記憶喪失あるある。記憶喪失中の記憶がない

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「」はそのまま。、『』は翻訳されただけで英語で話されている部分だと思って読んでください


第1話

 白い天井。クリーム色のカーテン。柔らかな感触。差し込む陽の光。目を開け飛び込む身に覚えのない視覚情報に圧倒され、次に感じる温もり。触れば指が沈む弾力と、さらさらしたポリエステルの感覚。

 ベッドの上の少女、タップダンスシチーは身に覚えのない状況に圧倒された。ここは何処だろうか。なぜ自分はここにいるのだろうか。戸惑い、目を白黒させながらベッドから降りようとすれば向こうから何人かの声が聞こえてきた。数人の…自分と同年代だろうか。少女の声と、落ち着き払った女性の声、そして何より、身にどうしてか馴染む男性の声が聞こえる。

 

「What's up?」

 

 話してる人たちの声は何を言っているのか容量を得ない。ベッドから出て部屋の外を目指す。

 ベッドから降りて気が付いたが、このベッド。身に覚えのない物だ。簡素で安っぽい。自分の使い慣れたベッドとはまるで違う。状況にますます困惑するばかりだがそれ以上に気になるのだから動くしかない。

 扉に手をかけ、スライドをすると今の空間以上に眩しい白い光に少し圧倒されながらもゆっくり目を開く。そこには4人の、自身と同年代の少女ら、白衣を着た恐らく看護師と思われる女性、そしてビジネスカジュアルなスーツ姿の20代半ばの男性。この6人が何か話をしているようだった。

 

「あっ、タップダンスシチーさん!起きたのですね!?ダメじゃないですか安静にしてないと…」

 

 看護婦と思われる女性が何か話ながら自身の体を押してくる。だがアタシはウマ娘。そう簡単に動くほど軟な体幹でもなければパワーでもない。

 何をしてるのか不思議そうに首を傾げ周囲に目線を戻すと、他の人らもこちらを心配そうに覗きながらも何か部屋に押し戻そうと寄ってきていた。

 

「タップ…!大丈夫?」

「いったん病室戻ろう?な?ちゃんとナースさんが話確認質問するって言ってるから…」

 

 何を言っているのだろうか。タップ…確かにそれは自身の愛称だ。だが…それ以外何を言っているのか聞き取れない。首を傾げながら、彼女は質問をした。

 

「…Who are you?」 

 

 

______

 

 

 

 先ほどまで寝ていたベッドへ戻され、横には看護師が付き何かカルテに書き込んでいる。さらに自分に寄り添うように座り通訳のように看護婦と自分の言葉を伝えてくれるのがスーツの男性。状況への困惑が勝ってか、あまり気にしなかったがよく見れば全員アジア系…それも東アジア系の顔立ちをしている。

 珍しい病院だな。と思いながらタップは男が伝えてくれる質問に返答し続けた。

 

『えっと…もう一回聞くけどさ、どこにいたか一番新しい記憶は?』

『ん~?ウチで親父とママを空港まで迎えに行く準備をして…え~っと親父の車に乗り込んで…それから…』

 

 覚えているのはイタリアで仕事を終えたママを迎えに行く最中親父の運転する車で眠った事…までか。そして起きたらこれだ。

 

『なぁ、親父はどこだ?ママを迎えに行かなきゃなんだよ』

『…ねぇ、タップ。それは、どこの空港にだい?』

『どこってそりゃぁ、モハメドだが…』

「~~っ…マジかぁ…どうやら彼女は故郷…え~っと、ケンタッキー州にいるって思っているそうです」

「分かりました。ですと…つまり…」

「ですよね…分かりました」

 

 後頭部を掻きながら彼の質問に答えると、彼は顔を少し引きつらせてから溜息を一つ。それから神妙そうな面持ちで口を開いてきた。

 視線が泳ぎ、震えながら口を開く彼に、どうしてかタップは目が離せなかった。

 

『タップ…ここは…日本だ』

『は?』

『君は…記憶喪失になってしまったらしいんだ』

 

 タップダンスシチーは画して、初めての記憶喪失になった。

 

 

______

 

 

 

 彼女がこの病院へ担ぎ込まれてきたのは土曜の昼過ぎだった。同伴者曰く、木から落ちたのだとか。

 

「体に大きな怪我はなし。背中から落ちたのか、そこら辺は大丈夫みたいだね。ただ落ちたとこに何かあったのかな。MRI撮ったけど側頭葉を強く打ってるね。これが記憶喪失の原因になってるよ」

「そうですか…ありがとうございます。…記憶が戻る目途っていうのは…いつぐらいでしょうか」

 

 仲間と出かけていた昼下がり。公園で買ったアイスを堪能しようとベンチに腰を掛けると向こうの方で、小さな男の子が木の上に声をかけていた。

 不思議に思い、アイスを舐めながら男の子に近づけば、木の上に登った飼い猫が降りれなくなってしまっているとのこと。仕方がないかとしたり顔。舐めかけのアイスを男の子にあげ、軽快に木に登り猫を抱きかかえる。さてと降りるか。そう思った時に不幸は訪れた。上等な靴故か、油断による手で自身を支えることを疎かにしたせいか、なんにせよ彼女は足を滑らせ、木から真っ逆さまに落ちた。高さにして3m弱。それでも打ちどころが悪ければ十分な衝撃である。

 助けられた男の子は語る。彼女は、猫を守ろうとしっかり抱えてくれていたと。

 

「ケースバイケースかなぁ…。とにかく、外傷はないから今日退院してもいいよ?どうする?」

『タップ。今日退院できるって。それでいい?』

『もちろんだ!』

「お願いします。手続きは、自分が」

 

 あれよあれよ、手続きのために男が医師と話にその場を離れ、タップダンスシチーは1人病室に残されてしまった。

 

『記憶喪失なぁ…』

 

 椅子をくるくる回し独り言ちる。納得がいかない。こうして自分はピンピンしているのにそんな重大な欠陥を患ってしまった現状に違和感を抱かざるを得ない。

 でも現状は雄弁に物語っているのだ。ここは日本で故郷ではない。

 色々いっぺんい教わった。自分はレースに参加し大金を稼いでいる最中であることや、彼や少女らはその仲間であること等々、うっすら自分でも行うであろうことが現実になっている事実へ胸が弾む。反面、それを思い出せない現状にどうしようもない苛立ちも覚えるのだった。

 

「…F〇ck up.」

 

 ぎゅっと縮こまり、肩を抱くよう丸くなる。異国の地、どうしようもない寂しさが白い壁に照らされ、彼女の心を露わにするのであった。

 

 

______

 

 

 

 タップダンスシチーのトレーナーは病院の外で電話をかけていた。相手は、タップの両親。向こうはもう真夜中であるはずなのに、自分が電話をかければすぐに応じてくれた。家族仲、本当にいいのだなとトレーナーも少し微笑みながら今一度気を引き締め、事態を話す。

 起こった事情、その原因。現状の子細な身体状態。そして繰り返しの謝罪。大事な娘さんを預かる身として、その場にいなかったとてやはり申し訳なさは重く重く抱かざるを得なかった。

 

『あぁ、そこまで重く受け止めすぎないでください。私たちだって、あの子が優しさからそうなったのなら…誇りこそすれ、誰に怒ることもありませんから』

『…ありがとうございます。…あとで、ビデオ通話、されますか?』

 

 タップがずっと状況に戸惑っているのは彼の目にも明らかだった。彼女自身の気丈さや明るさでひた隠しにしているつもりだろうが、視線の落ち着きのなさまでは気が回り切っておらず、あっちを見てこっちを見てと不安が見え隠れしている。

 だからこそ、両親の顔を見て欲しい。すぐに会うことは叶わなくても、知ってる顔を見ればきっと安心してくれるだろう。そんな思惑からの提案だった。

 

『いえ、きっと今顔を合わせるのは悪影響ですから』

 

 しかし帰ってきたのはまさかの拒否。それも、悪影響と言う言葉を聞き思わずトレーナーは首を傾げた。

 

『そう…ですか?』

『はい。…トレーナーさんもご存知だとは思いますが、寂しがり屋なんです。あの子』

『ええ。確かにタップはそうですが…だからこそ…じゃないんですか?』

『いいえ。寂しがり屋だからこそ、会えない私たちと繋がるのは良くないと、思うんですよ』

 

 ハッとした。確かにそうだ。今のタップにとって、身の回りすべてが未知であり…不安材料になりうるのだ。そんな時、家族と言う究極の甘え先に頼った時、きっとそこに浸かって抜け出せなくなるだろう。

 やはり…親と言うものは偉大な者なんだなぁとしみじみする。

 

『分かりました。頑張ってみます。経過は、追々報告しますから』

『分かりました。トレーナーさん、タップをお願いします』

『勿論です』

 

 電話を切り、病院へ戻る。今の彼女に必要なものが分かった。はっきりした。それを届けるため、彼は走り出す。最愛の担当バのために。

 

「よ~し待ってろ~タップ!」

「院内で走らないで下さい!」

「あっ…!す、すいません!」

 

 

______

 

 

 

 その場にいる大半の人間にとってはいつもの場所。だが、まとめ役たるタップ本人にとっては見慣れぬ場所。トレセン学園からは少し外れた河川敷。そこにコンロを組み立て、火を囲む。

 

『ふ~むBBQか。いつもしているのか?』

『もちろん。君が主体だよ』

 

 各々好きなように安肉を放り込んでは、焼いていく。その姿はまるで争奪戦。焼いては取り焼いては取り。好きなよう食って飲んで。自由を満喫する。

 いつもながらの光景、らしい。

 

『はい、タップ』

「Thanks」

 

 トレーナーが肉を渡してくれる。紙皿に盛られた肉の数々を見つめる。

 

『串じゃないのか?』

『今日はスーパーの安いお肉だもん。串に刺すほどド派手じゃない』

 

 確かに、出された肉はどれも薄い。串に刺して炙るほど上等じゃないなら、こうして積んだ方が見た目もいいだろう。

 隣ではトレーナーが箸でそれらを口に放り込んでいく。それを真似するかのように、タップも慣れないchopsticksを動かす。よくもまぁあんな器用に挟めるものだ。そう思いながらかっこんでいく。

 

「結局いつも通り2人でいい雰囲気になってるじゃ~ん!」

「みんなが慌てすぎなの」

 

 まもなくしてか、船長恋しき船員らが彼女の下へ駆け寄ってくる。甘え仕草にも似た集まり方に思わずタップも苦笑してしまう。わいきゃいとくっつき、抱き着いたり髪を梳いたり。女子特有の距離の近いスキンシップが展開され、タップも初めはたじろいだ。

 

『おいおいアタシらはsissyかよ』

「sissy?」

「確かケンタッキーの訛りで、姉妹…だったかな」

「ふ~ん…タップお姉ちゃ~ん!」

 

 だが次第にそれにも慣れ、タップも反転攻勢、スキンシップとしてくすぐり始める。それに彼女らも反応し、くすぐり返し。黄色い声の応酬がすぐさま始まりだした。

 明るい笑い声はさながら記憶喪失前の光景そのもの。そもそも、彼女らは単身日本にやってきた、日本語もままならないタップを拾い学園に入るまで一緒に面倒を見てきた仲なのだ。言語を超えたタップとのやり取りはトレーナーにも勝ちを誇れる間柄なのだ。

 

『お~なんだ~!ここか~ここがいいか~!』

「きゃ~!」

「おりゃっタップはこっちか~?」

 

 そんな乙女のやり取りに、トレーナーはどこか恥ずかしそうに目線を逸らすのであった。

 

 

______

 

 

 

 飲んで騒いでの深夜もあっという間に通り過ぎ、日が少しずつ昇り始めた。日曜日の朝型。休みを満喫したいであろう人々がなぜか異常に早く起き出すあの現象。

 ちら、ほらと生活音が河川敷でBBQする彼女らにも届き出す。微睡に沈んでいたタップは微かに聞こえる笑い声に目を覚ました。

 

『ん…なんだぁ…チビ共…』

 

 故郷の思い出が寝ぼけたうわごととして引き出される。パチパチと目を何度か瞬きさせると目に飛び込むのは低く柔らかいイネ科たち。故郷じゃない。そう…だったな。ほんの少し、不機嫌そうに呟く。周囲を見ると、方々疲れて草の上で寝ていたり、キャンプ用チェアにどっかり寝込んでいたり…。

 昨日は楽しかった。記憶にないが、それでも過去の自分が確かに築いた信頼と絆の時間。それを存分に味わった至福の時間だった。記憶が戻るまでは…まだ、こうしていたい。そう思ってしまうくらい、甘美だった。

 

『ママ、親父。電話はまた…今度な』

 

 充電の少ない携帯電話。それを一瞬点け、また閉じる。現在時刻は5時過ぎ。大きく伸びをし、ストレッチをする。朝の陽ざしを目いっぱい浴び体をほぐす。故郷では結構不規則なリズムで生活していた為か、こういったことは滅多になかった。が、してみると決まって気持ちがいいものだ。

 眠りが短いのか浅いのか、なんにせよ寝ぼけた感覚はもうない。ぱっちり目を開きさて何をしようかと視線を動かすと、向こうに動く男が見えた。トレーナー…か。

 

『よう、おはようトレーナー』

『おはよ。眠れた?』

『あんまりだ。だが、気分は絶好調さ』

 

 大きくポーズを付け意気揚々ぶりを見せつける。付けていたブレスレットがじゃらりと耳心地の良い音を奏でた。

 

『タップは、タップなんだねぇ』

『おいおい変なこと言うじゃないか。アタシはタップダンスシチー。アンタたちが愛したウマ娘…だろ?記憶は無くとも、魂まで変わってたまるかよ』

 

 トレーナーが目を大きく見開いたかと思うと、すぐに優しく笑い出す。彼の意図が掴めず、首を傾げているとすぐにトレーナーが訂正と一緒に話をしだす。

 

『ああごめんごめん。いや…君はやっぱ、俺の理想だなって。うん、俺が愛するウマ娘だ』

 

 そうやって笑い声をかけてくれる彼の顔がやけに眩しくて、口が締まる。朝日のせいだろうか、違う。胸が微かに高鳴りを覚える。この感じはなんだろうか…。戸惑っていると、続けて彼は言葉を繋げる。

 

『この後学園に帰る訳だけどさ、少し落ち着いたらトレーニングでいいかな。簡単なデータ取り。今の君のデータも欲しいから』

 

 人がせっかくいいムードになっているというのにすぐ仕事の話。このワーカホリック気質は昨夜から仲間らに散々揶揄されていたが、確かに納得だ。

 実直で貪欲な、いい指導者だろう。よくぞ彼の手を取った、かつての自分。

 

『は~はっは!任せな。惚れ惚れさせてやるよ』

 

 再契約。彼女の心に、ひそかに浮かんだ言葉だった。

 

 

______

 

 

 

 皆が目を覚ましBBQの後片付けを終えた7時過ぎ。そろそろ帰ろうかと肩を回し首を回しとしていた頃合いだった。仲間の1人、ツインテ―ルの女子高生が自らの体をスンスンと嗅ぎ出す。

 

「…お風呂昨日入ってないのまず~。ねぇトレーナーさ~ん、銭湯寄ってかな~い?」

「あ~確かになぁ…朝風呂ってのも悪くないか」

「Sentou?」

 

 あれよあれよと連れて行かれるは町中にある昔ながらの銭湯…ではなく、現代らしい広々設備のスパ銭であった。湯気が立ち込め、ずらりと点在する多種多様な風呂の数々。泡が出るか痺れるか、とろける白か、それとも壺か。初めてのオンパレードにタップの目もギラリと光る。

 

「ちょっとタップ~!まずは体洗ってからだっ!」

 

 飛び出していきかねない彼女を取り押さえたのは同じウマ娘、普段はグラサンをかけた友人だった。はしゃぐ彼女を身振り手振りを使って座らせ、慣れた手つきで皆が体を洗っていく。

 タップ自身の欲深さを体現するかのようなナイスダイナマイトボディをいつものことだからと洗っていく様子は、sissyというよりはmomだった。

 

「ここもしっかり洗わなきゃだめだよ~?」

『ちょっ…お前たちいつもこんなことしてるのか?アタシはとんだ甘やかされっ子だな』

 

 その後、全員体を洗い終われば仲良く並んで湯船に浸かる。露天風呂コーナーにおあつらえ向きに3つ並んだ壺湯へ、3つに分かれてどっぷり浸かる。勢いよく湯船に浸かる反動であふれるお湯が気に入ったのか、タップの前の4人に倣って勢いよく肩まで湯に沈める。

 轟音を立てお湯が下に敷かれた石畳へ流れていき濡らしていく。開店直後のまだ人がまばらな時間。一番風呂に浸かる贅沢を、タップは実感していた。

 

『あ~いい湯だなこりゃ』

「おっ、楽しんでる楽しんでる」

 

 フェイスタオルをトレンドマークのヘアバンドに見立てて巻き付けた仲間の1人が楽し気に声を掛けると、タップも微笑みで返してあげる。日本は風呂大国だとはかねがね聞いていたが、確かにこれは気持ちがいい。記憶が薄なう前の自分もこのお湯を楽しんでいたのだろうかと、壺に足をかけて朝の空を眺めながら考えていた。

 

「うひゃ~…絶景~」

「見せつけてくんだもんねぇ…あんくらいあーしにもあれば彼氏できてるのかなぁ」

 

 体勢が体勢、そうやって寝転がるような恰好を取れば彼女の大きな双丘がこれ見よがしに突き出されるのは必然で。見慣れた友人らが何度見ても惚れ惚れする<それ>と自身のを比較してしまうのも必然だった。特に茶髪を靡かせる彼女は絶賛恋する乙女、恋愛模様に苦悩する彼女にとって、男から分かりやすい好意を集めるそれは何としても欲しい逸品だった。

 

『はぁ~こう締めくくるといい1日だったなぁ~』

 

 目覚めからドタバタとしていたが、それでも満足感は確かなものだった。これを当たり前に、それも今以上に(言語の壁を乗り越えて)交流できる過去の自分を羨ましく思う。

 まぁ、なんいせよ放っておけば記憶は戻る。その際今の自分がどうなるかは…分からないが、なるようになるだろう。今はただこのバカ騒ぎを後先考えずに楽しんでいたかった。

 

『にしても…』

 

 横で談笑する<妹たち>を尻目に、もう1人を思い浮かべる。今頃は男湯で年齢に見合った落ち着いた楽しみ方をしているであろう自分のトレーナー。彼の一貫した献身には本当心が和らいだ。そして…それ以上に。

 

『…ツラがいい!アタシ好みのいいハンサムだ!』

「ん~ハンサム、ねぇ…」

 

 どんな縁で出会ったのか、あとで聞いとかなきゃな、なんて身分のいい微笑みを浮かべると、それを目ざとく聞き取ったツインテールがニヤニヤとタップに話しかける。慌てて周りを見れば、他の皆もニヤニヤと生暖かい目線を送って来る。

 流ちょうに話される英語すべてを聞き取れなくとも、一部を聞き取り反応と合わせ何となく言っていることを掴む。そうして積み重ねてきたコミュニケーション、侮られては困る。そんな目をしていた。

 

「What!?」

「ばっちり聞き取ったよ~ハンサムって。誰のことかな~薄情せいっ!Who do you love?!」

 

 大きな水しぶきが、朝のスパ銭を賑やかにしていく。




ファン感イベント発表後に思いついたネタなのにファン感イベント1ミリも関係ないのは本当に何で?本当はいくらか入れようと思ったんですけど書いてたら消えていきました。可哀そうに

未だにタップと仲間のJK4人組に脳を妬かれ続けているのまぁまぁ変なオタクかもしれない。でもの4人確実に双方向重い思いこじらせてそうでいい…良くない?

タップは仲間と夢を生きる原動力にしてるからその2つがいっぺんに消えた時かなり弱気になりそうで可愛いね…おおワンコよ…

追記
記憶喪失云々の話は大体実話です。小5の時後輩らとマインクラフトごっこして滑り台から落下した時記憶喪失になったらしいです。記憶喪失中の記憶がないから時間がジャンプした感覚なんじゃっ!

ここまでのご拝読ありがとうございます!みんなもタップのシナリオを読もう!

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