結構過酷な個性社会を生きる   作:エタるマーン!

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遂に始まる林間合宿編……の前フリ的な回です
最近よく日間ランキング二桁に食い込んでいるこの作品名を見てはニヤニヤしている作者から、今一度読者の皆様に感謝申し上げます
この作品を評価してくださりありがとうございます
後恋愛要素は作者が扱い切れるよう程々かつ好みな感じに入れていきたいと思います


彼の”目的”/血に飢えた少女/林間合宿開幕

 

『我ら血を求めし狩人なり……!』

 

 

 

 

 

結構過酷な個性社会を生きる

 

 

 

 

 

 

『さぁ今日も楽しくクラスメイトとショッピングに興じていきましょう』

 

【おい待て林間合宿はどうした】

 

[流石に二度も忘れたとは言わせないわよ]

 

『大丈夫。これは合宿のための買い物だからね』

 

〘必要物資の買い出しってわけか〙

 

『そこまでお硬いものでもないさ。みんなで楽しみつつ買い物をするだけのミニイベントみたいなものだよ。……本来ならね』

 

【それはどういう……】

 

 

「やあ、博霊さん。奇遇だね」

「お茶でもしようぜ?博麗霊夢……!」

 

 

【こいつら……!ヴィラン連合の!】

 

[なんでこんなところに?]

 

〘というかまずくないかこれ?〙

 

『大丈夫だよ。こいつらもまだ大事は起こしたくないはず。下手に刺激しなければ大したことにはならないよ』

 

 

『……いいね。()()()お茶でもしようか』

 

 

 

「……だからって俺たち(ヴィラン)相手に本気でお茶するか?普通」

『お茶の誘いに乗っただけだよ?』

「ふふっ、やっぱり君は面白い人だね」

 

 

【そりゃマジで喫茶店に入ったら相手も引くわな】

 

『別になにをしようが私の勝手でしょ』

 

[だからって限度ってものがあるでしょうに]

 

 

『それで?まさか本当にそっちも仲良くお茶しに来たわけじゃあるまいし、何か用?』

「そうだね。僕たちは、君を誘いに来たんだ。博麗霊夢。ヴィラン連合に入らないかい?」

『……それをよりにもよって(ヒーロー志望)相手に聞くか?普通』

「悪いがこっちは本気だ。お前、別にヒーローになりたいわけじゃないだろ?」

 

 

〘この前グラントリノには感づかれたが、まさかこいつらにも気付かれてたとはな〙

 

『まあデクがいるから納得はできるね』

 

【にしてもどう返す気なんだ?霊夢】

 

『決まってるさ』

 

 

『私はヴィランにはならないよ。私の目的を果たすためにも、今そうなる気は微塵もない』

「……だとよ、デク。だから俺は反対だったんだ」

「そう言わないでよ、弔君」

『にしてもなんでわざわざ私に勧誘なんてしてきたんだ?まさかヒーローになりたいわけじゃないと見抜いたからってだけじゃないだろ?』

「そのまさかだよ。……せっかくだし少し昔話をしようか。僕は元々無個性でね。ヒーローになりたいという夢を持ちながらも、その力がないことに苦悩していたんだ」

 

 

〘突然の自分語りどうした?〙

 

[実際急な話ではあるわね。ここまでは霊夢から聞いた原作の話通りのようだけど……]

 

 

「そんな中でオールマイトに出会ってね。こう言われたんだ。『ヒーローは無個性に務まる仕事じゃない』ってね」

『それで絶望したか?』

「うん。それでもう心はバッキバキさ。そんな風に意気消沈していた僕の下に、『先生』が現れてこう言ってくれたんだ」

 

「もう大丈夫。僕が来た。君に力を授けよう。その力でこの世界を、オールマイトを否定してやればいい。君にだって世界は変えられるんだとね」

 

『それでヒーロー志望の学生はヴィランに堕ちたと?』

「そうだよ。ヒーローになれないならヴィランになって世界を変えればいい。()()()()()()()()()()()()()()()()()()を手に入れられれば、僕は世界の英雄になれる。そうは思わない?」

『狂ってるとしか言いようがないな。そのためならヴィランになって一般人に迷惑をかけてもいいって?』

「必要な犠牲ってやつだよ。ただでさえこの世界は抑圧による誰かの犠牲を糧に成り立っているんだ。そんな世界の方が狂っていると思わない?」

『一理くらいはあるかもな。だからってお前らに情をかける余地はないけどね』

「それは残念だなぁ。優しいヒーローならこういう話を聞けば少しは何か思うところがあると思ったのに」

『生憎私はそこまで優しい人間じゃないんだ。目的のためなら非情にもなるさ』

「そっか。……じゃあもう行くよ。お茶に付き合ってくれてありがとう。弔君」

「やっとかよ。じゃあな、クソ巫女」

『さよなら。次会う時には容赦しないよ』

「次、ね……その時には僕たちも、全力で全てを壊すとするよ」

 

 

『……行ったか』

 

【何だったんだよ今のは】

 

『原作でもあったイベントではあるけど……もう原形がないくらいに崩壊しまくってるせいで何がなんやらって感じだね』

 

[何かしらの意図はあったように感じたけれど……]

 

〘結局連中何がしたかったんだ?霊夢の勧誘だけか?〙

 

『どうもそれだけじゃなさそうだけどね。まあさっき宣言した通りさ。次会う時は全力で倒しに行くだけだよ』

 

 

 

『ってなわけで対ヴィラン連合戦に向けての血狩りじゃぁい!』

 

【テンション迷子かよ。まあたいつも通り血を求めてのヴィジランテ活動か?】

 

『輸血液はいくらあっても困らないからね。そのためにもちょっと()()()()()にご協力頂いてるだけだよ』

 

[ものは言い様の究極系ね]

 

『ほらそこのチンピラさん、ちょぉっと献血してかない?ああ、頭に血が昇ってるんだね。そんな時はオラァッ!

 

〘鮮やかな診察、流石ですドクター霊夢!〙

 

『それほどのことでもないさ。さあ血を抜かせてもらおう』

 

【まあ実際輸血液集めは必要なことだから受け入れるが……いつかスキャンダルになったりしそうだな】

 

『私はあの覆面水着団も着けていた目出し帽を被っているからね。身バレ対策はバッチリさ』

 

[まあ顔隠しは確かにできているけど……]

 

『それに実際問題これ以外で大量の血液を集める方法も思いつかないしね。これが最適解ってわけよ。……おっ?お次は団体様の来院かな?』

 

〘だいぶ数が多いな〙

 

『そんな時は……頼むぞマステレキネシスッ!』

 

【ほんと便利だな、チャールズ】

 

『あるとないとじゃ便利さがまるで違うッ!I・アイランドで手に入れられて本当によかったよ』

 

[そうこう言ってる間にチンピラヴィランが全員気絶してるわね]

 

『そんじゃ血をチウチウさせてもらいますね……ん?』

 

 

「あ!もしかしてあなたが最近この辺で血をチウチウしてるっていう人ですか?」

 

 

【誰か来たな。少なくともヒーローって感じはしないが……】

 

[それどころか纏う気配が明らかに常人のそれじゃないわね。警戒するべきよ、霊夢……霊夢?]

 

『おいうっそだろなんでここにこいつがいんだよ……』

 

〘どうした霊夢?今にもうっありそうな顔色してるが〙

 

『……いいやまだ問題はない。ここで無難に対処すればいいだけだ』

 

 

『そうだとも。まさに私こそ血を求めし狩人。何か用かな?お嬢さん』

「私とお友達になれそうな人がいると聞いて探しに来ました!お友達になってください!そして血をチウチウさせてください!」

『前者の提案には乗るが後者は断らせてもらおう。私は吸われるより吸う派なんだ』

「そうですか……でも私に吸う方が好きです。だから……」

 

 

【消えたっ!?】

 

『いや、今のは彼女が移動しただけだね』

 

 

「ムリヤリするしかないですかね?」

『そうする気ならそれなりの抵抗をさせてもらうとだけ伝えておこう』

「むー……なら仕方ないです。今は目立たないに言われているので。また会った時は、お互いに血をチウチウし合いましょうね」

 

 

[また消えた……何だったの?あの子]

 

〘会話の内容が普通の人間じゃなかったが〙

 

『彼女についてはいずれわかるよ。……にしてもなんでこうも嫌なフラグばっかり立つんだよ。これも全部主人公がいないせいだ……』

 

 

 

 

 

 

『はい今日も元気にバスに揺られて合宿場所まで向かっていきましょう』

 

【遂に林間合宿開始か……あれ?もう降ろされたぞ?】

 

[ここが合宿場所なわけは……ないわよね]

 

〘何もないただの崖際だな〙

 

『そんなことより今回お世話になる人たちの登場だよ』

 

 

「煌めく眼でロックオン!」

「キュートにキャットにスティンガー!」

「「ワイルド・ワイルド・プッシーキャッツ!」」

 

 

【なんだこの二人組】

 

『彼女たちはプロヒーロー「プッシーキャッツ」のメンバーだね。今回の合宿場所を提供してくれた人たちでもあるよ』

 

[それはわかったけど、この場所に停車した理由はわからずじまいよね?]

 

〘宿泊施設があの山のふもとだと開示された?妙だな〙

 

『さて、そんじゃ……』

 

 

「わるいね諸君。合宿はもう……」

 

 

『飛び込んでいくとしますか!』

 

 

「始まっている」

 

 

【おいおいおい!この高さをフリーフォールかよ!?】

 

[「魔獣の森」……嫌な名称ね]

 

〘確実に何かは……出たな〙

 

 

「マジュウだー!?」

『ほいっとな!』

 

『魔獣……まあ結局のところ土製の遠隔操作ゴーレムだね』

 

【遠隔操作ってことは操ってるやつがいて……なるほど。これも一種の関門か】

 

『この森を突破すること自体が合宿内容の一つってわけさ。それじゃあ行くとしますかね!』

 

 

 

『さて、やっと目的地にたどり着いたことだし、ご飯でも食べようか』

 

[さも簡単に突破したみたいに言ってるけど、今もう夕暮れ時よ?]

 

『思ったより純粋な距離が長かったのと途中から戦闘方法色々試してたんで……』

 

〘まあみんなに合わせるならそんくらいのハンデありで十分だろ〙

 

『そそ、てなわけで早速夕食を……の前にこの子の紹介だけささっとしちゃおうか』

 

【さっきからこっちを睨んできてる子のことか】

 

『彼は洸汰君。まあ今回の話のちょっとしたキーパーソンってところかな』

 

[具体的にはどういう感じに関わってくるの?]

 

『放置すると多分死にます』

 

〘キーパーソンっていうか要介護者じゃねえか〙

 

『今回の環境わりと過酷寄りだからね、仕方ないね』

 

【お前がわざわざ過酷なんて言葉を使うくらいだ。来るんだな?あいつらが】

 

『もちろん。メタ的な言い方をすればヴィラン連合フルメンバー+αの初お披露目さ』

 

[前回は二人と脳無だけであれだったのに今回は恐らくそれよりも大勢……大変な戦いになりそうね]

 

『正直私としては私自身より他のみんなのことの方が不安だけどね。原作崩壊の影響もあって、どれくらいの被害が出るか予想がつかない』

 

〘霊夢一人なら対処はできるだろうが、クラスメイトたちはそうもいかないか〙

 

『自衛はしてもらいたいけどここで欠けさせるわけにもいかないから、最悪の場合はかなり忙しくなるだろうね』

 

【それこそ要介護者じゃないが、それでも守るべきやつらって認識か】

 

[それも仕方ない部分はあるけれど……ねえ?]

 

〘もう少し信頼してやってもいいんじゃないか?一応は仲間なんだから〙

 

『うーん……まあそりゃあ原作じゃこの襲撃を退けた実績こそあるけど、どうしても自分が干渉できない他者を信頼するのはねえ……』

 

【そこは双方にとって今後の課題だな】

 

[今まではそれでよかったけれど、今回ははたしてうまくいくか……]

 

『まあうまくいかせるしかないさ。というわけで次回は林間合宿本番と見せかけたヴィラン連合襲撃編だよ』

 

〘果たして今回は鬼が出るか蛇が出るか……〙

 

『どちらにしても蹴散らしてやるさ。そんじゃ、まったのーう』

 




輸血液を出した時からこの展開はやりたかった作者です
「彼女」は推しの一人なんでね
まあ行き当たりばったりな展開の関係上出番があるかはわかりませんが

そしてヴィラン堕ち緑谷の情報開示です
ヘドロ事件が起きなかった上でのIF的な感じになります
誰かを救う意思はありつつもどこか確実に歪んでしまっている……そんな人物がヴィラン・デクという感じです

さて、今回も毎度恒例の感想乞食をさせてください
さもなくば作者のモチベが途切れて更新が止まります
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