稼いでいるのか聞かれても、『コウノトリの手伝い』としか言えなかった。

 

『アズサ。お誕生日だよね』

『うん』

『はい。アズサってこういうのが好きだったよね?』

『わぁ……!』

 

 私はそのアズサの輝く目が好きで、毎年の誕生日はこうやってサプライズしていた。その年はケーキが用意出来なかったから、来年の時は用意してたかな。

 

『姉上。私は今日は暇だから手伝うよ』

 

 ある日、アズサが廃品回収を手伝った時があった。その頃の私はゼヒュゼヒュ言うのが喘鳴だと知る位には、私の症状は改善されないまま色々な知識を集めていた。

 

『姉上!沢山集められたよ!』

『………………うん……よく出来たね』

 

 けれど、アズサの方が私より沢山物を集めて、沢山稼いだ。私はそれを成長と喜ぶべきだったんだろうけれど、心の奥底から喜ぶ事が出来ず、悔しさが静かに渦巻いていた。

 

(私は姉上として……アズサの前に立っていたい)

 

 そう言う焦燥があったんだろう。私は金を稼げる方法は出来ることなら片っ端からやった。その中には人を殺す事も当然含まれていたけれど、私にとってアズサ以外の全てがどうでも良かったから躊躇せず受けた。その『全て』には当然私も入っていた。

 

『………………』

 

 幾度となく動かなくなった死体を見て、私は何も思わなくなっていた。私にとって大事なのはアズサの幸せだったから。その他が死んだって、どうだってよかった。

 

 そう言えば、人を殺す時には呪いを使っていた気がする。この頃から呪いは使えていたけど、実際いつから発現したとか、いつ頃から認識し始めたかとかは覚えていない。もしかしたら、もっと前から認識していたかもしれない。

 

 それから暫くして、私はアリウスに入学する事になった。小学中学とまともに勉強していないのに入学出来たのは、今までの私の知識と経験が生きたからなんだろう。

 

『走れ!』

『はぁ……はぁ……ゴホッゴホッ』

 

 まあ、アリウスでの活動は喘息の私にとって余りに辛くて、とっとと辞めてやろうと思った事は多かった。けど、入らなきゃいけないらしいから、私は仕方なく入って続けていた。

 

『アズサ……来年だな』

『うん。やっと姉上と一緒に学校に行ける。とても嬉しい』

『良かったね』

 

 そう話したけれど、アズサが入った少しして私はアリウスには余り行かなくなった。私は身体が動かないけれど、ヘイローの壊し方も知っていた。だから、行く意味がなくて行かなかった。

 

 

 そして何より、私の喘息がかなり悪化していた。これが一番大きかった。

 

 

『ゴホッゴホッ……げはっ…………!』

 

 1週間連続で行かなかった日の最終日からかな、私は血を吐くようになっていた。長い付き合いだった喘息が何か悪いのに化けたのかと思ったが、そんな事を憂いたとて治療される事なんてあり得なかったから私は諦めてアズサの為に────

 

『……ちゃんと学校に行こう』

 

 そう呟いて、結局すぐにはいけなかった。一人ではなんとかしきれない程、病は悪化していたんだろう。

 それから私はアズサに介護される日々が続いて、結局単位が足りないだかなんだかで留年して、アズサと一緒に授業を受けていた。

 

 そしてトリニティに攻めるとか何とかで色々あって、私は今トリニティの救護騎士団に預けられている。

 

「姉上は……姉上は……!」

「アズサちゃんですね」

 

 そう言うのは恐らくは救護騎士団の私の担当だろう。私の目は開いているけど、もう意識は朦朧として呼吸も浅かった。視界もぼやけていて、誰が誰だか分からない。ただ声がする方向は分かる。

 

「彼女は…………肺がんの末期です………………」

 

 とても言いづらそうな物言いで、私の病の正体が明かされた。肺がんか……通りで訳のわからない症状が出まくっていたんだ。てっきり呪われた力の反動かと思っていたからびっくりした。

 

「姉の名前をお聞きしてもよろしいですか?」

「名前は……名前は…………」

 

 するとアズサは目を伏せ、こう言った。

 

「分からないんだ………………」

「これは……どういう事?」

「一度皆さんは外へ。詳しい説明を………」

 

 そう言って皆が連れ出される中、先生と思しき影が残っていた。すると、どこからともなく人影が現れた。

 

「先生とお会いになるのは初めてですね。私はゲマトリアのゴルゴンダ、こちらはデカコルマニーと申します」

「そういうこった!」

「一体何の用だ」

 

 先生と思しき声は知らない声に挟まるような所から聞こえた。私の前に立っているのだろうか。

 

「彼女の神秘は癌によって変質しました。彼女のそれは神秘と呼ぶべきものではありません。そうですね…………彼女の言葉を借りて『呪い』としておきましょうか」

 

 私はよく見えない。目は開いてるけれどぼやけてよく見えない。でも声はわかる。どこかで聞いたことある話だけど、死ぬ前に聴覚だけが最後に残るって言う話があったっけ。

 

「彼女のそれは恐怖に限りなく近いものです。ベアトリーチェはその価値を見抜けなかったようですが、私は違います。彼女の病は私が何とかしましょう。ですが身柄はこちらに渡していただきたい」

 

 その知らない声は私に近づいてきた。近いから何となく形が見えるような見えないような……やっぱり分からないや。何のつもりかは知らないが、呪いも扱えないであろう私の死にかけの体にそんな価値はないだろう。

 

「無理であれば、彼女の妹でも────」

 

 お前は私の妹に手出しをするのか?ならば如何なる理由があろうと殺さなくてはならない。お前は敵だお前は徹底的に苦しめて殺す体が動かなかろうとなんだろうと殺す殺す殺す殺す殺す!!!!!!!!

 

「!……」

「今指がうg─────」

 

 私の右腕はソイツの首と思しき場所に手を伸ばす。私は意識が朦朧としているけれど焦点の合わない目を向けて私は首を全力で握る。何だか握る感覚がちょっと変だが、大体首の辺りは掴めているだろう。握力なんてない筈だけど、私の呪われた力が使えているのか結構苦しんでくれているみたいだ。

 

「そう……いう……こっ…………」

「今のは……!」

「どうやら私は地雷を踏んでしまったようですね……申し訳ありませんね、デカコルマニー」

「…………そういう……こった……!」

「…………残念だけど、私も渡す気はないし彼女も拒んでいるみたい」

「仕方がありません。偶々現れた貴重な調査対象でしたが、諦めることとしましょう」

 

 そう言ってソイツだった声は聞こえなくなった。あいつは危険だ。騙しに来ている雰囲気が何となく分かる。もう妹を守る事は出来ないだろうけど…………でも、この先生に任せるしかないだろう。

 

バン!!!!!

 

「姉上っ!」

 

 荒々しく扉が開く音とともに、聞き慣れた大切な人の声が聞こえた。

 

「姉上……本当は姉上を救護騎士団に預けるつもりだったんだ……きっと姉上なら無茶してでも来るって思っていたから!……………」

「…………………」

 

 流石自慢の妹。私の行動まで分かっちゃうなんて。私は嬉しいなぁ……

 

「でもまさか…………こんな……こんなっ…………!」

 

 そっか……アズサも何かまずい病だとは気づいていたけど、肺がんの末期だとは思わなかったんだね。

 私の頬には何かが落ちてきた感覚があった。きっとこれは……アズサのものなのだろう。

 

「アズ……………サ…………」

「っ!」

 

 私は……アズサよりもへっぽこなお姉ちゃんだった…………けど、お姉ちゃんだから……だから妹を安心させてあげないと。

 

 私がいなくても……その白い翼で自由に羽ばたけるように。

 

「……いっしょで……いて……くれ……て………………」

 

 口はうまく動かない。けれど私には伝えたいことがある。だから……最後の最後まで、往生際悪く抵抗させてもらおう!

 

「あり……がと………………」

 

 私の頬には涙が伝う感覚があった。きっと私は悲しいんだろう。でも、せめて最後にアズサに思いを伝えられて良かった。未練なんて………………やっぱりたくさんあるよ。でも、これで良かったんだ。

 

『ピーーーーッ……………』

「姉上…………ありがとう」

 

 私に聞こえる最後の声は、とても優しくて安心する声だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

…………………………………………………………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そして映画は終演(エンドロール)となった。流れる黒い文字をぼんやりと見ながら、私はセイアに尋ねた。

 

「どうだい?私の人生は」

「…………見ていて正直心苦しかったよ。私は君に対する認識を改める必要があるみたいだね」

「だから言ったのに、見ないほうがいいよって」

 

 私の人生が散々だったのか良かったのかなんてよく分からなかった。まあそれでも、アズサを守れたのならそれでいい。

 

「っていうか死んでも私動いてんじゃんっ!」

「君はまだ心臓が動いているから死んでいないんじゃないのかな?」

「いや、だからってあれはヤバいでしょ。っていうか私こんな首根っこ握るパワーキャラだっけ??????」

 

 私はそうビビリ散らかしながらそう言う。これってさっき言ってた私の呪いが原因なの????

 

「そう言えば、ナレーションやってるの誰?当事者みたいな語り口調だけど、当事者ここだよ????」

「それは……もしかして」

「えっ?」

 

 セイアはそういうとこちらを向いた。

 

「君の魂は『呪い』と『元からいた君』に割れているんじゃないのかい?」

「はぁ????」 

「なら、私が考えた君の名前を呼んでみよう。レン……これが私の考えた名だったが、どうやら呪いは反応しないみたいだ」

「!……本当だ」

 

 つまり……呪いは私の中にいたもう一人の私って事?……そうだとしても色々謎が多い。多すぎて、もし本人に質問出来たとしても上手く纏まらないだろう。

 

「でもなんで?……って言うか『呪い』が人格を持つって何????」

「あくまで私の予想だが…………その『呪い』は、喘息としての『長い付き合い』として君の中で混ざっていたんじゃないかな?まあ、私の言葉遊びに過ぎない予想だがね」

「……そうか」

 

 もしかしたら今の私は劣等感を抱えていた側の私なのかもね。私はアズサは大切だ。でもきっとさっきまで私に残っていた『呪い』の方は私よりもアズサを大切なのだろう。でもそれは別に悔しくない。だって私がいなければ我武者羅に努力出来なかっただろうし、お互い助けられていたんだろう。

 私は周りの明かりが付いたら立ち上がって、座席の横にある出口へ向かった。

 

「最後に…………」

「何?」

 

 セイアは何処か寂しそうな様子だった。きっと夢で話せる人が消えてしまうからだろう。私もセイアとは話していて中々楽しかったから名残惜しい。それでも、前へ進まなくちゃいけない。

 

「君と話せて楽しかったよ」

「私も…………セイアと話せて楽しかった」

 

 そう言って私は出口の扉のドアノブを握った。すると私は今になって、少し泣きそうになった。ここから先、どうなるか分からない。地獄へ行くのか、はたまた何も感じなくなるのか…………私はそれがどうしようもなく怖かった。そして何より…………

 

 

 

「やっぱ……アズサと居られたらどんなに良かったんだろうなぁ……」

 

 

 

 私はアズサと居たかった。それはどれ程願おうと叶わないから────そしてアズサに泣いた姿は見せたくなかったから、そう思って言えなかった。

 これは私の我儘なのかもしれない。そうかもしれないけれど、私はアズサと居られる時間がとても楽しかった。

 

「ごめん、最後に一つ聞いていいかな」

「なんだい?」

 

 私は少し顔をセイアに向けようとするけれど、涙は見せないようにした。

 

「私は……アズサとまた会えるかな…………?」

 

 私は泣いていると分かるほど声が震えていた。悲しい。まだアズサとやりたかった事が山のようにあったのに。その後悔は、もうどうにも出来ないのは分かっている。けれど…………どうしようもなく、悲しくて虚しくて……悔やみたくなってしまう。

 

「それは…………私にも分からない」

 

 やっぱりそう言う回答になるだろう。分かるわけなんかない。これから先は、きっと死んだ人にしか分からないんだろう。

 

「けれどね…………君が諦めさえしなければ、きっとまたいつか会えるはずさ。それに私は君と合える日をまた楽しみにしているからね」

 

 それは最早願望なのだろう。だけどそれは、私が信じたい物でもあった。諦めなければいつかは必ず合える。例え私が無になろうと地獄に落ちようとも……………そんな藁にも縋るような可能性は、私の涙を止めうるには十分なものだった。

 

「…………それじゃあ、また会おうって言っておいたほうがいいかな」

「そうだね。それではまた会おう」

「うん、また会おうね」

 

 そう言って私はドアノブを回して、その先へと、前へ進んだ。この先に何があるかは分からない。それでも私は、再びアズサに会うために────そう私は意思を固め、私は歩みを進めた。

 

 

 

 いつか必ず『次』が来ると信じて。

 

 

 






 本編を最後までお読みいただきありがとうございます。
 ここでは私の中でちょこちょこ考えていた裏設定的なものを明かしておきましょう。



 まずアズサ姉の肺がんの主な原因ですが、元から小児喘息持ちに加えて工事現場での仕事でアスベストを吸い込んでしまっていたから、と考えています。

 それから『呪い』ですが、実態はがん細胞が神秘の影響で人格を獲得し元からいたアズサ姉にお互い気付かないうちに混ざったと考えています。
 そしてその僅かにしかなかったがん細胞がアスベストや腐敗した食料等、様々な原因が重なって『肺がん』というものに成長したのでしょう。

 それから呪いパワーによりデカコルマニーに無いはずの首を握るというわけのわからないことまでしています。呪いパワーはすごい(テキトー)

 アズサ姉はゴルゴンダとデカコルマニーがまさか額縁と首無しとは思っていないので、二人ということは聞き逃しています。一応耳には入ってますが、そういう事を考える余裕がなかった為に頭には入ってないです。

 呪いの発言した時期ですが、実のところ生まれた時から使えます()
 それが当たり前すぎて認識できていなかったのか、いつからか気付いたのか……私が考えていないのとどこかのタイミングで呪いが『使えて当たり前』と思っていたのを元から居たアズサ姉本体が『あれ?』と思って認識したんじゃないかなと。

 因みに元から居たアズサ姉は『アズサと楽しく暮らしたい』と思っていますが、呪いは『アズサさえ生きていればいい』と考えていました。アズサ姉本体が劣等感を持っていたのは『2人で暮らすには私も負けないくらい強くならなきゃいけない』と考えていたからなんですね。でも自身のエゴでもあることに気づいていて、尚且つ呪いの『アズサだけでも幸せであれ』という願いしか叶わないことを薄々気づいてたのでしょう。
 だからアズサ姉本体は『私は我儘だ』というのでしょうね。

 そしてセイアの名付けた『レン』の由来ですが、スラム出身ながらその身の上に負けず、泥の中でも成長し美しい花を咲かせる蓮のように生きて欲しい……という意味が込められています。また、スーツのような服と言う、中性的な格好が多いため名前が男性名ともとれる名前となっています。



 長い後書きまで読んで頂きありがとうございます。Ifも番外編も書きます。書かねばー。読者とのお約束なのでね……期待に応えねば!!!!

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