ヒトの強さを無礼るなよ ─ウマ娘プリティーダービー─ 作:嵐牛
『ウマ娘の愛は重い』。
いつの時代からそう言われているのかは分からないが、世間にはそういう認識がある。
好いた人には猛アタック。
歳の差なんて何のその。
最終的には強制的に既成事実を作る事も厭わない姿勢に為す術もなく組み敷かれ、轢かれるように結ばれるのが凡そ一般的な人間とウマ娘の恋愛模様。
そんな彼女らと対等であるために死力を尽くした者達が表舞台で拍手を浴びることは、これから先もきっとない。
雨が降っても風が吹いても、悲喜交々を飲み込んでそれでも歴史は先に進む。
「本当に大変なことしちゃったね・・・・・・」
「でもトレーナーさんは私達を見捨てないでいてくれた。だから・・・・・・!」
「今度は私達がやるべき事をやりきる番!」
立ち上がって、
「んー。彼女がいるなら一着は厳しいかな?」
「諦めてなんかいないよ。絶対に諦めなかったあなたの姿を私は見てたからね」
「だから、見ててねトレーナーさん。今日の私、きっと今までで一番強いから」
戦って、
「今までありがとうございました」
「取り返しのつかない事をした私を最後まで見放さないでいてくれて」
「最後まで期待に応えられなかった私にこんな事を言う資格なんてないけれど」
「・・・・・・あなたと出逢えて、幸せでした」
別れもあって。
一握りの栄光の影で無数の涙が地面に染みて、それでも彼らは共に進む。
人とウマ娘は、共に歩む。
「トレーナーさん。好きです」
「駄目だよ?」
「抑えられないんです」
「服を着て?」
「
「あの事件で分かってくれたんじゃなかったの!? 俺かなり頑張ったよ!?」
「じゃあ私を手放して下さいよ契約解除の書類渡したじゃないですか私!! それを目の前で捨てて『自分がこれを受け取る時は君が引退する時だ』って言ったのはトレーナーさんでしょ!? どんな時でも隣にいてくれて私を一番に考えてくれて、最悪な間違いを犯しても捨てないでいてくれて!! こんな事されてどうやって区切りをつけて次に行けって言うんですか!? 私達もう他の男とジャガイモの区別つかなくなっちゃってるんですよ!?」
「それにしたって服を脱ぐ理由にはならなくない!? それで迫られたって縛って転がすしかできないよ俺!?」
「ええ分かってますとも二度とあんなバカみたいな真似は繰り返しませんともその代わり暴力以外の全部を使ってやりますとも!!
オラッ!! 下着姿の自撮りをこの間トレーナーさんの実家に遊びに行った時に手に入れたお
「やめろおおおおおおおお!!!!」
今日もトレセン学園の一日が始まる。
【終】