めっちゃ久々です。
虹星 「フランが……四人…!?」
レミリア 「………フォーオブアカインド…!お父様とお母様に見せていた、たかが遊技をここまで昇華させているなんて…!」
美鈴 「お嬢様!虹星君!何事ですかっ!?」
パチュリー 「…っ!………これは不味い事になったわね…!」
突如として部屋の中から聞こえた爆音に、美鈴とパチュリーが部屋の中に飛び込んできた。
「………やれやれ、部屋の占有率が上がって来たわね。………まずは開けた場所へ。」
クラブのフランが魔法陣を展開し、それぞれフラン四人とレミリアを包み……。
レミリア 「これは…!転移魔法…!」
「当たりだ。つー訳で、テメェらも分かってる筈だ、コイツの罪は重い。故にコイツは私たちの手で殺されなくちゃいけねぇ。もしレミリアを助けようとしたり、私たちの邪魔をしようってんなら…容赦しねぇからな?」
「違いますよぉダイヤさん。止めを刺すのは私たちじゃない。………待っててねぇ虹星………止めは貴方に刺させて上げますからぁ。」
ダイヤのフランが忠告し、ハートのフランは虹星に微笑みかけながら、他のフランやレミリアと共に姿を消してしまった…その刹那───。
虹星 「レミリアさ───。」
虹星がレミリアへ手を伸ばしたが………。
レミリア 「来るなっ!!!………あんたみたいな怪我人が来たって足手纏いにしかならないわ!………だから、だからもう貴方は私たちに関わらなくていい………私たちの事はきっぱり忘れて、貴方は貴方をを大切にしてくれる人たちと生きていきなさい…。」
虹星 「………。」
レミリアの姿が完全に消え、虹星は渋々手を下げた。
パチュリー 「………事態は一刻を争うわね…!
現状、フランにとって最も動きやすい場所は…フランの行き先は恐らく図書館。美鈴、一先ず咲夜をレミィのベッドへ。そうしたら、私たちも図書館に向かうわよ。」
美鈴 「畏まりましたっ!」
魔理沙 「私も着いて行く!………レミリアの野郎は確かに憎いけど…!それでも、フランを姉殺しにする訳には行かないからな…!」
パチュリー 「………ありがとう、助かるわ。」
虹星 「ぼ、僕も着いていきますっ!怪我人でも何かの役には───。」
パチュリー 「……先程のレミィの言葉を聞いていなかったの?………今の貴方は邪魔にしかならない、早急にこの館から出て行きなさい。貴方みたいな弱者が居なくたって…フランは私たちで止めれるわ。」
美鈴 「………今だけはパチュリー様の言う通りだよ。今はもう…お家に帰りなさい。」
魔理沙 「……私たちに任せておけよ。フランの事は絶対に止めてやるからさ。」
三人も部屋を後にし…レミリアの部屋に虹星が一人取り残された。
悔しい…何も言い返せなかった。
僕はどうしようもなく弱い。
行ったところで足手纏いにしかならない。
でも…でも…!でもっ!!!
もう…何も出来ないのは…! 嫌だ…!
虹星も図書館へと足を進めた…フラフラとよろけながらも辿々しくも…一歩一歩確実に。
その目に、これから起きる出来事に…もう後悔や恐怖はなかった。
「〜〜〜♪」
ついつい鼻唄を口ずさんでしまうくらい、今日は本当に良い一日だった。
一ヶ月前に出来た人間のお友達、彼が…彼が私の部屋に来てくれるようになったお陰で毎日が楽しくて仕方が無い。
それだけじゃない、パチェや美鈴、小悪魔も偶に部屋に遊びに来てくれるようになって…兎に角良い事続きなのだ。
そして…今日、彼は………私を完全に受け入れるって言ってくれた。
私が駄目な子でも化け物でも…友達で居続けるって。
虹星は本当に良い奴だ。だから………
だから、お姉様にも認めてもらいたい。
虹星は雑魚でも決して邪魔じゃない。
私の大切なお友達なんだ。
「………何だろ?いつもより少し上が騒がしい気がする…。」
………妙に胸騒ぎがして…お姉様との約束を破って地下室から出てしまった。………蝙蝠の姿だからきっとバレない、大丈夫。騒ぎの原因を突き止めた後、直ぐに戻ってくれば良いだけだから。
地下室から出て、まず図書館に辿り着いた。
小悪魔はいつも通り本の整理。
唯…何故かパチェの姿が見当たらなかった。
「(日陰のひ弱っ子が動くなんて、滅多な話もあるものね。)」
いや………まさか…。
虹星が早速、皆んなを連れてお姉様を説得してるのかも!
「流石は私の友達!行動の速さも折り紙付きね!」
いくらお姉様といえど、紅魔館の皆を味方に着けられたら流石に簡単には断れないでしょ!
もしかしたら…明日には外に出れる!?
もし外に出れたら…!
虹星の言ってたお店や神社や…兎に角色んな場所に行ってみたい!虹星と魔理沙と…皆で!
そんな物思いに耽っていた時だった。
声が聞こえた、医務室からだった。
聴き馴染んだ声、けれど…酷く焦っている様だった。
「くそっ…!傷が全然塞がらない…!血が止まらないっ…!頼む…踏ん張れ虹星っ…!」
「し、死んじゃう…虹星君が、死んじゃう……!
お願いしますパチュリー様っ!早く虹星君の傷を…!」
「けほっ…!治癒魔法は苦手なの…!得意だったら自分の喘息も治してるわよ…!」
………え?
皆の言ってる事が全然分からない。
虹星が………死ぬ?
少し開いていた扉から中の様子を見た。
虹星がいた。
真っ赤だった、ベットからは紅い液体が滴っていた。
虹星が………大切な友達が…。
何で?何で…何でっ!!!
誰!?誰が………あんな酷い事…………。
ああ、分かった…アイツだ
アイツは私から奪うんだ
苦しい時に側にいてくれなかった癖に
私の大切な物を取り上げようとするんだ
許さない………許さない許サナイユルサナイ…!
お姉様………私、昔だからそうだったでしょう?
私の大切なおもちゃを…奪おうとするなら………
私、容赦シナイカラ
主人公君、言動でもう死にそう。