今回は短くなってしまいました。
第四話 ----火星会戦前----
西暦2193年中頃、とある星にある基地にて
ここはガミラス軍冥王星前線基地、その司令室である。
「シュルツ司令、テロン攻撃用の遊星爆弾発射装置である反射衛星砲は間もなく完成です。」男が言う。
この小太りの男の名はゲルフ・ガンツ、そして彼が報告している相手はこの基地の司令官、名をヴァルケ・シュルツといい、ガンツはその副官である。
「そうか。この反射衛星砲が完成すればわが軍はいくらの艦艇を失うこともなくテロンを殲滅できる。」シュルツが言う。
「全くテロン人は愚かです。対話もせずに先制攻撃をするとは。まあ、その攻撃も我々にしてみれば痒い程度のものでしたが。降伏の意を示せば滅亡だけは逃れられるものを。」第三の男が会話に入ってくる。この男の名はヴォル・ヤレトラー、見た目通りの軍人気質で、作戦参謀である。
「しかし、テロン軍はやけにおとなしいな、艦隊が出てこないのか。」シュルツが言う。
「先の会戦でこちらが敵の艦隊をことごとく撃破しましたから、戦力が無いのでしょう。」ヤレトラーが言う。
「司令、そのことなのですが、偵察機の情報によると火星でテロン人が何やら基地のようなものを建設しているようです。テロンでも何やら動きがあるらしいということです」ガンツが言う。
そう、地球国連宇宙軍が極秘裏に建設していた火星基地は彼らに感知されてしまったのだ。
「そうか、反射衛星砲が完成する前に一度叩いておいたほうが良いかもしれないな。艦隊を準備させろ。それと第五惑星ズピストがわれらの制海権に入ったら、大陸の移植を始める、わが軍にも故郷が恋しいものがいるだろう、せめて故郷と同じ環境で休める場所を作らねばな。」シュルツが言う。
「了解です司令。すぐに艦隊を準備させます。」ヤレトラーが言う。
ガミラス冥王星前線基地はテロン攻撃の準備に入った。
同じころ、地球国連宇宙軍では、火星基地、地球基地、月面基地で艦隊の準備が着々と進められていた。
「沖田司令、第二艦隊の戦艦、巡洋艦へのショックカノン搭載作業は終了しています。しかし主砲に実砲弾を搭載する作業は難航しています。
原因はもともと艦艇がそのように設計されていないことと・・・・・・」沖田に報告が入る。
ここは国連宇宙軍極東管区司令部、その司令室である。
「沖田君、艦隊は間に合うのかい?防衛が失敗したら、地球はもう後がない。地球脱出も考えなくてはならない。」男が聞く。この男、この極東管区の行政長官、藤堂平九郎その人である。
「長官、作業は難航していますが間に合わせます。技師全員、精一杯がんばっているのです。それに第一艦隊が最初に戦闘するのです。第二艦隊はその分時間がある。」沖田が返す。
「そうか。沖田君、がんばってくれよ。君が最後の希望なんだ。」藤堂が言う。
それから数か月後、国連宇宙軍に敵が冥王星を発進、火星宙域に向かっているという報告が入った。
//設定補足/////////////////////////////////////////////////////////
この小説四話時点でガミラスの目的は降伏してこない地球の殲滅ということになっています。
理由はガミラスの思想が、従わないものは殲滅するというようなものなのではないかと私が妄想したためです。また、そのために木星の浮遊大陸は地球をガミラスフォーミングするために持ってきたものではなく、地球攻撃軍の保養施設のようなものとして作られた設定にします。 すべて作者のかってな妄想ですが・・・・。
また、この小説ではガミラスが艦隊戦から遊星爆弾での攻撃に切り替えたのは火星沖海戦で艦隊が大打撃を受けたからではなく、火星沖海戦が終わったすぐ後に反射衛星砲が完成したためとすることにしました。
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ガミラス語で火星はなんというのでしょうか?