曇りゆく勇者へ捧ぐ闇堕ちの美学(旧:勇者に勝ちたいだけなのに、魔王の剣が闇堕ちした宿敵ムーブを強要してくるせいで周りが曇り始めた。) 作:黒雪ゆきは
エルネア・フィル・グリモワールは、黒域について理解していなかった。
地理記録は読んだ。旧街道の位置も確認した。黒域外縁に存在する集落群、黒都ノクスガルドへ続く主要な経路、魔物の出没頻度、聖王国式術式との相性の悪さ。必要な情報は、可能な限り集めた。
だから、未知ではなかった。
そのはずだった。
「……術式線、また乱れた」
乾いた黒い大地の上で、エルネアは膝をついた。
淡い水色の髪は、もう学園にいた頃のようには整っていない。片側だけ長い前髪は頬に張りつき、編み込みに結んでいた黒いリボンも泥で重くなっている。黒縁の眼鏡には細かな傷が入り、片方のレンズには乾いた砂が薄く残っていた。
深紺の学園制服も、賢者科の短いローブも、もはや整ってはいない。裾は裂け、袖口には泥がつき、膝には黒い土がこびりついている。
それでも、エルネアは記録板を手放していなかった。記録するためではない。
そうしていなければ、自分が何のためにここまで来たのか、分からなくなりそうだったからだ。
「黒域地脈による干渉、想定値を上回る。追跡術式、継続困難。魔力消費、予定の二・七倍。現在位置、ロヴァン大森林外縁地点より南東と推定……」
声に出す。言葉にすれば、思考は整理できる。
事実を並べれば、感情は遠ざけられる。
エルネアはずっと、そうしてきた。
ユリス・アステルという少年を観測する時も同じだった。剣速。踏み込み速度。反応時間。疲労回復時間。右肩の可動域。左足への荷重。魔力量の推移。敗北後の再起動作。
数字にすれば、分かる。
記録すれば、理解できる。
理解すれば、見落とさずに済む。
淡い水色の術式光が、足元の黒い土の中へ細く潜る。魔王の剣が残した闇の残滓を拾い、遠くへ伸びるはずだった。だが、黒域の地脈はそれを拒んだ。
水色の光が、黒い大地の奥で歪む。まるで見えない手に掴まれたように、術式線が軋む。魔力が逆流し、エルネアの胸の奥を冷たい痛みが撫でた。
「……っ」
息が詰まる。
喉の奥に血の味が滲んだ。
追跡術式を強引に維持した反動だった。聖王国の結界内で使う術式なら、ここまで乱れない。学園の資料棟で組み上げた理論は正しい。式も、媒体も、魔力配分も間違っていない。
間違っていたのは、黒域という土地を記録上の危険度だけで測ったことだった。
ここでは、女神の祝福を前提とした術式が滑る。
光はまっすぐ進まない。祈りは届かない。
「……」
泡のように湧く感情にそっと蓋をする。
エルネアは震える指で眼鏡を押し上げ、記録板に線を引いた。術式を修正する。
黒域地脈の流れを完全に制御することはできない。なら、逆らわない。水のように流す。闇の残滓を直接掴むのではなく、周囲に残った歪みを辿る。
ユリスの魔力ではない。
魔王の剣の残滓でもない。
それらが通ったことで生じた、わずかな空白を追う。理論上は可能。成功率は低い。それでも、やる。
「対象者の所在確認を継続」
自分の声が、ひどく乾いて聞こえた。
対象者。そう書いた。
ユリス、とは書かなかった。
書けば、何かが崩れる気がした。
エルネアは立ち上がる。足元がふらついた。昨日、沢を越える時に足首を捻った。治癒魔法は使えない。応急処置はしたが、歩くたびに鈍い痛みが走る。
痛みは記録できる。
歩行速度の低下も記録できる。
魔力消費の増加も記録できる。
だから、問題ない。
問題ないはずだった。
森の奥で、遠吠えが響いた。
恐らく魔物だが、判別はつかないため危険性の判断ができない。音は遠い。だが、近づいている可能性はある。
エルネアは息を殺した。
賢者科で学んだ魔物回避のための術式を発動する。自分の気配を周囲の影に溶かし、足音を小さくする。戦闘用ではない。あくまで、見つからないための術式だ。
黒域では、それさえ安定しなかった。
術式の輪郭が揺れる。淡い水色の光が、黒い大地に吸われるように薄まった。
「……出力、維持」
震える声で呟く。
ユリスは、この地にいる。
魔王の剣を持ち、闇の魔力を扱い、黒域で生きている。
そう信じ疑わないことが、エルネアの足を進ませた。
知りたいから。
確認する必要があるから。
観測しなければならないから。
そう理由を重ねる。
重ねなければ、胸の奥から別の言葉が出てきてしまいそうだった。
単純で、不正確で、分類不能な言葉が。
だから、エルネアは歩いた。
足首が痛んでも。魔力が削れても。髪が乱れ、眼鏡が汚れ、制服が裂れても。
ロヴァン大森林の外縁へ向かって、ただ一人で進んだ。
◇
淡い水色の術式光が、三度目に脈打った時、エルネアは息を止めた。
反応がある。これまでのような不明瞭な歪みではない。黒域の地脈に乱されながら、それでも確かに残っている闇の魔力の痕跡。
そして、その中心に、見覚えのある魔力の癖があった。
ただ歪み、変質している。以前とは比べものにならないほど濃い闇が混じっている。
それでも、ずっと観測してきたから分かる。
これは──ユリス・アステルの魔力。
「……見つけた」
声が震えた。
エルネアはすぐに口を閉じる。
喜びではない。安堵でもない。
これは、対象者の所在確認に近づいたことによる反応。調査目的に対する進捗。追跡術式の有効性が証明されたことによる一時的な緊張緩和。
胸の奥が熱い。喉が痛い。手が震える。視界が滲む。
まだ早い。
まだ確認していない。
本人を視認していない。声も聞いていない。魔力反応は似ているが、魔王の剣による残滓混合の可能性がある。結論を急ぐべきではない。
エルネアは、何度も自分に言い聞かせた。
そして、足を速めた。
森を抜けると、黒い土の広場が見えた。
外縁集落の近くにある訓練場だった。魔物の骨で作られた柵。踏み固められた地面。折れては立て直された木杭。学園の第三訓練場とは何もかも違う。
それなのに、そこには訓練場としての空気があった。誰かが何度も倒れ、何度も立ち、剣を振った場所の気配が。
エルネアは、木々の陰に身を隠したまま広場を見た。
最初に見えたのは、黒髪の少女だった。
真紅の瞳。黒と深紫の軽装鎧。両手には双剣。動きは速く、鋭く、無駄がない。学園の聖騎士科とも、勇者科とも違う。殺すための剣。殺すための間合い。相手を壊すことに躊躇のない身体運用。
その刃を受けている少年がいた。
白銀の髪。
黒と暗い革色と深紫でまとめられた、聖王国の制服とはまるで違う装備。
手には訓練用と思われる剣。
身体は以前より少し締まって見えた。頬はわずかに削げ、手の甲には細かな傷が増えている。歩幅は変わっている。右肩の使い方も違う。踏み込みは、以前より重い。だが、左足への荷重の偏りはまだ残っている。
記録できる。
変化を記録できる。
視認した対象者の外見変化、装備変更、身体運用、魔力反応、交戦相手の情報。
そう思った。
エルネアは記録板を持ち上げた。
だが、筆先は動かなかった。
目が、少年から離れなかった。
彼が、いた。
ユリスが、いた。
広場の中央で、黒髪の少女の双剣を受け、倒れかけ、それでも踏みとどまっていた。
彼は生きていた。
傷つきながら、それでも剣を握っていた。
「……」
息が詰まった。
エルネアは声を出せなかった。
ヴェルナの双剣がユリスの訓練剣を弾く。
ユリスの体勢が崩れる。黒紫の靄が、ほんの一瞬だけ彼の右腕に絡んだ。
闇の魔力。
エルネアの知るどの属性にも分類できない、黒い力。その魔力が、ユリスの身体を削りながら前へ押し出す。
ユリスは踏み込んだ。
だが、届かない。
ヴェルナは刃を滑らせ、足を払った。ユリスの身体が宙に浮き、背中から地面へ叩きつけられる。乾いた黒砂が舞った。
ユリスが殺される。そう思った瞬間、心から急速に熱が消えた。
だが、ヴェルナは追撃しなかった。喉元に刃も置かない。ただ、倒れたユリスを見下ろしている。
ユリスは、地面に仰向けになったまま、荒く息を吐いた。
「……もう一本!」
その声が聞こえた瞬間、エルネアの中で何かが崩れた。──同じだった。
違う服を着ている。
違う土地にいる。
違う魔力を纏っている。
それでも、同じだった。
倒れても、立とうとする。
届かなくても、もう一度と言う。
何度でも剣を握る。
ユリス・アステルは、そこにいた。
記録板が──エルネアの手から滑り落ちた。
乾いた音がした。
その音に、広場の二人が反応した。
ヴェルナの真紅の瞳が、即座に森の方を向く。双剣の刃が構え直される。ユリスも、地面に片膝をついたまま顔を上げた。
木々の陰にいるエルネアと、目が合った。
時間が止まった。
ユリスの目が、大きく見開かれる。
「……エルネア?」
名前を呼ばれた。
刹那、エルネアの中で最後まで形を保っていた理性が砕けた。そしてようやく理解する。
調査ではなかった。
確認ではなかった。
観測でも、記録でも、分類でも、分析でもなかった。
自分が何のためにここまで来たのか、ようやく分かった。
「ユリス」
声が漏れた。
掠れた、小さな声だった。
一歩、足が前に出る。
足首が痛む。膝が震える。身体は限界に近い。魔力もほとんど残っていない。黒域の砂に汚れた制服は重く、乱れた髪が頬に張りついている。
それでも、止まれなかった。
「ユリス」
二度目は、少しだけ大きかった。
涙が出た。
理由を分類する前に、涙が勝手に零れた。
ユリスが立ち上がろうとする。
「エルネア、お前、どうしてここに――」
言葉が終わる前に、エルネアは駆け出していた。
ヴェルナが一歩前へ出る。双剣が鋭く光る。
「止まれ! 聖王国の女」
「待て、ヴェルナ! 知り合いだ!」
ユリスの声が飛んだ。
それでもヴェルナの警戒は消えない。だが、エルネアはもう見ていなかった。双剣も、黒域の集落も、周囲の視線も、何も入っていなかった。
ただ、ユリスだけが見えていた。
辿り着いた。
見つけた。
生きていた。
そこにいた。
エルネアはユリスの前で止まろうとして、止まれなかった。足がもつれ、そのまま彼の胸元へぶつかるように倒れ込む。
「うわっ……エルネア大丈夫か!?」
ユリスが慌てて受け止める。
黒域の革鎧は硬かった。
学園の制服ではない。
いつもの白いシャツでもない。
以前よりも、血と土と鉄の匂いがした。
その事実が、また胸を締めつけた。
エルネアは、ユリスの服を掴んだ。
指に力が入らない。それでも離せなかった。
「……いた」
吹けば消えそうな声だった。
「いた……本当に、いた……」
声が震える。
もう整えられない。
言葉が、記録にならない。
「調査、だった。確認、しなきゃいけなくて。魔王の剣の残滓と、黒域地理記録と、閲覧履歴を照合して、追跡術式を組んで、それで……それで……」
説明しようとした。
理由を並べようとした。
でも、喉が詰まった。
涙が止まらない。
視界がぐしゃぐしゃに歪む。ユリスの顔がぼやける。見失いたくなくて、エルネアはさらに服を掴んだ。
「違う……」
自分で言った。
ようやく、言えた。
「違った……」
ユリスが息を呑む。
「調査じゃ、なかった……観測でも、記録でも、確認でも、なかった……」
言葉が崩れていく。
理性で包んでいたものが、全部剥がれていく。
「私……」
涙が、頬を流れた。
「ただ……ユリスに会いたかった……」
その一言を口にした瞬間、エルネアは完全に泣き崩れた。
声を殺せなかった。
肩が震える。息が詰まる。胸が痛い。喉が熱い。子供のように、みっともなく、理屈も何もなく、ただ泣いた。
「会いたかった……会いたかった、ユリス……っ。分からなかった。何があったのか、分からなくて……どこにいるのかも、怪我してるのかも、生きてるのかも、分からなくて……っ」
ユリスの身体が固まっているのが分かった。
困っている。驚いている。
たぶん、罪悪感で胃を痛めている。
そんなことまで分かるのに、涙は止まらなかった。
「記録、できてなかった……。ユリスが何を選んだのか、私、見てなかった……分かってるつもりだったのに、何も分かってなかった……っ」
「……エルネア」
「今度こそ見なきゃって思った。知らなきゃって思った。だから来たって、ずっと思ってた。でも違った……違ったの……」
エルネアは、ユリスの胸元に額を押しつけた。
黒域の革鎧は冷たく、硬く、少しだけ土の匂いがした。
それすらも、今は確かめたくて仕方なかった。
「ただ、会いたかった……ユリスに、会いたかった……っ」
黒域の訓練場が、静まり返っていた。
集落の者たちが遠巻きに見ている気配がある。ヴェルナの視線も刺さっている。けれど、エルネアにはもう何も見えなかった。
賢者科の天才でも、冷静な分析者でも、理性的な観測者でもいられなかった。
ただ──ユリス・アステルに会いたくて黒域まで来た少女が、そこにいた。
ユリスは、しばらく何も言わなかった。
言葉を探している気配だけがあった。
やがて、ためらうように、彼の手がエルネアの肩に触れた。
「……悪い」
掠れた声だった。
「心配、かけた」
その一言で、また涙が溢れた。
「心配、した……っ」
「ああ」
「すごく、した……っ」
「……ああ、すまん」
「ユリスが、いなくなって……っ。誰も、ちゃんと分かってなくて……学園も、秩序って言って……でも、ユリスが何を思ってたのか、誰も……っ」
「エルネア……」
「私も、分かってなかった……!」
叫びに近い声だった。
エルネア自身が、自分の声に驚いた。
だが、止まらない。
「分かってるつもりだった! 記録してた! ずっと見てた! ユリスの剣速も、踏み込みも、怪我の癖も、疲労も、全部、全部見てたのに……っ」
ユリスの服を掴む手に、力が入る。
「ユリスがどれだけ苦しかったのか、見てなかった……!」
ユリスは何も言わなかった。
言えなかったのかもしれない。
胸の奥で、何か低い笑い声が響いた気がした。エルネアには聞こえない。ただ、ユリスの表情がわずかに歪んだことで、何かがあるのだと分かった。
その違和感さえ、今はどうでもよかった。
「ユリス」
エルネアは顔を上げた。
涙で視界は滲んでいる。眼鏡はずれている。きっと、ひどい顔をしている。
それでも、見たかった。
ユリスの顔を。生きている彼を。
自分の知らない彼を。
「……生きてて、よかった」
それだけ言うのが、精一杯だった。
ユリスの表情が、痛そうに歪んだ。
「……ごめん」
「許さない」
「え」
反射的に言葉が出た。
エルネアは自分で言ってから、少しだけ驚いた。
ユリスも驚いていた。
ヴェルナも、ほんのわずかに目を細めた。
「許さない……まだ」
エルネアは涙を拭わずに言った。
「理由を聞いていない。何を選んだのかも、何を背負ったのかも、どれだけ怪我したのかも、三ヶ月で何が変わったのかも、全部まだ確認していない」
「……そうだな」
声はまだ震えていた。
けれど、その奥に、少しだけいつものエルネアが戻っていた。
「でも、今は……」
また声が揺れる。
「今は、少しだけこのままにすべき」
ユリスは息を止めた。
そして、ひどく困ったように、けれど拒むことはできないという顔で、小さく頷いた。
「……ああ」
エルネアは、再びユリスの胸元に顔を押しつけた。
もう泣き声を抑えなかった。
黒域の訓練場に、エルネア・フィル・グリモワールの泣き声が響いていた。
普段なら、絶対に見せない姿だった。
理性で感情を包み、記録と分類で世界を整理し、淡々と事実だけを拾っていた少女が、ただ一人の少年に縋って泣いている。
ヴェルナは双剣を下ろし、無言でその光景を見ていた。
真紅の瞳に浮かんだ感情は、まだ誰にも分類できない。
◇
『ほう……観測する者が、観測を捨てたか』
ユリスの胸の奥で、メルギドスが低く笑った。
『記録と理性で己を縛っていた娘が、記録板を落とし、貴様の名を呼んで泣き崩れた。実に鮮烈だ』
(……相変わらず悪趣味な奴め)
『クク……見るがいい、ユリス。貴様が勇者の敵となる道を選んだ結果だ。貴様を数値で測っていた娘が、理屈を捨てて、貴様一人を追って黒域まで来た』
(……分かってる)
『これはほんの序章に過ぎんぞ。貴様に関わった全ての者が、貴様の選択によって狂わされるのだ。本来歩むはずだった道から外れるのだ。ククク……全く、笑いが止まらん』
ユリスは、腕の中で泣き続けるエルネアを見下ろした。
彼女の髪は乱れていた。眼鏡は汚れ、制服は裂れ、足元は泥だらけだった。手には細かな傷がある。足首も痛めているのか、立っているだけでわずかに体重を逃がしている。
ここまで来たのだ。
学園から、黒域まで。たった一人で。
追跡術式を組み、地脈に逆らい、魔物の気配を避け、傷つきながら。自分を探して。
突き放すことはできなかった。
ユリスは、ゆっくりと息を吐いた。
「エルネア」
「……何」
「とりあえず、座れ。足、痛めてるだろ」
エルネアの肩が、ぴくりと動いた。
「観測された」
「このくらい、見れば分かる」
エルネアは、小さく鼻をすすった。
それから、まだ涙を流したまま、ほんの少しだけ笑った。笑ったというより、泣き顔が崩れただけかもしれない。
それでも、ユリスには十分だった。
ヴェルナが静かに口を開いた。
「ユリス」
「……何だ」
「説明しろ」
「……だよな」
ヴェルナの真紅の瞳は、エルネアを見ていた。
警戒。疑念。そして、ほんのわずかに、別の何か。
ユリスはそれに気づきかけたが、今は考える余裕がなかった。エルネアが、まだ服を掴んで離さない。
黒域の朝風が、三人の間を通り抜ける。
学園から消えた少年。その少年を追って黒域まで来た少女。そして、黒域で彼を見続けてきた少女。
それぞれの視線が、ここで初めて交差した。
この日、エルネア・フィル・グリモワールの観測は失敗した。記録も、分類も、分析も、何一つできはしなかった。
ただ、一つだけ確かな事実がある。
彼女は、ユリスに会いたかった。
その思いだけで、黒域まで辿り着いたのだ――。