Geminiに書いてもらったので
気楽にお読みください
【第X回戦:ヴァルハラ闘技場】
実況のヘイムダルが、声を限りに叫び、闘技場を揺らす。
「神VS人類のタイマン勝負! 続いての対戦は……因縁! まさに歴史の闇が生んだ絶対的な激突ォ!!」
人類側入場ゲートから、金属の擦れる重厚な音が響く。
現れたのは、冷徹な瞳をした男。大航海時代の甲冑を身にまとい、その手には神の力を宿した「神神器錬成(ヴェルンド)」のサーベル。
「人類史上、最も強欲にして最も冷酷な侵略者! アステカ帝国を滅ぼし、黄金を奪い尽くした男――! エルナン・コルテスだぁぁぁ!!」
人類席の観客からはどよめきと、一部からは激しいブーイングが飛ぶ。しかし、コルテスは不敵な笑みを浮かべ、ただ静かにサーベルを抜いた。
「フッ……奪うさ。神の命であってもな」
対する神側入場ゲート。
そこからは、一切の足音が聞こえない。ただ、闘技場全体の温度が急激に下がり、濃密な死の気配が満ちていく。
漆黒の闇をまとい、片足が黒曜石の義足となった男が、ゆっくりと姿を現した。
「対するは神の陣営! アステカ神話最高峰の主神! 闘争を、混沌を、そして運命を司る、気まぐれなる絶対者!!」
「すべてを視通す『煙る鏡』――テスカトリポカだぁぁぁ!!」
神々が歓声をあげる中、テスカトリポカは気だるげに髪を掻き揚げ、鋭い眼光でコルテスを見下ろした。
「……おいおい、誰かと思えばあの時の泥棒か。俺の庭を荒らした罰、ここで清算してやるよ」
激突:強欲VS支配
「試合……開始ィィィ!!!」
ヘイムダルの合図と同時に、コルテスが動いた。人間の限界を超えた踏み込みから、神神器錬成のサーベルが閃く。
「神速の一閃(コンキスタドール)!!」
だが、テスカトリポカはその刃を、右手の黒曜石のナイフで事も無げに受け止めた。激しい火花が散る。
「ほう、人間の分際でいいキレだ。だが、お前たちの運命はすでに俺の鏡に映っているんだよ」
テスカトリポカの周囲に、不気味な煙が立ち込める。
【一の太陽の支配(オセロトル)】
その煙は巨大なジャガーの形を成し、コルテスに襲いかかった。凄まじい爪撃がコルテスの甲冑を切り裂き、鮮血が舞う。
「ぐっ……!」
コルテスは後退しながらも、その冷酷な頭脳をフル回転させていた。「神が相手だろうと、私の計算は狂わない。あの時のように、全てを支配し、奪い尽くすのみ!」
コルテスは血を拭い、再び間合いを詰める。彼のサーベルが変形し、かつてアステカを恐怖に陥れた「火縄銃」の機構を組み込んだ超近接射撃へと変化した。
「黄金の略奪(エル・ドラド)!!」
至近距離からの、神の力を宿した一撃。爆音と共に、神神器錬成の弾丸がテスカトリポカの肩を深く撃ち抜いた。
「やったか!?」人類席が沸き立つ。
決着:終末の鏡
しかし、煙の向こうから聞こえてきたのは、冷ややかな笑い声だった。
「クク……ハハハハ! 痛ぇな。だが、これが『人間』の限界だ」
テスカトリポカの傷口から溢れる血が、黒い炎へと変わる。彼の左眼が、万物の運命を見通す【煙る鏡】そのものへと変貌していった。
「お前はかつて、俺の民を騙し、滅ぼした。だがコルテス、お前が本当に『運命』に勝ったとでも思っていたのか?」
闘技場全体が、底なしの闇に包まれる。テスカトリポカの真の力が解放される。
神々の席からオーディンやゼウスがニヤリと笑う。「ついに本気を出すか、アステカの凶神が」
【終末の天災:夜の風(ヨワル・エヘカトル)】
猛烈な漆黒の嵐が、闘技場を圧壊せんばかりに吹き荒れる。コルテスは神神器のサーベルを地面に突き立てて耐えようとするが、その肉体は見る見るうちに切り裂かれていく。
「バカな……これが、神の、本物の力か……!」
コルテスの強欲な瞳に、初めて「恐怖」の色が浮かぶ。
「消えろ、歴史の仇花」
テスカトリポカが影から音もなくコルテスの背後に現れた。その手にある黒曜石の刃が、美しく、そして残酷に一閃する。
ドサリ、と崩れ落ちるコルテス。彼の身体は光の粒子となって崩壊し、宇宙の塵へと消えていく。残されたのは、真っ二つに割れた神神器の破片だけだった。
ヘイムダルが、興奮と畏怖の入り混じった声で叫ぶ。
「決着ゥゥォォッ!! 第X回戦勝者――神側、テスカトリポカァァァ!!」
勝ち名乗りを上げられたテスカトリポカは、消え去ったコルテスの場所を一瞥することもなく、ただ退屈そうに背を向けた。
「ふん……。あいつが見てる前で、無様な戦いは見せられないからな」
そうボソリと呟くと、彼は闇の中に姿を消した。