初SS投稿だからつたないですが、あふれる妄想を形にしたかった。
直前の記憶が思い出せない状態で気が付いたら変な場所にいたザックが記憶を思い出そうとする話です。
目を覚ますとザックは何もない場所にいた。
「あ?なんだここ。」
見渡してみてもそこには白い地平線が広がるばかりで、建造物どころか自然すらも見かけない。起き上がって体を見回してみれば愛用の鎌どころか武器になるようなものも一切持っていなかった。
「なんでこんなとこにいんだよ、俺は。意味わかんね。」
そうやってぼやきながら眉間にしわを寄せてザックは記憶をたどる。残ってる記憶の中で一番最後に残っっていたのはどこか小さな小屋の中で自分とレイが何かを言い争う様子だった。
「あー…確かレイとなんかで口喧嘩したんだったかぁ?思い出せねぇけど。」
レイを施設から助け出して、二人で警察の追跡から一回逃げ切ったところまでは覚えている。でもそこからレイと口論するまでの記憶がすっぽりと抜け落ちていた。
「ちっ、頭使って考えんのは苦手なんだよ…。つってもレイがここら辺にいる感じもしねぇしな。ちょっと歩いてみっか。」
考える暇があるなら体を動かすほうがよっぽど早い、そう思って歩き始める。何もない空間、穏やかな白い光と風のような音は聞こえるが逆にいえばそれしかない。歩いていても自分がどこにいるのかもわからないし、本当に進んでいるのかさえもわからなくなってしまいそうになる。飽きが来るのは早いザックは10分もたたないうちにイライラとし始めた。
「あ゛~っ!!進んでも!進んでも!何にもないじゃねぇか!白いもんしかねぇ!気色わりぃ!!!」
何かを叩き壊したくなるような衝動に駆られるが壊そうにも武器がないしまず壊す対象も見つからない。そのことにいら立って地面をけりつける。だが地面は地面うんともすんとも言わず、跡すらもつかない。
やってもやっても意味がないことにいら立つもやることも無く、頭を苛立ち任せにガシガシと掻きながらまた先に進み始める。また10分程が経過がしたころ、今度は明確な違いが現れた。
小さな小さなせせらぎの音。まだ距離があるのか、それとも小さいのか。普通の人なら聞こえないような小さな小さな音だったがザックの耳は敏感ににそれを聞き取った。
「水の音???川でもあんのか?こんな何もない場所にぃ?まぁいいか、ずっと歩いてるよりは随分とましだ。」
音のする方に向かえば徐々に音は大きくなっていき、ついに音の発生源にたどり着いてみればそれは大きな大きな川だった。川上も川下も目を凝らしてもよく見えない、そんな長い長い川。川沿いに歩いてみればすぐに橋が見つかった。対岸に目を凝らしてみれば何か緑のようなものが見えた気がした。
「あっちにいったらなんかあんのか?見渡してもここしか渡れるとこねぇえし、渡っちまうか…。ってなんだ?」
そうやって足を進めようとするがいきなり何かが右手の中に現れて足が止まる。何の前触れもなく突然。なんだなんだと何の気なしに自分の手の中を見てみれば。それは「手」だった。
「手ぇ!?」
ぶんぶんと振り払おうとしてもそれはぎゅっとザックの手を握って離さない。よく見てみればそれは光の粒子のようなもので作られているどこか細さを感じる手だった。
その手は「川の先に行くな」とでも言わんばかりにザックの手を川岸から離れたほうにぐいぐいと引っ張っていく。
「なんなんだよ。まじでここは!なんも無いかと思ったらでっけぇ川に橋に、今度は変な手!意味わかんねぇだろ!前レイが言ってたグレイ(じじい)の変な薬嗅いだ時みてぇな感じのげんかくって奴か?」
自分が喰らったことは無いが、まだビルにいたときに「神父様と行動していた時に変なものが見えたり変な場所に行った」みたいなことをレイが言っていた気がする。確かその時は痛みで目が覚めた。とも言っていたか。物は試しで自分の指先をガリっと噛んでみる。…が、何も起きない。痛みは感じたがただそれだけだ。景色が変わるわけでもない。
「ちっ。手掛かりはねぇ、あっち側に行こうとするとなんでかしらねぇが止められる。こうなったらやっぱり記憶たどってみるしかねぇか。てか、この手よ~く見たらなんっか見覚えある気がするんだよな。」
ドカッとその場で腰を下ろして右手を目の前にかざしてみれば今も謎の手はぎゅっと握っている。痛いわけではないが強く強く。どこにも行かせたくない離れたくないとでもいうように。
細くて小さな指先で懸命に自分の大きな手をつかんでいた。
瞬間、頭でパチッと何かがはじける感覚がした。思い出したのは警察をまいてから数日が経過したときのこと。
「ころしてほしい」というレイチェルの申し出を、自分はなぜだか断ったのだ。
「なんであの時殺さなかったんだっけな。つまらない顔…ではなかったよな?俺らしくもねぇ。」
その時のことを一つ一つ思い出していく。自分の顔を見てにこりと笑うレイ。自分が持つ鎌を首に充てて満足したようなレイ。その顔を見て自分は何を考えたんだったか。
「あ~、そうだ。なんか死ぬほどむしゃくしゃしたんだった。神様とかなんだとか言われた時よりずっと。なんだったんだ?ありゃ。」
それでその日は殺さなかったのだ。「なんか気分じゃねぇ」とかなんか言った気がする。
なんであの時自分が変になったか、思い返してみてもすっかりわからない。ただ胸が焼けるように痛かった。
一つのことを思い出したのがきっかけになったのか、それを皮切りに、連鎖するように次の記憶がよみがえってくる。
それから何度も何度も「殺してほしい」と懇願するレイの言葉を断り続けたのだったと。
逃げている最中、月がきれいな夜、逃げ込んだ森の中、静かな川のほとりで、何度も何度も。
そして最初に思い出した記憶、小屋での言い争いまで記憶が戻ってきた。
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小さな小屋の中。ベッドに寝転がっている自分に向けてレイが声をかけてくる。
警察の追手からから逃げ隠れしているうちに山の方に逃げてしまって、そこで見つけた小屋だった。
冬の雪山ということもあって食料を取りに行くのも出ていくのも難しく、小屋の中に備蓄してあった食料を消費して過ごしていた。
「ねぇ、ザック。私を殺してほしい。」
「…今日もだめだ。気が乗らねぇ。」
「…そっか。」
殺してほしいというときのレイの顔。それを見て、なんで毎回殺す気がわかなくなるのか。胸が焼けるのか。考えても考えても自分の馬鹿な頭じゃその理由がわからなくて、ぶっきらぼうに言い返す。
最近毎日のように繰り返していたやり取り。いつものようにレイが引き下がって、それで終わり。そのはずだった。
「ねぇ、ザック。」
どこか冷たい声が背中に降りかかってくる。どこか冷たくてどこか悲しそうな、そんな声。
「最近殺してって言ってもずっと適当な返事ばかり。…私のこと殺したくなくなっちゃった?ザックにとって殺したい人じゃ、無くなっちゃった?」
その言葉を聞いてバっと振り返れば泣きそうな顔をしたレイチェルがザックのことをじっと見ていた。どこか悲しそうな、どこかあきらめたような。ビルにいたあの頃を彷彿とさせるようなそんな目で。
「はぁ!?んなわけねえだろ!」
とっさに口からついて出てくる言葉は焦ったような声色で。つい自分の大嫌いな”ごまかし”をしたことに気が付いて顔をしかめてしまう。それを見たレイは悲しそうに、自嘲気味に笑う。
「嘘。…せっかく殺しに来てくれたのに、私ザックの足手まといばかりで。怪我もさせたし、逃亡生活でもなんにもできない。それに今になってもまだうまく笑えない。だから、殺したくなくなちゃった?」
そんなわけがない。怪我ならビルの中で何度もした。それぐらいのことで殺したく無くなるんだったら、今ここにレイと自分がいるはずがない。
それに”誓い”だってある。レイが自分に、自分がレイに誓った。
笑顔だって、本人が気が付いていなくても何度も幸せそうに笑っていた。ただいつものような殺意がわかなかっただけなのだ。
そう言い返したくても「じゃあなんでレイを殺さないのか?」という問いに対しての答えがわからなくて、見つからなくて、言葉が詰まる。胸がまた、焼けるように痛んだ。
「別にいいの。殺したくなくなっちゃったなら。覚悟はしてたから。施設から助けてもらえたところで奇跡が終わっちゃったんだってそう思うから」
つまらない顔。あきらめた様な悲しそうな顔。でもビルで見た時よりもずっと気分が悪かった。
無言の時間が続く。張り詰めたような冷たい冷たい空気の中。なんでもいいから言葉を発しようとしたとき。
視界の端で何かがちらりと光った。赤い人工的な光。とっさにレイに身をかぶせるのと同時に背中が猛烈に熱くなる。力が抜けていく。意識を失う前に見えたのは何かを叫ぶレイの泣き出しそうな顔だった。
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「っっっ!じゃあレイがやべえじゃねぇか!こうなったら…」
今思い返せばあれは自分が狙撃されたのだろう。それなら今レイはどうなっている?こんなところにいる場合じゃない。そう思って再度あたりを見渡してみても景色は変わらず橋と川があるのみだった。
とりあえず手の静止を無視して橋の先へと駆けていく。何が起きているかわからないが少しでも手がかりが欲しい。そう思って向こう岸の直前までたどり着く。
「はぁ???花畑?」
そこに広がっているのはきれいな花畑だった。色とりどりの花が咲き誇る、そんな場所。見渡しても視界の奥の奥までずっと花畑が広がっていた。
白一色の次は花一色かよ。とぼやきたくなるきもちをおさえて花畑へと足を一歩踏み出そうとする。レイの安否がわからない状態で立ち止まってる場合じゃない。
だが背筋がゾクリと波打つ。こっちはダメだと本能が叫んでいる。右手をつかむ力もより一層強くなる。
「んだこれ。きれーな花畑のはずなのにきもちわりぃ。気配がしねぇ。」
綺麗なはずなのに生きている気がしない。匂いがしない。見た目はつやつやとしているのになぜか造花のように作り物めいていりようにかんじて、気持ちが悪い。
そんなことを考えているとまた手がぎゅっと握られる。ふと情景がフラッシュバックする。自分の裂けた腹を必死に縫い合わせるレイ。針と糸を起用に使って丁寧に丁寧に傷口を縫い合わせていく。
「あ~。この手、レイの手か。」
そう考えてみるとなぜだか納得した。特に理由はないけれど。なんとなく。
「なんで手だけになってんだぁ?動いてるから生きてるって考えていいのか?わかんねぇ。」
手がかりも無い、手はあるけどレイが無事かもわからない。まず本当にレイの手なのかもわからない。なのになぜだかこの手はレイのだと確信できたし、手を握られていると気分が落ち着く気がした。体の内側から力がみなぎってくる。何でもできる、そんな気がしてくる。
「あ~、何くよくよ考えてんだ俺はぁ!!グダグダ考えんのもめんどくさくなって来た!だったらここブっ壊しちまうか!!」
壊すものための武器も無い、壊すものも無い。状況は何一つ変わらないのになぜだろうか、今回は「壊せる」のだという確信がわいてくる。自分の手を握るレイの手をぎゅっと強く強く握り返す。そうすればその手にはいつもの鎌が握られていた。
「ははっ!!なんで出てきたかは知らねぇけどおあつらえ向けじゃねぇか!!…ぶっ壊す!!!」
声も聞こえないのに、なぜだか崩壊するビルから逃げるときのように「ザックなら壊せる!」と言ってもらえているような気がした。何もないはずのところに鎌を振り下ろせば確かな手ごたえとともにガラスのようなひびが空間に入る。
久しぶりの破壊の感触に笑みがこぼれる。何度も何度も、傷がついた部分に鎌を叩きつけていく。次第にひびは大きくなっていきそれと同時にきしむような音が聞こえ始めてくる。
頭が熱い、今だけは考えていたことも全部捨てて、身を任せる。
「ギィギィうるっせぇなぁ!!ブッッッ壊れろォ!!!」
音がひときわ大きくなった瞬間に鎌を全力で振り下ろす。
一瞬の静寂の後、ガラスが割れるような澄んだ音が鳴り響く。周りの空間がバラバラにほどけていく。あぁそうだ、レイを助けてやらないと。そんなことを一瞬考えてそのままザックは意識を手放した。
「レイ!!!」
目を覚ますとそこは暖かな部屋の一室だった。暖炉には薪がくべられており、ぱちぱちと音を立てている。
「あぁ、ザック。目を覚ましたか。」
聞き覚えのある初老の男性の声。目を向ければそこには銀髪をオールバックにした男…が椅子に座りこちらを向いていた。
「クソジジイ!てめぇ何してやがる!レイはどこだ!」
そう叫ぶがそれと同時に咳が止まらなくなる。ゴホゴホと咳が止まらぬまま彼…、グレイを見やればこちらに向かってグラスを差し出す。
「とりあえず落ち着け、ザック。少しは考えて行動するようになったと思ったがやはり根っこは変わらんのだな。それもまたお前らしいと言えるが。
…レイチェル・ガードナーならお前が寝ているベッドの横で眠っておる。ずっとお前の手を握り続けていたからな。疲れて寝てしまったのだろう。」
とっさにベッドの横を見れば穏やかな顔で眠るレイチェルがそこにはいた。その手は自分の右手をぎゅっと握りしめたままで。やっぱりあの世界で見た手はレイのものだったのだと思った。
差し出されたグラスをもう一方の手で受け取って口に含めば。その時初めて自分ののどがカラカラであったことに気が付いた。のどを湿らせて一息ついた後もう一度グレイの方を向く。
「とりあえずじじい、どういう状況だ?これ」
「簡単に言えば死にかけていたお前を私が保護したという感じだな。背中を撃たれたお前は生死の狭間をさまよって二日間寝たきりだったというわけだ。レイチェルからどういった状況だったのかは聞いている。まぁ、ここに追っ手はこないから安心したまえ。」
そう告げるグレイの言葉に「ジジイがいる時点で安心はできねぇよ」と思いつつも目線で続きを促す。
「背中を狙撃銃で撃ちぬかれたのに2日で峠を越えるというのは相変わらずお前らしいと思うがな。…随分とうなされていたようだが、何か見ていたのか?」
問いかけるグレイに対して意識を失っていたときに起きたことを説明する。白い世界のこと、大きな川と橋、気持ち悪い花畑。それから自分の手を図っと握りしめてくれた手のことも。
全部を聞き終えるとグレイは満足そうにのどを鳴らした。
「随分と興味深い話だな。ザック、お前は「彼岸」という言葉を聞いたことがあるか?」
「聞いたことねぇよ。説明すんだったらさっさと説明しろ」
「そう急かすな。「彼岸」とはあの世のことを指す言葉だ。あの世のことを彼岸、この世のことを此岸だなんて呼称する。そして彼岸と此岸の境目には大きな川があるそうだ。死んだ者はそこを通って彼岸へ行くのだと。」
その言葉を聞きながら、ザックは花畑のことを思い返していた。
生きた花のはずなのにどこか作り物じみた花。華やかなのにどこかさみしい場所。彼岸。あの世。
考え込むザックをしり目にグレイは座っていた椅子から立ち上がる。
「ザック。お前は自分の心をうまく表すすべを持たない。だからこそ、行動が先に立つことが多いのだろう。だが、たまには言葉を尽くしてみるのもいいのではないかな?言葉でないと伝わらないこともある。自分で言葉にしてみることでわかってくるものもある。まぁ、おせっかいかもしれないがね。」
少し外で作業をしてくる。それだけ言うとグレイは部屋の扉を開けて出ていった。
意識を失う前。自分はなんであんなにも苛立ったのか。胸が焼けるように痛んだのか。うまく言葉にできずにもどかしい。それでもあんな寂しいところにレイが行くのは。
「嫌だ」と思った。
少し時間がたった後、
「ん…」
という声とともにレイが目を覚ます。一瞬とろんとしていた眼が起き上がっているザックをとらえて大きく見開かれる。そしてそのままザックに抱き着き、胸に耳を押し当てる。
「うぉっ!いきなり飛び込んでくんじゃねぇ!危ねぇだろ!」
「ザック!…生きてる。良かったぁ…。」
心底嬉しそうにでも泣きながら笑うレイの顔を見て、あの世界で自分の手を握り締めていたレイの手が思い出される。何かがすとんと腑に落ちたような気がした。
抱き着いたままのレイの頭を優しくなでる。レイは一瞬びっくりしたように体を震わせるも、すぐに受け入れたように元に戻る。
「生きて無きゃ起き上がってねぇし、こうやって話せても無ェだろ。頭いいのに、ばかかよ。」
「だって、途中心臓の音が小さくなって。呼吸も弱まってて。心臓が動いてるって確信しないと安心できなくて・」
スンスンと鼻をすすりながら言葉をこぼすレイは"誓い"を立てたときのようで思わず笑みがこぼれた。
「俺があれぐらいで死ぬわけねぇだろ。」
そこまで言って抱き着いているレイの身体をつかんでこちらを向かせて目と目を合わせる。
「でもレイが引き留めてくれなかったらやばかったかもしれねぇな。」
「引き留めた…???」
「あぁ、そこはなんでもねぇ。気にすんな。…俺は難しいことはわからねぇし嫌いだ。ごいりょく?も無ぇし。だから一回しか言わねぇ。」
レイがうなずくのを確認してからまた話し始める。
「お前が俺に殺してくれっていうたびに胸ン中が焼けるみたいで気持ち悪かった。自分でもなんでかわからねぇから、気分じゃねぇって言った。
お前が足手まといだからとかは関係ねぇ。俺がおかしくなってただけだ。」
「でもな、俺は嘘が嫌いだ。お前は絶対に俺が殺す。その約束は果たす。改めてお前に誓ってやる。」
「だから、レイ。俺が殺すまで、"生きて"くれ。」
この感情がわからない。初めて抱いた感情。執着にも似ているのにそれとはまた違う。苦しいのに心地いいようなそんな感情。
レイに生きていてほしいと一緒に生きたいとそう思った。
気が付けば頬に熱いものが流れていた。拭ってもぬぐってもあとからあとから流れ出していく。
「あ゛ぁ!?なんだよこれ!止まんねぇ。」
恥ずかしくなって乱暴に拭おうとする手をレイに捕まれる。
疑問符が頭に浮かぶ前に唇にやわらかいものが触れた。かつてないほど近づいたレイの青い目に自分の目が映っている。やわらかくて少し甘くて。
互いのぐちゃぐちゃになった顔を見て、笑いがこぼれた。
「やっぱり、ちったぁマシになったよお前の顔。」
「殺す」男と「殺される」少女。どこか歪な関係でどうなるかはわからないけれど。いつか訪れるかもしれないその日まで。…今は二人で生きていたい。
ザックもレイチェルも愛されなかった存在であるからこそ、「愛」という感情を知らないんじゃないかって思ってます。
レイは頭いいからそれがどういうものであるとは知ってるし、それを感じればすぐにわかると思います。
ザックは理解もしてないと思うから自分がそれを感じても「なんだこれ?」ってしばらくなってると思ってます。てかなってくれ。
レイチェルの「殺してほしい」は「許されないから」だけど、無意識的に「汚れてる自分は愛してもらえない」というのもあるんじゃないかなと思ってます。
今作ザックは「"死にたい"レイを殺してやる」っていう気持ちではあるけど言葉にできないから結末のようなセリフを口に出すんじゃないかという妄想でした。
ダニキャシも好きなのでグレイ神父に頑張ってもらって全員生存した世界線を観測しようと思います。その話も書けたらいいな。