やめてよね、僕が准将みたいに出来るわけないじゃないか   作:星乃 望夢

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PHASE-113 敗者たちの栄光

 青き四肢と頭部、そして胸部から胴体にかけては高貴なる黄金に彩られた「ガンダムジェミナス02」。

 

 その洗練された流線型の装甲と、鋭利な刃を思わせるアンテナを持つ頭部は、戦場において見る者を圧倒する威厳を放っている。

 

この機体の最大の特徴は、単なるMSの枠を超えた「G-UNIT」システムにある。

 

 機体各部に張り巡らされ、堅牢に固定された電磁駆動式ボルトジョイント、通称「リニアロック・ボルト」によって、戦況に応じた装備の換装、すなわち戦術的な『特化』を瞬時に行うことが可能な、極めて汎用性の高い機体であった。

 

 現在、ジェミナス02は「高機動ユニット」を装着した状態でアルタイ山脈の冷たい風を受けて立っていた。

 

 アサルトブースターの別名を持つこのユニットは、両肩部と脚部に巨大な可動式大推力スラスターを、そして背部には機体の姿勢制御と爆発的な加速を同時に担う大型スタビライザー兼メインスラスターを増設する。

 

 これによって、元々は汎用MSであるジェミナスは、重力下であっても空気を引き裂き、敵の死角から一瞬で懐へと潜り込む「強襲も可能な超高機動型MS」へと、完全にその戦術的役割を変貌させていた。

 

 そして、その傍らに屹立するもう一機の悪魔。

 

 本体は神聖な純白の装甲に包まれ、背部には高度な電子戦と広域索敵、そしてレドームとして機能する巨大なバックパック。

 

 脚部には、長時間のホバー移動と大推力を生み出すプロペラントレッグユニット。

 

 これらが夜空のような深い群青色で彩られている。

 

 そして、この機体が「強襲格闘戦形態」へと移行した際、最大の武器となる両肩の巨大なアームクロー部分。

 

 そこには、純白と群青の中に眩いばかりの『金色』が施されていた。

 

 通常形態である今も、その両肩の黄金の爪が折り畳まれた状態でありながら、高貴な差し色として、並々ならぬ威厳と、内に秘めた凶悪なまでの威圧感、そして「触れる者全てを両断する」という物理的な殺気を周囲に撒き散らしている。

 

 これこそが、癒しと毒を同時に司る医神の名を冠する可変近接格闘型MS――『ガンダム・アスクレプオス』であった。

 

 東カザフスタン領を電撃的に制圧し、首都をオスケメンに定めて建国された『正統ファウンデーション王国』。

 

 地下資源が豊富であり、かつてのユーラシア連邦の軍事的な要衝であったとはいえ、純粋な『物量』で比較すれば、アウラが支配する西側のファウンデーション王国の方が圧倒的に優勢であった。

 

 こちらの防衛戦力は、急遽かき集められた大隊規模の量産機『フレック・グレイズ』が数十機。

 

 対して、西側から迫り来るアウラの討伐軍は、連隊規模――100機を優に超えるフレック・グレイズの大軍である。

 

 だが、真の脅威は量産機の数ではない。

 

 西側の軍勢の先頭には、情報流出によってもたらされた核動力機――『フリーダム』と『ジャスティス』を独自に組み上げたブラックナイトスコード専用のハイエンド機が控えているのだ。

 

 圧倒的な面制圧能力とマルチロックオン・システムを誇る『フリーダム』が4機。そして、ファウンデーション最強の騎士であるシュラ・サーペンタインが駆る『ジャスティス』。

 

 フリーダムのコックピットに乗るのは、リデラード、グリフィン、リュー、ダニエル。

 

 まだ12歳前後の、オルフェやイングリットからすれば幼い弟たちである。

 

 シュラがアウラに丸め込まれ、討伐軍の指揮を執っている以上、彼らが敵対するのは必定であった。

 

 幼いが故に、彼らは純粋に母アウラを盲信し、彼女の言葉を絶対の正義と信じて疑わない。

 

 アウラに洗脳された彼らの心に、もはや対話や説得が入り込む余地はない。

 

 アコードの最大の武器は、その精神感応能力による読心と連携である。

 

 しかし、『閉心術』を会得した今のオルフェとイングリットならば、シュラたちに思考を読まれることはない。

 

 だがそれは、逆に言えばこちらも相手の思考を読むことが出来ず、アコード特有の精神戦が封じられ、互いのMSの性能と、パイロットとしての純粋な操縦技術、そして「力と力」の容赦のないぶつかり合いになることを意味していた。

 

 シュラの駆るジャスティスは、オルフェ自身のアスクレプオスが直接相手をしなければならない。

 

 もし他の者に、いやイングリットのジェミナスに任せてしまえば、彼女の命はおろか、防衛線が突破され、余計な血が流れるだけだ。シュラの剣技は、それほどまでに隔絶している。

 

 故に、イングリットはシュラを除く他の4人の弟たち――4機のフリーダムを一人で相手にしなければならないという、1対4の絶望的な、圧倒的数的不利を背負うことになる。

 

 さらに、彼女は彼らを抑え込みながら、西側から雪崩れ込んでくる100機以上のフレック・グレイズの大軍をも、そのジェミナスの高機動で遊撃し、食い止めなければならないのだ。

 

 こちらのフレック・グレイズ大隊は、建国したばかりの首都オスケメンの市街地と、恐怖に震える民衆の防衛に専念させなければならない。

 

 幸い、オスケメンの西側にはアルタイ山脈という険しい天然の要害が連なっている。

 

 そこを最終防衛ラインとして守りに徹すれば、量産機同士の戦いであればどうにか凌げるだろう。

 

 故に、結果として前線で敵の主力を迎え撃つのは、アスクレプオスとジェミナスの『たった二機のガンダム』のみ。

 

 この二機だけで、シュラたち残り五人のアコードの駆る核動力機を相手にしながら、同時に100機以上の量産機を相手にしなければならないという、正気の沙汰とは思えない防衛戦であった。

 

 イングリットに国の内政を任せ、己一人が死地に向かわんとした先ほどのオルフェの心境は、決して悲劇のヒーローを気取った冗談などではなかった。

 

 彼我の絶望的な戦力差、そして母と兄弟を自らの手で殺めるという地獄の業を見れば、彼が一人で全てを背負って死のうとしたのは、あまりにも当然のことだったのだ。

 

 しかし今、彼らは孤独ではない。

 

 双子星のガンダムが、奇しくも『アルタイル』の名を持つアルタイ山脈を背に、国と民を守るための絶対的な防波堤として並び立っている。

 

 双子星と、アルタイル。

 

 何とも気の利いた、まるで神話の一片を切り取ったかのような偶然の一致。

 

 いや、それこそ……この世界を裏から作り替えたあの男、キラ・ヤマトが、この地の地政学と星の名すらも完璧な計算に入れて、この双子星のガンダムをファウンデーションの独立と防衛のために用立てたのだと考えるのは、

 

 さすがに穿ち過ぎであろうか。

 

 もし、彼がそこまで全てを先読みし、このアルタイの地でオルフェたちが蜂起し、防衛戦を行うことまで想定してこの機体を与えていたのだとしたら。

 

 ……それはもう、恐ろしいほど頼もしいにもほどがある『義弟』であった。

 

 オルフェは、アスクレプオスの静かに脈打つコックピットに深く腰掛け、両手で操縦桿をしっかりと握りしめながら、その時を待った。

 

 オルフェたちは、アウラに対するクーデターを起こした新興勢力である。

 

 軍事的な定石から言えば、相手が態勢を整える前に先制攻撃を仕掛け、敵の首都を電撃的に叩くのが最善手である。

 

 しかし、オルフェは自ら山を下り、西側へ打って出るということをしなかった。

 

 それは、彼が起こしたクーデターの『正統性』と『大義』を、世界中の人々の目に焼き付け、問うためである。

 

 もしここで勢い任せに旧首都を攻め、アウラを力でねじ伏せて制圧しようとも、それでは、外の世界から見れば「ただ母を裏切り、権力と国を欲して血塗られた反乱を起こした、残虐な暴君」にしか映らない。

 

 故にオルフェは、母の狂気と核の炎から目覚め、ファウンデーションの民草を護るために立ち上がった『防衛者』として、そして真の『英雄王』として、この地に立たねばならないのである。

 

 自らは決して他国を侵略せず、ただ背後にある民の命を守るための盾となる。

 

 だからこそ、オルフェは待っていたのだ。

 

 母アウラの命を受け、怒りと憎悪に染まったシュラが、巨大な軍勢を率いてこのアルタイの山脈へと攻め上ってくる、その瞬間を。

 

 アスクレプオスの黄金の爪が、ジェミナスの青き銃口が、東の空から昇る朝日を浴びて静かに輝きを放っていた。

 

 血塗られた決戦の時は、もうすぐそこまで迫っていた。

 

 

◇◇◇

 

 

「で、どうするつもりだ? キラ。あのままオルフェたちを見殺しにするわけじゃないだろう?」

 

 オーブ連合首長国本島、政治の心臓部であるヤラファス島。

 

 荘厳な行政府の執務室の窓辺で、眼下に広がる美しいエメラルドグリーンの海を眺めながら、オーブの代表首長であるカガリ・ユラ・アスハが、隣で大量のホログラム・ディスプレイを操作している双子の弟へと声を掛けた。

 

「うん。もちろん、どうにかしてあげたい気持ちは山々だけど……少なくとも『ソレスタルビーイング』の最高指揮官としては、静観するしかないね」

 

 キラ・ヤマトは、キーボードを叩く手を止めることなく、極めて冷静な、しかしどこか悪戯っぽい響きを含んだ声で答えた。

 

「武力介入対象にはならないのか?」

 

 カガリは腕を組み、眉をひそめる。

 

 CBの理念は「全ての紛争行為に対する武力による根絶」である。

 

 ファウンデーションの現状は、明らかに大規模な武力衝突に発展しつつあった。

 

「紛争というより、今回は完全に一つの国家を二分する『内戦』だからね。ソレスタルビーイングが介入すれば、ただの『内政干渉』になっちゃうんだよ。……それに、僕がイングリットの婚約者じゃなければ、大義名分をでっち上げてすっ飛んで行けるんだけどさ」

 

「あー、そういうことか」

 

 カガリは深く納得し、頭を掻いた。

 

 そう、世界平和治安維持組織『ソレスタルビーイング』を実質的に指揮しているのはキラ・ヤマトである。

 

 そして、現在ファウンデーションでクーデターを起こし、防衛戦を繰り広げようとしている正統ファウンデーションの王女イングリット・トラドールは、キラの正式な婚約者という絶対的な関係性にあった。

 

 これが、今回CBという組織を動かせない最大の政治的ネックとなっていた。

 

 もしこの状況で、内戦状態のファウンデーションにCBが武力介入を行った場合、戦術的・理念的な観点から、必然的に侵攻側であるアウラ率いるファウンデーション側を先に叩くことになる。

 

 オルフェは王の正統性を示すために、決して自ら打って出ず、アルタイ山脈を背にした専守防衛に努めるはずだからだ。

 

 となれば、世界から見ればどう映るか。

 

 「ソレスタルビーイングが、明確に正統ファウンデーション王国側に味方している」という構図が出来上がる。

 

 そして、CBの指揮官は誰あろう、その正統ファウンデーション王国の王女イングリットの『婚約者』であるキラ・ヤマトなのだ。

 

 つまるところ、この内戦にCBとして武力介入してしまうと、組織が掲げる『絶対的な中立性』と『紛争根絶の大義』が完全に崩壊し、「指揮官の私情のためだけに動く、強大な私兵集団」に成り下がってしまうのである。

 

 それは、CBという存在の根幹を揺るがし、世界中に不要な疑心暗鬼と反発を生む最悪の悪手であった。

 

「だから、組織としては動けない。……じゃあ、『あとを頼む』ね、カガリ」

 

 キラはディスプレイの電源を落とし、スッと立ち上がると、オーブ軍の制服を脱いで、カガリに向かってウインクした。

 

「ああ。イングリットによろしくな。……無事に連れて帰ってこいよ」

 

 カガリは力強く頷き、弟の背中をバンッと叩き出した。

 

 オーブ連合首長国という国家としても、このファウンデーションの内戦は完全に「静観」の構えを貫く。「他国の争いには決して介入しない」という、ウズミ・ナラ・アスハから受け継いだオーブの絶対的な理念からすれば、当たり前の帰結である。

 

 故に、組織としても、国家としても、キラ・ヤマトは動けない。

 

 しかし、だ。

 

 あくまでも、法的な枠組みを離れた『一人の個人』という括りならば、話は全く別次元へとシフトする。

 

 オーブ連合首長国の最高軍事顧問にして准将という輝かしい肩書を持つ男が、軍の命令も国家の承認も一切受けず、あくまでも『プライベートな個人所有のMS』に単独で搭乗し、圧倒的な戦力差に晒されて死地にある「愛する妻と、その義理の兄弟」を助けるためだけに、たった一機で戦場へすっ飛んで行く。

 

 公人としての立場からすれば、これは明らかな命令違反であり、無断出撃である。

 

 事後には、軍法会議や議会での厳しい追及、何らかの罰則が待ち受けているのは避けられないだろう。

 

 だが、その罰則すらも、彼にとっては壮大な舞台装置に過ぎない。

 

『己の地位や肩書、これまで築き上げた権力の全てを擲ってでも、ただ愛する一人の妻のために死地へ飛び込む』。

 

 その圧倒的なロマンチシズムと自己犠牲の姿は、大衆の心を激しく打ち、白銀の英雄の伝説に、また新たな、そして最も美しいラブロマンスという名の英雄譚の1ページを紡ぎ出すことになるのだ。

 

 ともすれば、後になってこの一件でキラの罰則を声高に叫び、彼を糾弾しようとするオーブ議会の保守派や、軍内部の反キラ派は、国民から、いや世界中の民衆から「愛を貫いた英雄の足を引っ張る、血も涙もない無粋な連中」として、完全な鼻つまみ者扱いされることは火を見るより明らかである。

 

 世論の圧倒的な支持を前にして、キラへの処罰など、形ばかりの軽い謹慎処分で有耶無耶になるように完全に仕組まれているのだ。

 

(そこまでの世論の動きと、政治的な言い訳づくりまでを計算に入れた上で、あくまでも「愛に生きる個人の暴走」という体裁を保って、堂々と助けに行くんだからな……)

 

 カガリは、愛機へと向かう弟の背中を見送りながら、呆れ半分、感心半分の深い溜息をついた。

 

 こういう、人の感情を操り、法や理念の網の目を潜り抜ける「政治的な言い訳づくり」と「世論の誘導」をさせたら、今のキラ・ヤマトは間違いなく世界で天下一品の為政者である。

 

 伊達に「死の商人」として世界中の国家を相手に軍事ビジネスを展開し、アズラエルやミナといった魑魅魍魎たちと渡り合ってきたわけではないのだろうが。

 

 それにしても、つい一年半前までは、ヘリオポリスで平和に工学を学んでいた、泣き虫で普通の学生だったはずなのだ。

 

(本当に、私のたった一人の双子の弟は、いつの間に、どこからどうやって……こんなにもえげつなくて、強かで、底知れぬ悪知恵を働く『狸』みたいな政治的思考を身に着けてしまったのやら)

 

 カガリは苦笑しながらも、その瞳には絶対的な信頼の光が宿っていた。

 

 手段がどれほどえげつなくても、彼がその力と知恵を振るう方向は、常に「大切な命を守る」という揺るぎない一点に向かっている。

 

 それが、共に一国の舵取りを担い、血の繋がった半身であるカガリからすれば、この上なく恐ろしく、そしてこの世界で最も頼もしい事実であった。

 

「……死なせるなよ、キラ。お前の、新しい家族を」

 

 カガリの祈りを背に受けながら、白銀の英雄は、己の愛する戦乙女が待つ遥か東方の山岳へと向けて、荒馬の目覚めを促すのであった。

 

 

◇◇◇

 

 

 オノゴロ島の地下深部、モルゲンレーテ社の最奥に秘匿された特別格納庫。

 

 幾重もの隔壁と厳重なセキュリティシステムに守られたその空間は、まるで神話に登場する神殿のような静謐さと、血生臭い鉄の匂いが入り混じった独特の空気に包まれていた。

 

 キラ・ヤマトが静かな足音を響かせて歩むその先には、巨大な白い機体が聳え立っていた。

 

 搭乗する主の肉体を、その殺人的な15Gという驚異の加速力で押し潰し、文字通り「殺して」しまう未曾有の荒馬――『トールギス』。

 

 キラ自身が血を吐くような負荷に耐えながら手綱を握り、自らの肉体を鋼へと作り変える契機となった純白の騎士である。

 

 しかし今日、キラはその純白の騎士の前を静かに素通りした。

 

 彼の視線と足が止まったのは、トールギスのすぐ隣のデッキに固定された、もう一つの「特別な機体」の前であった。

 

「……トレーズ閣下。あなたの御遺志に背き、この機体を勝利の血で染め上げることを、どうかお許しください」

 

 冷たい静寂の中、キラは自らの右手を真っ直ぐに左胸へと当て、最上級の敬意と祈りの眼差しをその機体へと贈りながら、静かに願い出た。

 

 勝者として歴史に名を刻むことではなく、あえて「敗者」として泥に塗れ、歴史の礎となることを心から望んだ気高き指導者──トレーズ・クシュリナーダ。

 

 キラの脳裏に眠る『虚憶』。

 

 そこに刻まれた彼の役割と、哀しくも気高い軌跡が、今のキラの心情と痛いほどにリンクし、波紋のように広がっていく。

 

 トレーズ・クシュリナーダという男の歩んだ道は、果てしない矛盾と自己犠牲の連続であった。

 

 彼は地球圏統一連合の特務機関「OZ」の総帥として、コロニーから送り込まれてきた5機のガンダムの苛烈な攻撃に対応していた。

 

 しかし同時に、腐敗しきった統一連合軍の体制に早々と限界を見切り、歴史の表舞台に躍り出るべく壮大なクーデターを画策する。

 

 ガンダムのパイロット達を巧みに利用し、偽情報を流してニューエドワーズ基地で行われた軍縮会議を襲撃させ、地球圏の和平論者達を一掃するという冷酷な血の粛清を行った。

 

 その恐るべき策略をただ一人見抜いていた張五飛は、怒りと共にトレーズの喉元まで迫るが、そこでトレーズは自ら生身での決闘を申し出る。

 

 剣を交えた末、トレーズは鮮やかな剣技で五飛を圧倒するが、あえて彼を殺さず、「再び相見える日を楽しみにしている」と告げて生かして帰した。

 

 五飛の魂に癒えぬ敗北感と葛藤を刻み付けたこの瞬間から、二人の永く、そして数奇な因縁が始まったのである。

 

 その後もトレーズの指揮下でOZは躍進を続け、地球のみならず宇宙のコロニー群をも懐柔していく。しかし、彼の真の目的は単なる覇権の掌握ではなかった。

 

 組織に無断でガンダムを回収し、ヒイロ・ユイとの個人的な決着をつけようとした友ゼクス・マーキスに対し、ロームフェラ財団から反逆者としての処罰を迫られたトレーズは、あえてゼクスに追討部隊を差し向ける。

 

 だがそれは彼を殺すためではなく、ゼクスがその絶望的な包囲網を自らの力で突破し、生き延びてさらなる高みへ到達することを期待してのことであった。

 

 さらにトレーズは、ロームフェラ財団が推進する「無人兵器モビルドールによる合理的かつ無機質な戦争」に対し、真っ向から異を唱える。

 

 人間同士が魂をぶつけ合い、命の重さを背負って流血する「崇高な戦い」を至高の理念とする彼にとって、痛みを伴わないゲームのような戦争は断じて許されざる冒涜であった。

 

 その反発の代償として、彼はOZ総帥の座を解任され、歴史の表舞台から姿を消す。

 

 ルクセンブルクの古城に幽閉された彼は、ただ静かに時を待っていたわけではない。

 

 その孤独の中で、自らの闘争の理念と美学を極限まで体現した白兵戦用MS『ガンダムエピオン』を完成させていた。

 

 そして、戦うべき道しるべを失い、己の存在意義に迷うヒイロ・ユイを城に招き入れる。

 

 「今もお前のために多くの兵士が死んでいっているのに、なぜ歴史の表に立たない」と鋭く問うヒイロに対し、トレーズは真摯に向き合う。

 

 「終わらせるべきは、自分のむなしい戦いだ」と吐露するヒイロに、トレーズは完成したばかりのエピオンを託し、この機体を通じてもう一度自分の戦う意義を模索するようにと導いた。

 

 やがて時代は激動する。

 

 サンクキングダムを追われたリリーナ・ピースクラフトが、デルマイユ公の思惑によってロームフェラ財団代表および世界国家元首に祭り上げられる。

 

 しかしリリーナは傀儡に収まらず、デルマイユの手に負えないほどの圧倒的な求心力を発揮し、軍事主義の見直しとコロニーとの完全な和解への道を歩み始める。

 

 だが、歴史は平和を容易には許容しなかった。

 

 ミリアルド・ピースクラフトと名を変えた兄ゼクスが、武装組織ホワイトファングの総帥として立ち上がり、地球の完全な排除を宣言したのである。

 

 この未曾有の危機に対処すべく、トレーズは再びOZ総帥として表舞台に舞い戻る。

 

 彼はリリーナを財団代表の座から解任することで、彼女をロームフェラの泥沼から解き放ち、自らが世界国家元首に着任して地球上の全軍事力を統一。

 

 ミリアルドが率い、巨大宇宙戦艦リーブラを擁するホワイトファングとの最終決戦へと臨む。

 

 この過程で、独断でリーブラの奪還を行おうとしたOZ宇宙軍の残党を冷酷に切り捨て、除名処分とするなど、宇宙の全権をあえてゼクスに譲り渡すかのような不可解な動きを見せた。

 

 だがそれこそが、トレーズの描いた最終シナリオであった。

 

 彼はかつての親友ゼクスと対極の立場に立ち、互いに全人類の憎しみを背負って対決することで、共に「この戦いを最後に、人類の戦争の歴史に永遠の幕を引く」という壮絶な役割を担おうとしていたのだ。

 

 戦いの最終局面。自らトールギスⅡを駆り、地球を狙うリーブラを陥落させるべく、トレーズは世界国家軍の先頭に立ってホワイトファングのMD部隊と激戦を繰り広げる。

 

 その最中、宿命の導きにより再び五飛のアルトロンガンダムと相対し、今度はMS同士での決闘を行う。

 

 死闘の末、アルトロンの矛がトールギスⅡのコックピットを貫き、トレーズは敗北する。

 

 戦争の戦死者数を一人違わず「99,822人」の名を記憶していたトレーズは、五飛に敗れるその瞬間、自らをちょうど10万人目の犠牲者として歴史の祭壇に捧げたのである。

 

 この決着を、五飛は「トレーズがあえて隙を見せて突進し、自分の機体を貫かせた。勝ち逃げされた」と受け取り、彼への葛藤に決着をつけることが出来ず、後のマリーメイア軍の蜂起に加担するきっかけとなってしまう。

 

 しかし、それは五飛の拭い去れない誤解であった。

 

 トレーズはあの時、決して手心を加えたわけではなく、本気で五飛を斃そうと全力を尽くしていたのだ。

 

 これは、東洋人である五飛が「生き恥を晒さず、潔く散る」という『武士道』を重んじていたのに対し、トレーズは「どんな状況であれ全力で戦い抜き、生を全うしようと足掻く」という『騎士道』を重んじていたが故に生じた、悲しい認識のギャップであった。

 

 トレーズは、自らの信念のために足掻き、戦おうとする人間の姿勢を何よりも「美しい」と感じていた。

 

 しかし同時に、大量の人命を無情に奪う戦争という行為そのものを、誰よりも深く「絶対悪」であると嫌悪していた。戦争で真に犠牲となるのは、戦う兵士以上に、戦う術を持たない無力な非戦闘員たちであることを彼は理解していたからだ。

 

 彼の中で、この二つの感覚は決して矛盾するものではなかった。

 

 それ故に、意図的に戦争を引き起こし、多くの血を流させた自分を決して英雄視せず、最後まで「悪」と断じて肯定しなかった五飛の真っ直ぐな魂を、トレーズは「最大の理解者」と評した。

 

 それは紛れもない、彼の本心であった。

 

 墓碑銘に刻まれた『平和のための礎となり、信念のままに死す』という言葉。

 

 トレーズ・クシュリナーダは、本当は時代の勝利者になどなりたくない指導者であった。

 

 彼の本来にして究極の目的は、「人類の恒久的な平和」ただ一つ。

 

 OZとは、いわば人類全体の共通の敵となり、世界中の人々から憎まれ、そして乗り越えられ滅ぼされる予定で作られた、巨大な生け贄の組織だったのだ。

 

 しかし、その巨大な組織を作り上げ、総帥として君臨してしまったトレーズには、最後まで一個人としての自由は許されず、「OZの総帥」「世界統一国家元首」として、時代に倒される役目を全うしなければならないという重すぎる義務があった。

 

 本当は、自らの心のままに、一人の人間として自由に生きたかった。

 

 しかし、歴史はトレーズの思惑通りに美しくは進まなかった。

 

 OZもロームフェラ財団も、彼の意図を離れて力と権力に溺れ、モビルドールという血の通わない機械を作り出し、戦争をまるでチェス盤上のゲームのように勝とうとするようになった。

 

 それは、他者を踏みにじることを厭わない「人の弱さと愚かさ」の醜い露呈であった。

 

 故に、ゼクス・マーキスのように自らの真意と美学を汲み取れる対等な者が傍に居なくなった時、トレーズは「君が居ないと、OZはつまらない人間のくだらない行動を許してしまう」と内心で孤独に吐露した。

 

 彼はそれほどまでに、人の可能性を愛し、人の魂の高潔さを信じたかったのだ。

 

 あのアフターコロニーの時代における『勝者』とは、要するに武力や権力に溺れ、己の欲望のために他者を容赦なく踏みにじる存在のことである。

 

 連合軍の上層部や、OZの派閥、ロームフェラ財団の多くの人間達がそうであったように。

 

 トレーズもまた、最終的な平和という目的のための道化として、あえてその「勝者の椅子」に座り続けた。

 

 しかし、彼以外の他の勝者たちの大半は、ただ権力の魔力に魅入られただけの亡者たちであった。

 

 ならば、トレーズが愛し、賞賛した『敗者』とは誰を指しているのか。

 

 それは、非情な時代に抗い、そして負け続けるヒイロ・ユイたちガンダムパイロットや、リリーナ・ピースクラフトの事だ。

 

 さらには、どんなに無謀で負ける戦いだと分かっていても、強大な連合やOZの暴挙に立ち向かう気概を持つ名もなき人間達。

 

 そして何より、地球や宇宙でただ普通に生き、日常を愛する民間人達の事である。

 

 ヒイロ達は、その時その時の局地的な戦闘においてどれほど敵を撃破し「勝利」を収めようとも、戦争という大きなうねりの中では常に「負け」続けていた。

 

 オペレーション・メテオで地球に降り立ったあの日から、最後の決戦に至るまでずっと。

 

 もし彼らが、ただ「勝つ」為だけに手段を選ばず、強大な武装組織や正規軍の傘下に入ったり、自ら軍隊を組織したり、あるいはコロニーの超技術を野心のために軍事利用していれば、彼らは容易く時代の「勝利者」になる事ができただろう。

 

 だが、彼らは絶対にそれをしなかった。

 

 地球であれ宇宙であれ、普通に生きている民間人を巻き込むような非道な戦術は決して取らず、その結果として戦略的に負け、孤立する事になろうとも、己の信条を曲げなかった。

 

 あれが、ヒイロ達にできる精一杯の抵抗であった。彼らが命を懸けて戦う唯一の理由は「コロニーの人たちに、そして地球の人々に平和に生きて欲しいから」であり、自分たちのような悲しい思いを他者にさせたくないという強烈な願いの表れであった。

 

 戦争しか知らない、兵器として育てられた少年たちでありながら、彼らの魂の根底には、誰よりも純粋で優しい光が宿っていたのだ。

 

 リリーナ・ピースクラフトにも全く同じことが言える。あの軍国主義が吹き荒れる血生臭い時代に、完全平和主義を説き、その思想を世界に広める事は、自らの命を的のど真ん中に置くような狂気の沙汰であり、本当にリスキーな事だ。

 

 だが、リリーナは決して怯まず、その言葉を、理想を、伝え続ける事をやめなかった。

 

 ヒイロ達も、リリーナも、決して諦めなかった。

 

 それは、彼らがガンダムのパイロットだからでも、サンクキングダムの元首だからでもない。

 

 彼らは『一個人』として、そうあろうとしたのだ。

 

 その精神の在り方は、他の普通の人たちと何ら変わるものではない。

 

 違いがあるとすれば、それは絶望を前にして立ち向かう『勇気』があるか、ないか、ただそれだけであった。

 

 当然のことながら、本当は「戦争なんてやりたくない」「誰かに理不尽に支配されるなんて嫌だ」という、人間として当たり前の心をもつ一般人が、どのような世界においても最も圧倒的な多数を占めている。

 

 だが、巨大な権力や武力を前に恐怖し、自らの意思でそれを言葉にし、行動に移す勇気を持てないのが、人間の限界でもあった。

 

 しかし、その人達が自らの意思で、ヒイロやリリーナのような勇気と強い心をもって立ち上がること。

 

 強力な指導者や兵器に頼るのではなく、自分たち自身の手で平和を作ろうと歩み出さなければ、人類に本当の意味での平和など永遠に訪れない。

 

 誰かが与えた平和など、戦後も維持できるはずがないのだから。

 

 この名もなき民衆たちこそが、トレーズの描く未来の一番のキーパーソンであった。

 

 武力に屈し、時代に負け続ける人達。そういった無力な人達こそが、あの世界における真の『敗者』だ。

 

 トレーズが愛し、導こうとしたのは、基本的にはヒイロ達やリリーナであったが、その最終的な眼差しは、彼らの背後にいる「奮い立って欲しい民衆たち」へと向けられていた。

 

 彼らが、本気で世界を変えようと立ち上がる状況にまで極限の揺さぶりをかける事こそが、トレーズが絶対悪を演じた最大の目的の一つだったのだ。

 

 もし許されるのならば、トレーズは一個人として、ヒイロ達のように純粋に戦い、生きたかった。

 

 「貴様が戦うのは俺一人で十分なはずだ!」と放った五飛の叫び。

 

 それは、五飛がトレーズの「これ以上無駄な血を流したくない」という本心を、魂のレベルで理解していたが故の言葉であった。

 

 本当のトレーズは、ただの単なる一戦士で、一人の騎士でいたかった人なのだ。

 

 だからこそ、トレーズが最後に五飛に敗北したのは、運や手加減ではなく、本当に魂の実力で負けたのである。

 

 五飛は、トレーズが最初から死に場所を求めていたことを悟っていたからこそ、勝利を譲られたと思い込み「勝ち逃げか!」と毒づいたのだ。

 

 トレーズは、世界の支配者になる事など最初からこれっぽっちも望んでおらず、はじめから歴史の「負け役」を買って出ていた孤高の男。

 

 普通の民間人達が、ヒイロ達のような底無しの優しさと、いかなる困難にも決して諦めない強靭さを己の魂に宿し、地球圏の平和を自らの手で担って欲しいという、ただ一つの悲痛な願いのために。

 

 そして真の「最後の勝利者」とは、戦争の歴史において本来ならば蹂躙され、負け続けるはずだったヒイロ達やリリーナ、そして多くの名もなき民間人たちが、初めて自分たちの手で平和という勝利を掴み取った瞬間のことを指している。

 

 それこそが、トレーズ・クシュリナーダという男が自らの命と名誉を全て投げ打ってでも叶えたかった、究極の願いであった。

 

 そして戦後、マリーメイア・クシュリナーダの蜂起の中で。

 

 数多くのサーペント部隊に完全に包囲され、絶体絶命の窮地にありながらも、決して敵兵を一人も殺さずにボロボロになりながら戦い続けたガンダムたちの姿。

 

 それを見た民衆たちは、ついに自分たち自身の胸に平和のための確固たる意志を携えて、しかし「武器は持たずに」暴政に対して立ち上がった。

 

 トレーズが命を賭して望んだ真の世界が、そうしてついに訪れたのである。

 

 ……その歴史の軌跡を反芻しながら、キラ・ヤマトは自らの両手を見つめた。

 

 彼もまた、本質的には同じなのだ。

 

 戦いたくなどない、誰も殺したくない、別に世界を裏から操る黒幕になりたいわけでも、神のように我が物として君臨したいわけでもない。

 

 ただ、静かに、愛する人たちと共に笑い合える明日が欲しかっただけだ。

 

 けれども、狂気に染まりゆくこのコズミック・イラの世界を平和へと導き、維持するには。

 

 たとえ世界中の国家から「オーブの死の商人」「影の悪魔」「えげつない狸」と罵られ、憎悪を一身に集めようとも。

 

 祖国オーブと、そこに生きる罪なき民草と、そして自分を信じ支えてくれる愛すべき仲間たちを守るために、自ら進んで世界の勝者の椅子に座り、チェス盤を支配して、無理やりにでも平和への道筋を作るしかなかった。

 

 その重すぎる王冠を戴く痛みを、トレーズ・クシュリナーダという男は、誰よりも深く理解してくれるはずであろう。

 

「……世界を導く者として、これは極めて愚かな選択かもしれません」

 

 キラは、眼前で静かに眠る機体に向かって、懺悔するように独り言をこぼした。

 

 国家の最高軍事顧問であり、ソレスタルビーイングの指揮官たる自分が、一切の公的命令を無視し、大義名分をかなぐり捨てて、単なる一個人の私情で内戦の渦中へと飛び込む。

 

 それは、今まで緻密に積み上げてきた政治的盤面を揺るがしかねない、致命的な暴走である。

 

「ですが……僕もまた、神ではなく、ただの一人の人間です。愛する者を守るためならば……僕は喜んで、世界を捨てる『時代の敗者』となりましょう」

 

 故に。そして、だからこそ。

 

 キラは、その孤高なるトレーズ・クシュリナーダの魂を根底に宿した、この「特別な機体」に対し、深い祈りを捧げたのだ。

 

 「世界を平和にするため」などという立派な大義名分ではなく、「死地にいる愛する妻を、絶対に助けに行く」という、極めて個人的で、身勝手で、しかし誰よりも純粋な想いから戦場へと赴こうとしている今の己を。

 

 どうか赦してほしい。そして、共にこの血塗られた地獄を戦い抜いてほしい、と。

 

 祈りを終え、キラはその機体を見上げた。

 

 隣のトールギスが持つ純白の装甲とは異なり、この機体の胸部や肩の装甲は、地球の海と空を思わせる深い青に塗られている。

 

 そして、その装甲の縁取りには、高貴なる黄金が眩く染め上げられていた。

 

 頭頂部の鶏冠もまた、古代ローマの騎士を思わせる刺々しくも誇り高い金の鬣の如き形状へと変更されている。

 

 そして最も特徴的なのは、その顔だ。

 

 一見するとバイザーを下ろしたゴーグルタイプのようであるが、見る角度によっては、その奥に潜む『ツインアイ』――ガンダムにも似た鋭い双眸が覗くようになるデザインとなっている。

 

 世界国家元首に就任したトレーズ・クシュリナーダが、来るべき最終決戦において自らの乗機として完成させた専用機。

 

 頭頂部のデザインが変更され、顔がよりガンダムタイプの意匠に近いフェイス形状となり、胴体やバックパック、シールドのカラーリングが地球の重力を思わせるブルーに変更された以外は、内部構造も殺人的な推力も、最初のトールギスとまったくの同型機である。

 

 一部の装甲材には極秘裏にガンダニュウム合金が使用されており、防御力も底上げされている。

 

 機体を彩るその「青色」は、他でもない、地球に生きる生命の代表として、人類の罪を背負って宇宙へと出撃するトレーズ自身の絶対的な意思を色濃く反映したものであった。

 

 その機体の名は『トールギスⅡ』。

 

「行くよ、トールギス。……『勝者』としての戦いをする、僕のワガママに付き合ってくれ」

 

 静かな、しかしマグマのような熱を帯びた決意と共に。

 

 白銀の英雄は、勝者であることを捨てた青き騎士、トールギスⅡのコックピットへとその身を沈めた。

 

 直後、ヤラファス島の地下深部から、軍神の産声のような莫大なスラスターの咆哮が轟き、青と白と金の流星が、遥か東方のアルタイ山脈を目指して、オーブの空を真っ二つに引き裂いていった。

 

 

 




変だなぁ、最初は普通にオルフェとイングリットの戦いを描こうと思ったんだ。

ちなみにこの世界のソレスタルビーイングは行動目的はほとんど一緒だけど、原作は理念で動く人々の集まりだけど、この世界では各国のエースパイロットの集まりで、それでいて各国に承認されている独立機動部隊だからこそ、紛争幇助対象だからって片っ端から武力介入は出来ないって違いがある。

トールギスではなくトールギスⅡなのは前回の偽装アシュセイバーの件とほぼ一緒。

見た目似てるけどパチモンですなぁと、個人所有のMSですからという二重の言い訳を用意している。

けれどもトールギスⅡはただのMSじゃない。

だからまぁ、なんというかいつの間にかトレーズ閣下のことと、アフターコロニーのことをざっくりを描いてしまった。

以前砂漠篇の時に、キラの行動理由に他のキャラ出して言い訳にしてるってのは、今回は全くその通りなので言い逃れできません、そういうご指摘は甘んじて受けます。

キラとトレーズ閣下が似てるわけねぇだろいい加減にしろと言われても、それも甘んじて受けます。

しかしこの小説からSEEDとかガンダム初めて知りますって方もそれなりに居るっぽいので、今回アフターコロニーの大まかなことと、トレーズ閣下とその乗機であるトールギスⅡはただの人物でも兵器でもないと説明させていただきましたが、どうでしょうかね?

やっぱりくどかったでしょうか?

ガンダムSEEDを読みに来てるのであって、スパロボとかガンダム00とかWを読みに来てるわけじゃないと言われてしまえばそれまでなんですけどね。

ガンダム00の世界の人々が互いに歩み寄ろうとする人々なら、ガンダムWの世界の人々は全体的に気高い人が多い印象ですね。

なんか話を回すために毎回言い訳考えてるのが大丈夫なのかも心配になってきました。

軍事的に、あるいは立場的に、経済的に、政治的に、いろんな要素を絡めると言い訳ばっかが達者になり、皆さんに飽きられたり、またかよと呆れられたりしていないかも不安で心配です。

そんなことしないでとっとと悪役倒せばいいじゃんと言われたら、申し訳ないですが、ムリですとしか言えません。

サクっと読みたいのに平均1.5万文字なのも、話のテンポも悪すぎててんで時間が進まないのも申し訳ない。

卑屈過ぎてウザったい?

申し訳ありません、ここ数日そんな感じの調子狂いが起きてしまってまして、薬を飲んでても一度こうなるとなかなか持ち直すのに時間がかかりまして。

まぁ、あとがきまで読んでいただけました皆々様には心より感謝申し上げます。

しかし頭の中がギレンの野望とHOI4と信長の野望とガンパレード・マーチがごっちゃになって話を頭の中で作って出力してる感覚である。

だから好き勝手戦闘できなくて人間関係模様がその場その場でリアルタイムに変化するのだろうか?
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