転生した引きこもりのアニポケ冒険譚   作:ミカりん

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SwitchOnlineでドンキーコング64が配信されたのでまる一ヶ月遊び倒した挙句息抜きと称してFE烈火の剣評価プレイとかやっていました、遅くなりましたが第3話です。
今回かなり賛否分かれる内容かもしれないので嫌な方はブラウザバックで。


ライバル登場!南の森の大樹と新たな出会い

 あれから一晩が経った。

 夜が明けるまで特筆することはなかった。

 ひたすらニビジムに備えて2匹を鍛えるのみ。

 気付けば日が暮れてしまったので昨日は早々と眠りについた。

 今頃サトシくんのピカチュウはキャタピーと夢を語り合っているのだろうか。

 だが俺はピカチュウにはこだわらないし他のでんき枠も捕まえていくからな。

 

 そんなこんなで翌朝。

 朝メシを食べた俺はそろそろニビシティに向かうべきだとキャンプを畳み出口に向かっていった。

 小一時間が経った頃か、俺は見慣れないポケモンに出会った。

 

「くぽぉ?」

 

 ……はい?

 白とクリーム色の身体をした一等身のフクロウ。

 俺の頭にソイツは乗っかかって欠伸をしたのだ。

 ポケモンの技ではなく自然と出るあの欠伸だ。

 

「……はぁ?えっ?ゑゑぇ!?なんでカントーのトキワの森にモクローがぁ!?」

 

 ……そう、頭にいるポケモンはモクロー。

 タイプは草飛行で本来カントーにはいないはずのポケモン。

 モクローはカントーではなくアローラの初心者用ポケモンなのだ。

 

「くぽぉ……」

「思い切り寛いでいるが誰のモクローだよ……絶対野生じゃないだろ生態系的に」

 

 俺がとりあえず頭のモクローを下ろすと後ろから人影が現れた。

 

「あー、いたいた。おいモクロー!いきなり離れないでくれ!」

 

 後ろから現れたのはモクローがプリントされたTシャツに黒いカーゴパンツ姿の男だった。

 歳は俺と同じくらいで少しツンツンした茶髪の男。

 そいつはどうやらこのモクローのトレーナーらしかった。

 

「こいつはお前のモクローか」

「あぁ、俺のモクローがすまなかったな。」

 

 これが、後々長い付き合いになる男とのファーストコンタクトだった。

 俺たちはお互い自己紹介をする。

 

「まずモクローは返す、俺はマサラタウンのケントだ。」

「すまんな、俺はアローラから来たリリィタウンのシュウだ。」

 

 とりあえずモクローはシュウのリュックに入って寝息をたて始めた。

 シュウと俺は握手をし、お互いの身の上を話し始めた。

 ちなみにシュウも転生者らしい、前世ではジュナイパー軸で魔境パルデア環境でマスターランクに登ったガチ勢らしかった。

 

「で、バッジはいくつだ?」

「カントーはまだ持ってない、島巡りをしたので本島にはマトモな手持ちがいるが今はこのモクローと数匹だけだな。」

「だったらまずは俺と戦らないか?」

 

 シュウはベテラントレーナーらしかった。

 聞けば既にアローラの島巡りを済ませ、最初の相棒ジュナイパーなどは置いてきているようだった。

 だからというわけではないがバトルをふっかければ了承してくれたので俺たちは距離を取る。

 

「俺が2匹しかいないので使用ポケモンは2匹まで、交代はなしだ。」

 

 そう言って俺はカラカラを繰り出した。

 

「いきなりカラカラ使うのかよ……まぁいい、行けコラッタ!」

 

 そう言って出してきたのはコラッタだった。

 ただしそこらのコラッタではない、黒い身体つきをしたアローラのすがた仕様のコラッタである。

 

「そっちこそアローラリージョン持ち込んでるとはさてはまだポケモン捕まえてないな?」

 

 そう雑談しながらもホネこんぼうを指示してカラカラに突撃させている。

 しかしスピードが段違いに速い、瞬時に突撃してホネこんぼうでかちあげればコラッタは宙を舞った。

 

「そっちだって今のはただのホネこんぼうではないだろう?落下する速さを乗せてでんこうせっかだ!」

 

 カラカラの動きに舌を巻きながらも速さの乗ったでんこうせっかはこちらも回避出来ない。

 しかしカラカラのBは95、これは最終進化で言えばゴチルゼルやブリムオンといった鈍足エスパー組をはじめ、他にはヨクバリスやバサギリといったポケモン並の防御力である。

 余裕で耐え抜きホネこんぼうを振るう。

 コラッタはスピードはあるがやはり進化前故の控えめな火力と技威力の低いでんこうせっかを主軸にしているが故に決め手に欠けている。

 

「そろそろ決めてやれ、コラッタ!かみつく攻撃!」

 

 これはまずい。

 かみつくは威力60かつ悪複合のアローラコラッタが使えば威力90の大技である。

 対戦環境じゃ大したことないしひっさつまえばよりマシだがそれでもカントーの序盤で出していい火力ではない、

 

「いかんホネこんぼうで受け止めるんだ!」

 

 咄嗟に指示を出しかろうじて直撃は避ける。

 が、ホネにコラッタが齧りつく構図になっておりこれはこれで大変動きにくい。

 しかしこれはチャンスでもあった!

 

「今だカラカラ、ずつき攻撃!」

「しまった、もうずつきを覚えていたのか!」

 

 シュウが初めて動揺するがもう遅い。

 コラッタの頭にカラカラの強烈なずつきをくらい、地面に叩きつけられればそのまま戦闘不能になった。

 

「やるなケント、だが俺のモクローには勝てんぜお前は……」

 

 アローラコラッタを労いながらもボールに戻せば次はさっきのモクローを繰り出した。

 

 ……繰り出した、が、相変わらずぽけーっとしており、今まさにおはようございますという佇まいであった。

 

「……次、出していいか?」

「……とりあえずやるべ。」

 

 そう言ってカラカラをボールに戻してヒトカゲを繰り出す。

 

「ヒトカゲか、お前カスミに勝てんの?」

「うるさいな、カスミまでにはどっかでパラスなりナゾノクサなりテキトーな草ポケモンでも捕まえるさ。」

 

 そう言ってヒトカゲにひのこを指示した。

 モクローはこのはを繰り出すがこれは相性の問題で相殺出来ずモクローに命中していった。

 順当に相性によるゴリ押し。

 モクローも相手が悪かったな。

 特筆することもなく俺の勝ちで勝負は終わった。

 というか戦闘不能になる前に降参したしな。

 

「次は俺が勝つからな」

「あぁ、俺もモクロー使いのシュウには気をつけることにするぜ、バトルガチ勢の転生者は何をするかわからないからな。」

 

 そう言って俺はシュウと別れ……なかった。

 去ろうとしたのは事実なんだが……

 

 

 

 

 

「「「「スピッ!」」」」

 

 

 

 

 ……そりゃあ、逃げるよな?

 アニメのスピアーの大軍、流石に分が悪すぎた。

 

「チッ、こりゃマズイな……」

 

 俺とシュウはとりあえず森の奥まで逃げてきていた。

 スピアーの群れ、恐らくサトシくんが出くわしたあのスピアーの群れだろう。

 流石にヒトカゲのレベリングだと調子に乗る暇はなかった。

 

「どうする?もはや場所もわからないが。」

「進むしかなかろう、群れじゃないならまだ勝てる見込みはあるしな。」

 

 こうして森の奥深くまでやってきた俺たち。

 やがて辿り着いたのは、1本の巨大な大樹であった。

 

「こんなところに大樹……ユグドラシルってか。」

「そりゃゲームが違うだろ……」

 

 そんなくだらない話をしていると、トキワの森にいないであろうポケモンが現れた。

 

「む?」

「むー?」

 

 ウリムーの家族だろうか。

 ウリムーが3匹と親と思しきイノムーが出てきた。

 

「なんでこんな場所にウリムーとイノムーが……とりあえずバトルするか」

 

 そして俺はヒトカゲ、シュウはモクローを繰り出した。

 どちらも相性は有利、ただイノムーは手強かったな。

 ひのこでヒットアンドアウェイを繰り返し、隙を見てメタルクローを叩き込めばイノムーは流石に怯む。

 ウリムーは最初はあなをほるやこなゆきで攻撃してきていたがヒトカゲやモクローの攻撃を受けて2匹逃げ出してしまった。

 もう1匹はやる気の塊なのかとっしん攻撃を仕掛けてきた。

 

「あいつは捕まえるか、ヒトカゲ!突っ込んできたウリムーにメタルクロー!」

 

 メタルクローを食らったウリムーはその場に倒れ込んだ。

 

「今だ、モンスターボール!」

 

 モンスターボールに入ったウリムーはそのまま出てくることなくゲットに成功した。

 イノムーはモクローのはっぱカッターが急所に当たったのか完全に戦闘不能になり逃げていった。

 

「何だかんだいいポケモン捕まえれたな。」

「ウリムーか、パオジアンいればいいからなー」

「おいおい、パルデア四災は勘弁してくれよ……」

「最強のポケモンはパオジアンだからな、すべてのポケモンを倒せる最強のポケモンだぞ。パルデア式ねこだましを舐めるな」

 

 そんなくだらない話をしていたら少し曇り始めてきたな。

 一雨来そうな雰囲気だ。

 そして……

 

 

 

『カンカン!カンカン!』

 

 

 

 鐘が鳴る音がした。

 

「……火事か?」

「なんかヤバそうだぞ、それに焦げ臭い。」

 

 なんかどこかで聞いたような展開な気がしてきたが俺たちは鐘が鳴る方へと走っていった。

 イノムーとウリムーはフラグだったか?

 

 

 

 走っていった先はニビシティ側の出口付近らしかった。

 どうもロケット団(ゲーム)のしたっぱが悪さをしており、デルビルやマグマッグのかえんほうしゃでいらないポケモンを処理するうちに延焼してしまったらしい。

 お前らとりあえずジョウトのポケモンだろうに、カントーまで持ち込むんじゃない。

 後3年待ちなさい。

 

「ヒャッハー!珍しいポケモンは我らロケット団の物なのだ!」

「燃えろ燃えろ!火は美しきかな。」

 

 したっぱ連中が騒ぐうちにも火事は広がるばかり。

 

「げっ!お前ら(ゲームの)ロケット団!」

「何故我らを知っている!まぁいい、このまま火に飲み込まれて死ね!」

 

 俺たちが出くわした時には既に逃げる算段をつけていたらしい、1人残して一目散に逃げていった。

 てか子供向けアニメで死ねとか言うんじゃないよ、

 

「さて、こんだけ火事にする予定ではなかったし直にニビシティから警察が来る。今回の作戦は失敗したがお前らに見られたからには仕方ない。お前たちを逃がすつもりはないし、警察が来るまで相手してもらおうか?」

 

 そう言ってしたっぱはデルビルを繰り出した。

 

「シュウ!お前はモクローしか今いないだろ、逃げて警察に知らせるんだ。俺にはカラカラやさっきのウリムーがいる、大丈夫だ。」

 

 そう言ってシュウを先に離脱させ俺はカラカラを繰り出した。

 

「ホネこんぼう!」

「スモッグだ!」

 

 したっぱは時間稼ぎのためかスモッグで目眩ましを図った。

 えんまくと違い迂闊に吸えば毒状態になる、やっかいだな。

 カラカラはそのまま突っ込みホネこんぼうを当てる、少し苦しそうな顔をしたが幸い毒状態にはならなかったようだ。

 

「デルビル、かみつく攻撃!」

「噛ませてやれ、もう1度ホネこんぼう!」

 

 デルビルにかみつくを指示したためかまっすぐ向かってきた。

 あまり時間はかけられない、肉を切らせて骨を断つ作戦で敢えてかみつくを受け、逃げられなくしてホネこんぼうを連打させた。

 最後の一撃が効いたか、デルビルは程なくひんしになったらしくしたっぱは苦虫を噛み潰したような顔をしてボールに戻していった。

 

「クソッ、覚えてろよ!」

 

 したっぱは逃げ出すがただのガキである俺に出来ることはもうない。

 その場で待っていれば消防隊の連中とニビ警察を連れたシュウがやってきた。

 事情聴取があるので俺たちはジュンサーさんのサイドカーに乗り込みニビシティへ行くことになった。

 

 事情聴取?

 終わった頃には夜が明け始めていたよ。

 早くしないとタケシと戦えなくなるからな、ポケモンセンターで少し休んだらジムに行くとするか。

 

 こうして俺は、更なる戦いに身を置くのであった。




 キャラ紹介No.2 ニノ
マサラタウンでサトシやシゲルの同期として旅に出た少女でケントと同じ転生者。
シゲルはゼニガメ、ケントはヒトカゲなのでニノはフシギダネをオーキド博士から貰った。
転生前はゴーストタイプ推しだったのでゴーストポケモン中心に組み立てたいと考えている。
名前の由来はケントと一緒で口調もそっちと似た雰囲気。
手持ちのモデルはフシギダネ以外は創作仲間の人がモデルだったりする(裏設定)
幼馴染ポケモンのムウマはその名残。
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