アストレア家の長女   作:slo-pe

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弁え

 

 

 ああ、本当に息苦しい。

 

 無駄にきらきらした壁や照明、阿呆みたいに高い天井。

 ドレスもヒールも、歩きにくい事この上ないし、話し方や仕草の一つ一つにも気を配らなくてはいけない。

 本当に、こんな事に何の意味があるのか。

 

 ──意味なんてないですよ

 

 そうだったな。

 意味なんてない。

 

 ──貧民街に、いい格好したお坊ちゃんが来たら、誰もまともに相手をしないでしょう?

 ──嫌悪する、遠巻きにする、無視する、身ぐるみ剥ぐなんてこともあるでしょう

 ──それと同じです

 

 貧民街で小綺麗な格好をするのと同じように、貴族の館でボロっちい格好をするなんてあり得ない。

 貧民街には貧民街の、農村には農村の、商会には商会の。そして、貴族には貴族の。それぞれの場に相応しい振る舞いがある。

 良い悪いではなく、必要性の問題だ。

 

 ──フェルト様が臨むのは、王選の場。この国の頂点を決める場所です

 

 そしてここは、こんな意味のない事が、国で一番求められる場所ってわけだ。

 

 ラインハルトの野郎が、アタシが徽章に選ばれた経緯を説明して……まあアタシが貧民街出身ってことで一悶着あったが、黙らせた。

 なるべく穏便に、けれど威厳を保って。それなりに上手くやった自信はある。

 

 学んだのはこの2ヶ月だけ、言葉遣いや作法なんて付け焼き刃でしかない。

 だけど、だからこそ分かる。

 掴みは悪くねえ。

 

 偉そうな爺さんたちも、他の癖強な候補者たちも、反応は悪くない。貧民街のガキじゃなくて、王選候補としてアタシのことを見てる。浮浪児なんかやってると他人の視線には敏感になるんだ。

 

 アリーゼの言ってた通り、候補者たちの演説があった。クルシュって人から始まって、高飛車女にカララギ弁の商人。まあ3人とも癖が強かった。

 あとはハーフエルフの姉ちゃんが終わったらアタシの番だなと、最後の大一番に気合を入れ直していたところに──

 

 ──常識や品性は、無い者からすれば当然で、何の恥や躊躇いもなくそれをしてみせます

 ──ですが、有る者からすれば、気持ち悪いことこの上ないんです

 

「俺の名前はナツキ・スバル! ロズワール邸の下男にして、ここにおわす王候補──エミリア様の一の騎士!」

 

 ──それを弁えない者と対等に接しようなんて、誰も思いません

 

「どうぞ、お見知りおきをば、よしなに」

 

 ……ああ。

 

 アリーゼが言ってたのは、こういう奴のことか。

 

 

◇◇◇

 

 

 ナツキ・スバルは、エミリアとの約束を破り、王城を訪れた……王選の場に、来てしまった。

 

 視界に広がるのは、赤い絨毯の敷き詰められた広大な空間だ。煌びやかな装飾が施された壁に、豪奢な照明が吊り下げられた高い高い天井。

 玉座の間には、近衛騎士や高位貴族、賢人会など、錚々たる顔ぶれが並んでいた。

 

 そして、その中でも一際『異彩』を放つ美貌が4つ。

 

 クルシュ・カルステン。

 プリシラ・バーリエル。

 アナスタシア・ホーシン。

 そしてエミリア。

 

 王選の参加者、次代の王の候補者が4人。

 彼女たちから少し離れた、近衛騎士が並ぶ列にスバルはいた。

 傍に立つのは、アル、ラインハルト、フェリス、そして憎きユリウス・ユークリウス。スバルは彼らの横で、王選の概要について騎士団長・マーコスからの説明に耳を傾けていた。

 

 とはいえ、スバルにとっては初耳の事柄でも、この場にいる者には既知の事実。ラインハルト、フェリス、ユリウスは当然として、場違いな格好をしたアルも驚く気配はない。

 この場で一人だけ頻りに頷いていたことに、スバルはどうにも負けているような引け目を感じていた。

 

「ともかく、それ以外の話があるんなら早うしてな? ウチも暇やないから、この後にもやりたいこといっぱいあるんよ。国のお財布握っとるお爺ちゃんらはわかるやんな?」

 

 アナスタシアが不遜な物言いで先を促す。

 

「お忙しいアナスタシア様には悪いと思いますが、もう少しこの会議にお付き合いいただきたいですな。なにせ……今日は王国史に刻まれる」

 

 ふいに、賢人会代表・マイクロトフの声が低くなる。緊迫感が薄れつつあった広間に、誰もが背筋を伸ばさずにはいられないほどの空気が駆け抜けた。

 

 竜歴石の予言には、王選の候補者が5人であると記されていた。

 この場にいる候補者は4人。つまり──

 

「──歴史が動く、と言いおったな、老骨。つまりそういうことであると、そうじゃな?」

 

 プリシラの静かな問いかけに、マイクロトフも頷き、マーコスへと目配せした。

 

「騎士ラインハルト・ヴァン・アストレア! ここに!」

「はっ!」

 

 マーコスの声に肩を震わせるスバルの隣で、呼ばれるのを待っていたかのようにラインハルトが応答する。

 堂々と進み出ると、候補者の4人に一礼を捧げ、マーコスの前に立つ。

 

「ではラインハルト、報告を」

「はっ」

 

 マーコスが一歩場を譲り、ラインハルトが進み出る。彼は観衆の視線を浴びながら、気負いの欠片もない表情で賢人会に向き合う。

 

「栄誉ある賢人会の皆様。近衛騎士隊所属、ラインハルト・ヴァン・アストレアが、任務完了の報告をさせていただきます」

「ふぅむ。では全員に聞こえるように」

「竜の巫女、王の候補者──最後の5人目、見つかりましてございます」

 

 どよめきが立ち並ぶ騎士たちの間に広がり、候補者たちの表情がそれぞれの強い感情に呼応して変わる。闘志・歓喜・退屈・戸惑いなどの感情に。

 

 それはスバルにとっても同じで、新たな候補者はエミリアにとっても対立候補となる。いったい、どんな人物が現れるものか。

 

「お連れしてくれ」

 

 短いラインハルトの呼びかけ。門前の衛兵が敬礼し、扉がゆっくりと開かれる。

 

 ──扉の向こうから、侍女を伴う一人の人物が玉座の間へと招き入れられた。

 

 その人物を目にして、スバルは思わず口をぽかんと開けて愕然としてしまう。

 黄色のドレスの裾を揺らし、踵の高い靴で絨毯を踏む姿。手入れの行き届いた金色に輝く髪に、意思の強い赤い瞳。

 見間違いを疑うほど、見違えた姿に言葉を失うしかない。

 

「自分が王として仰ぐお方──名を、フェルト様と申します」

 

 驚きに膠着するスバルの鼓膜に、その声は何度も繰り返すように響いて聞こえた。

 

 赤い絨毯の上、ドレスの裾を楚々として乱さず進むフェルトの姿は、一人の貴族令嬢のそれだ。一瞬だけ目が合ったような気がしたが、揺るがない微笑みに気の所為かと流した。

 彼女は衆目を一身に集めながら、ラインハルトの前に進み出る。

 

「フェルト様、ご足労いただき、ありがとうございます」

「ラインハルト、徽章を」

「はい」

 

 微笑を刻むラインハルトに、フェルトは涼やかな声で告げ、徽章を受け取る。

 掌に乗せられた竜の徽章、その宝玉は白い光を放っていた。

 

「この通り、竜珠は確かにフェルト様を巫女として認められました。彼女の参加を承認した上で、此度の王選が本当の意味で開始されることと思われます」

 

 マーコスが胸に手を当てて腰を折る。ラインハルトが、立ち並ぶ近衛騎士たちがそれに倣った。

 任務完了の報告、つまりは未来のルグニカの女王候補が揃ったということだ。

 

「ラインハルト」

「はっ」

「この場にいる方々に、貴方が私を見出した経緯を」

 

 フェルトは再度、ラインハルトに──『剣聖』に命令した。ラインハルトもそれが当然とばかりに応える。

 

「フェルト様は約二月(ふたつき)前、自分が王都の下層区──通称『貧民街』の一角で保護いたしました。その際、訳あって竜珠に触れる機会があり、彼女が巫女としての資格を持つものだと判明し、こうしてお連れした次第です」

 

 大穴が目立ち過ぎる説明だが、この場にいる者たちの関心を集めたのはそこではなく、もっと別の部分だった。

 

「貧民街の浮浪児だと……正気か、騎士ラインハルト! 未来のルグニカを担う王を選出するこの儀に、よりにもよって浮浪児だと!? 貴君は玉座をなんと心得ている!」

 

 不健康な目の下の隈が目立つ、猫背の中年男。リッケルトという一人の文官からの糾弾を皮切りに、集団が次々と不満を口にし始める。

 

「巫女であると同時に王でもある」

「外見を着飾ったとしても、その本質は変わらない」

「品位が足りない、教育も不足している。それで王と仰ぐことなどできるものか」

「いいんじゃーぁないの、別に。個性豊かで楽しい王選になるんじゃーぁないかって、思ってみたりするんだけどねーぇ」

「卿は黙っているといい!」

 

「──静まりなさい」

 

 しかし、それらはたった一言で静められた。

 それを成した張本人であるフェルトは、文官たちを、武官たちを、賢人会の老人たちを、順繰りに見渡した。

 

「皆様が私の出自に思うところがあるのは事実。それらは全てを話し終えた後、いくらでも伺いましょう。ですが今は、私の一の騎士が説明しています。決して雑談に遮られるものではありません」

 

 雑談という表現に文官たちは不快げな表情を浮かべる。だがそれ以上、内心を窺わせることはなかった。

 フェルトの指摘は事実だったからだ。彼女に対する糾弾は、貧民街という出自、ただひとつによるものだった。暴走とまでは行かないが、感情に任せて会議を滞らせた。それを自覚できないような無能は、この場にいない。

 

 そして、あれだけの罵声を毅然とした態度で制したフェルトに、近衛騎士を含めた武官からは興味深げな視線が混ざった。

 

「ラインハルト、続きを」

「はい、我が主」

 

 ラインハルトは再びの命を恭しく受け取ると、賢人会の代表、マイクロトフに視線を固めた。視線が混ざる、賢人と剣聖、そして、

 

「騎士ラインハルト、まさか御身は、彼女がそうであると?」

「確信はありません。確かめる手段はすでに失われております。──ですが、これだけの符合を偶然と呼ぶのには抵抗があります」

「ならばなんと?」

「──運命である、と」

 

 ラインハルトの答えに、マイクロトフは感じ入るものがあったかのように瞼を閉じた。

 その二人のやり取りが、スバルを始め周囲の人間にはさっぱり分からない。そうした周囲の態度に、マイクロトフは嘆かわしいとでも言うように額に手をやる。

 

「気付かれませんか? フェルト様を見ていて、それでもなお。──これでもダメならば、各々が自身の王国への忠誠を疑われることと思われるがよろしい」

 

 試すようなマイクロトフの物言いに、全員が息を呑み、フェルトに視線が集まる。数多の無遠慮な視線を、フェルトは微動だにせず受け止めた。

 

「見ていて気付くことなど……貧民街という出自は別にしても、まだまだ幼い。王座に就くことなどより、もっと学ばなければならないことが多すぎて……ッ!」

 

 正すべき箇所を指摘しようとしていたリッケルト、その表情が不意に強張り、愕然と目が押し開かれる。

 

「き、金色の髪に真紅の双眸──!?」

 

 その一言から、会場に同じだけの衝撃が広がっていく。

 スバルがちらと隣を見ると、フェリスとユリウスも合点がいったという表情。アルは相変わらず何を考えているのか分からないが、別段驚いている様子はない。

 

「金色の髪に紅の双眸──それはルグニカ王家の血筋に表れる容姿の特徴だ。だが! そんなおかしな話があるものか! 王家は半年前の一件で、血族の方々ことごとくがお隠れになっている! 割り込む隙などどこにもありは……」

「──十四年前、宮中で起きた事件のことをご存知ですか、リッケルト殿」

 

 強い否定を口にしかけるリッケルトを、静かにラインハルトが遮った。その内容に、リッケルトの表情がさらに強張る。

 

「まさか騎士ラインハルト……貴君が言いたいのは……」

「十四年前に城内に賊が侵入し、先代の王弟──フォルド様のご息女が誘拐される事件がありました。そのまま賊には逃亡を許し、ご息女の行方もわからないままに」

 

 それは決して、外部に知られてはならない類の王国の大失態だ。

 

「極論、いや暴論だ! 十四年前に行方不明になられたご息女が、王都の貧民街に身を落として生活しており、それを偶然にも貴君が見つけ出したと? あまつさえ、その身は竜の巫女としての資格にも値したと?」

 

 立て続けにぶつけられた情報を羅列し、それからリッケルトは笑う。

 

「馬鹿馬鹿しい! あまりに出来すぎな話だ。いっそ巫女の資格を持つ少女を見つけ出した貴君が、その少女の髪を染色し、瞳の色を魔法で変えたとでもした方がよほど無理がない。──そんな恥知らずな真似、してはいないだろうが」

「剣にかけて」

 

 ラインハルトは腰につけた剣を床に置き、剣を捧げる最敬礼を見せる。『騎士の中の騎士』が見せた最敬礼に、リッケルトは大きく肩を落とした。

 

「……すでに王家の血は全て失われ、血族かどうかを確かめる手段は存在しない。憶測だけの素性で、誰もが頭を垂れるなどとは思わぬことだ」

「それは当然のことです。ですが、自分はフェルト様こそが、王位を継ぐに相応しい方と確信しています。血のことをなしにしても、です」

「今代の剣聖ともあろうものが、ずいぶんと入れ込んだものだ」

 

 ラインハルトの揺るがない返事に、リッケルトは諦めたように吐息。それから彼は改めて、話題に上ったフェルトを見つめた。

 

「巫女の資格はともかく、貧民街の出身。──そして、あるいは失われたはずの王族の血統の可能性。貴女がさらされる苦難は想像を絶する。その覚悟が、おありか」

 

 試すような物言い。それはリッケルトが彼女自身の答えを以て、自分の不満と決別するための儀式だった。

 

二月(ふたつき)前まで、その日生きることに精一杯だった私が、今こうして貴方がたと語らえている。──それが答えでは足りませんか?」

「いえ、十分です。フェルト様、先ほどの無礼、謝罪致します」

 

 フェルトの答えを得て、リッケルトは恭しく頭を下げた。

 

 

◇◇◇

 

 

 フェルトの王選参加が認められたことで、王選候補それぞれに演説の時間が設けられた。

 

 王選の大本命、クルシュ・カルステン。

 堂々とした佇まいから、竜との盟約の放棄という通常なら考えることすら忌避される主張をした。その上で、場内の反論を許さない王者の資質を見せつけた。

 

 唯我独尊を地で行く、プリシラ・バーリエル。

 主従揃って謙虚さの欠片もない物言いに、スバルだけでなく広間の全員が呆れや感嘆、その他諸々が混ざった表情をしていた。

 

 カララギの一大勢力、ホーシン商会の会長、アナスタシア・ホーシン。

 彼女は自身の欲のままに王座を手にしてみたい。だが手に入れれば見捨てることはせず、より高みへ押し上げようと。穏やかなカララギ弁から、狂気的なまでの渇望を語った。

 

 ただ、スバルは彼女たちの演説を、半分以上聞いていなかった。耳には入っていても、それが脳内を素通りしていた。

 スバルの思考を占めていたのは、フェルトだった。

 

 ボロボロの衣服で王都の屋根を風のように駆けていた少女の面影を、スバルは必死に探す。

 しかし、そこにいるのは見事なドレスを纏い、背筋を伸ばし、各王選候補の演説に耳を傾ける「一国の王候補」としてのフェルト。

 あの貧民街で出会った小生意気な盗人娘は、どこにもいなかった。

 

「あいつ、どんだけ無茶苦茶な修羅場をくぐってきたんだ?」

 

 スバルは戦慄する。きっと、この2ヶ月間で地獄のような努力をして、王選候補として相応しい振る舞いを学んだのだろう。

 

 ……だが、くぐってきた修羅場の数ではスバルだって負けていないはずだ。

 呪いに殺され、レムに殺され、3回もの死に戻りを経て、魔獣騒動を収めた。自分だって負けていない。

 

 同じ「持たざる者」であるフェルトが見せた成長に、スバルは焦燥と引け目──そして高揚を感じていた。

 

 だからこそ、スバルは思ったのだ。

 中央へ向かって歩き出すエミリアの右手と右足が同じタイミングで前に出た瞬間、『これは俺が何とかしなきゃダメだ』と。

 そしてそれは、エミリアを半魔と罵る老人と、それを否定しないロズワールの姿に、限界を迎えた。

 

「ふざけてんじゃねぇ──っ!!」

 

 ああそうかと、理解できた。

 ここは、持たざる者が必死に声を上げなきゃ届かない場所なんだと。

 自分と同じように、エミリアだって、フェルトだって、本当はそう叫びたいはずなんだと。

 だから、俺が。

 

「私の要求はたった一つだけ。──ただ、公平であること」

 

 俺、が……

 

「私の努力が玉座に見合うものかは分かりません。でも、そうあれるように努力し続ける気持ちは本物です。その思いだけは、他の候補者にだって負けたりしない」

 

 ……いや、俺の手助けは要らなかった。エミリアは、自身でその力を示した。想いを伝えた。

 

 ならば、俺は、そんな彼女の隣に──

 

「時に、そちらの御仁はどういった立場になるのですかな?」

「あ、えっと、その、この子はその、私の……えっと」

「大丈夫だよ、エミリア。──俺も、覚悟は決まったから」

「覚悟って何が……ねえ、ちょっと、スバル。何する気なの、待って」

 

 呼びかける声を背後に、スバルはずんずんと前へ踏み出す。

 文官、武官、賢人会、そして騎士たちの視線を一身に浴びながら、歯を噛んで気合いを入れて顔を上げた。

 

「はじめまして、賢人会の皆様。ご挨拶が遅れまして、まずは謝罪を申し上げます」

 

 見様見真似。片膝を付き、スバルは先ほど見た最敬礼で口火を切ると、心臓の鼓動が急かされるままに続けた。

 

「俺の名前はナツキ・スバル! ロズワール邸の下男にして、こちらにおわす王候補──エミリア様の一の騎士!」

 

 場内が一斉に静まり返る気配を感じ、スバルは奥歯を噛んで緊張を殺す。

 

「どうぞ、お見知りおきをば、よしなに」

 

 己の立ち位置をはっきりさせるために、場違いな参戦を表明する。

 空気は先ほどのパック出現のときを越えて、急速に冷え込んでいくのを感じながら。

 

 

 

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