Q.叡智の眼鏡はモブ厳世界で生きて行けるでしょうか?   作:INUv3

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Q.ルーン魔術は何処まで出来ますか?

諸君、先々週ぶりのおはよう、当方である

あの後は何事も無く、叡智の結晶によって

直感(偽)を手に入れた当方によるノイズ殲滅

その一点を除けば順調に日々が進んでいるぞ

まぁ、とうとう強硬手段と言わんばかりに

装者二名による神がかった連携による

当方の武力捕縛を始めとした行為が散見され

尚且つ、あのOTONAが当方を捕まえる為

態々、ヘリに乗って来た時は

『そこまで当方の破滅の黎明(グラム)が欲しいのかフィーネ』

っと心の中で叫んでしまったものだぞ

いやまぁ、当方、この世界に来てからであるが

グラムの使用は白色の巨人討伐程度であり

リディルとフロッティーも使用しておらず

ほぼ、キャスタークラスのように

ルーン魔術による殲滅しかしていない事もあり

当方のグラムが、何なのかはフィーネは

分からない筈なのであるが…

流石、長く生きているだけはあるのだろうな

竜殺しの英雄であるまでは探り当てたようだ

何せ、竜殺しと装者には言われているからな

情報精査技術で言うならば流石と言えるだろう

だが、世界には多数の竜殺しの英雄が居る

当方の真名を当てられる事は難しいだろう

 

「油断は禁物ではあるがな、腐っても奴はフィーネ、当方との知力勝負では当方が後手に回る事は避けられん事…気を引き締めねば」

 

ここから先は当方は極力、装者全員を半殺し

つまり、死に近しくなるまで暴行を加えていく

理由は1つ…全員の戦闘技能の向上である

当方並にはなれずとも最終的にはラスボスが

神で有るならば当方を超えてもらわねばならぬ

だからこそ、ここで失敗る訳にはいかんのだ

目の前には総勢10万人を超える人間が集う

巨大なドームがある、既に中に立花嬢が

ドーム内に入っていく光景を目の当たりにしていた

つまり、原作は滞りなく進んでいるのだろう

これから行われる行為はハッキリ言うならば

当方としても許し難い事ではあるのだが

仕方の無い事…そう思い、割り切るしかない

当方は極力ではあるが天羽 奏の生存を

諦める気は無いが、それが万人を殺し

一を生かす選択となるのならば…叡智が

それを当方に伝授し続ける、この結果が

本当になるのであるならば、諦める事とする

 

「人間とは1を切り捨て10を助け100を導き、1000を救う生き物なのだ…だからこそ当方を恨んでくれたまえ」

 

雪音嬢の御両親を見捨て、まだ幼き装者を

遺し、その場から去り多数を助ける為だけに

日本に到来し、それでも尚、多数を助ける為

1を切り捨て続けた当方を怨み続けてくれ

はっ…英雄と讃えられた肉体を持ってしても

元は平凡な男だった者が英雄などなれる訳が無いな

 

 

 


 

 

 

その男は現代人としては異質であった

確かに肉体から漏れ出る覇気は異常だが

常人では然程、感じる事すら出来ないため

そんな物では異質とは断定こそ出来はしない

そう、彼の服装と持ち物が余りにも異質なのだ

彼がいつも通り戦闘服として着こなす物までは良い

だが、その服には見慣れぬ刺々しいショルダーアーマーに

両腕を保護する為に付けられたであろうアームアーマー

脚と膝を保護する為のレッグアーマーまで装着するという

今まで観測すらされなかった"宝具"を身に付け

右手には相変わらず赤色に輝く異質な大剣が備えられ

左手には其れは見事な黄金と宝石によって鍛えられた

大弓を担ぎ、頭部には無骨だが見事な兜を装着している

100人中120人は必ず通報するだろう光景だろうと

既に常人は逃げ惑い、誰かを蹴落とし続けながら

自身らの命を狙い続けるノイズから離れんとしている

だからこそ、その男…シグルドは彼等が来た方向

つまり、ノイズ蔓延るアリーナの死地へと飛び込む

道中で見付けたノイズは音を上げるまでもなく

黄金の大弓、ノッダウィンに携えられた魔力の矢

其れをシグルドの剛腕によって射出されて消し炭へ

怪我をした人間にはルーン魔術によって治しながら

彼は目指す、常連である立花 響が居る場所へと

 

 

 


 

 

 

その光景は正に静寂を切り裂くに値する程

悲惨なる状況へと変貌させた

今や長に押しも押されぬ程、大衆人気まで

獲得するに至ったボーカルユニット

ツヴァイウィングのライブが開催され

勢いが最高潮に達し、数曲を歌い終えた2人が

軽いトークを挟み休憩後には

次のナンバーに差し掛かろうとした、その瞬間

ドーム内にて人類を殺す為に創り出された

天災 《ノイズ》によって、総ては崩壊を辿った

人々は逃げ惑い、運が無い弱者は淘汰されていく

数多の人間によって踏まれ、押され、見放される

そんな弱者を多数のノイズが刈り取ってゆく

コレを地獄と呼ばず何と呼ぶのだろうか?

誰かが…何かが…そう考えた時には救いは落ちる

ツヴァイウィングが裏の顔である特殊な戦闘着

シンフォギアを纏い、戦い続けるが多勢に無勢

幾ら外的要因により天羽 奏の肉体が健全であり

LiNKERの本来の投与時間以上を過ぎたといえど

風鳴 翼が天羽 奏の調子がいい為、何処までも

自身らは飛んで行けると思い、精神的にも安定

シンフォギアの出力が本来より遥かに高く

闘える状態に有ろうが世界は単純では無かった

未だに底が見えぬ程、膨大な数が彼女達を…否

ここに集った人間を1人も逃さぬ様、押し潰そうとする

 

 

 

風鳴 翼は数刻前には焦っていた

彼女の纏う最高の刀、天羽々斬は中頃から折れ

鎧の隙間、所々から彼女の赤色の血が流れる

それでも彼女は折れなかった、自身の目先には

血を流しながら倒れる少女を護るために

永遠の矛を振るい続ける親友であり恩人であり

自身と何処までも飛んで行けると思えた程の

片翼の天使の元へと向かう為に

 

 

天羽 奏はすでに満身創痍だった。

すでに彼女が纏い戦う為の矛であり盾

ガングニールの出力は最低にまで落ちており

その身に纏った鎧は見る影もないほどボロボロ

だが、それでも彼女は一歩も退かずに戦い続ける。

それは自身の後ろにいる少女を守るためだ。

しかし、どんな想いがあろうと戦場での現実は過酷だ。

逃げようとしていた少女の胸を何かの破片が貫き

少女の中心からアカイロノミズが停め度なく溢れる

彼女は残された力で周りのノイズの薙ぎ払うと

血だまりの中に倒れる少女に駆け寄った。

 

 

 

立花 響は限界であった

彼女の胸元の中心には深々となんらかの欠片が

突き刺さり、血が停め度なく流れ続けていき

意識がどんどんと薄まっているにも関わらず

目の前では自身の憧れの人が、自身を殺す為に

迫ってくる恐怖の象徴を振り払い切り払い

突き払い続けながらも段々と押されていき

その肉体に多数の傷を付け続けているからだ

そう、もう既に涙腺も痛みも悲しみも悔しさも

総てにおいて彼女は限界を超えそうになっていたのだ

もし自分にほんの少しの勇気が有れば…

ほんの少しでも闘えるだけの力があればと…

だからこそ…彼女の目はどんどん閉じて行く…

 

 

 

「…ぃ…!死ぬな!生きるのを諦めるなッ!!」

 

 

天羽 奏の叫びに対して、血を流し続ける

少女は閉ざそうとしていた目を再び開けた。

そんな光景に、そんな少女の強さに天羽 奏は

まだ少女の命があることに安堵し、そして決意した。

 

 

《ここで……『絶唱』を使う!》

 

 

シンフォギアに備えられた最大最強の攻撃手段

それが『絶唱』である。

増幅したエネルギーをアームドギアを介して

 

一気に放出する最終奥義の1つ

 

その力の発現はシンフォギアごとに異なるが

共通して発生するエネルギーは凄まじく

ノイズを始めとするあらゆる存在を

一度に殲滅し得る絶大な効果を発揮する。

 

しかし、それは代償なしには放てない。

高めたエネルギーはバックファイアとして

装者にも襲い掛かる正に諸刃の剣である

だが、もう既にボロボロの状態であり

LiNKERによって無理に闘っている自身が

使えば、その力は奏の命を奪い尽すだろう。

 

 

恐怖は、当然ある。

 

だが…だがっ!

 

それでも、この歌が守るべき未来に繋がるのならば!

 

 

吹っ切れた顔で彼女は傍に置いた自身の槍を拾い

今、まさに『絶唱』を歌おうとしたその時だった。

 

 

 

[(ティワズ)]

 

 

 

眩く輝く数え切れない光の矢が彼女らに迫っていた

ノイズを軒並み消し炭へと変化させた、その発生源に

天羽 奏も風鳴 翼も立花 響さえも目を追った

場所は、このライブ会場に入る為中では1番広い出入口

そこに居たのは、ツヴァイウィングの2人にとっては

初めましてになるが、シンフォギア装者としての

2人にとっては顔馴染みに近い男であろう人間

 

 

「「竜殺し!」」

 

 

「此度は貴殿らの方が遥かに早かったな、遅ればせながら不詳の当方が貴殿らの助太刀に参ったぞ」

 

 

相も変わらず、良く分からない言い回しと共に

1回の跳躍しつつ再度、魔力の矢を番えた大弓を引き絞り

空中に居ながら地上から自身を狙って触手を伸ばす

ノイズ共に向けて放つと、魔力の矢が枝分かれし

多数吹き飛ばすが、まだまだ多数存在する

天羽 奏の目の前で姿勢を崩す事なく着地した後

"竜殺し"は言葉を呟く

 

 

「まぁ、コレで殲滅出来る程のノイズでは無いか」

 

「なら、どうすんだよ」

 

「とりあえずだ、当方の本気では貴殿らには毒であるのでな風鳴を連れて来よう、その前にᛉ・ᛇ・ᛒ・ᚢ(アルシズ・エイワズ・ベルカナ・ウルズ)

 

"竜殺し"が多数の呪文を唱えると共に

天羽 奏の背中に居る存在、立花 響を

主地点とする結界が展開される、内容の1つ

"ウルズ"は天羽 奏が自身のLiNKERによって

傷付いていく肉体を治す為に使われていた為

攻撃の意思がある訳では無い事を予見した

すると立花 響から溢れ出ていた血が清潔なまま

その肉体に"逆再生"するかのように戻り

傷口が"再生"するように治っていく

同様に天羽 奏も身体の中に溜まっていた

LiNKERは毒性を失っていき身についた

傷すら治っていく、そんな光景をノイズは許さず

触手や突進による攻撃を繰り出してくるが

見えない壁によって全てが拒絶されている

 

 

「あ、相変わらずリアルチート野郎だなぁ…ほんと」

 

「当然であろう、コレは当方が誇る最高の技術であるからな」

 

「あっ、ふーん…まぁ、とりあえず、本当にありがとう…この子も一緒に助けてくれてさ」

 

 

"竜殺し"は2人の傷と立花 響から新たな血が

流れない事を確認した後、結界の外に歩を進める

向かうは結界の壁を叩き続けるノイズ共と

未だに戦い続ける風鳴 翼の救助の為に

 

 

「これより、当方がノイズを受け持つ、天羽、当方は風鳴を結界に向けて投げ飛ばす為、それを自身の持ちうる余力で受け止めよ」

 

「ちょっ!?お、おい!いくらアンタでもあの数のノイズを1人じゃっ!」

 

 

その言葉を続ける前には既に"竜殺し"は

結界の外に脚を踏み入れ…瞬きもする間もなく

付近に居たノイズを全て切り飛ばし歩いていく

そんな光景に天羽 奏は言葉を続ける事すら

出来なかった…自身が目の前に見える光景が

余りにも現実離れし過ぎていることもあるが

それより…"竜殺し"の異常な力を目の当たりにして

その脳が焼けた様に、その光景を目に焼き付けたい

 

 

""彼のようになりたいと思ってしまったからだ""

 

 

数秒もすれば曲線を描いた様に風鳴 翼が

結界内部に向かって上から落ちてきた為

直ぐさま、彼女は自身の片翼を受け止める

その時、彼女の慎ましい胸部と臀部を堪能したが

事故である為、仕方ないと割り切った

そう、もう、彼女に恐怖も何も無い

有るのは絶対的な英雄に齎された安心感のみである

 

 

 


 

 

 

さて、天羽 奏 及び 風鳴 翼 両名の救助

そして、立花 響の治療まで終わらせた為

ここから先は当方の鬱憤ばらしに使わせてもらう

模倣するは(シグルド)とは違う可能性の1つである男

私とは違い、無辜の民の為に命すら散らした男

不器用だがどこまでも1人への愛へ一途であり

本当に羨ましいが何処か清々しさすら感じる鈍感男

そして…当方と同じく竜殺しを成し遂げた大英雄

 

 

"ジークフリート"

 

 

「魔剣、起動」

 

 

その言葉と共に破滅の黎明(グラム)が起動し

赤色の刀身が眩くも透き通った水色に光っていく

そのままグラムの持ち手を両手で握り込み

眼前に向けて刀身を上へと向ける

 

 

「邪悪なる竜は失墜し、世界は今、洛陽(らくよう)に至る」

 

 

刀身を横薙ぎの構えに取り

精神を統一する、目指すは目の前のノイズ共を

巻き込み空中に向け残った魔力を放出しつつ

自身は煙などに隠れて姿を消してやる事だろう

 

 

「消えてもらうぞ」

 

 

剣から膨大な魔力が火柱のように立ち昇り

その刀身を真っ直ぐ向けつつ上に振り上げる

 

 

幻想大剣・天魔失墜(バルムンク)

 

 

その一撃は後に、ノイズ諸共

ライブ会場の天井を撃ち抜きながらも

有り余った力が止まることを知らず

宇宙からでも観測出来るほどのエネルギー柱を

一瞬とは言え作り上げた程度には酷かったぞ

 

 

《…天羽 奏、生存確率:72%》

 

 

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