名だけの幸せは何を得るか   作:磁石とオニスズメ

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今後の展開をどうしようかと悩んでいたらあっという間に二週間経過
時の流れって怖いね!


第一章 紅と虹
扱いが雑な氷精と甘い闇妖怪


 虹星が幻想郷にやってきて早四ヶ月………。

 

 虹星 「て、手加減なさすぎ…。」

 

 今日はスペルカードルールに挑戦していた。

 

 何でも、自分が此処に来る前に吸血鬼が幻想郷で暴れ回る事件(吸血鬼異変?と呼ばれるらしい)が発生し、

幻想郷の妖怪たちがボコられ配下にされ…端的に言えば吸血鬼が幻想郷の支配を目論んでいたらしい。………最終的にもっと強い妖怪が事態を鎮圧させたらしいが。

 

 まぁ、そんな事がありまして危機感を覚えた妖怪たちが霊夢に頼んで出来たのがこのスペルカードルールらしい。

 

 妖怪が事件を起こして力を保てるように

 人間たちはその事件を解決しやすいように

 (これはあくまでも自分なりの考えだが…)

 

 喧嘩や闘いの画期的な解決方法で、殺し合いを遊びに変えるためのルールだという。

 

 まぁ、当然自分もこのルールに則って闘いをしなければならないのだが………。

 

 犬妖怪と闘った時や妖忌さんとの斬り合いは弾幕無しの真っ向勝負だった。

 

 妖精たちは(子供っぽいので)兎も角………果たして妖忌さんがその事を知らなかったのか?と言うことである。

 …もしかすると、また別の決闘方法があったのでは?

 殴る蹴る斬る何でもありの無法ルールとか。

 ………まぁでも、あの人はずっと旅してるしなぁ…。

 

 個人的には別にそれでも構わない。

 妖忌さんとの鍛錬が無駄だったかと言われればそんな事は全くないし、斬撃を弾幕に変換すれば剣でも全然闘える。(美しさが重要らしいが…それは良く分からない。)

 

 なのでスペルカードルールについて学ぶ為に魔理沙に頼み込んだ所、いきなり実戦という形で教えられていて…今に至る。

 

 虹星 「ま、参った〜。」

 

 虹星は地面に倒れ込み降参する…身体からはプスプスと煙が立っていた。

 

 魔理沙 「……………。」

 

 虹星 「ま、魔理沙さん?どうしまし───。」

 

 あれ。自分降参しましたよね?

 魔理沙が此方に向かって弾幕を放ってきた。

 

 それも先程の非殺傷弾幕じゃない。

 ガチで殺せるレベルの魔力弾だった。

 

 虹星 「えぇ!?ちょちょちょ───。」

 

 刹那、放たれた弾幕が全て相殺された。

 

 霊夢 「魔理沙、もう虹星は降参してるわよ。」

 

 魔理沙 「………!あ、あぁそうだったか。悪い悪い!ちょーっと考え事してたわ。」

 

 虹星 「弾幕ごっこ中に考え事はやめてくれ…。危うく死ぬ所だった。」

 

 霊夢 「というか、いきなり殺傷用弾幕に変更しちゃう程の考え事って何よ…。…あ、あーーー。まぁ、年頃だものね…仕方ないわ。」

 

 魔理沙 「何だその含みのある発言は!?あれだよあれ!最近よくある紅い霧の事だよ!」

 

 虹星 「そういえば…。この霧、幻想郷の特色とかじゃないの?」

 

 霊夢 「そんな訳ないでしょ。………これは紛れもなく異変だわ。」

 

 虹星 「(異変………そうか、これが俗に言う異変なのか…。確かに、霧の影響で夏だってのに寒いしいつでも薄暗い。)」

 

 霊夢 「もう暫く様子を見て霧が収まるかどうか待機しようと思っていたけれど……。日が出ないと気分も晴れないわね。そろそろ原因を突き止めに行くとするわ。」

 

 魔理沙 「それなら、個人的に湖が怪しいと思うぜ。あそこだけ妙に霧が濃いし、きっと妖しい連中でもいるんじゃないか?そうと決まれば善は急げだ。」

 

 虹星 「えぇ〜、こんな朝っぱらから?というか…弾幕ごっこの練習の為に早起きしたせいで眠い…。」

 

 魔理沙 「良いじゃないか。暗い時に出発した方が、変な奴と出会う確率も高いだろうし。

 虹星、お前もついてこいよ。異変解決は初めてだろ?私が手取り足取り教えてやるぜ。」

 

 霊夢 「まぁ…邪魔する奴は全員叩きのめすだけだけれど。」

 

 虹星 「何て物騒な…。分かったけどさ………来い、霧雨の剣!」

 

 魔理沙との弾幕ごっこで吹き飛んだ天叢雲剣が虹星の元に手繰り寄せられる。

 

 魔理沙 「………何で態々声に出してるんだ?」

 

 虹星 「僕はあの刀を霊力で手繰り寄せてるんじゃないよ。あの刀を呼んだら勝手に飛んできてくれるようになったんだ。………だけども………ね。」

 

 虹星に向かって天叢雲剣が………刃を前にして飛びかかってきた。

 

 虹星 「…危なっ………こんな感じで刃が前になって飛んできちゃうんだよねー…。………まぁ、きっと上手く使いこなせば…何かの役には立つ気がするよ。」

 

 なぁなぁな会話の後、なぁなぁな気分で三人は湖へと向かう事にした。

 

 

 

 

 

 

 

 早速湖へ向かうべく、まずは神社近くの森を進んで行くことに。

 

 虹星 「………本当に薄暗いね。それに涼しすぎるし、おばけでも出てきそうで嫌だなぁ…。」

 

 霊夢 「ロマンティックで良いじゃない。それに、出てくるとしてもお化けとは限らないわ。」

 

 ??? 「お早う御座いますー。」

 

 魔理沙 「噂をすれば、変な妖怪のお出ましだぜ。」

 

 虹星 「およ、随分礼儀正しくて可愛い妖怪。」

 

 ルーミア 「私はルーミア、可愛い見た目に油断してたら食べちゃうからねー。」

 

 虹星 「(霖之助さんから聞いた通りだな…。知能の無い妖怪は獣みたいな化け物みたいな…そんな見た目してるけど、幻想郷の妖怪は大体が少女の見た目してるって…。可愛らしい女の子にしか見えん。

 ………流石に人の形してる子…それも女の子に斬りかかるのは…妖怪でも流石に気が引けるなぁ。)」

 

 魔理沙 「で、誰が相手する?」

 

 虹星 「闘うのー?こんな小さな子相手に〜?」

 

 霊夢 「じゃ、あんたがどうにかしなさい。スペルカードルールなら手っ取り早く済むのに。」

 

 ルーミア 「お兄さんが私と闘うの?手加減しないよ〜?」

 

 虹星 「う〜ん。お菓子あげるから見逃してくれない?飴とか黒糖とかあるよ?」

 

 ポケットの中から沢山のお菓子を取り出し、ルーミアに差し出した。

 

 ルーミア 「………見逃す♪」

 

 ルーミアは満面の笑みを浮かべた。

 

 虹星 「(見た目の通り子供らしくて良かった…。)

じゃあ、僕たちは先に進むからね。」

 

 ルーミア 「良いよー♪またねーお菓子のお兄さん♪」

 

 三人は森を後にして、湖へと向かうのだった。

 

 

 

 

 湖に着いた三人。霧が強くおおよそ迷子だった。

 

 霊夢 「普通に撃退すれば良かったのに、甘いわねぇ。」

 

 魔理沙 「お菓子だけに?」

 

 霊夢 「………そのお菓子、人里で買ったの?」

 

 ??? 「あら人間?丁度いい所に。」

 

 虹星 「霖之助さんがちょくちょく渡してくれるんだ。沢山食べるとご飯入らなくなるよーって言うんだけど、いっつも食べきれないくらいにくれるから…霖之助さんには悪いけど妖精たちに分け与えたりしてるんだ。」

 

 ??? 「ちょ、無視しないでよ!目の前に強敵が立ちはだかってるのよ!?」

 

 霊夢 「霖之助さん、私たちには煎餅だけなのに、虹星ばっか甘やかして…おばあちゃんみたいなニコニコ顔が目に浮かぶわ。今度文句言わなくちゃ。」

 

 ??? 「こいつら嫌い〜。」

 

 魔理沙 「分かるぜ、無視されるのって辛いよな…。」

 

 チルノ 「ふざけやがって〜!あたいはチルノ!あんたら人間が道に迷うのは私ら妖精の所為なのよ!」

 

 魔理沙 「…成程。つまりお前を倒せば先に進めると。」

 

 魔理沙がチルノに向かって香炉のような物を構える。

 

 魔理沙 「よーく見ておけ虹星! これがスペルカード…私のとっておきの弾幕だ! 

       恋符 「マスタースパーク」!!!」

 

 チルノ 「え?ちょ…ギャァァァァァァァァ!?」

 

 魔理沙が放った極太レーザーがチルノを包み…

 

 チルノ 「お、覚えておけぇ………!」

 

 チルノはそのまま湖へと落下していった。

 

 魔理沙 「どうだ虹星!弾幕はパワーだぜ!」

 

 虹星 「えぇ…。あの子大丈夫かな…。」

 

 魔理沙 「大丈夫だよ、妖精は自然の象徴…死んでも一回休めば生き返るんだぜ。」

 

 虹星 「倫理観がなぁ…。………さっきのがスペルカード………。」

 

 スペルカード………。

 

 技を使う為の契約書って霖之助さんから聞かせてもらった………実態はただの紙らしいけど。

 

 そういえば、自分も霖之助さんに言われて一枚作ったんだっけ。

 

 虹星 「………そうだ。さっきの香炉みたいなのは?」

 

 魔理沙 「これかー?これはミニ八卦炉!香霖が私の為に作ってくれた特注品だ!とろ火から高火力まで自由自在!これのない生活なんて考えられないぜ!」

 

 霊夢 「話は済んだ?さっさと進むわよ。」

 

 まだまだ先は長そうだった。




 

 霖之助は主人公君の事弟みたいに可愛がってそうだなぁと。
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