運命の詠み手   作:ASNE

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エリス・ミラー

ジェダイ騎士団に所属するマスターたちから見た、ジェダイ・イニシエイト「エリス・ミラー」への印象は複雑なものであり、一言では言い表せないものであった。

 

見出され、親元から聖堂に連れてこられた当初はごく一般的な幼児であり、特別なものは何も見受けられなかった。

しかし、年月を経るに連れてフォースの資質は爆発的に増大。現在7歳という若さでありながら一般的なジェダイ・ナイトレベルまで到達し、その能力は異質という他なかった。

また、近い未来に対するビジョンを定期的に見ており、彼女からビジョンの内容を聞いた者が後日その通りの出来事を経験し、その正確性に驚嘆した。

 

その特別性は、フォースの素質だけではない。その人格面にも現れていた。

彼女の性格は多感で不安定な幼児らしからぬ落ち着きを見せており、年相応に活発ながらも既に文書に対して強い興味を示しており、司書のマスター・ジョカスタ・ヌーに銀河標準ベーシックを学びつつ、より段階を上げていきたいと語っているらしい。

また、その一方で他のイニシエイトとの交流も欠かさず、喧嘩の仲裁をこなしながら遊ぶ、心優しい子であるということも分かっている。

 

だからこそ、ジェダイ評議会のマスターたち、誰を彼女のマスターにすべきかと頭を悩ませていたのである。

 

========================================================================================

 

いやー、寒かった…。あ、どうもエリスです。只今ギャザリングに合格し、コルサントの聖堂に戻ってまいりました。

 

え?早すぎないかって?

…私が聞きたいですよ、そんなの。ある日突然クランの授業が終わったら呼び出されて、「お前、合格だからイニシエイト・トライアル受けてこい」って言われて、クランのカリキュラム途中で強制終了。

他の年上の子たちと一緒にトライアルに挑んでひいこらしたら、「次、ギャザリングな」って言われて惑星イラムでギャザリングしてライトセーバー組み立ててきました(意訳)。

 

極寒の中で己と向き合うって、結構疲れるもんですね…。今自分の部屋のベッドでうつ伏せで寝てます。もう一歩も動きたくな「イニシエイト・エリス、評議会の塔まで来なさい」…。What?

 

 

 

…胃が縮みそう。わたくし只今、ジェダイ評議会の面々で直立しております。

 

「エリス・ミラーよ」

 

「は、はい!」

 

マスター・ヨーダに話しかけられて、緊張のあまり甲高い裏声で返事してしまいました。…恥ずかしい。穴が有ったら入りたい。

そんな私を、評議会のマスター方は苦笑されながら見守って下さってます。

 

「そうかしこまるでない。…先日のトライアル並びにギャザリング、見事であった。まだ幼いながらもその実力を存分に示し、芯の通った心の在り方を示した。実に見事じゃ。よって、イニシエイト・トライアルは合格。本日よりお主はパダワンじゃ。そして、お主のマスターじゃが…」

 

マスター・ヨーダの言葉の続きを、固唾を呑んで待つ。私のマスター、誰?

 

「マスター・プロが務める。今後も励むが良い」

 

マスター・ヨーダの言葉に続き、マスター・プロが立ち上がる。

 

「私が君のマスターとなる。…これから共に進んでゆこう」

 

「はい、よろしくお願いします!マスター!」

 

========================================================================================

 

…不思議な少女だ。プロ・クーンは自身のパダワンとなったエリス・ミラーと一室で相対し、改めてそう感じた。

 

向き合った少女から感じられるフォースの力強さは、並のジェダイの物ではない。マスタークラスと相対していると誤認させるほどだ。

彼女のライトセーバーの腕も、学術的な知識も既にイニシエイトの領域を超えている。

評議会のマスターたちで話し合った結果、まだ幼すぎると反対意見が出たものの最終的にトライアルへの参加を認め、本来のクランの修了を待たずにトライアルを受けさせた。

…結果は合格。ギャザリングも合格し、無事ライトセーバーを組み立てた。

そして、誰がマスターを務めるかという話し合いの中で、以前彼女がイニシエイトたちを仲裁し、諍いを収める場面を目撃していたプロが手を挙げたのである。

 

「改めて自己紹介からしよう。私が君のマスターとなった、プロ・クーンだ」

 

「よろしくお願いします!マスター・プロのパダワンになれて光栄です!」

 

目の前に立つエリスが頬を紅潮させて返事を返した。その瞳はこれからへの期待にキラキラ輝き、その髪に施された三つ編みのパダワン・ブレードが勢いよく揺れている。

 

(…大人びてはいるが、この辺りは年相応か)

 

「そこまでかしこまらずとも良い。これから歳月をかけて共に学んでいこう」

 

「し、失礼しました。ご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願いします」

 

そう言って勢いよく頭を下げるエリス。

 

 

 

こうして、二人の二人三脚の日々が始まることになる。

 

 

 

 

 

 

 

 




以下主人公の簡単なプロフィールです。

エリス・ミラー
階級:パダワン→ナイト(予定)
年齢:アナキンと同い年
容姿:身長160センチ台、赤髪、美乳
出身惑星:オルデラン
性格:一見落ち着いているが、実はちょっとひょうきんな曲者。危険やスリルは好物であるが、人の命の奪い合いには忌避感を感じる正義感の強い一面もある。趣味は聖堂のアーカイブや本を読み漁ること

次回からファントム・メナスの予定。
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