ブラック・ブレット 贖罪の仮面   作:ジェイソン13

1 / 120
ここは登場人物を紹介するページです。
内容によってはネタバレも含みますのでお気を付けください。

ルビはオリジナルキャラクターにのみ振ります。
原作で登場した人物の年齢は作者の推測です。

話が進むにつれて記述が増えていきます。

2021/9/8 我堂善宗、ジェリーフィッシュ、グウェン・チ・リエンを追加しました。


登場人物 (2021.09.08 更新)

【名前】義塔壮助(ヨシトウ ソウスケ)

【性別】男【年齢】16歳

【所属】松崎民間警備会社

【概要】

 本作の主人公。松崎民間警備会社所属のプロモーター。IP序列9644位→7000位。

 ガラの悪い言動と善悪を問わない手段、市街地に被害を撒き散らす活躍ぶりから悪評が広まるヤンキー少年。自称「クソガキチンピラ民警」。

 評判通りの乱暴かつ生意気な性格、更に短気で喧嘩っ早い性分のため仕事でもプライベートでも警察や他社の民警、赤目ギャングと諍いを起こし、喧嘩や闘争、撃ち合い・殺し合いが絶えない日常を過ごしている。その性格とは裏腹に自身の能力や功績に関しては「喧嘩が強いだけの素人」「小学校中退」「運良くイニシエーターが優秀だっただけ」と厳しい評価を下しており、自身を卑下する発言も多々見られる。その一方で真面目に仕事をこなしながら居候した家庭の家事を率先して手伝うなど気立ての良い一面も見せる。

 幼少期は一般的なサラリーマン家庭の子供として過ごし、勾田小学校では藍原延珠と同じクラスにいたが、彼女が呪われた子供だと発覚する切っ掛けを作ってしまい、彼女を助けようとせず逃げた負い目から罪悪感を抱くようになる。更に昇降口で教師と口論する蓮太郎を目撃したことで彼に正義の味方としての羨望も抱き、6年経過した今でもその感情は彼の価値観に影響を及ぼしている。

 その後は何らかの理由で両親と死別、表社会からもドロップアウトし、紆余曲折あって民警となる(本人曰く「民警になる以外の道が無かった」)。

 小学校4年生までしかまともに学校に通えていない為、小学校高学年レベルの算数や漢字が分からなかったりするが、相手を騙し不意を突く多彩な戦法を編み出したり、敵の思惑にいち早く気付くなど、頭の回転は悪くない模様。

 イニシエーターの森高詩乃のことは「手のかかる妹みたいなもの」と公言しているものの異性として意識している。対する詩乃からは積極的過ぎる愛のアプローチを受けているが、前述の性格から彼女の好意を受け入れられずにいる。

 戦闘では銃による後方支援がメインとなる典型的なプロモーター。屋内の銃撃戦から狙撃までこなすが素人レベル。身体能力は高く喧嘩では負け知らずだが、蓮太郎をはじめとした幾つもの死線を乗り越えた戦闘のプロ、呪われた子供には及ばない。本人も自覚しており、騙し手、搦め手、奇策、小細工で補っている。後にとあるコンバットインストラクターから、地獄の特訓を課されたことで銃器の扱いや近接戦闘ではプロを名乗れるレベルにまで成長する。

 とある事件で内臓の大半を喪失し、代替臓器として斥力フィールド発生装置「賢者の盾」を埋め込まれたことで、蛭子影胤と同じ「最強の盾」を持つ機械化兵士となる。しかし、原因不明のリミッターにより斥力フィールドに使えるリソースが少ないため、防御を捨て、斥力フィールドを応用した高速移動(ティナ曰く「人間リニアモーターカー」)による回避、「運動エネルギーを内包した無色透明の固形物を自由自在に形成する能力」を利用した変幻自在のワイヤー武器、バラニウム合金繊維を編み込んで作る第三の腕、斥力切断ブレード、斥力加速砲など多彩な戦闘スタイルで補っている。

 

【容姿】

 ワイルドアップの黒髪に金色のメッシュを施した不機嫌顔の不良少年。身長170cm。

 端正な顔立ちをしているが、普段は残念過ぎる中身から出る表情や仕草のせいでほとんどの人にイケメン扱いされない。同社の事務員曰く「イケメンの無駄遣い」「見た目は宝箱、中身はゴミクズ」。

 左耳だけにピアスを付けている。

 細身だが身体はかなり鍛えられており、筋肉が凝縮されている。柔軟性にも長けており、その体格は体操選手やフィギュアスケーターに近い。全身には今までの喧嘩や民警の仕事で負った傷が大量に跡として残っている。

 服装の系統は派手な柄のシャツやジーンズ(髑髏や十字架や謎の英語が書かれているタイプ)が多く、センスが中学生で止まっている。たまにミリタリー系も着ている。

 

【使用武器】

 ・第一章

 試作アサルトライフル 司馬XM08AG

 タウルス・ジャッジ

 バラニウム製サバイバルナイフ

 デザートイーグル(番外編で使用。本編前に破損)

 M4カービン(番外編で使用。本編前に破損)

 ・第二章

 タウルス・レイジングブル

 バラニウム合金繊維

 

【義搭壮助のネタバレ】

 

 

 

 

 

【名前】森高詩乃(モリタカ シノ)

【性別】女【年齢】13歳

【所属】松崎民間警備会社

【概要】

 義搭壮助のイニシエーター。IP序列9644位→7000位(第二章)。

 学業は優秀、何事にも動じない冷静沈着な性格、銃の扱いも壮助より上手いという(黙っていれば)完璧クールビューティな少女。

 しかし、その本性は欲望の化身であり、牛丼屋の一食で8000円ほど使う人間離れした食欲を持ち、入院中の壮助を性的な意味で襲って既成事実を作ろうとする。壮助への愛情は「壮助がいない世界は地獄」と言うほど重く、彼のPCからエロ動画とエロ画像を削除してエッチな自撮り画像で埋めないと気が済まないくらい嫉妬深い。また「毎日抱いてくれる」というデマを流布して外堀を埋めようとしている。

 自身と壮助のこと以外には無頓着で、ガストレアを討伐する際にガストレア以上に市街地を破壊し、感染した人間をガストレア化する前に殺害するなど、ある程度の良識や倫理観は持っているものの破壊や殺人に抵抗がない。そんな彼女の活躍(?)が災いして、仕事後は警察に連行され、会社に保釈金を出して貰うのがお決まりの流れになっている(壮助の悪評の半分以上は彼女が原因である)。

 中学校に通っており、友人もいる模様。成績は優秀だが授業はほとんで寝て過ごしていたり、(暑がりなので)制服も着崩していたりしており、生活態度はかなり悪い。

 趣味はスポーツ全般と動物ドキュメンタリー番組の鑑賞。

 保有因子はマッコウクジラ。重さ200kgの槍を片手で振り回す規格外の筋力、大抵の攻撃には怯まない高密度の骨、反響定位(エコーロケーション)で暗闇の中でも目視と同レベルで物体の位置や形状を把握することが出来る優れた聴覚を持つ。しかし肉体を維持する為に必要なエネルギー量が膨大な為、多量の食事と長い睡眠を必要としている。また体重も見た目に反してかなり重い。

 

【容姿】

 耳まで流れる黒髪のショートカット。濃藍の瞳。幼さと美しさを両立させた綺麗な顔立ちの少女。身長161cm。

 アスリートのような引き締まった体格をしており、服装次第では男性に間違えられることもある。顔の良さと高身長から女子には人気がある(同僚曰く「ジャージ姿でもかっこいい」)。

 ファッションにあまり興味が無く、とりあえず動き易さ重視。(制服を除き)スカートは穿かないため、服はスポーツ系が多く、ほとんどパンツルック。靴はスニーカーしか持っていない。暑がりな体質のため、服を着崩したり、布面積の少ない服を選んで肌の露出を多くする傾向にある。

 

【使用武器】

 ・第一章

 バラニウム製超重槍“イッカク”

 

 ・第二章

 M60機関銃(とあるギャングから拝借)

 タウルス・レイジングブル(壮助から拝借)

 超バラニウム合金装甲製“鈍器”

 

【森高詩乃のネタバレ】

 

 

 

【名前】里見蓮太郎(サトミ レンタロウ)

【性別】男【年齢】22歳

【所属】???

【概要】

 ブラック・ブレット原作の主人公。防衛省技術研究本部から斥力フィールド発生装置「賢者の盾」を強奪したテロリスト。

 元・凄腕のプロモーターでIP序列“元”50位「黒い弾丸(ブラック・ブレット)」の2つ名を持っていた。第三次関東会戦以降も様々な危機から東京エリアを救い、その輝かしい功績から「英雄」「救世主」「東京エリア最強」と称えられるが、その戦いの中で五翔会の機械化兵士となった彰磨を殺害し、ガストレア化しかけた延珠を介錯し、天童殺しの復讐鬼となった木更を殺害する。数々の悲劇により精神崩壊寸前まで追い詰められたが、一度はティナと菫の介抱により回復する。ティナとペアを組み直して民警に戻るが、自殺同然の異常な戦い方をティナに諫められたことが切っ掛けとなり彼女と決別、東京エリアから姿を消す。

 かつての自分を「正義という思想の麻薬に溺れた奴隷」と蔑み、正義に対する復讐として東京エリアでガストレアテロを引き起こす。しかし、その一方で防衛省では「死にたくなければ追うな」と警告したり、テロで使用されたガストレアも直接人間を襲わないように制御されていたりと非情になり切れていない部分がある。

 原作同様、バラニウム義肢を用いた天童流戦闘術の使い手であり、脳の処理能力を飛躍的に上昇させる義眼も健在。加えて薙沢彰磨が使用していた相手を内部から破壊する「天童の禁術」、木更の刀・雪影を用いた天童流抜刀術も使用し、格闘戦では圧倒的な力を誇る。

 バラニウム義肢は何者かの手により謎のアップグレードを施されており、撃発はカートリッジ方式から内燃機関搭載方式に変更されている。内燃機関を点火させた際の威力は拳の先100mの物体を蒸発させるほど高いが、使い過ぎると義肢のバラニウムが熱に耐え切れず蒸発するという欠点もある。

 また、スプリングフィールドXDは手放しており、とある武器商人の手に渡っている。

 

【容姿】

 黒髪に線の細い不幸顔の青年。身長178cm(原作から少し伸びてる)。黒のスーツとロングコートに身を包み、革製の手袋を嵌めて義肢を隠している。目元を隠す仮面をつけており、その姿はオペラ座の怪人を彷彿させる。

 

【使用武器】

 二一式黒膂石義眼

 超バラニウム合金製黒膂石義肢

 殺人刀“雪影”

 

【里見蓮太郎のネタバレ】

 

 

 

【名前】ティナ・スプラウト

【性別】女【年齢】16

【所属】サーリッシュ民間警備会社

【概要】

 IP序列38位「殲滅の嵐(ワンマンネービー)」の二つ名を持つイニシエーター。

 かつて天童民間警備会社に所属していたイニシエーターであり、6年前は天童木更とペアを組んでいた。木更と延珠の死後は蓮太郎とペアを組むが、蓮太郎の自殺同然の戦い方を諫めたことが原因で決別。その後はアメリカの巨大民警産業複合体「サーリッシュ」の会長とペアを組み、東京エリアを離れる。

 世界各地の戦場を渡り歩き、ここ数年は軍隊ばかり相手に仕事をしていた為か、その言動は合理的かつ非情。弟子である壮助にも冷たい姿勢で当たるが、本来の穏和な性格も見せる。

 6年前から変わらず、何故か食事はピザしか作れない(作らない)。またここ数年の生活のせいで重度のアニメオタクと化しており、その趣味はアニメ鑑賞のみならず、コスプレ、ガンプラ製作と幅広い。

 蓮太郎に対する愛情は決別した後も変わっておらず、壮助からは「蓮太郎至上主義者」と揶揄されている。

 シェンフィールドver6.1で制御された無数の武装ドローン(独立武装機動群)による物量飽和攻撃を得意とし、過去には単独で数百体のガストレアを殲滅し複数のエリアを救っている。

 狙撃手としての腕前、近接格闘の実力も6年間で身体が成長したこと、数々の戦場を渡り歩き経験を積んだことで更に磨きがかかっており、シェンフィールドが無くてもあらゆる状況に対応できる“完全無欠の兵士(パーフェクトソルジャー)”としての強さを誇る。

 

【容姿】

 手足の長いモデル系スレンダー美人。身長172cm。プラチナブロンドの髪を肩まで伸ばし、目と同じエメラルドグリーンの髪留めでまとめている。しかし、不摂生な生活の影響か胸がまるで成長していない。「ペッタンコ」「まな板」となじられている。

 服装は主にキレカジ系。ベージュのロングカーディガン、黒のクルーネックニット、デニムパンツのコーデがお気に入りだが、自室ではジャージ(アニメグッズ)やアニメキャラのTシャツと短パンで過ごすというズボラな一面がある。

 

【使用武器】

 バレットM82

 ベレッタM92

 ブローニングM1919(ソルジャードローンに搭載)

 

 空間制圧型戦闘支援システム シェンフィールドver 6.1

 ティナの脳内にあるニューロチップとリンクした3機のマザードローンとマザードローンの人工知能(AI)によって統率される数機~数百機のソルジャードローンで構成された独立武装機動群。原作のシェンフィールドと同様に収集した情報をティナの脳に送信する機能を持ちつつも武装したソルジャードローンによる実行能力も付与されたことで数百体のガストレアを殲滅する火力を誇る。「収集した情報を網膜に投影する拡張現実」「協力関係にある軍隊とのデータリンク」「持ち主とのリンクが切れた際の自己判断プログラム」など、様々な機能が付与されている。

 

 

【ティナ・スプラウトのネタバレ】

 

 

 

【名前】蛭子小比奈(ヒルコ コヒナ)

【性別】女【年齢】16歳

【所属】なし

【概要】

 蓮太郎と行動を共にするIP序列()134位のイニシエーター。

 蓮太郎の宿敵だった蛭子影胤の娘であり、「賢者の盾(影胤の臓器)」を東京エリアから取り戻す名目で蓮太郎のテロ計画に加担する。

 かつては影胤を殺した蓮太郎を仇として追い続けていたが、連戦連敗で蓮太郎を仕留められず、殺すよりも延珠と木更のいない世界で生かした方が蓮太郎にとって苦痛になることに気付き、苦しむ姿を見届ける為に蓮太郎と行動を共にするようになる。

 自身や影胤のことを客観視したり、相手の罠に引っ掛かったフリをして逆に相手を罠に嵌めたり、打算的に物事を考えたりする等、空白の6年間の間に心身ともに成長しており、かつての純粋で戦闘狂じみた性格は鳴りを潜めている。しかし根本的に変わっている訳ではなく、必要とあれば躊躇いなく殺人も行う。

 自身の容姿が優れていることも自覚しており、それを活かして煽情的な態度をとることもある。

 原作と同様に二振りのバラニウム太刀を用いた二刀流が戦闘スタイル。カマキリの因子によって腕の瞬発力が異様に高く、居合斬りに似た初撃必殺の斬撃を誇る。

 

【容姿】

 生来のくせっ毛が目立つウェーブ状の黒髪ショート。身長158cm。

 原作当時の幼さは消え、実年齢以上の妖艶さを醸し出している。

 当初は子供時代に来ていた黒のドレスを改造して着続けていたが、とある経緯でボロボロになったドレスを捨てられ、黒のフード付きパーカーと有り合わせのスキニージーンズに着替えている。

 

【使用武器】

 バラニウム製小太刀×2(原作当時から継続して使用)

 

【蛭子小比奈のネタバレ】

 

 

 

 

【名前】大角勝典(ダイカク マサノリ)

【性別】男【年齢】28歳

【所属】松崎民間警備会社

【概要】

 松崎民間警備会社のプロモーター。IP序列1095位。

 第三次関東会戦を生き延び、その後の蟲雨事件で功績を挙げたベテラン民警。かつては民警企業・葉原ガーディアンズに所属していたが、関東会戦以降はフリーの民警として活動。その後、松崎民間警備会社が設立された際に所属プロモーターとなる(退社する際はひと悶着あったようでかつての同僚に嫌味口を叩かれている)。

 その性格は寡黙かつ真面目。荒くれ者が多い民警には珍しく犯罪歴もない。正義感や欲望ではなく、職務として民警業をこなしており、その実力から他社の民警にも注目されている。

 ガストレアにこれといった恨みがないため、呪われた子供に対する差別思想や偏見がなく、イニシエーターのヌイとは一定の距離を保った父娘のような関係を築いている。

 また壮助とは6年前に知り合っており、当時は鍔三木飛鳥(つばみき あすか)とペアを組んでいた。また、壮助に民警の道を示した張本人でもある。

 筋骨隆々な見た目から腕っぷしだけでのし上がった民警に見えるが、その反面、豊富な知識と技術を持ち、爆弾解除や狙撃を難なくこなす。

 また人脈も幅広く、武器商人、情報屋、警察内部にも及んでおり、壮助も彼の人脈を利用している。とりわけ勾田署の遠藤弘忠警部とは密に情報を交換する間柄にあり、時には互いが互いの悪企みに乗っかっている。

 プロモーターだが、その筋力を活かし前線に出るパワーファイター。蟲雨事件では肉弾戦で次々とガストレアを葬り、その鬼神の如き戦い振りから一躍有名になる。また状況によって武器を使い分ける器用さも持ち合わせている。

 

【容姿】

 身長195cm。筋骨隆々としか形容できない筋肉達磨の男。総髪にした黒髪に無精髭、全身の傷痕がワイルドなマッスル大明神。ほとんどのシーンでサングラスをつけている。

 ダークグリーンのカーゴパンツに黒いTシャツ、その上に軍用ジャケットを羽織っており、ジャケットが上になっても主張を忘れない筋肉の持ち主。壮助曰く「存在そのものが抑止力」

 

【使用武器】

 ・第一章 

 バラニウム製大剣(中古品。井熊将監が使用していたものを修理して使用)

 MP7A1

 SV-98

 

 ・第二章

 クレイジー・メテオライト

 肩から指先までを被うガントレット状の強化外骨格(エクサスケルトン)。ロケットエンジンを搭載しており、「スラスターの推進力でガストレアを殴り殺す」という最高に頭の悪いコンセプトで製作された。リミッターが無く、点火すれば常に最大出力で稼働するため、それを制御出来る筋力の持ち主でなければ扱うことが出来ない。機械化兵士の超バラニウム合金も砕く破壊力を誇り、勝典の場合は大剣を握って剣戟にスラスターの推進力を上乗せしている。

 

 

 

 

 

【名前】飛燕園(ヒエンゾノ)ヌイ

【性別】女【年齢】10歳

【概要】

 大角勝典のイニシエーター。同じくIP序列1095位。

 反発精神旺盛で高飛車な元・お嬢様。荒くれ者が集まる松崎民警会社で自分は一番まともで常識人と思っており、その性格も相まって壮助とはよく口喧嘩をし、勝典に対して上から目線で女心を説いている。その反面、詩乃に対しては「詩乃様」と呼んで憧れの眼差しを向けており、彼女の言葉には従う。

 勝典と一緒に高級マンションに住んでいるが、家事は壊滅的に駄目でよくキッチンを壊している。

 イニシエーターとしては、ハチドリの因子を持ったスピード特化型。フルオートで撃たれたマシンガンの弾丸を全てレイピアで弾き、弾丸に弾丸を当てて逸らすことが出来るほどの驚異的な動体視力と反射神経を持っている。戦闘におけるポテンシャルは「5~6年後には東京エリア最強のイニシエーターになるかもしれない」とティナに評されるほどだが、つい2年前まで喧嘩一つしたことがない少女だったため、肉体的にも精神的にも戦いに慣れておらず、様々な面で粗が見られる。

 

【容姿】

 毛先がウェーブしたセミロングの明るい茶髪と細身な体格の持ち主。身長142cm。

 髪型は特に決めておらずコロコロ変えているが、サイドテールでまとめていることが多い。服については高級志向、戦いでボロボロになると分かっていてもブランド物で着飾っている。反発精神旺盛な性格と相まってキッズギャルのような印象の服が多い。

 

【使用武器】

 高純度バラニウム製レイピア×2

 ワルサーMPL×2

 

【飛燕園ヌイのネタバレ】

 

 

 

【名前】松崎(マツザキ)さん

【性別】男【年齢】60代

【所属】松崎民間警備会社

【概要】

 松崎民間警備会社の社長。問題児の壮助を社長席から見守る昼行燈のような人物。

 かつて東京エリア第39区第3仮設小学校を営んでいたが、爆破テロで生徒を失い、失意と絶望の中で余生を過ごしていた。しかし空白の6年の間に転機が訪れ、かつて天童民間警備会社があったテナントに松崎民間警備会社を立ち上げる。

 松崎民間警備会社の収入の一部を呪われた子供を預かる施設への寄付に使っており、学校爆破テロ以降も彼なりに差別に立ち向かい続けている。

 既婚者だったが、大戦前に妻を病気で亡くし、大戦で娘夫婦と孫を亡くしている。

 

【容姿】

 背中が曲がり、杖を突いた初老の男性。丸眼鏡を着用。

 たるんだ頬肉と穏和な性格が重なって警戒心を抱かせない容貌をしている。

 

 

 

 

【名前】千奈流空子(チナリュウ クウコ)

【性別】女【年齢】26歳

【所属】松崎民間警備会社

【概要】

 松崎民間警備会社の事務員。

 真面目で気が強く、トラブルメーカーな義塔ペアを叱り飛ばす姐御肌な女性。松崎があまり口出ししない性格のためか、彼女が松崎民間警備会社の支配者として君臨している。

 階下のゲイバーの店長とは知り合いで、よく“やらかす”壮助をゲイバーのアルバイトに放り込んでいる。また階下のキャバクラでも働いており、副業としてキャバ嬢の一面を持つ。

 腐女子としての一面を持ち、乙ゲーや女性向けのソシャゲを嗜み、コミケにも参加している。(見た目だけは良い)壮助に露出度の高いコスプレをさせている。

 かつては中学校の教師だったが、その際に壮助と会っており、彼の生活指導役を担っていたらしい。現在は何かしらの事情で教師を辞めている。

 

【容姿】

 グラマラスな肢体を灰色のレディーススーツに押し込めた美人。身長168cm。

 毛先にパーマがかかった栗色の髪の持ち主で肩にかかるぐらいまで伸ばしている。

 銃を持った民警を叱り飛ばす気の強さとストレスを溜め込みがちな性格のせいでいつも眉間にしわが寄っている。

 

 

 

 

【名前】片桐玉樹(カタギリ タマキ)

【性別】男【年齢】29歳

【所属】片桐民間警備会社

【概要】

 東京エリア民警の現トップランカー。IP序列451位。

 第三次関東会戦を生き残った民警の一人で蓮太郎のアジュバントに入っていた関係から、関東会戦以降も何かと蓮太郎たちとは縁がある。

 物事は深く考えない陽気で似非アメリカンな性格は変わっていないが、蓮太郎と木更の話を出すと心の琴線に触れてしまい、取材に来た記者を殴り飛ばすほど怒りを露わにする。

 かつて天童木更に一目惚れし、彼女を「姐さん」と呼んで慕っていたが、蓮太郎と木更の関係、木更の中にある天童家への憎悪と闇を知り、「自分にはどうにも出来ないが蓮太郎になら木更を救える」と信じて静かに身を引く。その為、正義の名の下に木更を殺した蓮太郎のことを憎んでおり、テロリストとして彼が姿を現した際は誰よりも蓮太郎を倒すことに執念を燃やす(玉樹も当時の木更のことを「人としての道を踏み外していた」と評しており、蓮太郎がそうするしかなかった事情も理解はしている)。

 原作と同様、黒膂石回転刃拳鍔(バラニウムチェーンソーナックルダスター)を用いたボクシングスタイル。単独での戦闘能力は普通の人間のプロモーター随一だが、弓月が捕縛した敵に止めを刺したり、逆に敵を弓月の罠に誘導したりする等、イニシエーターとの連携も駆使した戦いも魅せる。

 また、移動手段としてハーレーダビッドソンを持っている(原作以降に購入)。

 

【容姿】

 くすんだ金髪にピアス、亜麻色のサングラスをかけたバイカー然とした男。サングラスを外すとタレ目の優男だが、荒くれ者ばかりの民警業界で舐められないようにあまり人前では外さないようにしている。

 身長188cm。近接戦闘を得意とするプロモーターらしく筋肉質な体格をしており、戦闘スタイルの関係上、とりわけ上半身が鍛えられた逆三角体型。

 服装については原作とさほど変わらず。(黒のカーゴパンツ、フィールドジャケット、コンバットブーツ、ハーフフィンガーグローブ)

 

【使用武器】

 黒膂石回転刃拳鍔(バラニウムチェーンソーナックルダスター)

 マテバモデル6ウニカ

 

 

 

 

【名前】片桐弓月(カタギリ ユヅキ)

【性別】女【年齢】16歳

【所属】片桐民間警備会社

【概要】

 片桐玉樹の妹であり、クモの因子を持つイニシエーター。IP序列451位。

 第三次関東会戦の生き残った民警の一人。反抗心とスレた性格は相変わらずだが心身ともに大きく成長し、大人としての落ち着きも持つようになる。

 延珠と木更が死亡し、蓮太郎がテロリストになった件に関しては「原因は私達とは無関係なところにあるし、私達じゃどうにも出来なかった」と諦観しているが、根の部分では蓮太郎のことを気にかけている。一時期、連絡が途絶えていたもののティナのことは親友と思っており、彼女が東京エリアに戻ってからはよく一緒に遊んでいる。

 女子高生、イニシエーター、読者モデルを兼業中。SNSも積極的に利用しており、Twitter、Facebook、Instagramなど、SNSの各アカウントは芸能人並みのフォロワーがいる。SNS上で自身が呪われた子供であることを告白し、一時期は東京エリアで一番有名な呪われた子供としてテレビにもよく出ていたが、芸能関係者の横柄な態度が原因で今は一切の取材をお断りしている(番組関係者を縛って真冬の川に突き落としたらしい)。 

 クモの糸を使った捕縛、絞め技、ワイヤートラップ、糸を足場にした三次元戦闘など、多彩な戦闘スタイルを持つ。相手を騙したり、自分や玉樹を囮にしたりして罠にかける頭脳プレーも得意としており、戦いのテクニックはベテランの名に恥じない。 格闘戦でも高い瞬発力と玉樹に仕込まれたキックボクシングを駆使し、糸が無くても大抵のイニシエーターには負けない実力を誇る。短時間で糸を出し過ぎるとタンパク質欠乏症になり、昏倒するという弱点がある。

 

【容姿】

 波のようにうねるセミロングの似非金髪が目立つギャル。身長165cm。

 原作イニシエーター組の中で随一のグラマラスボディの持ち主。

 黒エナメル調のパンクファッションやスレイブチョーカー装着は原作当時から変わっていないが、ギャル系やロック系、バイカー系など服装と髪型のレパートリーが豊富。

 胸が大きくて服のボタンがすぐに外れるのが最近の悩み。

 

【使用武器】

 ・アーマーリング(右手中指に装着)

 ・グロック26(左利き用)

 ・その他(ワイヤートラップ用にプラスチック爆弾、クレイモア指向性対人地雷などを保有)

 

 

 

【名前】室戸菫(ムロト スミレ)

【性別】女【年齢】年齢不詳

【所属】勾田大学・勾田大学病院

【概要】

 四賢人の一人、日本最高の頭脳と称される女性。勾田大学の法医学教室室長 兼 名誉教授。

 6年前から変わらず部屋に引き篭もっている厭世の天才だが、校舎の改築で地下室を解体されてしまい、今は勾田大学病院旧病棟の4階全体を自分の部屋に改造して引き篭もっている。

 蓮太郎が去ってからは買い物係がいなくなった為、部屋の外に出る機会が多くなった。製薬会社と共同で新型抑制剤を開発、他大学との共同研究、聖居の有識者会議への出席など、呼ばれれば行く程度には社交的になったが、言動は6年前から一切変わっておらず、周囲は彼女の扱いに困っている。

 義搭壮助の命を救い、機械化兵士の力を与えた恩人だが、「死体の胃から出て来たドーナツだったもの」を食べさせたことから彼には「ゾンビドーナツババア」と呼ばれている。

 

【容姿】

 不健康なほど青白い肌、伸び放題の髪とその隙間からクマの深い目元が見える女性。

 よくよく見れば美人だが、不健康さが尋常ではなく美人要素を塗りつぶしている。

(原作からほとんど変わっていない)

 

 

 

 

【名前】聖天子(セイテンシ)(本名不明)

【性別】女【年齢】22歳

【所属】東京エリア・聖居

【概要】

 東京エリアの国家元首。

 人と呪われた子供が手を取り合う未来を夢見ており、その理想は6年前と変わっていない。しかし、天童家が滅亡し政界の闇も背負ったことで理想の為なら手段は選ばない強硬で狡猾な一面も持つようになる。東京エリアトップランカーとなった片桐兄妹には極秘の依頼(玉樹曰く「クソッタレな仕事」)を出すことがあり、実質2人を手駒にしている。

 6年前の自分のことは「ただ夢を見ていただけの少女。理想主義者ですらない」と厳しく評しており、蓮太郎に抱いていた異性としての恋慕も半分捨てている。

 菊之丞の死後も新たな補佐官と共に政策を進めており、自身も政治的なアプローチでテロリストの目的を阻止するなど、手段を選ばなくなったこともあり、政治家としての手腕は6年前から更に成長している。その一方で第三次関東会戦による不況やガストレア新法に対する国民の不満、聖居情報調査室や聖室護衛隊の権力の拡大、自衛隊法より民警関係の法整備を優先する姿勢などで支持率は低迷しており、何度か暗殺されかけている。

 

【容姿】

 ショートカットの銀髪と白磁のような肌を持つ清廉と高潔の象徴のような女性。身長162cm。白ベースのフォーマルスーツを着用することが多く、政治家として黒くなった自分に着る権利は無いという意志から、原作の白いドレスにはここ数年、袖を通していない。

 

 

 

 

【名前】司馬未織(シバ ミオリ)

【性別】女【年齢】23歳

【概要】

 司馬重工会長の娘にして、司馬重工第三技術開発局の局長。

 一見するとはんなり京都美人だがその奥では防衛省や聖居に権力の手を伸ばし、東京エリアの軍需産業を握ろうとする野心家。

 蓮太郎が行方不明になった後、彼に対する想いを捨てて司馬重工会長の孫娘としての出世街道を歩み、23歳にして今の地位を手に入れる。しかし、蓮太郎に関する情報を言い渡された時には涙を流す等、蓮太郎に対する想いを完全に断ち切れてはいない。

 プライベートでは京都弁で話すが、公の場所や敬語を使う時は標準語で話す。

 司馬流古武術の使い手であり、武装した呪われた子供が相手でも多少の抵抗は出来る。武器の鉄扇を手放さず、袖の中に拳銃を隠し持つなど、セルフディフェンスには抜け目がない。

 

【容姿】

 にこやかな笑顔を浮かべる京美人。髪はまとめておらず、艶やかな黒髪がウェーブしながら肩にかかっている。基本的には和装だが、墨色や臙脂色など暗めの色が多く、原作のような華やかな色合いのものは着ていない。TPO次第ではフォーマルスーツを着ることもある。

 

【司馬未織のネタバレ】

 

 

 

 

【名前】壬生朝霞(ミブ アサカ)

【性別】女【年齢】16歳

【所属】我堂民間警備会社

【概要】

 我堂民間警備会社所属イニシエーター。IP序列479位(東京エリアで2番目に高い)。

 第三次関東会戦を生き残った民警の一人。現在は長正の弟、現社長である我堂善宗のイニシエーターを務めている。

 実年齢以上に大人びて落ち着いた雰囲気を持ち奥ゆかしい人間だが、その一方で激情家としての一面も持ち併せている。長政や彼を慕った古株たちのことを侮辱されると怒りを露わにし、決闘と称して相手を滅多打ちにする。また早とちりする傾向にあり、誤解したまま一人で突っ走ることも多い。

 現在はイニシエーターを続けつつも、赤目であることを明かして高校に通っている。授業への理解や生活態度は非常に良いものの、テストになると度重なる不幸や凡ミスのせいで努力が結果に繋がらない。

 我堂民間警備会社では善宗の指名で社長秘書に就かされているが、仕事をサボって行方不明になる彼の捜索・拘束・説教が主な業務内容となっており、自由奔放な彼に振り回され、胃痛が治まらない日々を過ごしている。

 片桐兄妹との交友関係は今も続いており、世俗に疎い彼女は弓月から現代の流行やトレンドを教えて貰っている。

 イニシエーターとしては近接戦闘特化型。長正の遺品である双刀を巧みに操って敵を斬り伏せ、刀で斬れない相手にはカブトムシの因子から生まれる圧倒的なパワーでねじ伏せる。格闘戦では無類の強さを誇り、スピードも並のイニシエーターを遥かに超えている。

 赤目の力を解放した際の斬撃は風圧で十数メートル離れた対象を切断する威力を誇り、高まった剣戟のスピードも人間の動体視力では刃を見ることすら難しくなる。

 

【容姿】

 腰まで届く濡烏の黒髪を髪ゴムで束ねている大和撫子。人形のように静かで整った顔立ちを持つ。身長166cm。

 戦いの場では装飾の入った藍色の袴と黒色の上衣(剣道着みたいなもの)を着ており、プライベートでも和服でいることが多い。(一応、普通の洋服も少しは持っている模様)

 和服のせいで分かり辛いが巨乳安産型。現在も成長中。

 

【使用武器】

 双刀――柄の両端に刀身が付いた特殊な日本刀。前プロモーター我堂長政の形見。

 

 

 

 

【名前】我堂善宗(がどうよしむね)

【性別】男【年齢】58歳

【所属】我堂民間警備会社

【概要】

 我堂民間警備会社の社長にして壬生朝霞のプロモーター。IP序列479位。

 朝霞の前プロモーター・我堂長正の弟。金と酒と女が大好きなダメ人間。朝霞曰く「夜の街を遊び歩く傾奇者」

 第三次関東会戦以前まで美術商をしていたが、長正の死後にイニシエーターとして朝霞を引き取り、我堂民間警備会社を買い取った。少数精鋭主義だった会社を東京エリア最大最強の民警会社に押し上げた傑物。

 飄々として掴みどころがなく、周囲は彼の我儘や無茶振りに振り回されている。そのため、一本気な人間が多い我堂家では「兄と甥の葬儀に出席拒否されるレベル」で嫌われている。

「正義や善意のためにリスクを負うのは余裕のある人間の特権」という考えを持ち、利益を度外視して呪われた子供の地位向上に働きかけており、その為なら流血を伴う革命も厭わないという考えを持っている。――が、どこまで本気なのかは分からない。

 民警という職業に対しても「少女に武器を持たせて怪物と戦わせる世界で最も非人道的な職業、さっさと滅ぶべき」と語っている。

 美術品・骨董品の収集が趣味で社長室は彼が集めた物品で溢れかえっている。

【容姿】

 長い黒髪をゴムで束ね、無精ひげを生やしたタレ目のおじさん。身長188cm。手足は長細く体格は幽霊のようだが、対照的に目はキラキラと輝いている。

 服装は我堂の社長とは思えないほどだらしなく、スーツは着崩し、ネクタイは締めずに首にかけ、足はいつもサンダルを履いている。アロハシャツやハイセンス過ぎる服装で仕事をすることもある。

(朝霞が小一時間説教した後)場を弁えてちゃんとスーツを着ることもあるが、その姿を見るのはかなりレアらしい。

【使用武器】

 ???

 

 

 

 

【名前】小星常弘(コボシ ツネヒロ)

【性別】男【年齢】19歳

【所属】我堂民間警備会社

【概要】

 我堂民間警備会社に勤めるプロモーター。IP序列60007位。

 誰にでも優しく人当たりの良い好青年。荒事稼業の民警として実力はまずまずだが、その人当たりの良さから評判が良く、依頼のリピーター率が高い。色んなところで意図せず女性とのフラグを立ててしまうラノベ主人公体質を持っているが自覚が無い。

 13歳の時に借金の形として父親に売られ、バラニウム鉱山で強制的に働かされた過去を持つ。その際、後のイニシエーターとなる朱理と出会い、彼女と一緒に鉱山から逃げ出したところを蓮太郎に救われ、彼に憧れて民警になる(原作2巻冒頭)。

 我堂流の門下生ということもあって武術の心得はあり、並のプロモーター以上には強いが、優柔不断な性格が我堂流に合わず、武道家としては半人前扱いされている。

 プロレーサー顔負けのドライビングテクニックを持っており、その腕を見込まれて我堂社長からコレクションの車を与えられ、彼が移動する際には運転手として重宝されている。(周囲には“社長付き運転手”と揶揄されている)

 

【容姿】

 黒髪マッシュヘアの下にアイドル顔負けのキラキライケメンフェイスを持った青年。身長181cm。一見すると細身の体格だがスポーツ選手並みの筋肉の持ち主。

 半袖ワイシャツとスラックス、革靴を履いたオフィス街のサラリーマン然とした格好をしている。私服も無難なカジュアル系が多い。

 

【使用武器】

 ・SIGSAUER P226

 ・SIG SG550

 ・日本刀(我堂PGSより支給)

 

 

 

 

 

【名前】那沢朱理(ナザワ シュリ)

【性別】女【年齢】16歳

【所属】我堂民間警備会社

【概要】

 我堂民間警備会社に勤める民警。モデル●●●●●のイニシエーター。

 小星常弘のイニシエーター兼恋人。普段は常華学園に通う大人しい高校生だが、プライベートや民警として活動する際は活発で気の強い性格が面に出る。またヤキモチを妬きやすく、常弘に近付く別の女性を威嚇し、男同士でやけに仲が良い壮助と小学生レベルの喧嘩を繰り広げる。

 常弘との関係も良好だが、誘惑しても手を出してこない彼にはやきもきしている。

 かつて常弘と共にバラニウム鉱山の強制労働から逃げ出し、蓮太郎に救われた過去を持つ(原作2巻冒頭)。

 バラニウム小刀を逆手に持ち、蝶のように舞い、蜂の様に刺すヒット&アウェイ戦法を得意とする女子高生ニンジャガール。侵食率が異様に低く上がりにくい体質のため、ガストレアウィルスの恩恵もあまり受けていない。そのため、身体能力も治癒力も呪われた子供としては低く、生傷が絶えない。

 

【容姿】

 肩甲骨まで伸びた赤髪のポニーテール。身長160cm。

 全体的にバランス良く肉がついた女性らしい体格。胸はそこそこある。太腿がむっちりとしているのが悩み。

 私服はカジュアル系かつ動きやすい物が好み。

 白いシャツブラウスとデニムパンツ、サマーシューズのコーデを気に入っている。

 

【使用武器】

 SIGSAUER P250

 バラニウム製小太刀×2

 

 

 

 

【名前】遠藤弘忠(エンドウ ヒロタダ)

【性別】男【年齢】45歳

【所属】勾田警察署

【概要】

 勾田署の刑事で階級は警部。

 事件の迷宮入りを何よりも嫌い、解決のためなら命令違反も警察界隈全体でいがみ合っている民警を使うことも辞さないスタンドプレーヤー。ガストレア爆殺事件と芹沢遊馬の偽物殺人事件を担当し、その二つに繋がる蓮太郎を追うようになる。

 蓮太郎と縁のあった元警部の多田島茂徳とは知り合いで「多田島さん」と呼んでいる。

 大角勝典とは警察の内部情報を流す代わりに警察では動けない分野で動いてもらうギブアンドテイクな関係を構築している。

 所帯持ちで詩乃と同じくらいの年齢の娘がいる。

 

【容姿】

 白髪交じりの頭髪と鋭い眼光を持つ肥満体型の男性。身長168cm。

 古くなったトレンチコートを好んで着ている。実年齢以上に見た目が老けているが本人はあまり気にしていない。

 

 

 

 

 

【名前】三途麗香(サンズ レイカ)

【性別】女【年齢】年齢不詳(菫と同年齢)

【所属】武器商人

【概要】

 廃品回収(ロストコレクター)の異名を持つ武器商人。

 ハイエナのように死んだ民警の武器を収集して整備し、中古品として売りさばいている。購入者に前の持ち主が歩んだ運命を延々と語ることを趣味としており、その際に独特の生死観が垣間見える。その趣味の関係か情報屋としての側面も持っており、酒飲み仲間の元在日米軍兵士から機密情報を聞き出している。

 蓮太郎が手放したスプリングフィールドXDも彼女の商品として並んでいるが法外な値段がついており、買い手がつかない。

「室戸菫の友人」を自負しており、彼女とは学生時代からの交友があるが、菫からは馬鹿呼ばわりされ冷たくあしらわれている。しかし重要な調査を任せられるなど、彼女から一定の信頼は得ている模様。

 

【容姿】

 擦れた目でキセルを加える見た目30代の女性。豊満なスタイルを強調する黒のタンクトップに迷彩柄のカーゴパンツ、そして軍用ブーツ、キセルの煙のせいで傷んだセミロングの髪も相まって、戦場帰りの雰囲気を醸し出す。

 

 

 

 

【名前】芹沢遊馬(セリザワ ユウマ)

【性別】男【年齢】36歳

【所属】博多黒膂石重工

【概要】

 蓮太郎のテロ計画に加担する“組織”の人間。

 蓮太郎と小比奈には友人のように飄々とした態度で接するが、2人のことをテロの道具として扱う発言もあり、いまいち掴みどころが見えない。情報収集や物資の提供、障害となる人物の足止めなど、その役割は多岐に渡る。

 その正体は博多エリア軍需産業の重鎮・博多黒膂石重工の最高経営責任者。テロで東京エリアの恐怖を煽り、自社の「次世代バラニウム兵器」の販売を推し進めることを目的としている。また五翔会と敵対しており、蓮太郎を使うことで東京エリアに残っている五翔会残党の炙り出しも画策している。

 司馬重工との兵器共同開発の打ち合わせで何度も未織と会っており、彼女には自分が蓮太郎のテロ計画に加担していることを明かしている。同時に自分に協力すれば蓮太郎や次世代バラニウム兵器に関する情報を特別に開示すると告げており、腹の底が見えない。

 

【容姿】

 180近い引き締まった体格をクリーム色のイタリア製高級スーツで包んだ男性。

 精悍な顔つきを中折れ帽で半分ほど隠し、往年の映画俳優のような雰囲気を醸し出している。

 

 

 

 

【名前】相沢舞(アイザワ マイ)

【性別】女【年齢】16歳

【所属】勾田高校

【概要】

 かつて延珠の親友だった少女。柔らかな雰囲気を持った癒し系。

 6年前に延珠が追い出された事件で彼女を助けなかったことを後悔しており、その後ろめたさから呪われた子供に関わるボランティアに参加している。

 学校では虐められていたが、壮助が虐めの主犯格を脅したことで助けられる。しかし、その影響で彼女の学園生活は大きく変貌してしまう。

※苗字は本作のオリジナル。

 

【容姿】

 花のようなシュシュで髪を束ねたルーズサイドテールの少女。髪と同じように顔つきや仕草もふんわりとしている。紺色のブレザーと深緑のリボンが特徴の高校の制服に身を包んでいるが、私服は森ガール的なゆるふわ系。

 

 

 

 

【名前】日向鈴音(ヒナタ スズネ)

【性別】女【年齢】16歳

【職業】歌手(ピジョンローズ・ミュージック所属)、瑛海女子高等学校1年生

【概要】

 東京エリアで知らない者はいない新進気鋭の人気歌手「鈴之音」。天使の歌声と称されるソプラノボイスと聴衆を落ち着かせるヒーリングミュージックが特徴。

 泣いたり怒ったりしたことが無い極端なまでに穏和な性格で欲が無さ過ぎる故に友人には「妖精か仙人の類」と言われている。しかし、おっとりとした雰囲気とは裏腹に修羅場における咄嗟の機転や判断力に優れており、武装した呪われた子供が相手でも物怖じしない度胸を持っている。

 部屋にあまり物を置かなかったり(壮助曰く「監獄」)、好きな食べ物に缶詰めを挙げたりするなど、変わった一面を持つ。また人の顔を触る癖があり、隙があれば壮助の傷をなぞったり、詩乃の顔を粘土のようにこねくり回したりしている。

 病弱な体質で12歳まで学校に通えず、その上、目の病気で治療を受けるまで盲目の生活をしていた。その生い立ちのせいか勉強を苦手としており、夏休みの宿題もギリギリまで手を付けない。

 自身が主題歌を務める映画の試写会に出席した際、過激なファンにナイフで襲われ、そのショックで歌手を休業する。その後、ストーカー被害にも遭うが、動画共有サイトで見たガストレア相手に戦う壮助を見て一目惚れ(?)し、彼に護衛を依頼する。

 

【容姿】

 サラサラと肩まで流れるアッシュグレーの髪と仮面のように貼り付いたはにかむ笑顔が特徴の美少女。身長160cm。フェミニンな雰囲気を持ち、シフォンなどの薄くて柔らかい生地を使用したサマードレスなど、いかにも女性らしい服装を好む。胸は控えめ。

 

【日向鈴音のネタバレ】

 

 

 

 

【名前】日向美樹(ヒナタ ミキ)

【性別】女【年齢】15歳

【所属】瑛海女子中学3年生

【概要】

 鈴音の妹。明るく活発でノリが良く、社交的で老若男女問わず好かれる人物。

 姉とは対照的にヤンチャかつズボラで、後述の容姿も合わせて周囲からはよく「男の子みたい」と言われている。クラスの女子からは「銀髪イケメン王子」と黄色い声援を送られている。

 姉と同じく勉強は苦手。

 元陸上部所属で女子陸上大会の最高峰“聖天子杯”3位の成績を持つアスリート中学生だったが、現在はとある理由で陸上を辞めており、休日は専らゲームをやっている。その影響か銃器や民警に興味がある。

 

【容姿】

 鈴音と同じくアッシュグレーの髪色を持つ。ショートウルフカットにしており、鈴音とは対照的にボーイッシュな雰囲気を持つ。身長は168cm。胸は姉より大きい。

 服装も多様でカジュアル系、ロック系、スポーツ系と豊富。

 

【日向美樹のネタバレ】

 

 

 

 

【名前】日向恵美子(ヒナタ エミコ)

【性別】女【年齢】61歳

【概要】

 日向姉妹の母。昼のワイドショーと井戸端会議が大好きなごく普通の専業主婦。

 かつては舞台のお笑い女優として活躍していた。

 鈴音の護衛として家に来た壮助のことは「義塔ちゃん」と呼んでおり、可愛がっている。

 市販の調味料を混ぜ合わせた「秘伝・日向家特製鍋」の伝道者であり、鈴音や壮助に鍋の作り方を伝授している。

 

【容姿】

 横に広い胴体と太く短い手足、笑みを浮かべる愛嬌のある丸顔が特徴のおばあちゃん。年齢の割に背筋はしっかりとしている。

 中途半端に白髪があるのをみっともないと思い、娘達に合わせてアッシュグレーに染めている。

 

 

 

 

【名前】日向勇志(ヒナタ ユウシ)

【性別】男【年齢】66歳

【所属】瑛海大学

【概要】

 日向姉妹の父。瑛海大学理学部生物学科の名誉教授。

 瑛海大学ではガストレアウィルス研究の第一人者として一目置かれており、「ガストレアウィルス受容体の発見と機能の解明」で聖居特別栄誉賞を受賞している。室戸菫とも面識があり、彼女のことは「勾田大学の変人」と呼んでいるが、鈴音の治療に必要なデータを提供して貰ったり、共同研究を行ったりと関係は良好。

 真面目で堅物な人物だが、酒を飲むと饒舌になりゆるい性格になる。

 家族想いで妻・恵美子や娘達のことになると冷静さを欠く。

 中学生の頃、近所のお兄さんに教えてもらった天上天下無双流・唯我独尊曼荼羅斬という必殺技を持っているらしい(真偽は不明)。

 詩乃の頭脳を高く評価しており、瑛海大学を受験させて自分の研究室に引き入れたいと考えている。

 

【容姿】

 短る刈り揃えられた白髪の頭、皺の多い面長な顔の持ち主。眼鏡を掛けており、見た目からして堅物な雰囲気を持つ。休日はポロシャツとチノパンというラフな格好で過ごしている。

 

 

 

 

【名前】星宮華麗(ホシミヤ カレイ)

【性別】女【年齢】26歳

【所属】ピジョンローズ・ミュージック

【概要】

 人気アーティスト“鈴之音”の専属マネージャー。

 路上演奏する鈴音を見つけて芸能界にスカウトした張本人でもあり、鈴音のことはいちアーティスト以上に大切に想っている。また日向一家とも家族ぐるみの付き合いがある。

 普段は面倒見のいいお姉さんだが、素の性格は子供っぽく親友の空子の前だとそれをさらけ出している。重度の腐女子であり、ナマモノ(実在の人物を題材にしたBL)にも躊躇いがない。

 松崎PGSの空子とは幼馴染で16年前の避難民キャンプ時代から付き合いがあり、新宿キャンプのメンコマスター四天王“青龍”として君臨していた。

 

【容姿】

 おかっぱ頭に太い黒縁眼鏡という地味な印象の女性。カバンや小物はキャリアウーマン然としているが、小さな体躯と童顔のせいで未成年と間違われる。

 会う人全員に「名前は派手なのに本人が地味」と思われている。

 

 

 

 

【名前】死龍(スーロン)

【性別】女【年齢】??歳(推定13~14歳)

【所属】スカーフェイス

【概要】

 神出鬼没の赤目ギャング「スカーフェイス」のリーダー。

 旧・横浜市を拠点にしていた中国人犯罪者グループを壊滅させた際、構成員が死に際に彼女のことを「死龍(スーロン)」と言ったことでその二つ名が広まった。(スカーフェイスの内部でも彼女は「死龍」と呼ばれている)

 淡々とした口調で話し、感情は表に出さないが、スカーフェイスのメンバーからは絶大な信頼と同時に強さ故の畏怖を抱かれている。

 呪われた子供の高い身体能力と散弾銃を用いた近接戦闘を得意としており、その実力はIP序列に換算すれば500位相当と言われている。更にモデル・スコーピオンとしての能力と機械化兵士としての能力を隠しており、体内で生成した神経毒を塗布した針をバラニウムの尾から射出することで相手を死に至らせることが出来る。

 現在、東京エリアで頻発する呪われた子供の失踪事件への関与が疑われており、我堂民間警備会社に追われている。

【容姿】

 脹脛まで届く黒茶色のマントで全身を覆い、立てた襟と目深なフードで顔を隠している。かなり小柄な体格で身長148cm。瞼の上に傷を模した刺青がある。

【使用武器】

 ・ベネリM3ショートモデル

 ・バラニウム製ナイフ

 

 ・脊椎直結型黒膂石拡張義腕

 死龍の最大の武器であり、「尾」または「第三の腕」として機能するバラニウム兵器。全長5m、太さ30cmの大きさを誇り、生物の尾のように自由自在に動かすことが出来る。普段は光学迷彩で隠しており、“不可視の攻撃”として使う。先端には小型の電磁加速砲(レールガン)を搭載しており、毒を塗布した針の射出に使用している(通常の弾丸も使用可能)

 また、壁を掴んだり、動いて重心を移動させたりすることで死龍の動きを補助している。

 

【死龍のネタバレ】

 

 

 

 

【名前】エール

【性別】女【年齢】16歳

【所属】灰色の盾

【概要】

 西外周区に拠点を持つ赤目ギャング「灰色の盾」リーダー。

 組織の長としてのカリスマと人望を持ち、単独の戦闘でも「西外周区最優の闘争代行人(フィクサー)」と呼ばれるほどの実力を持つ。死龍とは因縁のライバル。

 面倒見のいい姐御肌な性格で男勝りな口調で話す。裏社会の人間としては珍しく真っ直ぐな人間で、妹分のことは例えチームから離れた者でも決して見捨てない。

 外周区生まれ外周区育ちの生粋のストリートチルドレン。親のことも一切覚えておらず、エールと言う名前も自分を拾ったホームレスから与えられた。自分の保有因子も知らない。

 鍛え上げた己の肉体、咄嗟の機転、卓越したバトルセンスで機械化兵士とも渡り合い、とりわけ長身とバラニウム短槍を活かした格闘戦を得意とする。

 バケモノ級の馬力を誇る大型バイクを愛用しており、それでツーリングするのが趣味。

 

【容姿】

 外国交じりのはっきりした目鼻立ちとアジア人らしい可愛げを両立させた女性。生来の黒髪ロングにダークパープルのグラデーションを施している。

 180cm越えの長身でスポーツ選手のような筋肉質な体格だが、同時にライダージャケットのジッパーが閉まらない程の巨乳とジーンズがはち切れそうな尻の持ち主。

 左肩にトライバルタトゥーがある。

【使用武器】

 バラニウム短槍

 H&KMP5

 9mm拳銃

 

【エールのネタバレ】

 

 

 

 

【名前】ジェリーフィッシュ

【性別】???【年齢】???

【所属】五翔会残党

【概要】

 五翔会残党が保有する超大型の機械化兵士。

 空飛ぶモノリスと形容される巨体に大出力のジェネレーターを搭載しており、光学迷彩による隠密行動、EP加速砲による絶大な破壊力、武装ドローンによる飽和攻撃、小型ドローンによるハッキング等、数多くの性能を有する。また斥力フィールドを装備しており、攻撃・防御・飛行制御に利用している。

 人格洗浄処理により記憶を破壊され、五翔会残党の駒として利用されているが、処理が不十分なのか以前の人格と記憶が中途半端に残っており、呪われた子供への強い差別意識と無闇に人をいたぶる嗜虐的な思考を持っている。またティナと蓮太郎に異様なまでの恨みを持っており、本人を前にすると我を忘れて暴走する。

 2度目の人格洗浄で認識能力も破綻し敵味方の区別がつかなくなった上、黒い髪の青年は全て蓮太郎に見え、美樹のこともある人物と誤認する。

【容姿】

 全長20mの空飛ぶモノリス。超バラニウム合金装甲で全身を覆っている。胴体と両翼のメインローターと斥力フィールドの応用で通常の航空機では不可能な飛行・浮遊を可能としている。

 機体正面には複数のカメラアイがあり、側面には8本の接地・歩行用のアームを持つ。

【使用武器】

 エキピロティック・アクセラレーター(通称:EP加速砲)

 第三次関東会戦でアルデバランに使用されたEP爆弾の発展型。500ポンド爆弾20倍に匹敵する成形炸薬を砲身内部で爆縮させて、その熱と圧力を線形に制御して撃ち出す兵器。

 司馬重工から強奪した兵器でありジェリーフィッシュの仕様外の装備のため、その重量や搭載による重心の変化で飛行能力低下を招いている。

 

 ・蜘蛛型ドローン

 ジェリーフィッシュの内部に数百機ほど格納されている小型ドローン。物理的な接続によるコンピュータの乗っ取り、ネットワークへ不正侵入など、クラッキングを得意としているが、機体前面には小型のブレードも持っており、複数で人間を襲うことで殺傷する機能も持ち併せている。

 

 ・戦闘機型ドローン

 通常の軍隊で使用されている無人機。ジェリーフィッシュの内部に3機格納されており、ヘルファイアミサイルやハイドラロケット弾を搭載している。機械化兵士計画とは無関係の企業が開発した装備のため、本体との情報同機や連携がうまくいっていない。

 

【ジェリーフィッシュのネタバレ】

 

 

 

【名前】グウェン・チ・リエン

【性別】女【年齢】16歳

【所属】指定暴力団「鷲頭組」・下部組織「ガーデン」

【概要】

 指定暴力団「鷲頭組」の本部長にして、売春組織「ガーデン」のボス。

 ベトナム・ハノイエリア出身。鷲頭組の性風俗業者に買われた少女の一人だったが、会社を乗っ取り、たった4年で売春婦から組の本部長に成り上がった。性風俗の経営、マッチングアプリの運営、ナイトクラブ経営、フロント企業の創設と芸能界への進出など、様々な事業に手を広げている。

 エール曰く「赤目に身体を売らせて、金儲けしているクソ女」とのことだが、従業員への給与や福利厚生は完備しており、性奴隷として搾取されるだけだった数多くの呪われた子供を売春婦という対価を得られる立場へと救い上げている。

 上品で器量の良い性格、自身の美貌と妖艶な雰囲気を自覚しており、煽情的なしぐさで異性を誘うような態度を取ることもある。がさつで男勝りなエールとは犬猿の仲。

 また珍しい植物の収集と栽培を趣味としており、屋敷のすぐ隣にある大戦前の植物園を改築し、自身の趣味の空間として利用している。

【容姿】

 アジアンビューティという言葉がお似合いの美女。

 器量の良い白い顔と薄茶色の瞳、艶のある亜麻色の髪が肩まで伸びている。ベトナムの民族衣装・アオザイを着ており、16歳とは思えない大人びたボディラインの持ち主。

 

【グウェン・チ・リエンのネタバレ】

 

 

 

 

【名前】オッティーリア・サーリッシュ

【性別】女【年齢】??歳

【役職】北米エリア民警産業複合体“サーリッシュ”グループ会長

【概要】

 ティナのプロモーター。ガストレア大戦期に混乱するアメリカ社会を駆け抜け、小さな鉱石採掘会社だったサーリッシュをアメリカ第三位の巨大民警産業複合体に押し上げた“女傑”。

 グループ総出でティナのバックアップを行い、シェンフィールドをアップグレードし続け、数千体のガストレアを殲滅する独立武装機動群に変貌させた張本人。

 ティナ曰く「お金持ちで、社会的地位もあり、目上の方にもキチンと敬語を使い、明朗快活で友人も多く、数万円もする可愛い服の代金もポンと出して、クレーンゲームのぬいぐるみで誤魔化さない人」という蓮太郎と真逆のタイプの人間らしい。

 

【容姿】

 不明(本編未登場のため)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ここから先は各キャラクターのネタバレを記載しています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【義搭壮助のネタバレ】

 

 その正体は蛭子影胤の息子。小比奈の異母兄。呪われた子供を生み出す実験において、普通の人間として産まれた失敗作であり、影胤に廃棄処分されたが実験施設に突入した自衛隊に保護される。その後、聖居情報調査室の調査員だった義塔夫妻に引き取られ普通の少年として過ごす。影胤には死亡したと思われており、小比奈も彼の存在は知らず、第一章で聖天子に告げられるまで壮助自身も知らなかった。聖天子、壮助、詩乃と一部の自衛官しかその事実を知らない。

 

 

 

 

 

【森高詩乃のネタバレ】

 壮助とペアを組む前は別のエリアで民警をやっていたと語っていたが、それは嘘であり、かつては欧州連合軍統合作戦司令部直轄特殊外人歩兵連隊(リージョン・イトランジェ)赤い瞳(イレーヴ・ルージュ)」に所属し、対ガストレア暴喰機動兵器「白鯨(モビー・ディック)」のコードネームで呼ばれていたことが判明する。また菫の調べで肉体の維持に必要なエネルギーの供給が消費に釣り合っておらず、治療を施さなければ1年以内に衰弱死することを宣告される。また、小比奈とも何かしらの関係があるようで彼女のことを「姉さん」と呼んでいる。

 

 

 

 

 

【里見蓮太郎のネタバレ】

 第一章の事件(里見事件)後、テロの協力者に関する情報提供の対価として壮助を拘置所に呼び出す。自分のテロが「誰かを正義の味方に仕立て上げ、自分を討たせる」茶番劇であったことを語り、壮助に自分の正義を託そうとしたが彼に拒否される。逆に叱責されたことが切っ掛けとなり、自分はまだ戦う運命にあると悟る。

 ティナの調べ(CIA経由)によると、現在は聖居に身柄を移送されている。

 

 

 

 

 

【ティナ・スプラウトのネタバレ】

 里見事件で全てのドローンを破壊され、機械化兵士としての能力を一時的に喪失。マザードローンの修復が終わるまで民警を休業。その間は松崎民間警備会社に出向しイニシエーター・事務員・壮助のコンバットインストラクターを兼業する。今まで東京エリアを離れていたのは「蓮太郎が恐くて逃げていた」と松崎に打ち明けるが、松崎から励まされ、蓮太郎を取り戻すために戦うことを決意する。

 

 

 

 

 

【蛭子小比奈のネタバレ】

 計画の途中で蓮太郎に裏切られ、命からがら逃走。その後、同じく蓮太郎を追う壮助と接触し一時的に行動を共にする。壮助のことは気に入っており「パパに似ている」と評している。対して詩乃のことは「木更よりヤバい」と危険を感じている。詩乃からは「姉さん」と呼ばれているが、姉も妹も皆殺しにしたので、心当たりはない模様。

 

 

 

 

 

【飛燕園ヌイのネタバレ】

 本名は司馬縫衣(しば ぬい)。司馬未織の親戚であり、分家筋の娘。呪われた子供であったことから、親戚一同から忌み子扱いされる。8歳の時、両親に暗殺されそうになったことから、自らの死を偽装して逃亡。大角と出会い、彼のイニシエーターとなった。

 司馬一族のことは基本的に嫌っているものの、遊び相手になってくれた未織のことは気に入っている。

 

 

 

 

【司馬未織のネタバレ】

 6年前(原作当時)から司馬重工での武器開発で類稀なる才能を見せていたが、遊馬に次世代バラニウム兵器(博多エリア製の機械化兵士)の設計図を見せられた際、十数人の専門家を集めてようやく理解できる内容をたった一人で瞬時に理解する明晰さを見せた。その様から遊馬からは四賢人に続く「第五の賢人」と期待されている。

 

 

 

 

 

【日向鈴音のネタバレ】

 その正体は、元ストリートチルドレンの呪われた子供(原作3巻に登場した盲目の少女)。赤い眼を嫌う母のために鉛で自分の目を潰すが、その行動に恐怖した母に妹共々捨てられる。6年前、反赤目主義者に襲われたところを蓮太郎に助けられるが、彼と別れた後も追われ、逃走して力尽きたところを同じストリートチルドレンの呪われた子供“エール”に拾われる。彼女が率いるストリートチルドレンのチームの中で過ごすが、その一団も反赤目主義者の過激派に襲撃され壊滅。彼女と妹だけが警察に保護される。目はガストレアウィルスを利用した最先端の医療技術により回復している。

 保有因子はエンマコオロギ。元々、優れた聴覚と触覚を持っていたが、盲目の生活で2つの感覚が異様に発達しており、とりわけ音と触れた物に関する記憶力が飛び抜けている。

 

 

 

 

 

【日向美樹のネタバレ】

 その正体は元ストリートチルドレンの呪われた子供。鈴音と共に捨てられ、当時は心を閉ざし姉に守られてばかりだったが、自分達を拾ったエールや仲間たちとの出会いで心を開くようになる。今の活発な性格も一緒に過ごした呪われた子供達に影響されており、彼女達から教えて貰ったピッキングや手錠の壊し方などの犯罪テクニックを今でも覚えている。

 保有因子は姉と同じくエンマコオロギ。虫に良いイメージを持っていないので、自分の保有因子をあまり話したがらない。

 

 

 

 

 

【死龍のネタバレ】

 その正体は大角勝典の前イニシエーター・鍔三木飛鳥(ツバミキ アスカ)。第三次関東会戦で負傷し、死亡したと思われていたが、実際は負傷して動けないところを五翔会に拉致され、機械化兵士として使役されていた。

 尾には飛鳥が気絶した後も身体の主導権を奪い戦闘を続行する機能があり、尾が主体になった際は蓮太郎の義肢と同じ蒼い炎を出す内燃機関が稼働し、熱切断ブレードを用いた猛攻を繰り出す。

 また右脚もバラニウムの義足になっており、内部には高周波ブレードが仕込まれている。

 

 

 

 

 

【エールのネタバレ】

 6年前は廃棄された地下鉄駅と根城とするストリートチルドレンの集団を率いており、反赤目団体に追われて疲弊していた日向姉妹を保護する。しばらくの間、共に地下で過ごしたが、住処を反赤目団体の過激派に襲撃され、姉妹を逃がすために殿を務める。その後、姉妹の前に姿を現さなかった為、死亡したと思われていた。

 

 

 

 

 

【ジェリーフィッシュのネタバレ】

 その正体は元聖天子付き護衛官・保脇卓人(ヤスワキ タクト)。ティナによる聖天子暗殺未遂の後(アニメだと第三次関東会戦後)に自身の境遇を認められないあまり精神の均衡に異常を来し、精神病院の入院患者になる。表向きは自殺したことになっているが、実際は五翔会残党に脳を摘出され、機械化兵士ジェリーフィッシュの生体制御装置として利用される。人格洗浄措置によって人格や記憶を破壊されたが聖天子への執着、自身の没落の切っ掛けとなった蓮太郎とティナへの憎悪が強く残ってた。

 芹沢遊馬曰く元は博多黒膂石重工の次世代バラニウム兵器のプロトタイプであり、本来は戦闘用ではなく輸送機として開発されていた。開発段階では中央制御装置としてAIを組み込む予定だったがAIの開発が難航したため、開発はボディの完成のみとなった。

 

 

 

 

 

【グウェン・チ・リエンのネタバレ】

 天童和光が権力者への手土産としてブローカーを通じ海外から輸入した少女の一人。権力者やその親族から性的虐待を受ける日々を送っていたが、木更による天童家および協力者を対象とした殺戮によって救われる。(その後、鷲頭組の性風俗業者に買われる)

 木更に対しては崇拝に近い感情を抱いており、絶対悪の素質を持つ壮助に木更と同じ存在になることを望んでいる。

 


▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。