ハーレムラブコメ系ゲームに転生したけど、BADENDだらけでクリアできる気がしねぇ!?   作:チョコーン

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長い夏休みでしたねぇ! こっから本編開始です。
今回は豆知識はお休みです。


始まったのは良いものの

ーセーブ地点が更新されました。

 

01010101010

 

 

「……はぁ」

 

騒がしく鳴り続ける目覚ましい時計に手を掛ける。時刻は5時30分。早起きも早起きだ。

ふとカレンダーを見ると、日付が一気に3日も飛んでいた。どうやらプロローグをクリアした事で日にちが一気に飛んだ様だ。

 

「嬉しい様な地獄の始まりの様な……」

 

これからそれぞれの好感度を意識しながら地雷を回避しなきゃいけない。一日でも気を抜けば次の瞬間、身体と心がおさらばしてるかも知れないんだ。その為にも!

 

「ラ~ビュ~! こんにちラビュ! ラビュの名前はラビュリンラビュ! これからキミのお手伝いをするサポート妖精ラビュ!」

 

こういう訳わかんないのにも受け入れなきゃいけない。

……なにコイツ、女児アニメのマスコットみてぇのが出てきたんだが。

 

「キミが天馬透くんラビュね? これからよろしくラビュ! 困ったことがあったら何でも質問して欲しいラビュ!」

 

「お前を消す方法」

 

「ラビュ!?」

 

いやあのさ、別にこのゲームが死に要素の無い只のハーレムゲーだったらコイツを直ぐに受け入れてたかも知れないよ?

そうじゃない上にラビュとかふざけた語尾で登場されたら誰でもムカつくわ。

 

「ビュ~……そういう事は言っちゃダメラビュ~ラビュはキミをこれからサポートする立場ラビュのに~」

 

「サポートって……ん?」

 

ふと、ある事に気づく。そういえばこれから色々な機能が解放される筈だが、どうするんだ? 転生モノでよくあるステータスオープン的なのでやるの?って考えてるラビュね!」

 

 

「割り込むな人が考えてるか途中でしょうが」

 

「ごっごめんラビュ……でもっこれだけは聞いて欲しいラビュ! キミのスマホを確認して欲しいラビュ!」

 

そう言われたのでスマホを見る。すると、何か知らないアプリが4個も増えていた。

「キミのスマホにこれから先に役立つお役立ちアプリを入れておいたラビュ! 彼女達やその他の用語やらをまとめた資料アプリに……プレゼントの所持や制作ができるアプリ、連絡アプリに好感度アプリラビュ!」

 

どれもこれもこのゲームのメニューで開けるものばかりだった。成る程な、全部スマホに集約したって事ね?

 

「え、じゃあお前はどんな立場があんの?」

 

「ラビュは少女達の状態のお伝え! この部屋の中なら、彼女達が今どんな状態なのかを教えられるラビュ!」

 

……全然知らん機能だ。俺が離れていた間に追加されたのか? 後でスレ民に聞いてみよ。

 

「ところで……これからどうするラビュ?」

 

ちらりと時計を見る。時刻はまだ6時だ。透羽が来るのはまだ先だろう。今の内に動作の確認だけしとくか。

……さて、誰から攻略しよっかな。

 

というのも、俺自身全員の攻略をした事がない。5人くらい? それでも止めちゃったから完全にはこなせてないんだよな。

 

「透羽と真白は論外として……凪も多分無理。なら柚葉かミコ……? いやルナもありか」

 

「んーラビュリン的には心も良いと思うラビュ」

 

「聞いてないし攻略ムズイのでパス」

 

「ひどいラビュ……」

 


 

 

「あ、天馬……おはよう」

 

「よっす……って元気ないな」

 

「あ、うん……」

 

[悩みがあるなら教えて]

[無視する]

 

無視するはないだろ無視するは。悩み聞かんとため込むのは知ってるんだぞ。

 

「悩みがあるなら話せよな」

 

「あっえっと……そんな気にすることじゃないんだけどね」

 

そう言われると知りたくなる。とりあえず追及してみた。

 

「……えっと、三日前の事だけどさ。ほら、狼花ちゃんのトラブルに巻き込まれた日」

 

ありゃ、いつの間にか狼花ちゃん呼びになってる。恐らくあの後の間で顔合わせしたんだろうな。

 

「……天馬、知り合い増えたんだね」

 

「まぁな……でも悪い子達じゃないからな?」

 

「それは……分かってるよ、でも……」

 

「心配すんな。俺が透羽から離れることなんて無いからさ」

 

「……そう、だよね」

 

若干だが、透羽が少し微笑んだ。いや~開幕爆弾処理から始まるとは。

けどねぇこちとら一話なんてのは当の昔に突破してるんですよ。なのでこんなのの処理は片手間でもできるんですわ。

 

このままあっちでの経験を活かし一発クリアを目指す!

それが今回の目標だ!

 

「……ん? あれって……」

 

俺達が校舎の前へと近づくと、透羽が目の前の何かに気が付いた。

 

「おや? 天馬さんに透羽さんじゃないですか! おはようございます!」

 

「ゆ、柚葉ちゃん……だっけ?」

 

「はい! 柊柚葉です! いや~朝一番からお二人と出会うとは!」

 

まじかー……ランダムイベントか? よりによってこのタイミングで出会うなんて……。いいや落ち着け、別に柚葉なら構わないじゃないか。柚葉は好感度が上がりやすく病む事もそうそう無いキャラだ。比較的当たりと言ってもいいだろう。

 

「……」

 

「どうしたの?」

 

「いえ。お二人って普段一緒に登校しているのですか?」

 

「え? まぁそうだけど……」

 

「! それって事はつまりー!」

 

ん?

 

「お二人はお付き合いしているのですか!!」

 

「……」

 

「……へ」

 

へ、へへ。コイツ言いやがった。これ見覚えある。

 

「お、お付き合い!? い、いや別にそういうのじゃなくて僕と天馬は幼馴染……というか中学からだけどそれに家も近いから一緒に登校してるだけで……別に付き合ってるって訳じゃないからね!? そりゃあまぁ僕は天馬の事が……」

 

そういう関係じゃない

 

確定死イベだ。このゲーム最クソである確定死亡イベントだ。

 

「そういう関係じゃねぇよ、幼馴染なだけで俺達は付き合ってない。」

 

「え」

 

「あぁ~そうだったんですね! 早とちりしてすみません! それでは!」

 

笑いながら訂正し去っていく柚葉。黙り込む透羽。重くなった空気。

あえて言おう来たと。

 

「……天馬」

 

「な、なんですか透羽さん……」

 

「今の言葉……本心じゃないよね。ううん違う、天馬はこんな事で嘘はつかない」

 

「ち、違うんですよ透羽さん……これはちょっと訳が……」

 

「うん、その訳って言うのは『こんな暗い上に自分勝手な奴を彼女だと言われて咄嗟に口に出してしまった』って事だよね?」

 

「違う違う違うそういう意味じゃなくて……!」

 

「天馬」

 

ゆっくり、ゆっくりと透羽は近づき、隠し持ってた鋭利な物を……。

 

 

ザクッ……

 

「あ」

 

「ごめんね……でも仕方ないんだ……僕もう天馬を信じられなくなっちゃったんだ」

 

「だから……僕の思う天馬でなくなる前に、ここで止めないと」

 

「大丈夫だよ、僕もすぐ行くからね」

 

 

「向こうでは僕を愛してね、天馬……♡」

 

[BADEND 思い込み]

 

01010101010

 

「……」

 

「お帰りラビュ! 残念だったラビュね……でも大丈夫ラビュ! きっと次こそは上手く行くラビュ! ファイト、オー! ラビュ!」

 

「クソが」

 


 

 

「で、誰から攻略すると良いと思う?」

 

このままじゃ埒が明かない。そう考え俺は凪を屋上に呼び出し攻略の手助けをしてもらった。進み具合はあっちの方が上だし、アドバイス位ならしてくれるだろう。

 

「……」

 

「……あの、何故しかめっ面を?」

 

「別に、ただこの間の貴方の行動の所為で私は少しイラついてるだけよ」

 

「あれは俺悪くねぇだろ……」

 

あの後一瞬で意識を無くしたから覚えてないけれど、流石に自動で動いていた俺が余計な事はしてない……してないよな?

 

「……まぁ、私から言える事は、攻略が簡単な子達から狙う事ね。例えば……そうね、ルナだったり」

 

「だよなぁ」

 

―――染谷ルナ。彼女の攻略はこのゲームの中で一番簡単で、まず彼女を狙うプレイヤーは多い。上手く行けばノーデスでいけるとも聞く。こんなに良心的なヒロインがいていいのだろうか。多分別ゲーから来たんじゃないだろうか。

 

「ただ油断はしない方がいいわ。……何故だか分からないけど、以前このゲームをやった時と違って、あらゆる所が書き換わってる気がするの」

 

「? それは前にアップデートしたからじゃねえの? ほら、凪が追加された時の」

 

「私が……?」

 

バグ修正したとか言ってた気がするな。進行不能になる場面が多いから、そのアプデでごっそり減ってた様な。まぁプレゼントの確率やヒロインの行動を変更してクソ改悪アプデとか言われてたが、パラメータ弄られてた所為でそっちに話題が言ってしまった。

 

「……なら、あまり役には立たないかも」

 

「そんな事無いっての。話し相手になってくれる分、俺の気も落ち着くからさ」

 

「……そう」

 

[氷室凪の好感度が2上昇しました]

 

え、また? 何だお前チョロいのか?

 

「……なぁ、お前を攻略ってのは」

 

「ダメ」

 

[氷室凪の好感度が1減少しました]

 

なんなんだお前。

 

「ん~まぁとりあえず、ルナの攻略に専念しながら各々の好感度上げてくか。ありがとな」

 

「がんばってね……あ、でも」

 

「ん?」

 

「彼女―――染谷ルナの病み化には気を付けて」

 

「病み化に?」

 

そういやルナの病み化見た事なかったな。まぁそうそう起きないだろうし……でも、一応聞いとくか。

 

「この世界ではどうなるかは分からないけど……彼女が病み化するととてもめんどくさい事になるの。変わって無ければ……」

 

と、その時、屋上のドアがバァン! と音を立て開いた。

 

「いったたたぁ……顔ぶつけちゃった……」

 

顔を抑え床に座り込む少女……俺達はその顔に見覚えがあった。

 

「え……」

 

「なっ……!」

 

「うぅ……ん? 凪ちゃんに……天馬君?」

 

話題に出してた張本人、染谷ルナその人だった。

 

 

 

 

 

 

第一話 染谷ルナ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

……まずはルナから攻略するんですね。

 

ちょっと予想外でしたが……構いません。

 

どうせ、貴方の辿る運命は一つだけですから……。




お久しぶりのキャラ紹介⑤
彩芽ミコ(あやめみこ)
今をときめく人気配信者。ゲーム配信やら雑談配信やら色々な事に手を掛けていて、いつの間にかファンが増えて行った。
毒舌なトークが売りだとは言うがお世辞にも上手いとは言えない。寧ろ子供の喧嘩位の悪口。
過去にとある事件があり、その所為でそのトラウマを刺激すると……。

好きな言葉は『人生バズったもん勝ち』

余談だがこのゲームのプレイヤーは彼女をよからぬ目で見てる事が多い。なんでもきゅーとアグレッションに駆られるとか。普通に怖い。

まだ始まったばかりですがどのヒロインが気になってます?

  • 朝比奈透羽
  • 天道真白
  • 染谷ルナ
  • 結城依
  • 星乃詩音
  • 彩芽ミコ
  • 黒鉄狼花
  • 白雪柚葉
  • 宝城麗華
  • 水瀬心
  • 皇玲央
  • 久遠澪
  • 氷室凪
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