どうも、ハリーの叔母のペチュニアです。 作:Ψ( 'ω'* )
せめて、せめて原作買わなくては・・・賢者の石編すら始まりも出来ない・・・。
「英語の発音が聞き取りにくい?そうねぇ、それなら英国の映画で字幕付きで発音の確認をしてみるのはどうかしら?」
「ペチュニア君の発想って本当に最高だな。でもなんでだろう?君の英語は聞き取りやすいよ」
「米国から来てるって自己紹介してたからあんたと話す時はあんたの馴染みのある発音に近付けてるの。中学まで別の国に居たのに高校はこっちだなんて馴染めないのは私だって嫌だもの」
「英国に来て初めて感動したよ。ここまで優しい人が居るなんて」
「褒めても何も出ないわよ」
「事実だ。ここまで優しいのにどうして彼氏居ないんだ?一人や二人居そうなものだが」
「二人は多いって。そうねぇ、今はそれどころじゃないのよね。やるべき事があって」
大学は飛び級する予定なのだ。だから勉強も詰めてやってるし空いた時間はある程度体を鍛えてる。今の内にして置かなければおばさんになった時動ける可動域が狭まるのだ。
特に赤ちゃんハリーの暴走した魔法を避ける時に大いに役に立つ筈だ。ローリングの練習も欠かさない。結局これが一番早い。転がるだけだもの。
少なくとも甥がヴォルデモートを倒すまでは誰とも付き合えないな。そもそも生きてるのかさえ危ういし。原作や映画内では生きてたけどここはフィクションでは無いからね。
魔法が使えないなら後は己の肉体を鍛えるべし、かな。筋肉で重くなったら動きが鈍るから運動も程々にではあるが。
後動体視力、これ一番大切。避ける動作には視える事も重要。よって恋愛してる時間も無いのだ。傍から見れば変なことだと思うでしょ、でも実際そうしなければならない時が必ず来る。否が応でも。
本当になんで思い出してしまったのだろうか。せめて転生先が他国に住んでる一般モブだったならと何度思った事か。でも妹が可愛いのでやっぱりペチュニアでよかった。姉さんは可愛い可愛い妹の息子を絶対優しくて思い遣りのあるいい子に育てるからね!!
「へえ?将来なりたい仕事でもあるのかい?」
「作家になりたいの。ある程度自由のある職を探して自分に合っているなと思ったらそれだったから」
そう、作家なら子育てをしながら仕事も出来るのだ。甥が遊びに行きたいだのなんだのがあったら即対応もできるだろうし、甥が病気になったら直ぐ病院に連れて行けるから。
「夢があるのは素敵だな!俺も将来起業したくて」
「いいじゃない!お互い頑張りましょう」
「嗚呼・・・その、互いの夢が叶ったらさ、俺と米国に行かないか?今すぐは無理なんだろう?でも、俺は君の事が好きなんだ」
「・・・・・・・・・ごめんなさい。それには答えられそうにないわ。無駄な時間は過ごしちゃ駄目よ。私は誰とも恋愛をする気にはなれないの」
少なくとも37歳(ハリーが成人する)までは。
そんなに時間を取らせてまで人の恋愛の自由を奪いたくない。だからどんなに仲良くなろうとも告白は断ってる。
正直ちょっと惜しくはある。某ゾンビホラーに出てくるイケメン警察官に少し似ているんだもの。しかも苗字がケネディ。お察しの通りだ。そんな色男からの告白を断るだなんて前世じゃありえない。一度はお試しでも付き合ってただろうね。
明確な目的が有るから断るけども。
それに仮に付き合って結婚したとしてハリーが米国で育つ事になるのだけれど。それ自体ならまだいい。けれど、全くの赤の他人を魔法の事と関わらせるのは余りにも無責任だ。私はそれについて話す気がないのに。
「・・・・・・・・・そうか。なら、勝手に待つ事にするよ。君の気が変わる事を」
「はぁ!?何言ってるのよ!!婚期を逃す気?」
「勝手に待つだけさ。もし君に恋人や家族が出来ても仕方ないとも言うけどね」
「いい性格してるわね、あんた」
本当にこんな結婚しない宣言している奴に待つだなんて。聖人か何かかな。普通はこの年齢で言えることではない。
「好きにして。後悔してもいいならね」
「嗚呼好きにさせてもらう。それでさ、この後うちに映画見にこないか?」
「家帰ったら小説書かなきゃいけないからごめんなさい。皆とでだったらいいわよ」
「ガードが固いなぁ。また誘うよ」
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なんて会話してた彼が今も手紙を書いて寄越してくれるなんて不思議な事もあるのね。自国で彼女も作らないなんて本当にどうかしてるわ。余り人の事言えないのは内緒ね。
向こうで起業してこちらにも子会社を建てる予定とは凄いわ。今度会わないかですって。場所は近所のパブ。子育ても幾分か楽になった今小説の執筆はしている。ただハリーが居ないと暇で暇で仕方が無い。
昔話でもどうかしらと返信を書いて郵便局窓口に手紙を出したその二週間後返事が帰ってきた。国境を超えてるのにそんなに早く手紙の返信って帰ってくるものだったかしら。不思議に思いつつ中身を確認する。
そこにはこう書かれていた。
“親愛なるペチュニアへ
手紙の返事ありがとう。この手紙が届いている頃には俺は英国に着いてる頃かな。今月末パブで落ち合おう。
互いの夢を叶えた祝辞を兼ねてサプライズも用意したんだ。喜んでくれると嬉しいんだが。そうそう、一冊君の本読ませて貰ったよ!実にファンタスティックで本当に魔法の世界に居るかのような錯覚で今までに無いフィクションが斬新で凄く面白かったよ!
じゃあまたパブでね。
君に片想い中のアルフレッドより”
毎回思うのだけれど片想い中は要らないわ。想いに答えられないのに。本当に変人というか人がいいと言うべきか。良くも悪くも真っ直ぐな部分がある。友人としてそこが突き放せない。
それに何気に一度も絶えずに手紙のやり取りを続けられているのって友人はアルフレッドだけかも。幼馴染みはヴォルデモート関連で連絡途絶えてたし他の人達は移住したり家の事で忙しかったり仕事で多忙だったりと様々な理由で連絡こないし来ても新年のポストカード位だ。友情って儚いわねトホホ。
それから月末まで執筆した小説を見返したり編集者にそれを渡したりして時間が過ぎ出掛ける準備をしていた。
「ペチュニア、何処かに出掛けるのかい?そんなにお洒落して」
満月が終わり戻ってきたリーマスが声を掛けて来た。なんだろう、こう、罪悪感がある。別に付き合ってる訳ではないのに。リーマスとは家族の様な間柄と言うだけよ。ハリーを通してのね。
だから悪い事はして無い。そう自分に言い聞かせ靴を履く。
「ええ、パブで友達と飲んでくるわ。遅くなるかもしれないから戸締りは忘れないでね」
「・・・・・・・・・うん」
その間とその笑い方は不自然ね。まあ魔法使いにそれを言うこと自体可笑しな話だったかもしれない。
「いってきます」
「気を付けて行ってらっしゃい」
(遅くなったら迎えに行こう。ペチュニアが話していた友達がどんな奴か確かめなきゃ)
パブへ到着すると先に待っていたらしくビールを二つ注文している所だった。気が利く所も変わってないのよね。学生時代に戻った気さえするもの。
声を掛けると小さく手を振って来た。背も伸び体格も良くなってるのに知っている優しい笑みを浮かべていた。挨拶を軽く済ませ一杯目のビールを互いに飲み進めるここからが話をする本番だ。パブだと酒を飲まなきゃ始まらない。
「甥っ子と住んでるんだって?子育てって大変じゃないか?」
「大変な事も有るけど周りに助けられて何とかやって来れたわ。そういう貴方も起業増やして大変じゃない?」
「んーお互い様さ。俺も周りに支えられてここまで来てるからね」
「・・・・・・・・・でも、それだけじゃないんでしょ?」
「まあね。米国から英国は結構距離あるからざっと7年はこっちで仕事するからさ、これからは気軽に一緒に飲みたいんだ。もちろん君とね」
「それは構わないけど甥や同居人居るから頻繁には無理よ?」
「同居人?甥は分かるけど」
「あら手紙には書いてなかったわね。強いて言うなら家政夫かしら。今は元だけど」
「へぇ〜。でもその人元ならどうして今も居るんだ?」
「妹の友人の一人でね。甥が成人するまで一緒に過ごしたいらしくて。甥にとっても小さい頃から一緒だったしその方が都合が良いの」
「ふぅーんそうなんだ」
つまらなさそうに二杯目のビールに口を付けた彼。誰だって好きな人が自分の知らない人と同居しているなんて嫌だもの。私達の場合は恋人では無いけども。
好きか嫌いかでいえば迷わず好きと答えるわよ?でも恋愛はハリーが成人するまでしないと決めているの。それまで私が生きてる保証は無いし。だからその想いには答えられないわ。
今尚想ってくれて居るその気持ちは素直に尊敬するわ。けれど私より優れた人間は世の中に数多いる訳で。それも金持ち、イケメン、高学歴、そして性格も良い目の前のこの男は女性も選り取りみどりな筈だ。
それを人生の半分くらい独り身で片想いしているとは・・・変わった人も居るものだ。そのような事を考えつつ私も二杯目のビールを口に付けた。
「・・・やっぱり大分羨ましいな、君と一緒に暮らしてるだなんて」
「そうかしら?」
「そうだよ。恋人では無いにしろ息をするように一緒に居られるんだからさ」
ナッツを一粒、また一粒と食み羨ましいという口振りで此方を見る彼。そんな顔されたって無理だからね。魔法使いが本当に存在すると知られたら不味いし、万が一があっても記憶消されるだけだとは思うけど無闇に関わらせる訳にもいかないの。旧友でも。
「家に泊まりたいなんて言っても駄目よ」
(狡いぞその同居人。でも彼女が未だ独身である事を喜こぼう。不謹慎だがもっと時間を掛けて彼女と距離を縮めたい。そうすればいつか彼女は振り向いてくれるだろうか)
その後も話題は変えつつ昔話で盛り上がり酒を飲み進め酔いも結構回ってきたところで今日はお開きとなり、近くまで送ると言ってくれたので会計を済ませた後パブの外へと足を運んだのだが。
何故かリーマスが迎えに来ていた。
「心配で迎えに来ちゃった」
「彼が同居人?初めまして『高校時代から』の友達のアルフレッド・ケネディだ。よろしく」
「初めまして。『10年程』同居しているリーマス・ルーピンだよ」
二人共笑顔なのに目が据わっていてバチバチと背景に雷が落ちている様に見えるのは何故だろう。迂闊にそれを問うのはある種身に危険を感じるので触れません。
「それじゃあ私とペチュニアは共に帰るから君も気を付けて帰ってね。夜道は危険だから」
「お気遣いどうも。ペチュニア、何かされそうになったら何時でも頼ってくれ。助けになるから。じゃあまたね」
「はいはい。じゃあまたね」
視界から消えるまで見送った後私達も家に帰宅した。その途中で腹の虫が鳴った。ほぼビールかナッツしか口にしていないので当たり前ではある。英国では飲む際食事はほぼしないのだ。話す事がメインの場である為に。
その腹の虫を聞いたリーマスは家にカレーがあるからもう少しの辛抱だよと笑いながら言った。先程とは違い柔らかな笑みで。
あまりにも雰囲気が似ているのだ。恋をしている人がする表情に。多分、そういうことなのだろう。私の様な変人の何処が良いんだろうね彼もリーマスも。あ、でもリーマスは確かトンクスと出会って彼女と結婚してたっけ。じゃあ一時よねその感情も。
まさか今後ずっと想いを寄せられる訳でも無いだろうしリーマスから言葉に出して言われる事も無いだろうから敢えて触れる必要もないわよね。
それが覆される日が来るとはこの時の私微塵も思っていなかった。
「カレー楽しみだわ」
「愛情たっぷり入れたからきっと美味しいよ」
「あはは、確かに愛情は一番大切だわ」
・・・そう言えば手紙に書いてあったサプライズってなんだったんだろう。
sideアルフレッド
彼女を家の近くまで送って行く時渡そうとしていたサプライズプレゼントの髪留め結局渡せずじまいだった。
知ってはいたけど彼女って本当に素敵だからモテて当然だけど何処か安心していたんだ。彼氏を作る気がないって。確かにその通りだったけど彼女に恋してる人が俺の他に居て諦めそうにないとは聞いてない。
それも同居しちゃってるって。狡いなぁ。俺だってペチュニアと同居したいよ。当然彼に負ける気は無いけどね。
sideアルフレッド終
閲覧ありがとうございました-ᴗ-)"
次回はハリー目線書きたいかもしれないしじゃないかもしれない。