「さ、どうぞ」
キロを部屋に招待し、カップにはコーヒーを淹れて出した。
城の奥にある私の自室では、クラウン達の喧騒はもう聞こえない。
「……」
「もしかして、コーヒーは苦手で?」
「いえ、そんな事はないです」
そういうとキロがカップを持ち、一口飲み込んだ事を確認してから、私も対面で座った。
「王国の暮らしはどうですか?」
「……皆さんは優しくて、居心地が悪いと感じたことはありません」
「成程。まあ、上手く馴染めている様で安心しました」
しかし、ただ馴染めるだけでは意味がない。
「君は自分という存在に最も価値を付けたい。違いますか?」
「……いいえ」
「いやなに、別に悪いことではない。生きている内は誰だって自分の価値を認めて欲しいと思う事は数えきれないほどある。だが、ただがむしゃらに価値を見つけようとしても、そう見つかるものではない」
コーヒーを一口飲み、言葉を続ける。
「少し質問だが、君はタロスを操縦する事に誇りを持っているかい?」
「……え」
「あの複雑な機構を操縦できるんだ。少なくとも私にはそれは才能に見えますが?」
「……あくまで戦うのはタロスなんです。戦うのはタロス任せ、なのに殆ど結果なんて出せてない! 折角、成果を上げるチャンスなのにですよ!?」
キロは立ち上がり、頬を赤く染め、熱弁した。
「王国でもそうです! 本命はあくまでタロス! 操縦さえ覚えてしまえば、私なんてお役御免なんですよ!?」
キロはいつになく感情を出し始めていた。
「……ちょっと落ち着きなさい。ほら、深呼吸──」
「振ってきたのはそっちでしょう!? あぁ……もう! 私の弱みに漬け込んで、あれこれする気なんだ〜!!」
分かりきっているが、明らかにキャラが崩壊している。
その原因は、飲んだコーヒーにある。
「……これは、想像以上だな」
キロのコーヒーには酒を混入させていた。元々キロの酒癖の悪さは知っていた。申し訳ないが、アルコールを入れてあれこれ聞き出そうと言う作戦だったのだが……
「うう〜私なんて、所詮オマケなんです。あなただって、どうせ私を馬鹿にする為にあれこれ言ってきたんでしょ!?」
泣き出したかと思ったら、いきなり立ち上がり、私に抱きついてきた。
「そんなつもりはないが……ほら、例えば君は機械に詳しいということは事実でしょう? 実際に王国の設備も触ることが出来る」
「あんなの、基礎を見れば誰だって出来ます!」
「その基礎が出来なくて苦しむ人間だって大勢いる。基礎を簡単にできる事も才能だ」
「うう〜何なんですか〜! 人の事馬鹿にしたかと思ったら、急に褒め出して!」
ドンドンとキロは私の胸を叩き出した。
「適材適所という言葉があるでしょう? あなたが操縦しなければタロスはどうなると思いますか?」
「タロスは……」
「ただの鉄塊だ。AIに新たに自動操縦を導入したとしても、予想外の事態が起こる戦場でのパフォーマンスなんてたかが知れている。あなたがいるからこそ、タロスは初めて輝ける」
それはタロスもよく理解しているはずだ。
「まあ、私が言える事はそんな所です。後は──おっと」
私の胸を叩いていた力は弱まり、いつの間にか寝息が聞こえていていた。
「今日はこんな所か……」
キロの頭を撫でると、私は彼女を抱えて部屋を出た。
すると、ちょうど部屋の前でばったりと出会った。
「あっ、ルナ。キロは寝ちゃいましたか?」
「ええ、今部屋に運ぶ所です」
部屋の前まで来ていたマリアンは残念そうに息を吐いた。
「キロは、何か言っていましたか?」
「居場所が欲しい。そんな事をずっと言っていましたね」
「……居場所ですか」
しばらくマリアンは考え込む様な仕草を取った。
「後はこの子次第です。じきにここの王様も勘付くはずですよ。それと、既にあなたのことも」
「……それは、未来を見据えてのことですか?」
「勿論です。この子は必ず王国の一員になるべき存在。少なくとも、あなたの不都合になる様な事は起こりませんよ」
「そうですか。でも、それなら尚更一度話してみるべきですね」
「それはマリアンに任せます。でも脅す様な事はやめてくださいよ?」
「そんな事はしませんよ。私の大切な人を傷つける様な真似さえしてくれなければ」
そうマリアンは微笑した。
「そうですか。では──」
「はい。おやすみなさい。私もクラウン達と後片付けをしてから休みます」
そうしてマリアンと別れ、キロの部屋のベッドに彼女を寝かせ、私は自室へと戻っていった。
───
その後も、キロとタロスの業務は続いた。ある時は足のマッサージ機を持ってきたり、ある時は玉座の修理をしたり、その度にキロは感謝されていたが、やはり何処か顔は曇っていた。
そして、キロの食事の量が目に見えて減っていく今日この頃。
「大丈夫なのだ? 二日前から全然食べてないのだ」
「体調が優れないのでしょうか?」
「い、いいえ。違います」
本人はそう言い続けているが、誤魔化している事は明らかだ。
「……マリアン。今日は久しぶりにお酒をいただきましょうか」
そうクラウンは提案した。
「あら、珍しいですね」
「ずっと頑張っているキロを労うためですわ」
「……分かりました。とっておきを持ってきます」
そう言って、マリアンは立ち上がった。
「お酒ですか? 一度も飲んだこと──あれ?」
「? まあ、お水みたいなものですよ。難しく考える必要はありません」
「あっ、はい……」
そうして、少しの宴会が始まったのだが。
「キロ?キロ? うーん。まだ一杯しか飲んでないんですが、潰れちゃいましたね」
「うーむ、私も強いとは言えないがキロは特に弱いみたいなのだ」
豪華な料理が並ぶ中で、キロは卓に突っ伏していた。
「駄目だ……私、一杯も飲めそうにない……」
酒好きの仲間がいるおかげで、こういう場には慣れたが、やはり身体は全く酒を受け付けない。
「……ヒック」
「お嬢さま。お部屋に戻って休まれますか?」
「いいえ。王として、民より先に下がるわけには……ヒック。行きませんわ」
クラウンも酔いが回り、キロは完全に潰れていた。もう終わりにしようと、チャイムがキロに声を掛ける。
「キロ。起きるのだ。ここまで酒が弱いとは思わな……」
「そうですよ!!」
突然、キロは飛び起きて声を荒げた。
「のわあっ!?」
「私は弱いんです! 得意なことだって何ひとつありません! 本当に! 一つも!」
「なんなのだいきなり! 驚いたのだ!」
「わたしがぁ~……今まで何回部隊を異動になったかわかりますかぁ~?」
ベロンベロンになったキロは続けた。
「32回ですよぉ~32回! あはは~なぜかニケになれたまではよかったんですけどぉ~量産型ニケ以下のスペックにぃ~なぁんにも特別な能力がないからってぇ~あっちへ飛ばされ~こっちへ飛ばされ~そして結局ぅ~あの、外にあるあれ~、見えるでしょ~? タロスって~あのロボット。あれのパイロットになったんですけどぉ。あははっ……パイロットって言えば聞こえはいいですがぁ~」
酔いが回ったキロは言葉を捲し立てる。
「私はただの部品なんですよぉ~、部品~……タロスを動かすための、部品! ぶ! ひ! ん! 役立たずの私にはタロスの部品になるしか存在意義がなかったんですぅ~」
「何を言い出すかと思えば使い道がないとは何なのだ? 王国の優秀な民として立派に働いているのだ」
「タロスがすごいだけで、私がすごいわけじゃないですもん! 全部タロスがやったこと! 私は何にもしてません! ううっ……! タロスがいなきゃ私は何もできないんです! どうせ、私は……心の拠り所がない……! どこにも所属できない……!」
ふぇぇぇん! とキロは泣き出し、私とマリアンは頭を撫でたり、背中を摩ったりした。
「特に! そう! あなたですよ!」
キロはいきなり私に指を指した。
「私?」
「そうです!! いきなり私に情報を渡したとおもったら、意味不明な事を呟いて、かと思ったら私をいきなり褒め出して!」
全員の視線が私に向かい、思わず目を逸らしてしまう。
「ずっとその意味を考えていましたけど、もうぐちゃぐちゃなんですよ! 私は! あなたみたいに強くもない! 決断力もない! なのにあなたが変に手を差し棒べるような事をして! 余計な期待をさせて! どうして私なんかにぃ〜!」
キロは私に抱きつき、またドンドンと胸を叩き始めた。
「まったく、酒癖が最悪なのだ」
すると突然クラウンが立ち上がり、槍を振り回して椅子を空中に跳ね上げた。
「お、お嬢さま!?」
「ひえっ……!」
空中に浮かんだ椅子はクラウンの槍に貫かれた。
「お、お静まりください! キロは私が落ち着かせますので……!」
「キロ。私が持っている槍は、強そうに見えますか?」
「えっ? は、はい。強そうです」
「では、こうすればどうでしょう?」
クラウンは手にした槍を壁に立てかけて下がった。
「壁にかかっているだけの、持ち主のない槍は、強そうに見えますか?」
「つ、強そうです」
「……」
一度、空気が止まった。
「それでは話が続けられませんわ……?」
「……つ、強そうには見えない、かな? そんな気がします」
「そうでしょう。つまりそういうことですわ」
「……はい?」
言葉足らずのクラウンに慌ててチャイムが割って入る。
「武器であれ、道具であれ、使い手次第で価値は変わるということなのだ! お前のタロスは、お前がいるからこそ力を発揮できているのだ! つまり、お前はただの部品じゃないのだ!」
「……」
「タロスを動かせるのは貴方だけだと言ってましたわね。つまり、切り離しては考えられないという事ですわ。貴方はタロスであり、タロスは貴方なのですわ。私とこの槍が一体のように」
キロはクラウン達の言葉をただ呆然と聞いていた。
「……う、うぅ」
「ど、どうしたのだ? どうしてまた泣き出すのだ?」
突然キロが泣き出し、皆が混乱したが、その顔は何処か面映ゆかった。
「みなさんが、私を気にかけてくれて……それが申し訳なくてぇ……でも嬉しくてぇ……ぐぅ」
そう言い切ると、キロは卓から崩れ落ちた。
「……はぁ、私が部屋まで送ってまいります」
「頼みましたわ」
───
「う……うぅ」
激しい頭痛と共に、キロは目覚めた。
「頭が……!」
「お目覚めですか?」
「ふぇ!?」
目が覚めたら、目の前にマリアンがおり、キロは思わず飛び起きてしまった。
「マ、マリアンさん? どうしましたか? 私は別に──」
「キロ」
大丈夫と言う前に、その声は遮られた。
「私の正体をご存知ですね?」
「……」
今、目の前の彼女が何を言っているのか理解できなかった。
「あ……あ……」
そして、混乱の次にやって来たのは耐え難い恐怖だった。
逃げることの出来ない圧倒的な強さに畏怖していた。
「キロ。私は別に自分の正体があなたに知れ渡ったと言うことに関しては、特に気にしてません。ですが、私の大切な人達を傷つける様な事は、たとえ間接的であっても、許されるものではありません」
マリアンはキロの顔を両手で掴む。
「キロ。あなたは、アークにこの事は伝えていませんか?」
誤魔化すことは出来ない、決して嘘は付けない。
「は、はい……言ってません」
あの時、アークへの連絡を躊躇った私には賞賛を贈りたいと珍しく自分を褒めてしまうほどに。
「……そうですか。それはこれからもですか?」
「もちろんです……」
この場においては、この他に選択肢はあり得ない。
自分を卑下にして、価値が無いと自虐していても、死が間近に迫り来るこの場においては、ひたすらに生に執着してしまう。
「分かりました。なら、この話はもう終わりにしましょう」
そう言って、マリアンがキロの顔から手を離すと、キロは深い呼吸を何度も繰り返した。
「怖がらせる様な真似をしてすみません。ですがこれは、どうしても一度、あなたと話しておきたかったんです」
マリアンはキロの背中を摩り、そう口にした。
「キロ、あなたは心の拠り所が欲しいのでしょう?」
「……」
「自分の価値を認めてくれる場所が欲しいのでしょう?」
「……は、い」
「自分が一体なんだと思えばいいのか、わからないのでしょう?」
「……は、い」
マリアンはキロの呼吸が安定するまで、背中を撫で続けた。
「大丈夫ですか?」
「はい……すみません」
落ち着いたキロは改めてマリアンと向き合った。
「私も、あなたと同じです。存在意義、存在価値、それらを見つけられる事が出来ていません。だから、頑張りましょう」
「……ありがとうございます」
すると突如、ゴーン! ゴーン! という鐘の音が王国全体に響き渡った。
「!?」
「な、何の音ですか!?」
「行きましょう」
キロとマリアンは急いで城の外に出ると、そこには、クラウンとチャイム、そしてルミナスムーンが何やら話し込んでいた。
「チャイム!」
「た、大変なのだ! ラ、ラプチャーが王国に集まっているのだ!」
「数は?」
「相当なものです。以前のように偶然迷い込んだ様子ではありませんわね。王国を攻撃しようとしていると考えて間違いありませんわ」
「それで、今はどう迎撃するのかを考えていた所です」
ルミナスムーンの姿は、作業着ではなくスラスターや小型ミサイルなど、数々の武装を搭載していた。
「お、お嬢さま! やはり急ぎ脱出を……!」
「忘れましたか? チャイム。この地は必ず守り抜かなければなりません」
「で、ですが……!」
「チャイム、狼煙を上げるのです。ルナは迎撃の準備を」
「了解しました」
そう言うと、ルミナスムーンは簡単に城壁の上へと飛び上がった。
「つ、通信設備はないんですか!?」
「城壁の信号遮断と併用して使える通信設備はまだ普及していませんわ」
「そ、そうなんですね。でも、狼煙を上げるということは、誰が助けてくれるということですよね?」
「そうであることを願うのみです」
援軍が来る保証もない、あくまで希望的観測に、キロは絶句した。
「全員、戦いの支度を。王国の防衛システムを起動してください。私たち自身も防衛に参加しますわ」
「はい……!」
「わ、私は戦闘には……」
「チャイム。いつも通り、素早い足と判断力で、私たちを支えてください。頼りにしていますわ」
「か、かしこまりましたっ!」
城壁の外から、爆発音が聞こえる。
「キロ。いけますか?」
「や、やってみます!」
「恐れる必要はありません。私の背中だけを見て、ついてこればよいのです」
キロは急いでタロスに乗り込み、深呼吸をする。
「タロス。勝率はどれくらい?」
「97%です」
「……えっ?」
その高い値に拍子抜けしてしまう。
「自戦力にヘレティック・モダニア、ピルグリム・ルミナスムーン、そして正体不明のピルグリムが存在し、ほぼ確実に勝利できます」
「あ、そうなんだ。怖がって損した」
確実に勝てる戦闘という言葉ほど、戦場で安心出来る言葉はない。
城壁の外では、ルミナスムーンが殆どを殲滅しており、楽に戦闘は終了した。
「素晴らしいですわ皆様。よく防ぎましたわね」
「ふぅ、お疲れ様でした」
「お、お疲れさまでした」
しばらくすると、ルミナスムーンも城内に戻って来た。
「お疲れ様でした。念の為、侵食個体がいないか確認してきました」
「ありがとうございます、ルナ」
「……王国の防衛機能が低下していたのでしょうか? これほど多くのラプチャーが集まったのは今まで──」
「いいえ、そうではなさそうですわ。他に何かあったのでしょう。そのような気がしますわ」
───
王国を遠く見下ろす高台にて。
「面白いことになりましたね」
「そうだな」
インディビリアとトーカティブは並んで王国を眺めていた。
「群れが急に動き始めたから何かと思ってついてきてみたら、こんな古風で美しい建築物があるとは思いませんでした」
「美しいと言うのか、ただ古いだけだ」
トーカティブは淡白にそう呟いた。
「あなたはもう少し美的センスを磨いた方がいいですね。いずれ、最も美しいものになるのですから」
「冗談はよせ」
「あなたも気づいているのでは? 火竜を取り込んでからとても美しくなりました。力は明らかに強くなり、外見にも変化の兆しが……楽しみです。これからもっと同族を喰らっていけばどのような変化が訪れるのか。どれほど美しくなるのか」
「同族食いではないと言ったはずだ」
「ああ、失礼しました。単なる捕食としておきましょう」
「人間もどきどもが、あの城にいるようだ」
「ええ。少数ですが、それなりに組織的なようですね。距離があるので詳しくは確認できませんが、人間たちからピルグリムと呼ばれているものでしょう……久しぶりにこの刃を血で染められそうです」
インディビリアの尾が揺らいだ。
「あの時、常識はずれの人間もどき達にやられた傷も治りましたし……楽しみです」
「今、全滅させるつもりか?」
「もちろんです」
「少しは頭を使え」
「……はい?」
トーカティブの発言にインディビリアは難色を示した。
「何の価値もない古城に人間もどきがいる。捨ててもかまわないはずの拠点をわざわざ守るために応戦した。その意味が分からないか?」
人類がただこの場所を守りたいという余裕があるようには思えない。となれば、自然と考えはまとまる。
「何かがある?」
「そうだ。あの城には何かがある。人間もどきどもが命をかけてでも守ろうとしている何かが。それが何か知りたくてたまらない」
「捕らえて吐かせればいいでしょう。適度な苦痛を与えればいいだけです」
「お前は人間もどきを理解していないな。そんなやり方では、何も得られない。ああいう奴らは使命を盾にして、己の頭を欺いている。力では解決できない」
トーカティブの発言に思わず笑みが溢れてしまう。
「ふふ、人間もどきについてずいぶん詳しいようですね。やはり……というべきでしょうか」
「……」
トーカティブは反応を示さない。
「わかりました。あなたの助言に従いましょう。人間もどきの大事にしているものなど、私たちにとってどれほどの価値があるのかはよくわかりませんが……最も美しいものになる方の願いですから」
インディビリアが手を上げると、周囲の空気が揺らめいた。
「……ほう、光学迷彩搭載型か」
「やはり、よくご存じですね。その通り、光学迷彩を搭載した小型ラプチャーです。まだ小型のものしか使えませんが偵察には向いているでしょう」
「完全に透明というわけではないのか。単独で侵入させることは難しそうだな」
「ええ、ですのでこちらにも少し援軍を呼ばせてもらいました」
インディビリアがもう一度手を挙げると、二足歩行の怪物が、ゆっくりと現れ、双方を見下ろした。
「……貴様か」
「ええ、人類にはヒューマンエラーと呼ばれているようです。ふふ、自分達の敵と呼べる存在に人間という言葉を使うとは、人類の思考はよく分かりませんね」
『……』
怪物は、王国をジッと眺めていた。
「ラプチャーの制御権はくれてやる。もう一度、城に攻め込ませろ。そして混乱に乗じて、迷彩型を紛れ込ませろ。そして、貴様はあの忌み子を潰せ」
『……』
その言葉に反応は示さないが、ヒューマンエラーは王国に背を向け、高台を降りた。
「ふふ、実に人間くさい戦術ですね。……トーカティブ」
「……どうした?」
「何故、あの人間もどきを忌み子と呼ぶのですか?」
「あの方がそう言っているのだ。我らが知る必要もない」
「……そうですか。なら、話は終わりですね。それでは……あの古城に何が隠されているのか、確かめてみましょうか?」
そうして、静かな進行が始まった。
改変によるキャラクターの口調や本作の進行はどのような方向性にして欲しい?
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積極的に変えて
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原作っぽさを残しながらも変えてほしい
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あまり変えないで欲しい
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原作そのままで