押し入れの向こうは異世界でした   作:Brooks

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第64話 異世界混乱6

 

 侯爵家の一室に集められた紙の量を見て、澪はまず椅子に座る前に帰りたくなった。

 

 机の上には、教会に貼られた暫定通達の写し、市場からの報告、農場で出た作業員の聞き取り、訓練場の衛兵からの注意書き、セルマ工房で確認された弟子と職人の変化、それから文官が新しく作った記録様式の案が並んでいた。

 

 紙が多い。

 

 紙が多い時点で、だいたい人の仕事は増えている。

 

 澪はそれを現代側で学んでいた。

 

「今日は、大規模な説明会ではない」

 

 アルベルトは机の向こうで、落ち着いた声で言った。

 

「職ごとに、少人数で説明する。市場、農場、工房、訓練場、教会。それぞれの現場で、責任者が自分の言葉で話す」

 

 文官が、紙の一枚を指で押さえた。

 

「記録は、最低限そろえます。名前、役割、現在ジョブ、本人の体感、現場責任者の所見、教会確認が必要かどうか。現場ごとに表現が違っても、後で照合できる形にします」

 

 澪は、文官の指先を見た。

 

 紙の中に、自分の名前があった。

 

 篠原澪。

 

 役割の欄には、きちんと「説明補助」と書かれている。

 

 澪は一瞬だけ安心した。

 

 その横に、小さく「必要時鑑定」とあった。

 

 澪はすぐ顔を上げた。

 

「補助ですよね。主担当じゃないですよね」

 

 アルベルトは即答した。

 

「補助だ」

 

「必要時の範囲を広げないでください」

 

「必要な時だけだ」

 

「その“必要”が広がるんです」

 

 リュシアが横から覗き込み、澪の欄を見て笑った。

 

「商人なら契約書の小さい字を見るところだね」

 

「今、人生で一番小さい字が怖いです」

 

 セルマが静かに紙を見た。

 

「澪、そこは最初に言っておいた方がいいわ」

 

「言っています。かなり言っています」

 

「なら、記録にも残しておきましょう」

 

 セルマが文官を見る。

 

 文官は少し迷ったあと、澪の欄の横に小さく書き足した。

 

 説明補助。鑑定は現場責任者の要請時のみ。

 

 澪はその文字を見て、少しだけ息を吐いた。

 

「これで少し安心しました」

 

 リュシアが肩をすくめる。

 

「小さい字に救われることもあるんだね」

 

「今日はそういう日です」

 

 アルベルトはそのやり取りを一度だけ見てから、机の上の紙を整えた。

 

「混乱を止めるのではない。止めきれないものを、受け止める場所へ分ける。今日はその最初だ」

 

 その言葉で、部屋の空気が少し引き締まった。

 

 澪は手帳を開いた。

 

 今度は、全部を自分が書くためではない。

 

 誰が受け止めるのかを確認するために。

 

 

 

 

 

 市場の一角には、普段なら荷車が置かれている空き場所が使われていた。

 

 大勢を集めることはしない。

 

 それでも、商人代表数名、市場管理人、帳簿係、近くの店主たちが少し離れて耳をそばだてている。

 

 商人というのは、話を聞く時も商品の値段を測るような目をするのだと、澪は改めて思った。

 

 リュシアは、その視線の真ん中に立っていた。

 

 少女の背丈では、大人の商人たちに囲まれると小さく見える。

 

 けれど、声は通った。

 

「鑑定が開いたら儲かる、と思ってるなら順番が逆だよ」

 

 商人たちが少しざわつく。

 

 リュシアは続けた。

 

「品物をちゃんと見るから、少し分かりやすくなる。私の場合は、品物の横に小さな注記がつく感じだった。傷あり、扱い注意、継続需要あり。そういうのが少し引っかかる」

 

 年配の商人が腕を組んだ。

 

「それなら、高い品を扱えば早いのか」

 

 リュシアはすぐに返した。

 

「高い品で失敗したら、損も信用落ちも大きいよ」

 

 周りで何人かが苦い顔をした。

 

 実感がある顔だった。

 

「傷が見えるなら、傷ありを傷なしとは売れない。扱い注意が分かるなら、知らなかったとは言えない。継続需要が見えるなら、売り切って終わりにもできない」

 

 リュシアは、ひとつずつ言葉を置いた。

 

「鑑定は儲け道具じゃない。品物への責任だよ」

 

 若い商人が手を上げかけた。

 

「じゃあ、澪さんに見てもらえば」

 

「何でも澪に見せるんじゃないよ」

 

 リュシアが先に止めた。

 

「まず自分で見る。自分で見て、分からないものを現場の責任者に聞く。澪は便利な道具じゃない」

 

 澪は心の中で、リュシアに深く手を合わせた。

 

 今ならリュシアに冷たいスイカを一玉出してもいい。

 

 市場管理人が文官と記録用の紙を見比べている。

 

「商人側で最初に残すのは、品の種類と、本人が気づいたこと。それから、取引に影響があったかどうかですね」

 

 文官がうなずく。

 

「市場記録は、教会の職業確認記録とは別です。ただし、後で照合できるように形式をそろえます」

 

 商人たちはまだ完全には納得していない。

 

 抜け道を探す目も残っている。

 

 だが、農場へ勝手に押しかける空気は、少なくともここでは薄くなった。

 

 澪は、リュシアが大人たちを支配しているとは思わなかった。

 

 ただ、商人の言葉で商人を止めている。

 

 それが強かった。

 

 

 

 

 

 畑のそばにある作業小屋の前では、土の匂いが濃かった。

 

 農場主は、作業員たちを畑の端に立たせなかった。少し離れた場所に集め、畝の間には入らせない。

 

 その位置取りだけで、何を大切にしているか分かる。

 

「畑は訓練場じゃない」

 

 農場主は、太い声で言った。

 

 作業員たちは黙って聞いている。

 

「作物を見る目が育つならありがたい。だが、畑を踏み荒らして育つ目なら、こっちから願い下げだ」

 

 澪は、農場主の後ろに広がる畑を見た。

 

 芋の葉が風で揺れている。大豆の苗も、まだ小さいがまっすぐ立っている。昨日まで、澪にとって農場は「作物がある場所」だった。今は、そこに足を踏み入れるだけでも影響がある場所に見える。

 

 前に「作物観察」の芽が出た作業員が、少し照れた顔で口を開いた。

 

「俺も、急に何でも分かったわけじゃありません。土の乾き方が目についたとか、虫食いがどこから広がったか気になったとか、そのくらいです」

 

 別の作業員が聞く。

 

「じゃあ、何をすればいい」

 

「いつもの仕事を、ちゃんと見るしかないと思います」

 

 作業員は畑へ目を向けた。

 

「水をやったあとに見る。葉を見て、土を見る。虫食いを見つけたら、どこからか確かめる。たぶん、特別なことじゃないです」

 

 澪はうなずいた。

 

「表示にも、日々の作業経験が反映されていると出ていました。だから、毎日の作業を丁寧にするのが一番近道だと思います」

 

 作業員たちは、それぞれ畑を見た。

 

 レベル上げという言葉だけなら、何か特別な行動を探したくなる。

 

 でも、畑は特別な行動を歓迎しない。

 

 踏み荒らせば傷む。

 

 水をやりすぎれば根が腐る。

 

 見落とせば虫が広がる。

 

 農場主が念を押す。

 

「作物を守るために見るんだ。自分の力を試すために畑を荒らすな」

 

 リュシアも横から言った。

 

「商人が農作物を扱う時も同じだよ。農場主の許可と手順を守る。勝手に畑へ入って仕入れの目が育つなら、泥棒の目も育つことになるからね」

 

 作業員の一人が苦笑した。

 

 空気が少し緩む。

 

 澪は、それでいいと思った。

 

 笑えるくらいの方が、人は話を聞ける。

 

 

 

 

 

 セルマの工房では、市場や農場とは違う静けさがあった。

 

 説明を受ける者は少ない。

 

 錬金工房の弟子、若い職人、素材採取をしている者、近隣工房の代表が数人。全員が、作業台の前で少し緊張した顔をしている。

 

 セルマは、まず何も説明しなかった。

 

 代わりに、素材を並べた。

 

 乾き具合の違う草の根を二本。

 

 洗い残しのある石片と、きれいに洗われた石片。

 

 わずかに歪んだ金具と、まっすぐな金具。

 

 それを一つずつ、参加者に触らせる。

 

「どこが違うか、言って」

 

 弟子が草の根を持ち比べた。

 

「こっちは中が湿っています。表面は乾いているように見えますけど、少し重いです」

 

 セルマがうなずく。

 

「次」

 

 若い職人が金具を持つ。

 

「この金具は、ここを叩くと余計に曲がる気がします。直すなら、先にこっちを少し戻した方がいい」

 

「そうね」

 

 セルマは短く答えた。

 

 澪は、そのやり取りを見ていた。

 

 派手な表示はない。

 

 誰も歓声を上げない。

 

 でも、確かに変わっている。

 

「見える、というのは、楽になることではないわ」

 

 セルマは、作業台の上の素材を見ながら言った。

 

「見えたら、見えた分だけ間違えられなくなる」

 

 弟子たちが静かに聞く。

 

「素材を扱うなら、素材に責任を持つ。道具を直すなら、使う人に責任を持つ」

 

 若い職人が、自分の手元の金具を見た。

 

 セルマは続ける。

 

「職を変える話は教会へ。ここでは、仕事の中で何が見えたかを見る。錬金と職人仕事は似ているところもあるけれど、同じではないわ。混ぜると、たぶん事故になる」

 

 澪は、工房は静かだけれど一番重い、と感じた。

 

 見えることが増える。

 

 それは便利になることではなく、言い訳が減ることでもある。

 

 文官が横で記録している。

 

 セルマの言葉は短い。

 

 けれど、記録するには十分だった。

 

 セルマが澪をちらりと見た。

 

「澪、そこは分けた方がいいわ。工房で分かることと、教会で決めること」

 

「はい。混ぜると事故になるんですよね」

 

「ええ。たぶん、説明も事故になるわ」

 

「経験があります」

 

 澪が小さく言うと、リュシアが笑った。

 

 セルマは笑わず、ただ少しだけ目元を緩めた。

 

 

 

 

 

 訓練場では、木剣の音が響いていた。

 

 若者たちは、全員が素直に納得しているわけではない。

 

 中には、まだ門の外をちらちら見る者もいる。

 

 だが、衛兵が訓練場の中央に立つと、その視線は戻された。

 

「強くなりたいなら、無許可で外へ出るな」

 

 衛兵の声はよく通った。

 

「魔物を探しに行くな。安全な反復訓練で芽が出ることは確認された。だから、まずここで基礎を続けろ」

 

 若者の一人が不満そうに言う。

 

「でも、外で戦った方が早いんじゃ」

 

「死んだ者は転職できない。怪我で腕が上がらなくなった者も、剣を振れない」

 

 その言葉で、場が静かになった。

 

 澪は前にも同じ言葉を聞いたが、何度聞いても重いと思った。

 

 別の騎士が、水桶を指した。

 

「休憩も訓練だ。水を飲め。倒れるまで振るな」

 

 訓練生たちが顔を見合わせる。

 

「休むのも?」

 

「そうだ」

 

 衛兵が板に大きく文字を書いた。

 

 強くなりたい者ほど、まず休め。

 

 それを訓練場の掲示板に貼る。

 

 若者たちの何人かが、不満そうな顔をした。

 

 だが、前回「剣術の芽」が出た訓練生が、木剣を握ったまま言った。

 

「俺は、外へ出なくても芽が出ました。素振りしている時に、足の置き方が少し分かっただけですけど」

 

 その言葉は、衛兵の説明より若者たちに届いた。

 

 同じ立場の者の声だからだ。

 

 澪は、必要最低限だけ口を開いた。

 

「表示にも、安全な反復訓練と出ていました。危険な真似をしろという意味ではありません」

 

 それ以上は言わない。

 

 衛兵がうなずき、訓練を再開させる。

 

 木剣の音がまた響き始めた。

 

 不満は残っている。

 

 でも、門の外へ向かう足は止まった。

 

 澪は、それだけでも大きいと思った。

 

 

 

 

 

 教会では、礼拝堂の脇に小さな机が置かれていた。

 

 司祭様と助祭が、記録帳を開いて手順を確認している。

 

 本格受付ではない。

 

 練習だ。

 

 けれど、その練習が丁寧だった。

 

「まず本人確認です」

 

 司祭様が助祭に言う。

 

「名前と、現在の役割を聞きます。次に、本人の意思を聞きます」

 

 助祭が帳面に目を落とす。

 

「職を変えますか、と聞けばよろしいでしょうか」

 

「それだけでは足りません」

 

 司祭様は首を振った。

 

「今の職を続けますか、と聞くことも必要です」

 

 澪は、その言葉に少し驚いた。

 

 転職。

 

 ジョブ変更。

 

 スキル取得。

 

 ずっと、変わることばかり見ていた。

 

 司祭様は、静かに続ける。

 

「人は、変わる自由だけでなく、変わらない自由も持っています」

 

 助祭が、ゆっくりうなずいた。

 

「未成年の場合は」

 

「保護者、または後見人の同席が必要です。ただし、本人の意思を聞かずに、大人だけで決めてはいけません」

 

「寄進については」

 

「順番を買うものではありません」

 

 司祭様の声が少しだけ強くなった。

 

「神前で、職を金で買うことは認めません」

 

 礼拝堂の空気が、静かに引き締まる。

 

 アルベルトはその様子を見て、少し表情を緩めた。

 

「教会側は、落ち着いているな」

 

「司祭様が落ち着いているからだと思います」

 

 澪は小さく答えた。

 

 助祭の手元には、まだぎこちなさがある。

 

 でも、手順はでき始めている。

 

 変わることだけを急がせない。

 

 変わらないことも選択肢として置く。

 

 澪は、その考え方が、この世界改変には必要なのだと感じた。

 

 

 

 

 

 夕方前、侯爵家の一室に報告が戻ってきた。

 

 市場では、商人たちは完全には納得していない。だが、無断で農場へ押しかける流れは止まった。

 

 農場では、作業員たちは畑を丁寧に見る方向へ落ち着いた。農場主は、畑へ入る者の記録を残すと言った。

 

 工房では、セルマが少人数の説明を続ける方針になった。素材を触らせる説明は、弟子たちに伝わりやすかったらしい。

 

 訓練場では、外へ出ようとする者は止まり、基礎訓練と休憩管理が始まった。掲示板の「強くなりたい者ほど、まず休め」は、若者たちに妙な顔をされながらも読まれている。

 

 教会では、受付手順の練習が進んだ。寄進による優先受付を認めない文言も、入口に追加で掲示する準備が進んでいる。

 

 文官が記録を読み上げるたび、澪は少しずつ肩の力が抜けていくのを感じた。

 

 全部、自分が話したわけではない。

 

 全部、自分が見たわけでもない。

 

 それでも、動いている。

 

 アルベルトは、報告を聞き終えると、机の上の通達案を指で押さえた。

 

「これを第一布告へ反映する」

 

 文官が顔を上げる。

 

「正式制度として、ですか」

 

「いや。まだ完全ではない。第一段階の受け止め方として出す」

 

 アルベルトは、言葉を選んだ。

 

「教会で職業確認を行う。市場、農場、工房、訓練場では、それぞれ現場責任者が説明と記録を担う。危険行為、強制、囲い込み、寄進による優先は認めない。まずはそこまでだ」

 

 澪は、その言葉を聞きながら、ようやく流れが変わったことを感じた。

 

 混乱がなくなったわけではない。

 

 でも、混乱がそのまま広がっていく状態から、運用へ移り始めている。

 

 受け止める場所ができ始めている。

 

「澪」

 

 アルベルトが呼んだ。

 

 澪は身構えた。

 

「はい」

 

「今日は補助だった」

 

 澪は一瞬、何を言われたのか分からなかった。

 

 それから、少しだけ目を細める。

 

「本当ですね」

 

 リュシアが笑う。

 

「よかったね」

 

 セルマが静かに言う。

 

「澪、そこは素直に喜んでいいわ」

 

「はい。今日いちばんの成果です」

 

 澪は、かなり本気でそう言った。

 

 

 

 

 

 押し入れを抜けた途端、部屋の静けさが耳に痛いほどだった。

 

 異世界側の一日は、声と足音と紙と説明と現場の匂いに満ちていた。

 

 こちら側の部屋には、机の上の大学資料と、買い物メモと、床に置いた鞄があるだけだ。

 

 本来は夏休み。

 

 その言葉を思い出して、澪は少し遠い目をした。

 

 手帳を開く。

 

 教会、侯爵家、市場、農場、工房、訓練場。

 

 それぞれの役割が書いてある。

 

 リュシア。

 

 セルマ。

 

 農場主。

 

 衛兵。

 

 司祭様。

 

 アルベルト。

 

 文官。

 

 家令。

 

 澪の欄は、説明補助。

 

 必要時鑑定。

 

 小さい字はまだ怖い。

 

 けれど、主担当ではない。

 

 澪は、神棚の水を替えた。

 

 小さな器に新しい水を注ぐ。

 

 現代側の部屋の中で、その水だけが妙に澄んで見えた。

 

 澪は正座し、神棚の前で手を合わせた。

 

「とりあえず、担当を分けました。次からは説明書も一緒にください」

 

 返事はない。

 

 澪は目を開けた。

 

 しばらく水面を見てから、供え水を鑑定する。

 

----------------------------------

神棚の供え水

 分類:供物

 状態:澄明

 神様メッセージ:人は、役割を分けることで遠くまで進めます

----------------------------------

 

 澪は、しばらく黙った。

 

 怒りたい気持ちはある。

 

 説明書の件は、まったく解決していない。

 

 けれど、少しだけ納得もした。

 

 一人では無理だった。

 

 リュシアが商人に説明した。

 

 セルマが職人に説明した。

 

 農場主が作業員に説明した。

 

 衛兵が若者を止めた。

 

 司祭様が教会の手順を作った。

 

 アルベルトと侯爵家が全体をつないだ。

 

 澪は、ようやく世界改変を、一人で説明するものではなく、皆で受け止めるものとして見られるようになっていた。

 

 それでも、文句は残る。

 

「いいこと言った感じにしないでください。説明書の件はまだ保留です」

 

 返事はない。

 

 水面は静かなままだった。

 

 澪は深く息を吐き、手帳を閉じようとした。

 

 しかし、空白のページが目に入る。

 

 見なかったことにしたい。

 

 だが、明日は来る。

 

 澪はペンを持った。

 

 職業別説明会・本番。

 

 教会受付手順確認。

 

 セルマ工房記録確認。

 

 リュシア商人側報告。

 

 そこまで書いて、ペンを止めた。

 

 夏休み、という文字が遠い。

 

 遠すぎて、少し笑えてきた。

 

 それでも、今日で少なくとも、全部を自分一人で背負わなくていいことは分かった。

 

 澪の夏休みは戻ってこなかった。

 

 それでも、世界改変を一人で説明しなくていいというだけで、今日は少しだけましだった。

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