森から帰ったあの日、ユズはたしかに夜を越えた。
けれど、隣にいたはずのお姉ちゃんは、朝の光の中へ戻ってこなかった。
声も、手のぬくもりも、最後に交わした言葉も、少しずつ遠くなっていく。
それでもユズは、あの夜に置いてきたものを忘れられなかった。
ある日、ユズはもう一度、廃ビルの屋上にある祠へ向かう。
願いはひとつ。
もう一度、お姉ちゃんに会いたい。
その願いが届いたのか、それとも、ただ何かの気まぐれだったのか。
夜の町は、再びユズの前で静かに口を開く。
見慣れた道、踏み入れたくなかった場所、目をそらしてきたあの夜の跡。
夜に残された声を追いかけながら、ユズはお姉ちゃんが消えた場所へ近づいていく。
これは、手を離した夜をやり直すための、もうひとつの帰り道の物語。
けれど、隣にいたはずのお姉ちゃんは、朝の光の中へ戻ってこなかった。
声も、手のぬくもりも、最後に交わした言葉も、少しずつ遠くなっていく。
それでもユズは、あの夜に置いてきたものを忘れられなかった。
ある日、ユズはもう一度、廃ビルの屋上にある祠へ向かう。
願いはひとつ。
もう一度、お姉ちゃんに会いたい。
その願いが届いたのか、それとも、ただ何かの気まぐれだったのか。
夜の町は、再びユズの前で静かに口を開く。
見慣れた道、踏み入れたくなかった場所、目をそらしてきたあの夜の跡。
夜に残された声を追いかけながら、ユズはお姉ちゃんが消えた場所へ近づいていく。
これは、手を離した夜をやり直すための、もうひとつの帰り道の物語。
| 第1話「音のない朝」 | |
| 第2話「鈴のない夜」 | |
| 第3話「夜の校門」 |