特典「威圧」で行く実力至上主義の教室   作:ソーダ123

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無人島試験……結果発表

 

特に何の問題も無く、無人島試験は終了した。

 

伊吹の起こした下着泥棒事件も、清隆の起こしたマニュアル放火事件もないから平和そのものだ。

物資が潤いすぎてて、なんの争いも起きない。

 

何かあったかと言えば、堀北が5日目にリタイアしたぐらいだ。

しかし、平田が事前に作戦だと説明してくれたおかげで、特になんの問題も起きなかった。

 

ちなみに、堀北がリタイアした後のリーダーは清隆だ。

誰でも良かったが、一応原作をなぞってみた。

 

『ただいま試験結果の集計をしております。しばらくお待ちください、既に試験は終了しているため、各自飲み物やお手洗いを希望する場合は、休憩所をご利用ください』

 

これで終わりか……

たったの1週間だったけど、なんだが感慨深いな……

俺、結構頑張ったぞ?

結果が楽しみだ。

 

Aクラスは当たり前だが全員いない。

Bクラスは全員いるな。

Cクラスは予想通り龍園だけだ。

Dクラスは高円寺と堀北がいない。

 

「クックック、暴力で失格とかとんだ馬鹿の集まりだったのかAクラス様はよぉ」

 

龍園の言う通りだ。

龍園が正しいことを言うレベルだぞ。

 

さてさて、Aクラス以外の結果はどうなるのだろうか。

 

 

「ではこれより、端的にではあるが特別試験の結果を発表したいと思う」

 

「なお結果に関する質問は一切受け付けていない。自分たちで結果を受け止め、分析し次の試験へと活かしてもらいたい」

 

龍園はDクラスと言い合ってイキっている。

この後の結果を考えるとかわいそうになってきた。

 

そしていよいよ結果が発表される。

龍園は不敵に笑い、BクラスとDクラスは不安げな顔をしている。

 

「まず、最下位は失格となったAクラスである」

 

当たり前だ。

戸塚、頑張れよ。

 

「続けて3位は、Cクラスの0ポイント」

 

「……0だと?」

 

原作再現だ。

とりあえず、龍園のイキった後の0ポイントは見たかったから実現できて良かった。

 

「続いて2位は、Bクラスの90ポイント」

 

Bクラスから悲鳴のような声が上がる。

すまんな、白波。

リーダーを教える(現在の)だったんだ。

 

「そしてDクラスは……」

 

「295ポイントで1位となった。以上で結果発表を終わる」

 

 

Dクラスから困惑の声と歓声が上がる。

それもそうだろう。

なぜか他のクラスは壊滅状態で、自分たちは特に何もしてないのに残したポイントの2倍以上ものポイントが追加されているのだから。

 

しかし、こうも完璧に行くと気分がいいな。

 

「よっしゃあああああああ!」

 

声を上げてみた。

ちょっとぐらいはしゃいでもいいよね?

 

「うおおおおおお!やったぜ!!ざまぁみろ!!」

 

須藤、煽るのはやめとけ。

 

「お、おい平田!どういうことなんだよこれ!」

 

池も興奮冷めやらぬ様子で平田に詰め寄っている。

 

俺は平田を隠れ蓑にさせてもらおう。

今回は平田が全てを見抜いた、ということにしておくのがベストだと思う。

 

龍園に俺がXだと探されたらどうしよう……

ま、そのときはそのとき考えよう。

 

 

 

試験は終了し、俺たちは船に乗り込む。

 

「やあ諸君ら、1週間の無人島生活はどうだったかな?」

 

船のデッキで高円寺が出迎えてくれた。

 

「高円寺、ただいま。いやー大変だったよ。高円寺は良い感じに焼けてるみたいだね。お土産話でもいる?」

 

俺は気分が良いのだ。

高円寺にも全く悪い気は起きない。

 

「フッフッフ、私に土産はいらないよソフトボーイ。しかし、どうやら見違えたようだねえ。強いて言うなら、君の成長が土産だろうねえ」

 

「おいおい、嬉しいこと言ってくれるなあ」

 

嬉しい、嬉しいぞ。

高円寺に少しは認められたのか?

清隆に鍛えられたかいがあったな……これは。

でも、今回は汚い方向で成長した気がするのだが……

 

「高円寺!お前のせいで30ポイント失ったんだからな!分かってんのか!」

 

「まあまあ池、1位だったんだから良いじゃん」

 

「そうだけどよ……」

 

これが1位以外だったとしたら不満は爆発していただろう。

1位を取れて良かった良かった。

 

しかし、今頃Aクラスはどんな雰囲気なのだろうか。

リタイアしただけの高円寺でこれなのだ。

 

戸塚……強く生きろよ……

 

 

「それで、平田、なんでこんなすげえ結果になったんだ?聞かせてくれよ!」

 

 

「それはだね…………」

 

 

 

 

前日………………………

 

 

「平田、明日説明を求められると思うから、設定を考えておこうと思うんだけど、時間貰える?」

 

清隆を隣に据え、平田に話しかけた。

清隆には俺がやったことを分散してもらおう。

 

「ああ、そうだね、今からでも考えよう。でもその前に、どんなことがあったのか説明して欲しいな」

 

「もちろんそのつもりだよ」

 

「まず、何から説明すればいいかなあ……とりあえず、時系列順に話していくね」

 

「まず初日、俺と清隆と佐倉さんで探索をしている時に、Aクラスの2人がスポットを占有して出ていくのを偶然見ちゃったんだ。それでまあ色々な理由があって、戸塚ってやつがほぼほぼリーダーだなって確信したんだよね」

 

「それで2日目、森で桔梗と散策している時に、たまたま戸塚を見つけたんだよね。それで、リーダーじゃないか探りを入れて、ちょっと挑発したんだよ。戸塚は凄い興奮してて、もしかしたら暴力沙汰になるかもしれないから桔梗に撮影させてたんだよね」

 

「そしたら、案の定暴力を振るってきたから、撮影して報告って感じ。物資はお詫びの品的な?」

 

もちろん、意図的に殴らせたとは言えないし、脅して奪ったとは言えない。

 

「なるほどね……そんなことがあったんだ……」

 

「とりあえずこれは、平田がスポットから出てきた戸塚を見て見抜いたって事にしといて」

 

「分かったよ。でも、良いのかい?」

 

「いやいや、全然良いよ。目立ちたくないから」

 

「そうなんだね、理解したよ」

 

「じゃあ、清隆、Cクラスの件は説明よろしく」

 

「オレがか……?」

 

清隆は困惑しながらも、無線やデジカメの存在から伊吹がスパイであることを悟り、龍園がリーダーであることを見抜いたと説明した。

 

「なるほどね……清隆くんは凄いね……それで、Bクラスは?」

 

「うーんと、1回大声で『リーダー見破ろうかなー』って言ったら、白波さんだけ明らかに反応が違ったから、その後にカマかけたらあっさり白状したよ」

 

「これ、平田がやった事にしといて」

 

えぇ……みたいな顔で平田が見てくる。

やめて、別に俺は悪いことはして……いや、したな。

 

「分かったよ……君たちは本当に凄いね……僕には真似出来ないや……」

 

「いや、やろうと思えば結構簡単にできると思うよ?」

 

実際、平田ならできると思う。

反応見てカマかけるだけで簡単にわかったし、平田はそれを優しすぎてできないだけだ。

 

「そういうものなのかな?」

 

「うん、そういうもん」

 

「ああ、そういうものだ」

 

清隆からも援護射撃が入る。

 

「じゃあ、明日説明求められたらそういう感じでよろしくね」

 

「承知したよ。今回はありがとう。君たちのおかげで勝利することができそうだ」

 

「いやいや、全部平田がクラスを牽引してくれたおかげだよ」

 

「そう言ってくれると助かるよ……」

 

「これからもよろしくね」

 

「そうだね、よろしく」

 

俺たちは固い握手を交わした。

平田の信頼度も上がったし、この試験は一体、一石何鳥なのだろうか。

無人島試験、素晴らしい試験だ。

 

 

 

……………………現在に戻る

 

 

 

「…………ということなんだ」

 

 

「まじかよ平田!お前凄いな!」

 

「いや、そうでも無いよ。この勝利はみんなのおかげだ」

 

「またまたー平田くん謙遜してぇー」

 

「平田くんマジでチョーすごい!!」

 

平田は多くの生徒に囲まれてチヤホヤされまくっている。

 

俺の手柄にしとけば良かったかな……

とかは思ってないぞ。

本当だ。

 

 

 

「雄大くん!やったね!」

 

桔梗は俺の方にやってきた

 

「ああ、平田のおかげだね」

 

「もう、雄大くん、私には隠さなくていいのに」

 

桔梗が頬を膨らませている。

 

「そうか、ごめんごめん。俺と桔梗のおかげだね」

 

「え、私も……?」

 

桔梗は驚いた顔をしている。

 

「当たり前だろ?桔梗が撮影してくれたし、桔梗が堀北をリーダーにしてくれたし、桔梗が俺の意見をサポートしてくれたんじゃん」

 

「そうかな……嬉しい……」

 

桔梗は頬を緩ませてニマニマしている。

かわいい。

 

「雄大くんって、ほんとにすごいね。私なんかより……ずっと……」

 

なぜか桔梗は自分を卑下しだした。

桔梗の方が俺より凄いと思うのだが……

 

「いや、そんなことは無いと思うけどな。桔梗はクラスをまとめてたり、その上で俺のサポートをしてくれてたりしたよね?そんなの誰にでもできる事じゃないよ」

 

「ほんと……?……ありがとう!」

 

桔梗は満面の笑みでそう言う。

 

 

 

うん、俺は大多数のチヤホヤなんていらないや。

 

心からそう思った。

 




完全に櫛田ルートに突入してしまった……
無人島試験、結構頑張って書きました。
良ければ評価よろしくお願いします。
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