モブは見守りたい【マジエク二次】   作:taisa01

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一旦のエピローグとなります。
GWに執筆した分は全部だしきったので、連続投降もいったん完了となります。

読んでいただきありがとうございました。


エピローグ

 ツクヨミ魔法学園の入学式の日、空は腹立たしいほど晴れていた。

 春である。

 正しく春である。

 冬の残り香は朝の空気の端に少しだけ残っていたが、陽射しはやわらかく、街路樹の新芽は薄い緑を持ち上げ、駅前から学園へ向かう道には、新入生らしい制服姿の少年少女がいくつも流れていた。

 

 その流れの中に、碑文(ひふみ)刻乃(ときの)はいた。

 新しい制服。

 新しい鞄。

 磨かれた靴。

 いつもより少しだけ整えた髪。

 

 それにしても制服というものは不思議だ。着るだけで、昨日までの自分と少し違う場所へ運ばれる気がする。

 もっとも刻乃の場合、内心はそこまで清新ではなかった。

 

 なぜなら、隣にいる少年が朝から三度目の質問をしてきたからだ。

 

「刻乃」

「何だ」

「ネクタイ、曲がってない?」

「曲がってない」

「本当に?」

「本当だ」

「女子に笑われない?」

「その質問が三回目だから、そろそろ俺が笑いを通り越して攻撃を開始するぞ」

「味方が敵に回った!」

 

 瀧音(たきおと)幸助(こうすけ)は、新品の制服を着ていた。

 ツクヨミ魔法学園の男子制服。

 少し背伸びしたような硬さがあり、本人の落ち着きのなさが余計に目立つ。

 首元には、灰色のマフラー。

 季節的には少し暑い。

 だが幸助は外さない。

 刻乃が何度も縫い直し、何度も刻み直した魔道具化したマフラーだ。

 

 操作、付与支援、伸縮の三つを中心に、無数の魔法文字が布目の奥へ隠されている。

 

 入学前のホテル事件の損傷も、翌日には修復してある。ただし完全ではない。マフラーは道具だ。消耗するし壊れもする。

 だから直す。

 それでいい。

 人間だって似たようなものだと、最近の刻乃は思うようになった。

 

 壊れないのが一番いい。だが壊れたら直す。全部は戻らなくても、使えるようにする。

 歩けるようにする。

 帰ってこられるようにする。

 

「幸助」

「何だ」

「暑くないのか」

「暑い」

「外せ」

「その時は、冷凍の付与して調整する」

「即答だな」

「相棒だからな」

「相棒は洗濯も必要だ」

「そりゃそうだ!」

 

 幸助は文句を言いながらも、マフラーの端を指でなぞった。

 考える時の癖。

 怖い時の癖。

 落ち着きたい時の癖。

 

 今日のそれは、少しだけ緊張の癖だった。

 

 花邑ホテルの事件から、そう時間は経っていない。

 爆破。

 襲撃。

 リュディヴィーヌとクラリスの救出。

 テロリストの拘束。

 魔法警察への説明。

 花邑毬乃からの説教。

 反省文。

 邪神教との関係は調査中。

 

 花邑毬乃経由で、事情聴取も追加であった。

 そしてリュディヴィーヌとクラリスからは、後日改めて礼が届いた。

 

 しかし刻乃としては、あの事件のあとにスライムが街中にあふれかえり、元凶となるダンジョンにリュディヴィーヌが迷い込んでしまうという、原作小説一巻の二つ目の事件が発生しなかったことが気がかりだった。

 

 この事件は、邪神教とリュディヴィーヌ関連のものであったはずだ。

 なぜ発生しなかったのかもいまいちわからっていない。

 ホテルの襲撃で刻乃が参加したことが原因だったのか?

 それとも、リュディヴィーヌを襲ったテロリストを全員捕縛したことが原因だろうか?

 もともとは学園生活中盤に発生するイベントらしいが本当にわからないことだらけだ。

 

 何ともすっきりしない。

 

 だが、それでも入学式は来る。

 

 

 世界は、事件があっても学校行事を延期してくれない。

 ツクヨミ魔法学園は名門で、魔法とダンジョンと危険に向き合うための場所だ。

 多少の事件で動揺しない。

 それが良いことかどうかは分からない。

 少なくとも、刻乃には少し物騒に見える。

 

「なあ、刻乃」

「今度は何だ」

「ツクヨミって、本当に女子多い?」

「入学式前に確認することか」

「重要だろ」

「男子も多い」

「そこはいらない情報」

「花邑の家にはリュディヴィーヌさんとクラリスさん。あと学園長の娘もいるんだろ?」

「みんなは家族とお客様であって、俺は夢を見たい」

 

 幸助は学園へ続く坂道の先を見た。そこには、ツクヨミ魔法学園の正門が見え始めていた。石造りの大きな門柱には、古い魔法文字が刻まれている。現代的なセキュリティ端末もあるが、それだけではない。門そのものが結界装置であり、敷地全体に流れる魔力を管理している。

 広い敷地。

 奥に見える校舎。

 

 ツクヨミ魔法学園。

 

 原作の舞台。刻乃が知る物語の中心。そして、今日から自分たちが通う場所。

 

「本当に来たんだな、ツクヨミに」

「ああ」

 

 幸助が言った。

 

「小学校の頃、行こうって言ったよな」

「言ったな」

「俺、モテるために頑張るとか言ったな」

「今も言っている」

「成長してない?」

「少しはした」

 

 幸助は昔と同じ感じで笑った。

 両親を失う前の幸助とは違う。

 祖母の病室で笑っていた幸助とも違う。

 ホテルで人を助けた後、毬乃に「おかえりなさい」と言われた幸助とも違う。

 少しずつ、変わっている。

 でも、幸助は幸助だった。

 

 正門前には、新入生たちが集まっていた。保護者らしき大人も多い。写真を撮る者。緊張して背筋を伸ばす者。友人と再会して手を振る者。門の前では、学園の案内係が式場への道順を示している。

 幸助は周囲を見回し、少し肩をすくめた。

 

「すげえな」

「何が」

「みんな頭よさそう」

「実際、優秀だろうな」

「俺、浮いてない?」

「少し」

「否定して!」

 

 幸助は騒いだ。周囲の何人かがこちらを見る。刻乃は幸助の背中を軽く叩いた。

 

「行くぞ」

「はい」

「あと、入学早々女子に変なことを言うな」

「変なこととは」

「それが分からない時点で危険だ」

「俺、何も言えなくない?」

「まず挨拶から始めろ」

「おはようございます、俺は瀧音幸助、可愛い彼女募集中です」

「それが駄目だ」

「早い!」

「分かってよかったな」

 

 そんな会話をしていると、背後から柔らかい声が聞こえた。

 

「あの、すみません」

 

 刻乃は振り向いた。

 そこにいたのは、一人の少年だった。

 いや、一瞬、少女かと思った。

 線の細い顔立ちが際立つ、中性的な容姿。柔らかそうな髪。目元は穏やかで、少し困ったようにこちらを見ている。

 

 男子制服を着ている。

 だから少年だと分かる。

 だが、女装すれば女の子にしか見えないだろう。

 

 刻乃は、その顔を見た瞬間、胸の奥が一度だけ跳ねた。

 

 聖 伊織。

 

 本来の主人公。ヒロインたちから愛され、ルートによっては何十人ものヒロインと結ばれ、育てれば最強格へ到達する、主人公らしい主人公。コーヒーに角砂糖を十個入れる甘党。

 

 その聖伊織が、目の前にいた。

 原作小説におけるもう一人の中心人物。

 幸助が憑依主人公にならなかったこの世界でも、彼は存在していた。

 

「えっと、入学式の会場って、この先で合っていますか?」

 

 伊織は少し申し訳なさそうに言った。

 声も柔らかい。

 雰囲気に棘がない。

 いや、別に主人公らしい光を放っているわけではない。だが、周囲の空気が少し穏やかになるような、不思議な存在感があった。

 幸助が先に答えた。

 

「たぶん合ってる」

「たぶん?」

「俺たちも初めてだからな」

「それはそうですね」

 

 伊織は微笑んだ。

 幸助も笑う。

 

「俺、瀧音幸助。こっちは碑文刻乃」

「よろしく。聖伊織です」

 

 その名を聞いて、刻乃は改めて息を整えた。

 聖伊織。

 やはり本人だ。

 

「碑文刻乃だ。よろしく」

「碑文……もしかして、刻印魔法の碑文家ですか?」

「そうだ」

「すごいですね。僕、刻印魔法はまだ基礎くらいしか分からなくて」

 

 伊織が素直に感心する。

 嫌味がない。

 刻乃は少しだけ調子が狂った。

 

「基礎が分かるなら十分だろ」

「そうでしょうか。魔法文字の意味と発動条件の組み合わせが難しくて。刻む時に通す魔力の癖でも変わりますよね」

「それだけ分かっているなら十分だ」

「ありがとうございます」

 

 伊織は笑った。

 幸助が横で口を尖らせる。

 

「俺、今の会話半分くらい分からなかった」

「半分分かったのか」

 

 刻乃が言う。

 

「褒めるとこ?」

「いや、疑っている」

「ひどい」

 

 伊織が小さく笑った。

 

「瀧音くんも刻印魔法を?」

「俺は使えない。でも刻乃が作ったマフラーは使ってる」

 

 幸助は灰色のマフラーを少し持ち上げた。

 伊織の目が興味深そうに細くなる。

 

「それ、魔道具なんですか?」

「そう。俺の相棒」

「へえ。マフラー型って珍しいですね」

「格好いいだろ」

「はい。似合っていますね」

 

 幸助の顔が明るくなった。

 

「刻乃、聞いたか? 似合ってるって」

「よかったな」

「男に褒められても嬉しいって、新しい発見だな」

「失礼だぞ」

「すみません!」

 

 幸助が慌てて伊織に頭を下げる。

 伊織はまた笑った。

 

「大丈夫です。僕もよく女の子に間違えられるので」

「え、そうなのか?」

「はい」

「まあ、分かる」

「幸助」

「いや悪口じゃなくて!」

「大丈夫です」

 

 伊織は本当に気にしていないようだった。

 柔らかい。

 温厚。

 そして、強い芯が奥にある。

 

 刻乃は内心で警戒と安堵を同時に覚えた。

 この世界に、聖伊織はいる。

 

 本来の主人公がいる。きっと彼を中心にもの物語はすすんでいくだろう。もちろん現実なのだから、小説のようにはいかないのだろう。

 まさしく、この世界の物語はどう動くのか?

 

 幸助が憑依されなかったことで、空席になった“原作主人公”の役割はどうなる。

 伊織が本来の主人公として中心へ戻るのか。

 幸助は友人として周辺にいるだけで済むのか。

 

 それとも、幸助は幸助のまま、原作とは別の形で巻き込まれるのか。

 そして刻乃はどうなのか。

 

 答えはない。

 地図はすでにない。

 

 目の前にいるのは、聖伊織。

 隣にいるのは、瀧音幸助。

 そして碑文刻乃だ。

 

「聖」

 

 刻乃は言った。

 

「式場まで一緒に行くか」

「いいんですか?」

「道順はたぶん同じだ」

「たぶん多いな」

 

 幸助が言う。

 

「初日だからな」

「迷ったら?」

「幸助を先頭に出す」

「なぜ」

「罠があったら分かる」

「俺は探知棒か!」

「心眼と第六感持ちだろ」

「そんな使い方?」

 

 伊織が目を丸くした。

 

「心眼? それに第六感?」

 

 幸助が少し得意げになる。

 

「ああ。俺、スキルがあると便利だよな」

「すごいですね」

「まあな」

「覗き目的で開花したけどな」

 

 刻乃が言った。

 幸助が固まった。

 伊織も固まった。

 

「刻乃!?」

「事実だ」

「入学初日の初対面相手に言う情報じゃない!」

「先に誤解を解いた」

「誤解じゃなくて評価が終わった!」

 

 伊織は一瞬だけ困った顔をした。そして、笑いをこらえきれなかったように、口元を押さえた。

 

「す、すみません」

「笑っていいぞ」

 

 刻乃が言う。

 

「よくない!」

 

 幸助が叫ぶ。

 

「いや、でも、普通に利用しているんですよね?」

 

 伊織が言った。刻乃は少しだけ感心した。

 

「そうだ。索敵と危険察知に矯正した」

「矯正って言われた!」

「それなら、すごいと思います。きっかけはともかく、使い方を選べるなら」

 

 伊織はそう言って、幸助を見た。

 

「瀧音くん、すごいですね」

 

 幸助は一瞬、言葉を失った。

 真正面から褒められることに慣れていない顔だった。

 

「……お、おう」

「照れたな」

 

 刻乃が言う。

 伊織はにこにこと笑っている。

 なんだこの主人公。

 人を褒めるのが自然すぎる。

 

 これはヒロインが増える。

 刻乃は内心で納得した。

 原作知識に頼らなくても分かる。

 聖伊織は、人に好かれる側の人間だ。

 幸助とは別方向に面倒な男である。

 

 正門を抜ける。

 敷地内に足を踏み入れた瞬間、空気が変わった。

 結界の内側。

 魔力の流れが整えられている。

 刻乃にはそれが分かる。

 地面の下、校舎の壁、門柱、街路樹の根元。

 

 あちこちに術式が通っている。

 

 現代魔法と古典魔法の混成。

 刻印魔法に近い部分もある。

 碑文家の血が少し騒ぐ。

 

「刻乃、目が怖い」

 

 幸助が言った。

 

「結界構造が気になる」

「入学初日に解体するなよ」

「しない」

「本当?」

「たぶん」

 

 伊織が笑う。

 

「碑文さんは、本当に刻印魔法が好きなんですね」

「好きというか、生存手段だ」

「生存手段?」

「この世界は物騒だからな」

「それは、そうですね」

 

 伊織の表情が少しだけ引き締まった。ただの温厚な少年ではない。彼も、この世界の危うさを知っているのだろう。

 

 ダンジョン。

 魔物。

 魔法災害。

 邪神教。

 

 表向き平穏でも、この世界の裏側にはいくらでも危険がある。

 刻乃は頷いた。

 

「だから備える」

「はい」

「だから幸助にも備えさせる」

「俺、巻き込まれてる?」

「中心だ」

「中心!?」

 

 幸助が叫ぶ。

 その声に、近くを歩いていた新入生が振り向いた。

 刻乃は幸助の背中をまた叩いた。

 

「声を落とせ」

「今日ずっと叩かれてる」

「入学式だから控えめだ」

「これで?」

「いつもなら朝練追加だ」

「控えめだった!」

 

 校舎へ向かう道には、桜が咲いていた。

 満開ではない。

 少し早い。

 けれど枝先には淡い花があり、風が吹くたび、ほんのわずかに花弁が落ちた。

 その花弁が、幸助の灰色のマフラーに乗る。

 幸助はそれに気づかず歩いている。

 刻乃は手を伸ばし、花弁を取った。

 

「何だ?」

「花びら」

「俺、風流?」

「マフラーがな」

「俺本体は?」

「今後に期待」

 

 伊織が笑う。

 三人で歩く。

 それだけのことが、不思議だった。

 

 原作とは違う。

 幸助は憑依されていない。

 

 刻乃は原作にいないはずの存在としてここにいる。

 

 聖伊織は本来の主人公として、けれどまだ何も始まっていない少年として隣を歩いている。

 

 この先、何が起こるか分からない。

 リュディヴィーヌとクラリスには、もう原作とは違う形で出会った。

 

 次の事件も、変わるだろう。変わらないかもしれない。分からない。

 

 でも、刻乃は一人ではなかった。

 幸助がいる。

 伊織もいる。

 

 そして、灰色のマフラーには帰るための文字が刻まれている。

 

「刻乃」

「何だ」

「入学したら、まず何する?」

「授業を受ける」

「普通!」

「普通は大事だ」

「もっとこう、冒険とか、出会いとか」

「お前はまず校則を覚えろ」

「冒険の前に校則?」

「退学したら冒険もない」

「現実が強い!」

 

 幸助が嘆く。

 伊織が横で言う。

 

「でも、冒険は少し楽しみですね」

「だろ!」

 

 幸助が嬉しそうに伊織を見る。

 

「聖、分かってるな」

「伊織でいいですよ」

「じゃあ伊織。俺も幸助でいい」

「はい、幸助くん」

「くん付け!」

「嫌でしたか?」

「いや、ちょっと新鮮」

 

「刻乃さんでいいですか?」

「では伊織くんと」

「はい」

 

 伊織は自然に呼んだ。

 その呼び方が、妙に柔らかかった。

 幸助が横で言う。

 

「伊織って、距離詰めるの上手いな」

「そうでしょうか?」

「うん。俺、今ちょっと好感度上がった」

「好感度?」

「気にするな」

 

 刻乃は言った。

 

「幸助の語彙は時々おかしい」

「刻乃に言われた!」

 

 式場となる講堂が見えてきた。

 大きな扉。

 その上に刻まれた学園章。

 新入生たちが列を作り、案内係の指示に従って中へ入っていく。

 刻乃は足を止めた。

 

 ほんの一瞬だけ。

 

 幸助が気づく。

 

「刻乃?」

「何でもない」

「嘘だろ」

「何でもあるが、今言うことではない」

「そっちの方が不安なんだが」

 

 刻乃は講堂の扉を見た。

 ここから始まる。

 原作とは違う三年間が。

 幸助が幸助のまま生きる世界が。

 刻乃が親友としてそばにいる世界が。

 聖伊織という本来の主人公と出会い、多くのヒロインや友人や事件が待つ世界が。

 ハッピーエンドにしたい。

 

 それは欲望だった。

 自分が死にたくないという欲。

 可愛い彼女が欲しいという欲。

 幸助に幸せでいてほしいという欲。

 

 全部混ざって、刻乃の中にある。

 きれいな願いだけではないし、それでいい。

 人間は、たぶんそんなものだ。

 

「行くぞ」

「おう」

「はい」

 

 刻乃の言葉に、幸助が答える。

 そして伊織も続く。

 

 三人は講堂へ入った。

 

 扉の向こうには、新しい席と、新しい名前と、新しい事件の種が待っている。

 けれど今は、ただ入学式だ。

 

 拍手と校歌と長い式辞。

 たぶん幸助は途中で眠くなる。

 刻乃は肘で起こす。

 伊織は苦笑する。

 そんな未来が、一番近くに見えた。

 

 だから刻乃は、灰色のマフラーの端を一度だけ見た。

 今日から始まる三年間。

 どれだけ物語が外れても。

 どれだけ危険が来ても。

 何度でも、帰ってくればいい。

 幸助が幸助のまま。

 刻乃が刻乃のまま。

 そして、隣にいる誰かと一緒に。

 

 ツクヨミ魔法学園の入学式が、始まった。

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