宇宙戦艦ヤマト2199 技術長の義娘   作:シロシンタ

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第一話 ----始まり----

第一話 ----始まり----

 

西暦2192年、とある実験室にて

 

ここには何人か白衣を着た人がいる。

「では 実験を始めましょう。」一人の男は言った。

男の名前は 真田志郎 という。

彼らがいるここはとある実験施設で、ここには大規模な設備がそろっていることは素人から見ても明らかなほどである。

彼らが始めようとしている実験は粒子衝突実験である。

目的は新たなエネルギーの発見である。

 

昨年である2191年、地球では地球外知的生命体と遭遇したというニュースが大々的にもてはやされた。

国連宇宙軍はその生命体と友好関係を築こうとコンタクトを図ったが、しかし、かれらは一方的に攻撃を仕掛けてきたというのだ。

かくして人類初の地球外知的生命体との戦争が始まった。

彼らは強力な宇宙戦艦を有する艦隊で国連宇宙艦隊を紙屑のように駆逐していった。

一回の会戦で地球側の実に8割の艦艇が撃破されるという大敗を期するのである。

国連宇宙艦隊を破壊した敵はそのまま地球に攻めてくることはせずに去っていくのであった。

 

 

国連陣営はこの結果に慌てふためいた。

自分たちの戦艦では敵の戦艦の耐久性、速度、火力どれをとっても勝るものはなく、敵が去って行ったといってもまたいつ攻めてくるか分からない状況なのだ。国連軍は宇宙軍増強および防衛戦略の策定とともに科学技術の発展による武装の強化を基本指針にした防衛計画を決定、実行する。もちろん敵の調査も計画に含まれる。

 

防衛戦略は会戦で艦艇が一番多く残った極東管区の主導で進められ、火星宙域を防衛線とする戦略が決定されていく。

敵についても調査が進められていき、どうやら冥王星にとどまり基地などの拠点を作っていることなどが判明していく。

世界中の研究所、科学施設などにも通常より多くの予算がおり、強力な兵器などを開発するための研究が進すすめられていく。

 

 

そして2192年、話は冒頭に戻る。

2192年現在、国連宇宙軍の戦艦の動力源は核融合であり、敵の戦艦に出力的に劣るとみられていた。

真田が所属するこの研究所は艦艇の新たな動力源となる強力なエネルギーの発見、開発を目的にしている。

その研究の一環でこれから粒子衝突実験を始めるのだ。

「加速器始動。」真田は言い、実験が始まる。

そこにいる科学者たちがデータを観測・記録していく。

「なんだこれは!」加速器付近にいた一人が叫ぶ。

実験中、予想外の事態が起ったのだ。

真田が急いで声のした所へ行く。

そこにはおぼろげに光る火の玉のような物が浮遊していた。

それを見た真田は考えをめぐらし、火の玉の正体を考察していく。

真田の考えはこうだ。

この火の玉は粒子の衝突時に発生したエネルギーを持った粒子だと。

この粒子は空気中では長く存在できない。すぐに消滅するだろう、よって危険はないだろうと。

真田の考えの通り、火の玉はだんだんその光を弱く、暗くしていく。

しかし真田の考えは不意に裏切られた。その火の玉が最後の力を振り絞るかのごとく真田のほうに向かってきたのだ。

とっさの出来事に真田は手を前にかざすことしかできない。その火の玉は真田の手の平に溶け込むように消えた。

真田も周りの研究者も唖然とし固まっていた。

数秒後、彼らはふと我に返り真田に聞く。

「真田さん!大丈夫ですか?」

「…ああ。問題ない。」真田は返す。

結局実験は一時中止となり、真田は精密検査を受けたが特に異常は見つからず事件は終わったと思われた。

 

 

 

その夜真田の自宅には彼の友人である古代守が訪れていた。

「久しぶりだな。真田。」守が言う。

「そうだなだな。古代。」志郎が返す。

「真田、お前事故にあったそうだな。大丈夫なのか?」守が問う。

「ああ。問題ない。お前はどうだ?久しぶりの地球じゃないか。」志郎が返す。

「家族に会ってきた。明日からまた大学で訓練だ。土方さんにしごかれるよ。」守が言う。

「厳しい方だと聞くな。」志郎が返す。

「ああ。でもいい恩師だ。真田のほうはどうだ?」守が言う。

「あまり芳しくない。今回の実験でもいい結果が出なかった。新エネルギーの開発計画は凍結されるかもしれない。」志郎が返す。

「がんばれよ。」守が言う。

「ありがとう。そうだ古代、今日は泊まっていくか?もうこんな時間だ。」志郎が問う。

守が時計を見ると、もういい時間になっていた。

「そうさせてもらおう。」守が返す。

 

数時間後二人は話し込み、そして就寝した。

 

 

 

 

 

 

 

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