名だけの幸せは何を得るか   作:磁石とオニスズメ

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 この話のレミリア大分思想強め。


そこまで言わなくても…

 紅い霧が晴れてから数日…。

 

 幻想郷は平和そのものだった。

 

 平和そのものなのだが…少年の心は霧に包まれているかのようにどんよりとしていた…今日は曇り空だから尚更。

 

 虹星 「はぁ〜…。」

 

 霊夢 「…何、そんなに会いたくないの?」  

 

 何でも、異変を解決して以降、その異変を起こした吸血鬼さんが度々この神社に遊びに来ているらしい。

 

 魔理沙 「門番と話がしたいって言ったのはお前だろー?覚悟決めろよな!」

 

 自分としては一度散々な目にあった以上、美鈴さんの忠告を守って館には関わらないようにしたかったのだが……

 

 吸血鬼さんと一緒に美鈴さんも神社に来て、自分に会いに来たと毎度霊夢に伝言を残している事もあり、流石に良心が痛んだので会う事にしたのだ。

 

 虹星 「……その吸血鬼さん、最近ずっと此処に来てるんだよね?それって神社としては良くなくない?」

 

 霊夢 「全くもってその通りよ。神社に悪魔が屯してるなんて、神社の印象を損なう事にしかならないもの。……毎回、次は来るなって言ってるのにそれを無視してくるんだから流石に腹が立ってきてるわ。」

 

 魔理沙 「………!噂をすれば影が差したようだな。」

 

 虹星 「悪魔の話をしたら悪魔が来るって本当なんだなぁ…カゲニカクレテヨ。」

 

 咄嗟に神社の入口からは見えない場所に姿を隠す。

 

 魔理沙 「あー?それじゃ来た意味ないだろ。」

 

 虹星 「一旦様子を伺うの!機嫌悪かったら痛い目見そうでやだし!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ??? 「ご機嫌よう。今日も遊びに来たわ…霊夢、魔理沙。」

 

 魔理沙 「お前は毎日来るよなー。家が恋しくならないのか?レミリア。」

 

 レミリア 「それは此方の台詞。半日程度で家が恋しくなる者なんて引きこもり…アイツくらいよ。」

 

 美鈴 「こんにちは〜。虹星くんいますー?」

 

 霊夢 「さっきまではいたんだけどね…影に消えてしまったわ。」

 

 レミリア 「…あぁ、そうだったわ。その人間にも会ってみたかったの。紅魔館の門番を敗かしたその人間にね…。………さて、本当に隠れられていると思っているのかしら?そこの影でコソコソしている人間さん?」

 

 虹星 「(ば、ばれてら…。ど、どうしようめっちゃゴツかったら…。頭潰されたりしないよね…?)」

 ※虹星からはレミリアが見えていない。

 

 話したくはない、かといって出て行かないと絶対に機嫌を損ねる。こうなったら…出来る限り下手に出よう。

 

 虹星 「ハ、ハロー…吸血鬼さん…僕は虹星と申しますー…たっ、唯のしがない人間でございますー…。」

 

 出来る限りの笑顔で接した…筈。

 

 魔理沙 「(顔引き攣り過ぎだろ…若干青ざめてるし。)」

 

 レミリア 「………美鈴。」

 

 美鈴 「はい。何でしょう?」

 

 レミリア 「本当にコイツ?あんたを下したの。」

 

 美鈴 「はい、間違い無いですよ。」

 

 レミリア 「………はぁ、あんた手加減したでしょ。帰ったら咲夜にうんと叱ってもらわなくちゃねぇ。」

 

 美鈴 「えー…手加減は…まぁしましたけど。」

 

 虹星 「(……吸血鬼って聞いたからもっとでっかいのを想像してたけど思った以上に小さいな…。僕と同じくらい…これで年齢五百は超えてるんだから吃驚もんだよ本当…。)

 …お、お気に召しませんでしたよねー…で、では僕は此処でお暇させて頂きますー…。あ、会いに来てくれてありがとうございました…。め、美鈴さんも!」

 

 あんまり良い印象ではないみたいだし、此処はさっさとトンズラするのが吉!さっさと逃げましょ!

 

 レミリア 「待ちなさい。」

 

 虹星 「えっ…な、なな、何でしょう?」

 

 レミリア 「貴方さぁ…調子乗ってるわよね?」

 

 虹星 「(やばいやばいやばい…やっぱり怒ってる。)い、いえいえ全然そんな事ありませんよー…。」

 

 レミリア 「………ふむ。貴方は私が間違っていると言いたいのね?」

 

 虹星 「(やばーい…!助けて誰か本当に…!)え、えっと…そういう訳では…。」

 

 レミリア 「貴方が弱いって見ただけで分かったわ。私ねぇ…貴方みたいに雑魚で何の取り柄もない様な人間が、霊夢や魔理沙の様な強き人間と関わっているのを見ると虫唾が走るのよ。」

 

 虹星 「(か、過激過ぎでしょ…普通に傷ついた…。)」

 

 魔理沙 「…それは聞き捨てならないな。」

 

 霊夢 「魔理沙と同意見。虹星は唯の雑魚じゃない。確かな努力家だもの。」

 

 虹星 「(ふ、二人とも〜泣、ありがと〜泣)」

 

 レミリア 「そうやって甘やかすから調子に乗るのよ。あんたたちも然り、美鈴も然り…。良い?人間さん?身の程を弁えるという事を貴方は覚えるべきよ。霊夢や魔理沙は…あんたが関与して良い存在じゃないの。」

 

 虹星 「(ぐっ…!流石に腹立ってきた…!)そ、それは二人が決める事であって、貴女が決めていい事ではないでしょう!」

 

 やっべ、つい本音が漏れた。

 

 レミリア 「………では忠告。もうこの神社に立ち寄るのは止めなさい。……私にとって弱さは罪よ。もし、今度また見掛けてしまったら…。」

 

 虹星 「…っ!?ぐぅっ!?」

 

 レミリア 「このか細い首をついへし折ってしまうかもだから…気をつけてね?」

 

 霊夢 「…止めなさい。」

 

 レミリア 「……確かに弱いものイジメは宜しくないわね。…さて、今日はもう帰るとするわ。雨も降ってきそうだし…帰るわよ美鈴。」

 

 美鈴 「は、はい!(ごめんね〜虹星くん…。)」

 

 吸血鬼と美鈴さんがそそくさと帰って行った。

 

 虹星 「げっほ…けほ…! くっそ…!」

 

 あの館は首締めマニアの巣窟なのか?

 

 いや…失礼な口を聞いたのは悪かったけどさ…

 

 幾ら何でもあそこまでする必要ないでしょ…。

 

 虹星 「はぁ〜。泣けるよ本当…。」

 

 魔理沙 「だ、大丈夫か虹星?…あんな奴の言う事なんか聞かなくて良いぜ。今度また会ったら…逆に私が退治してやるからさ。」

 

 虹星 「…くっそあのちびっ子吸血鬼め〜!許さん!今度あったら冷や水ぶっ掛けて涼しくしてやる!」

 

 そんな事したら絶対に殺されるだろうけど。

 

 魔理沙 「………へへ。それだったらちょっくら気分転換に行かないか?紹介したい奴がいるんだよ。」

 

 虹星 「紹介したい人…?まぁ、分かったけども。」

 

 魔理沙 「そんじゃあ…行くか!紅魔館に!」

 

 虹星 「えぇっ!?あの館!?絶対やだよ!」

 

 魔理沙 「一度了承したからにはもう拒否権は無いぜ〜!レッツラゴーだ!」

 

 結局半ば無理矢理紅魔館に連れて行かれるのだった。

 

 美鈴 「…Zzz………!…おっと。」

 

 虹星 「うわっ!?」

 

 魔理沙の箒に一緒に乗ってたら、突如起きた美鈴さんに捕まった…今現在何故か抱っこされてます。

 

 美鈴 「駄目だよ虹星くん、館に入ろうとしちゃ。」

 

 魔理沙 「げっ。何で今日に限って起きてんだよ。」

 

 美鈴 「虹星くんがいるからねぇ…。魔理沙さん、うちの子に危険な事させないでくれます?」

 

 虹星 「いつから貴女の子供になったんですか…///」

 

 美鈴 「…何で顔紅くしてるの?………あぁそうだ。そうだよねぇ〜。虹星くん絶賛お年頃だものね〜。」

 

 虹星 「そういうの止めてください!てか、抱っこもやめて!僕も曲がりなりにも男です!」

 

 美鈴 「冗談はさておき…魔理沙さん。館に入るなら一人でお願いします。」

 

 魔理沙 「良いじゃん別に…それに、彼奴に虹星を会わせたいんだよ。」

 

 美鈴 「…彼奴って………!だったら尚更通す訳には行きません。下手をすれば虹星くんが死にかねない。」

 

 魔理沙 「大丈夫だって!何かあったら私が何とかするからさー!常に見張るようにするし!」

 

 虹星 「ぼ、僕も此処まで来たのだから会ってみたいです!怖いけど!」

 

 美鈴 「ですが………はぁ…貴女に言っても無駄ですね…。分かりましたよ。…ですが、咲夜さんには必ずバレますよ。」

 

 魔理沙 「私と一緒なら彼奴も手出しはしないだろ、多分。レミリアにさえバレなきゃ大丈夫だ。」

 

 美鈴 「…バレたらマジで殺されますからね、お気をつけて。」

 

 

 美鈴さんから許可を貰い、館の中へと進んだ。

 






 ヒロインはレミリアになる予定です。
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