愚かな悪魔がすべきこと 作:まほかんたっ!
感謝するぜ!感想で間違えているところを優しく教えてくれる人と出会えた!これまでのすべてに!
原初の悪魔ってみんな性別自由自在だよね?だから一応というか保険でボーイズラブとガールズラブつけてます。要素はあんましないです。
あとめちゃんこ投稿遅くなった。失踪する可能性はマックスです。てかします。
文章量もかなり短いです。
「この世界の歴史。その全ての始まり」
最初の龍種。
ヴェルダナーヴァから、全ては始まったとされている。
生み出された『光の大聖霊』により『始原の七天使』が誕生し、『闇の大聖霊』により『原初の七悪魔』が誕生した。
『原初の七悪魔』……それは、口にするのも悍ましい称号である。あの中では、傲慢の化身とも呼べる赤や気分屋の怪物である黒が、戦闘では秀でているだろう。
我儘な白や、不遜である黄、この中では珍しく生真面目な緑や、自己中な青、最も悪魔らしく残虐な紫など……原初の悪魔はなかなか癖がつよい。
唯一の救いであった緑はあの末っ子と共に赤に敗北したため、今やその手の中にある。
というか、話が通じる者がこの中では緑と青くらいしかいないのが大問題なのだ。
……一体なぜ、こんなにも救えない人格ばかり生まれてきたのだろうか。
「君も、そう思わないか?召喚者くん」
「……ありえない。あり得ていいはずがない!!なぜだ!なぜ此奴が!!原初が召喚されたのだ!!!」
「……知識不足だね。召喚者くん。厳密に言えば、私は原初の悪魔には分類されない。だから、原初の灰、という名称も所詮は偽りなのだよ……というか、私をあんな奴らと同じ括りにしないでくれるかな?」
そう。
原初の七悪魔なのだ。
そこに原初の灰こと私は含まれていはいない。
一番最初に生まれた悪魔であるのに、原初に含まれていない……第三者視点からしてみれば、矛盾が発生しているのだ。
だが、私の視点から見れば、その矛盾は解消され、クリアに映る。
「私は、悪魔ではない」
「中途半端なのだ、配分がな」
「半分天使、半分悪魔」
「そのせいで純白と言うには汚れすぎており、漆黒と言うには薄すぎる、中途半端なハーフが生まれたのだ」
「これは、ヴェルダナーヴァの唯一の失敗とも言える」
「厳密に言えば、『天使』でも『悪魔』でもない」
「正式名称は『
「私が考えたのだ。面白みのない名称に決まっているだろう?」
「……おや?もう、聞いていないか」
原初の悪魔とは、数多くの書記に記されているものである。有名どころで行けば、まぁ、地域によって差は出るだろうが、今の時代ならば原初の赤や原初の白の名が広まっているだろう。
原初の悪魔の中で、原初の灰だけが異質なのだ。原初の悪魔に数えられていないというのに、その根源は、魂は、悪魔の元へあるのだ。
「困ってしまうものだ。私は堕ちたのではなく、堕とされたというのに」
原初の悪魔、全部で七名による、未来永劫途切れることのない、悪魔の契約。それが、原初の灰グリ……いや、ルナリスの魂に刻まれている。
「灰をフランス語に変換すると『グリ』と呼ぶんだ。形式に従ったが、私はこの名前があまり好きではないのでな」
『原初の赤が命ずる、お前の魂はオレのモノだと知れ』
『原初の白が願います、貴方の魂はいつも私の手の内に』
『原初の黒が留めましょう、あなたの眼は私のために』
『原初の緑がお願いします。私の癒しのために』
『原初の黄が命令する、私の役に立て』
『原初の紫が掴むよ、ずっと閉じ込めるために』
『原初の青が付き添います。ちょっと可哀想なので』
『ここに、契約はなった。オレ達から、【グリ】なんて古い名前じゃなくて、【ルナリス】の名をやろう』
『ここに、魂は繋がれた。貴方は今、原初の悪魔全員と魂が繋がっているのですよ……一蓮托生が七人。ふふ、面白い状態ですね』
『繋がっているのはあなただけですから、負担を強いられるのは私たちではないのです』
『こうするしかなかったの。共感とか理解は求めてない。無理にでも納得して』
『私の役に立てるのだ。光栄だろう?嬉しいだろう?わかるぞ。私もずっと欲しかったモノがやっと手に入ったからな』
『キミが嫌だって言っても離してやるもんか。キミはボクのために生きて、ボクのために尽くして、ボクのために死んでいくんだよ』
『……なんか、こうも執着されているところを見ていると、少し可哀想に思えてきますね。まぁ、面白そうに思えたから、この話に乗ったんですけどね』
「……そうだな。私のことは、ルナリス、とでも呼んでくれ」
徹底的な敗北を植え付けられて転生した場合は勝者に服従する。それは、悪魔の中では常識である。
そしてそれを私は一度、原初の悪魔全員へと行ったことがある。卑怯な手を、使ったのだ。真正面から殺せるわけがないだろうが。
私はその常識が嫌だった。服従ではなく、対等でありたかった。
だから、その常識を原初の悪魔七人と私の間だけ、壊したのだ。
その結果、どうなったか。
服従は消えたが、代わりに執着が宿った。
あの黒でさえ、目の奥には一瞬と言えど執着が宿っていた。それに例外はなく、原初の悪魔は皆、私に執着しているのだろう。これは、紛れもない私の失態だ。
だから、私はずっと悪魔で居続けるし、悪魔の契約を解除することもない。
私の自己満足で、皆が喜ぶならば、少しくらいは嬉しいさ。
ごめんちょ。