たった一言の暴言と、その後悔が少しずつ連鎖して、
七海、夏油、五条、そして後輩たちの未来を変えていきます。
呪術廻戦0までの原作の流れを大きく崩さず、
「もし、ほんの少しだけ誰かの言葉が違っていたら」を描いてみました。本編はかなり崩れます。
夏油傑生存・贖罪ルート寄りの救済IFです。
台詞形式中心で、短くテンポ良く読める構成になっています。
夏
「任務は悟が引き継いだ」
七
「もうあのひと一人で良くないですか?」
---
七
「私がいて何故?――」
七
「クソっ…!」
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同
「……あのとき、悪かった」
同
「お前を責めちまった」
七
「……あれは、仕方のないことです」
同
「…は?」
七
「自分でも、同じことを思っていましたから」
七
「私のミスが、灰原を殺してしまった」
七
「判断できた筈でした」
七
「慣れて、慢心していたのでしょう」
七
「撤退の判断が遅れました」
七
「自分たちが呼ばれたのだから、適性はあると高を括っていた」
七
「私も、灰原も…ッ…、行けると思ってしまった」
同
「……」
七
「ですから」
七
「貴方の言葉は、間違ってはいません」
同
「面倒くせえな、俺って」
同
「……俺も、『いれた』筈なんだ」
---
同
「……夏油先輩」
夏
「どうしたんだい」
同
「雄の時、七海を責めたんです」
同
「本当は、俺もそこに『いれた』筈なのに」
同
「自分の無力さを、七海にぶつけただけだった」
夏
「……」
同
「だから」
同
「こんなこと、言うべきじゃないって分かってる」
同
「貴方を責める資格なんて、俺にはない」
同
「それでも――」
同
「だから、今度は貴方に言うよ」
(間)
同
「貴方がいれば、雄は死ななかった」
同
「呪霊操術があれば」
同
「何人もの術師が、死なずに済んだ」
同
「……何で、呪詛師になったんですか」
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夏
「……」
夏
「想像以上に、てこずったな」
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乙
「何でこんなことをするんですか!」
夏
「何でって――」
夏
「君の呪霊が欲しいからだよ」
乙
「同級生さんが言ってました」
乙
「貴方だけが、手放しに尊敬できた人だって」
乙
「どうして、こんなことするんですか!」
夏
「…」
乙
「同級生さんは凄い人です!」
乙
「半分以上術師をやめて、監督として任務に同行して!」
乙
「危ない時は、手遅れになる前に助けてくれる!」
乙
「あの人のお陰で、死なずに済んだ人たちが沢山いるんです!」
乙
「それも全部、貴方というお手本がいたからって…」
夏
「……!」
乙
「同級生さんが死物狂いで救った命を!」
乙
「お前が全部、呪霊をけしかけて奪うのか!!」
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五
「……傑」
夏
「遅いじゃないか」
---
夏
「最期くらい、呪いの言葉を吐けよ」
五
「お前がいれば助かる奴が死んだ」
五
「俺だけ強くても駄目なんだよ」
五
「だから――」
夏
「悟」
夏
「私はね、もう後戻りができないんだ」
夏
「だから君に止めてほしい」
五
「じゃあ、俺が呪詛師になったらどうすんだよ」
五
「お前以外に、誰が止めれんだよ」
夏
「私には荷が重い――」
夏
「彼らが止めてくれるさ」
五
「ふざけんな!!!」
五
「俺ら二人で最強だろ!?」
五
「他の誰でもない、お前が!」
五
「あいつらに縋るなよ!!」
夏
「…」
夏
「……私達二人で最強、か」
五
「俺は腐ったミカン共を片付けるのに忙しいんだ」
夏
「ハハ」
夏
「分かったよ」
夏
「相変わらず、悟は好き勝手が多い」
---
五
「そいじゃあ、悠仁君」
五
「僕の親友に預けるから、しっかり強くなってよねっ」
五
「絶対に誰にも言っちゃだめだかんね」
虎
「ウス!! 了解です!! よろしくお願いします!!」
夏
「私にバッチリ任せ給え」
夏
「まずは体術から行こうか」
夏
「その後、呪霊との模擬戦だ」
夏
「厳しく鍛えていくから、そのつもりでね」
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虎
「はえー、そうなんすねー。夏油さんも呪術師やってんスカ?」
夏
「私は呪術師ではないんだ」
虎
「え!? そうなんすか!? そんな強くてっすか?」
夏
「私はこれでも呪詛師でね。今は罪滅ぼしの最中なのさ」
虎
「はあ!? 呪詛師!? 何やってんスカ!?」
夏
「ハハ、昔百人位虐殺してしまってね」
夏
「その代わり悟に、術師の教育や鍛錬と、死なないようにサポートまでさせられているんだ」
夏
「死ぬまで罪を改めろ、ってさ」
夏
「後、術師じゃない方が動きやすいからね…」
夏
「ああ、私の話は良いんだ」
夏
「そろそろ休憩は終わりにして鍛錬に戻ろう」
夏
「美々子と奈々子、二人を同時に相手してもらうよ」
虎
「ウス!」
夏
「…君は呪力無しだ。いいね?」
虎
「?ウス!!」
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(プルルル、プルル――)
夏
「悟、伏黒君に付けていた呪霊が祓われた」
夏
「場所は〇〇〇〇だ」
五
「おっけい、帰りにお土産持ってくる」
夏
「あまり甘い物ばかり買わない様に」
五
「え〜?女の子2人が悲しむよ〜?」
夏
「…好きにしたまえ」
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夏
「もしもし、同級生君」
夏
「今、大丈夫かい?」
夏
「〇〇〇〇に行ってもらっていいかい?」