名だけの幸せは何を得るか   作:磁石とオニスズメ

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 今回は大分短め


こんなん曇っちまうよ

美鈴 「………!虹星くんならまだ館から出てきてませんよ。」

 

 魔理沙 「だから迎えに来たんだよ、香霖がいつもの時間に帰って来ねえって煩いの。……しかし、お前が寝てないなんて珍しいな。」

 

 美鈴 「今日は何処となく風が気持ち悪いので。

………もう虹星君が館に入って二時間…遊びが長引いてるんでしょうね。

 ………最初はまさか此処まで妹様と虹星君が仲良くなるなんて思わなかったですよ。本当貴女と虹星君には感謝してもし切れませんね。」

 

 魔理沙 「…そんな感謝されるような事、やってないけどな…。」

 

 美鈴 「いえいえ! ………妹様はかつては外との関わりを完全に絶たれていたんですよ。会う事は食事を持って行く時以外殆ど無かったし、自ら外に出ようとする事もなかったので………ですが、貴女方が半ば無理矢理妹様に関わりを持ったから………今の妹様は何処か以前より活力がある様に感じます!私たちとも面と向かって話してくれるようにもなったんですよ!」

 

 魔理沙 「………それは虹星の手柄だよ、私は言う程何かした訳じゃないしな。………虹星は良い奴だよ…最初はビビってたけど、瓜二つの姉に首絞められてるのにも関わらずその妹と仲良く出来てるんだ、姉と同じ様な事されるかもしれないのにさ。」

 

 美鈴 「けれど………あの子の優しさが何れ自身の身を滅ぼしかねないのは…少し心配ですね。……私、異変の時にあの子を痛めつけたんです。あの子は………きっと凄く怖かった筈───でも彼は、私を憎んだりしなかった。………お嬢様に同じ様な事されても多分、あの子は自分が悪いって考えてしまうと思うんです。だから…魔理沙さんはあの子が苦しまないように見ててあげてください。」

 

 魔理沙 「………分かってるよ。そろそろレミリアにも勘づかれてるだろうし

  ………ここ暫くはまた一緒に─────……あ?」

 

 突如として二人の目の前の光景が一変する。

 

 美鈴 「………咲夜さん?如何していきなり…?」

 

 魔理沙 「…パチュリー、お前が呼んだのか?」

 

 魔理沙は横にいたパチュリーを横目で一目見る。

 

 パチュリー 「………私も知らないわ。いきなり此処に移動させられて───────。」

 

 魔理沙 「………何だよ急に青ざめて?

         一体何が─────………は?」

 

 美鈴 「………こ、虹星…君…?」

 

 三人が目の当たりにしたのは………ベットを真っ赤に濡らし、力なく横たわる虹星の変わり果てた姿だった。

 

 魔理沙 「………こ、虹星………虹星っ!!!」

 

 魔理沙は虹星の肩を揺らしながら問いかける。

 

 パチュリー 「………アイツ…!まさか…まさか此処までするなんて…!」

 

 余程予想外だったのか…パチュリーは俯き、腕を震わせていた。

 

 咲夜 「急で申し訳ありませんが…三人とも急いで応急手当てを!パチュリー様と魔理沙は治癒魔法、美鈴は気を流して彼の心臓を動かして!」

 

 動揺していた三人の背後に咲夜が現れる。

 

 魔理沙 「………お前っ!!!」

 

 魔理沙は咲夜の胸ぐらを掴み、鬼気迫る表情で問いただす。

 

 魔理沙 「これやったのはレミリアだな…!?許さねぇ…!彼奴は今何処に───。」

 

 咲夜 「今はっ!!!」

 

 魔理沙が言い切る前に咲夜が言葉を遮った。

 

 咲夜 「………今は彼を助ける方が先でしょう!?」

 

 魔理沙 「………くそっ!!!」

 

 パチュリー 「………咲夜っ!輸血パックを保管庫から持ってきなさいっ!!!」

 

 咲夜 「既に持ってきてあります!兎に角急いで!」

 

 魔理沙は怒り心頭で、パチュリーは焦りを募らせ、美鈴は顔を真っ青にしながらも、それぞれが治療に動き出した。

 






 一、二ヶ月も関わっていれば情も湧くもんですよ
 …多分
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