「……死ぬなら、せめて地上で死になよ。ここは汚すぎる」
欲望とネオンが渦巻く街、池袋。その喧騒の裏側で、若者たちが跡形もなく消える消失の連鎖が起きていた。境界対策課の若き天才、御伽ヒメは、試作段階の次元破断大剣『バルムンク』を手に地下街へ潜入する。そこで彼女が出会ったのは、黒いコートに身を包み、人知れず井戸の蓋を閉じる無口な民間祓魔師、黒瀬澄だった。
二人が辿り着いたのは、地図から消された戦時中の禁忌――『第百二十六号井戸』。
そこは、旧帝国陸軍が「永遠の落下」を兵器として利用するために作り上げた、幽世と現世の狭間。一度落ちれば死ぬことすら許されず、絶望の中で狂い、異形へと変じ続ける底のない地獄だった。
圧倒的な自己肯定感で闇を切り裂く光の少女と、沈黙の内に己を削り、境界を見張り続ける影の少女。あらゆるものが正反対の二人が、池袋の最深部で胎動を始めた最悪の界異に挑む。
「天才美少女を置いてけぼりにするのは反則っ!光と影のコンビが完璧でしょ?」
「力こそ、祓魔師が故よ」
「タクティカル祓魔師」におけるファン作品の一つです
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| 一章 池袋、消失の連鎖 | |
| 二章 影を追って | |
| 三章 井戸 | |
| 四章 残響 | |
| 五章 天才と鴉 | |
| 六章 | |
| 常世迎えの剣 | |
| 終章 朝霧 |