父さんの死から2年が経ち、世の中も変わってきた。俺はAI関連やツクヨミ関連の業界に投資をしていたことが実を結び、俺の資産も増え、世の中の技術もスマコンができるあと一歩まで来ていた。
そして、ヤチヨは歌って踊れるAIライバーとして知名度を上げ国内外に知られるようになり、このままいけばあと少しでツクヨミはできるだろう。
そんな進みゆく時の中で酒寄家にも一つのある出来事がおっこた。それは、兄貴が東京に引っ越すことを決めたらしい。理由を聞くと、どうやらネットで知り合った人とプロゲーマーを目指したいだそうだ。なんでもその相手は兄貴の4個下の小学生らしい。そのために兄貴は東京にあって勉強もできて有数のゲームの部活がある高校に入学をしたいらしい。当然のことながら母さんは大激怒しながら反対した。原作よりも丸くなった母さんだったが、さすがにこのことは簡単には許可が出せないようだ。
だから、俺は大喧嘩になる前に仲裁して
「その人を京都に呼んで直接どういう人か俺たちで確認すればいいやん。その人が本当に着て、工藤優作さんに頼んで相手の素行調査をしてもらって信用できそうなら、必要経費とかの諸々を俺が払うよ。」と案を出した。
(母さんは俺が投資で儲けていることを知っているから納得してくれるはずだ。それに兄貴とプロゲーマーを目指しているのはあの人で間違いないだろう。)
ちなみに俺の現在の総資産額はこれまで貯まる一方だったため、もう少しで億を超える。
「朝輝、それは嬉しいんやけど、そんなに無理しなくていいぞ。これは俺の問題やから。それに知り合いだからと言って人にあまり迷惑はかけるな。」
「いいから、いいから、これは俺からの早めの卒業と進学祝いだと思って素直に受け取って。それにあの人なら小説を執筆しない口実にして調査すると思うよ。母さんもそれならいい?」
「おいおい、早めの卒業祝いと進学祝いってお前は俺の保護者か何かか?」
「いいんやない、朝日、せっかくの朝輝の好意や素直に受け取ったらええ。」
「それじゃあ、母さんは認めてくれるん?」
「ただし、朝輝のに加えてもう一つ条件を加えます。ゲームに熱中になって成績を維持できなかったら強制的に連れ戻してプロゲーマーになることも諦めてもらいます。それでもあんたは諦めたくないんやろ?」
「あ、後最初の数年くらいは俺の作ったゲームのストックがあるからそれを使って配信するといいよ。新しくて物珍しいゲームの方が視聴者も増えるやろうし。」
「ああ、じゃあ早速相手に連絡して今月末に来れないか聞いてみるよ。」
「俺も聞いてみるから相手のわかっている情報教えて。」
兄貴はメモ用紙に書き残して連絡を取りに行った。
そこには俺の予想道理のことが書かれていた。
名前:駒沢 雷 小学5年生
『優作さん、お久しぶりです。実は頼みたいことがあるんですけどいいですか?』
『朝輝君か、もう大丈夫なのかい?あの出来事から2年経っているとはいえ君の心の傷はまだ言えていないはずだが。私にできることなら何でも言ってくれたまえ。』
『実はこんなことがありまして、できたらその相手の調査をお願いしたいんです。小説の執筆をサボる動機にもなりますよね?』
『わかった。今週末には結果を報告できるようにしよう。』
俺が調査の依頼に成功した一方で、兄貴の方に少し問題があり、相手の両親が今月末は忙しいため小学生の弟も連れていけと言われたそうだ。母さんは「二人分も払わないといけんの?」と少し嫌悪感を抱きながら聞いていた。詳しく聞くと、移動費は相手側が持ちさらに、小学生だけではホテルに泊まれないことから家に泊めてほしいらしい。そのことを聞いた母さんは渋々ながらも承諾し、彩葉が友達の家から帰ってきたら話しておくように言い残し仕事へと向かった。母さんは弁護士だから家にいない時間も長く、どんな裁判の担当をやっているのかも教えてくれないが、休みの日は家族とちゃんと向き合ってくれている。
奴らの情報についても少しずつ集めているが、この家では何時家族にバレるかわからなかったり、奴らにバレた時に家族を巻き込まないために慎重にやるしかなかったりであまり有力な情報は得られなかった。それに、組織を壊滅に追い込むのは俺一人の力ではどうにもならない。だから、原作通りにするためとコナンの死亡キャラを利用するために兄貴が東京に引っ越すことに反対しなかったし、そのための援助もする。素直に喜んでいる兄貴を見ていると心が痛むがこんなところで手間取るわけにはいかない。
「東京の家にはいつでも遊びに行っていい?」
「別にいいぞ。どうせ断ってもお前なら何が何でも泊まりに来るやろうし。でもそんな外堀を埋めるような真似は今後一切するなよ。それをすることで友達がいなくなるぞ。」
「わかった。これから気を付けるよ。それよりも彩葉に話すとき俺も必要?」
「何かすることがあったら呼ぶからそれまでは部屋に行っててくれ。」
いや、何かキッチンで作っとくよ。母さんはたぶん何も準備しとらんやろ。兄貴はその間に最低限の掃除やっといて。」
2年で酒寄家には様々なルールができ、家事当番は担当制で決まっていた。しかし、今日は手の空いてる人が全員やる日だ。案の定なにも用意されていなかったため俺は調理を開始した。(うーん、何作ろうかな?....よし、きめた。パンケーキに似せたお好み焼きとオムライスを作ろう。それぞれ小さく作れば残すことはないだろう。)俺が調理の準備をしていると彩葉が帰ってきた。
「朝輝、何作ろうとしてんの?」
「夜ご飯のオムライスとお好み焼き。彩葉は手洗って兄貴の手伝いでもしといてや。」
「わかった。できたら呼んでね。」
(話しやすい環境にしたからちゃんと話せよ、兄貴。)
しばらくして料理が完成し、2人を呼びに行くとちょうど話しているようだった。
(まだ俺の出番目はないし、この隙に配膳とか終わらせて何時でも食べることができるようにしとくか。)
準備をして運んでいると2人のけんかをしているような声が聞こえた。
「2人とも ご飯持ってきたから食べよ。」
「朝輝、お兄ちゃんの言ってることはホントなの?お兄ちゃんのために朝輝がお金を出すって聞いたんやけど。」
「その話は食べながら続けよう。ほら、冷めないうちに食べたいから2人とも手伝って。」
お好み焼きもオムライスも好評で話すのを忘れるくらい夢中になって食べきった。
「ふぅ〜やっぱ朝輝の作ったご飯は美味いわ。一体どうやったらこんな作れるん?」
「簡単なことをしてるだけやよ。料理本を参考にしたら作れるよ。」
「ハハハなにそれ、全然参考にならんよ。なぁ彩葉?]
「そんなことより、どうして朝輝が払うの?お兄ちゃんに何か言われたの?それなら私がお母さんに言いつけるから安心して。」
「勘違いしてるみたいやけど、俺が言い出して母さんにも許可取ってるよ。」
「それに俺は最初は断ってたんやで。話はちゃんと聞いとけよ。後、今月末に客が泊まりに来るかもしれないから。」
「どうせお母さんも賛成してるんでしょ、ならええんやない?」
週末、優作さんから調査結果が届いた。結果は思っていた通り大丈夫だった。
そして、月末になり、2人は京都までやって来たため、母さんたちが迎えに行き、俺と彩葉は家に残り準備をしていた。そして、母さんたちが帰ってきて俺たちはリビングで対面した。
「こんにちは、すでに知っているかもしれませんが俺が駒沢雷です。そして、こいつが弟の乃依です。ほら、乃依も挨拶して。」
「.....こんにちは。」
乃依は雷の後ろに隠れながら挨拶してきた。二人をリビングに連れていき、話し合いが始まった。その時に、目の力を使って信頼できるかを調べた。結果は思っていた通りだったので安心した。
その後しばらくは話し合いが続いていたが、乃依が雷に「ねぇ兄ちゃん、俺飽きてきたからゲームをしてて良い?」と言い始めたため、部屋の空気が冷え始めた。そこで、俺はこう提案した。
「なら、向こうで俺とゲームで勝負しようぜ。」
「えぇ君と~?俺は別に構わないけど俺どのゲームもケッコーうまいけど負けて泣いても知らないよ~君弱そうだし。」
俺が乃依の物言いに言い返そうとしと瞬間、ゴツッという音とともに雷のこぶしが乃依へとぶつけられていた。
「おい、失礼だろ乃依。ちゃんとこの...「朝輝です。」朝輝君に謝れ。朝輝君、弟が本当にすまないことをした。」 「ごめんなさい。」
「大丈夫ですよ。それよりも乃依、付いて来い。対決するぞ。」
皆さんお久しぶりです。更新が遅くなってごめんなさい。これからもゆっくりなペースでも完結させていきたいです。