挑んだトップランカーチームの完璧な攻撃をすべて学習・無効化し、淡々と無音で彼らを蹂躙していく。そんな自己進化AIを頭のおかしい奴等が撃破する話。
そんなわけでリア友のリクエスト作品です。約束は果たしたぞ、想像と違う…ってなっても文句はつけないでくれ。文句つけたらお前を巻き込んで自爆しないといけなくなる。
電脳仮想空間内で、ガンプラを使用したさまざまなミッションを楽しめる最新ネットワークゲームガンプラバトル・ネクサスオンライン…通称GBN。そのGBNにとあるミッションが出現していた。
それが自己進化するAIの駆るガンプラの討伐というもので、一見すると簡単そうなミッションに見える。実際腕に自信があるプロランカーやダイバー、フォースは果敢にミッションに挑んだが漏れなく全員が破れた…それは何故か?そのAI の駆るガンプラというのが………
「くそっ、やっぱり効いてねぇ!!」
「装甲もそうだが自己進化ってのは伊達じゃねえ訳か…!」
暗い宇宙空間にて2つの閃光が走る。閃光の正体は2つのモビルスーツであり、それぞれ何かから逃げる軌道を描いている。そして…その2機を追跡するように白の閃光が走る。白の閃光の正体もモビルスーツであり、機体は全体的に少し厚めではあるも目を奪われる輝きを放つ純白の装甲を纏う。まさに
「やばい!?もうすぐ追いつかれるぞ!!」
「こうなったら相打ち上等でやるしかないか…!?」
逃げ惑う2機だったが、いずれは追いつかれ撃墜されると思ったかこうなれば相打ち覚悟で挑む事を決める。そうして2機の内、νガンダムと呼ばれる機体をベースにした機体が前に出て、シャイニングガンダムをベースにした機体が下がる。純白の機体は2機の戦闘意思を確認し、右手のビームサーベルの刃を向ける。
「…次挑んだ時に対策を立てれるようにデータの収集をする!お前はしっかり映像撮っとけよ!!」
「応!」
そうしてνガンダムを模した機体、νガンダム・クォーツが背中に翼のように搭載されてる石英のように白いフィン・ファンネルという遠隔操作兵器を両翼6基から3基ずつ射出。それらが純白の機体を取り囲み、ビームを放ち命中。にも関わらず、爆風が晴れるとそこに居たのはビームを受けたはずが無傷で佇む純白の機体。クォーツのパイロットは舌打ちしつつ、背中に搭載されてる1つの巨大なフィン・ファンネル、ロングレンジフィン・ファンネルを取り出しビームを出して巨大なビームサーベルとして運用。
大振りと小振りの攻撃を織り交ぜ、純白の機体に攻めかかるが機体はロングレンジフィン・ファンネルのビーム刃を受けてるにも関わらず涼しい感じでやり過ごしておりそれも効かない事に少し恐怖を覚え始めるクォーツのパイロット。
「これも効かねえのかよ…!?なら…!!」
そう言って左手にバズーカを持ち純白の機体に撃ち込む。爆風が発生しバズーカであれば多少は効くはず、そう願っていたが…中から現れたのは装甲に焼け跡だけがついた変わらず純白の機体。クォーツのパイロットは恐怖に呑まれ始める。
「…あ、ありえね…物理もビームも効かない機体なんて…!!」
そう震えているうちに純白の機体は無慈悲にもGNソードIIIでクォーツのコックピットを突き刺し、そのまま切り捨てて破壊。そしてすぐさま下がっていた筈のシャイニングに急接近する、シャイニングのパイロットは得体の知れない恐怖に慄き逃げようとスラスターを蒸した…その炎が純白の機体の右肩の装甲を焼き溶かしたが、逃げる事に夢中になってるパイロットは気づかない。
純白の機体は焼き溶けた装甲を数秒眺めていたが、すぐに自分の獲物であるシャイニングの方に振り向き…
「…以上が今回のイベント『超高難易度:ブラン・セラフ討伐』の第49回討伐作戦の映像だ、これを見て何か思い付いついた奴はドンドン意見言ってけ」
場所は変わってGBN内のズタボロな事務所の様な場所。そこには4人の男が集まり、純白の機体がエリートダイバー集団のフォース…中堅以上の実力を持つ5機を相手にたった1機で殲滅している映像を見ていた。どうやらこの純白の機体、臨時イベントではなく攻略されるまで開催されてるイベントらしく男の言葉からこれまでの49回全てが失敗に終わったとわかる。それもそのはず、この映像を見るに純白の機体…此処ではブラン・セラフとしよう。
ブラン・セラフ自体はトップランカーであれば勿論渡り合える。だが映像を見た通り機体の装甲がビームや実弾、爆風、更には実体剣やビームブレードなど全てを無力化しているのだ。それのおかげでトップランカーであっても最終的にジリ貧となり、敗北を喫してしまい更にAIの方は進化を遂げて強化されてしまうのだ。前提がある程度分かったところで男の言葉に1人手を挙げる。
「なんだ、マシュマー?」
「宇宙空間ではあるが相手はジ・O系統の機体だ。ジ・Oは一応機動力が高めであるが、あそこまで早く動けるのか?」
「それは確かに私も思いました」
多分リーダー格の男が手を上げた男、マシュマーの名を呼び彼は自分の意見を伝えていく。映像に映るブラン・セラフは確かに見た目は重厚でかなり大きめの機体、ジ・Oの改造機体だと見てわかるのだがそれにしては幾らなんでも軽快過ぎると指摘する。その指摘に彼の横にいる金髪の男が意見に賛同する。
「それについてだが…映像を見ろ」
「む、紫の粒子…もしやGNドライヴ機か?」
「恐らくな、GN粒子の軽量化効果や微弱な加速で高速機動を実現してると思う」
その意見に対してリーダーの男は映像を巻き戻し、一部を拡大する…すると装甲の隙間から紫の粒子が漏れ出しており、顔に傷がある男がそれの源、GNドライヴが搭載されてるのでは?と考える。リーダーも傷の男の意見に賛成しており、映像の巻き戻しや早送りでブラン・セラフのスラスターやブースターの一部が赤く発光してる部分をメンバーに見せていき、全員が頷く。
「それと気になったのだが…この映像が終わる直前、シャイニングのスラスターの炎がブラン・セラフの装甲を焼き溶かしているのが見えた。あれはどういう事だ?」
「…そこに触れてくれたか、実は俺もそこに目をつけてな。お前らも気づくんじゃないかと思って敢えて黙っていたが…あぁ、その事についてはメディーから解析結果を送ってもらってる」
「さすがメディーだ、彼奴もダイブ出来れば良いのにな…」
「仕方ないよ、メディーはこのGBNでも酔っちゃうから…」
そして…冒頭でもあった通りブラン・セラフの装甲がシャイニングのスラスターの炎によって、装甲が焼き溶けた事に傷の男がリーダーに尋ねるとリーダーが待ってましたと言わんばかりの対応をする。彼もブラン・セラフの装甲がただのスラスター・ブースターの炎で焼き溶けた事が気になっていたらしく、彼の方で外部に頼んで解析していたらしい。
解析を頼まれただろうメディーと言うものは、非常に頭がキレる或いは知識が多いようでマシュマーがその者もGBNで共に戦えたら良いのにと嘆くが、その者は乗り物酔いか画面酔いが酷いらしくプレイ出来ないのだ。リーダーはそれについて仕方ないと苦笑しつつも解析結果をすらすら述べていく。
「世間ではPS装甲やナノラミネートアーマーの融合のチート装甲などと呼んで騒いでいるが、解析の結果…あれはGBNのシステムの隙を突いた、物理エンジンの
「成程、それなら実弾やビームが無力化されるのもよくわかる。だが何故攻撃のみの判定だけなんだ?そんな面倒なことをしなくても、馬鹿の発想だが全部無効とかでも良いのではないか?」
「物理エンジンを度外視したら、今回は宇宙空間だから良いですけど地面にめり込んだりするんですよ。それに肉弾戦も出来なくなりますし…」
「詰まるところ、あの装甲は一度見た武器攻撃は無効化する…そりゃ正攻法での攻略はほぼ不可能だ。…だがよく考えてみろ、武器による攻撃は学習されるがスラスターの微弱な熱量が奴の装甲に効いたんだぜ?スラスター程度の熱量はもう効かないかもしれないが…あのAIの計算に莫大な熱量攻撃はまだ入っていない筈だ」
解析結果を述べ終えるとマシュマーは理解の声と同時に、そんな攻撃関連の物理エンジンだけ無効にする必要はあるか?と問いかけた所金髪の男から判定諸々に影響が出ると言う返答を貰い改めて納得。
そしてそれらの情報からリーダーの男が意味ありげに、持論を打ち出す。他3人は初め、彼が何を言っているか理解していなかったが傷の男がハッとした様な顔になり、立ち上がりながらリーダーの男に問いただす。
「まさか、
「ああ、そうさ…脳を焼かれた者はロマンと火力と快感を求め、他のプレイヤーには忌み嫌われている行動…自爆がな。自爆なら莫大な熱量を伴った範囲攻撃ができる、とは言え出来るだけ爆心地で巻き込んだ方が良いがな」
「…それに自爆は機体が強制消失する、つまり自爆を終えた頃に機体はなくただの爆発と言う物理現象と結果だけが残り、此方が連続で自爆すれば学習を終える前に奴を討てるかもしれない…か」
「Exactlyだ、ただ…今回の作戦は一回限りのものだ。失敗すれば自爆も学習され、討伐が不可能になっちまう」
リーダーが見る者によっては狂気に見える笑みを浮かべ、問いに答える。その手段はなんと自爆である。狂っていると思われるが仕方ない…なんと言っても彼等は自爆が大好きなフォース、『ビルドボンバーズ』なのだ。隙あらば自爆、相手を確実に仕留めるために自爆、意味もなく自爆、原作再現の自爆、敵味方問答無用で巻き込む自爆…ありとあらゆる場面で息をするかの様に自爆する。
流石にソロや見知らぬプレイヤーと急遽チームアップした時は自重しているが、フォースメンバーで戦う際は漏れなく全員が自爆している。なんならチーム対抗のバトランダムミッション等であれば毎度全員が全員、無駄に高い技術と戦闘力、そして異常な思考力とセンスでトップクラスのフォースにすら喰らいつける実力を発揮し…最終的に自爆して引き分け、或いは敗北するある種の異常者集団なので当然一部を除いて嫌われに嫌われているフォースなのだ。
そんな異常者集団は関係者以外が見れば『イカれている』と言うだろう表情で、己のガンプラの最終調整等を済ませ…ブラン・セラフに狩猟者の眼光を向けるのだった。
「此度の戦いだが辞退させてもらう。ジ・Oはハマーン様と共同戦線を張っていたのだ、手を出す理由がない」
「うわでた、マシュマーの徹底的なムーブ」
「おっとマシュマー、そいつは違うぜ?」
「…なんだと?」
「ヴァルプルギスで赤のグリモアを駆るハマーンは白のグリモア起動前の
「…厳密に言えばジ・Oじゃないし、そのハマーン自認系の偽物なんだが…」
記念すべき第50回となった『ブラン・セラフ討伐戦』、今回の挑戦者となるのはビルドボンバーズであり彼等の悪名高さから今回も敗北するだろう、または敗北してほしいと言う声が上がっている頃。
挑戦することになったビルドボンバーズの方はというとそんな声気にしておらず、ただ勝つ事だけに集中しブラン・セラフが潜伏している宇宙区域に向かっていた。その道中で彼等は作戦の最終確認を始める。
「んじゃあ作戦を振り返るぞ、デュバルは囮、マシュマーは遠隔操作兵器の処理と第一の爆弾、アストレアは接近戦と第二の爆弾、そして俺は全員のサポートと予備の爆弾だ。良いな?」
「了解」
「承った」
「私だけ役目が一つしかないのが不満だが分かった」
「…お、どうやら彼方さんから迎えに来てくれた様だぜ」
金髪の男改めてデュバルは囮役、マシュマーは遠隔操作兵器…つまりファンネルなどの処理と第一の爆弾という不穏な役、傷の男改めてアストレアは接近戦と第二の爆弾というこれまた不穏な役、最後のリーダーは全員を援護するのと予備の爆弾と言う最後まで不穏な役割を持つ様だ。
それらの確認が終わるのを待ってたの如く、今回の討伐対象…ブラン・セラフが4人の前に現れる。ブラン・セラフの姿を視認した4人は警戒を高め、対するブランも彼等を認識して数秒思考後…小手調べとして背中に搭載されているファンネルや、ポッドからミサイルを大量射出していく。
「作戦通りにやるぞ、デュバル!お前のヅダの力見せてやれ!!マシュマーはファンネルの処理、俺とアストレアでミサイルを処理するぞ!!」
「ああ、見せてやろう…MSヅダがガラクタなどでない事を!」
「ふっ、その様なファンネル…ハマーン様の足元にも及ばん!!」
「ミサイル程度で私達を止めれると思うなよ…!」
リーダーの声掛けによって全員が一斉に行動を開始。デュバルの駆る機体…ヅダ・フルバーニアンが前に出てブランの標準を引きつける。無論前に出ると言う事はミサイルが待ち構えているが、彼にミサイルは止まって見えるのか搭載されている土星エンジン2基を蒸して余裕の回避。だがミサイルやファンネルは後ろにいる3人に向かってきている。
ファンネルは3人の機体を捉えてビームを発射する…事なく、ビームの刃に斬られて爆散。他のファンネルも同様に、ビームサーベルによって叩き切られていき次々に爆散していく。ファンネルを破壊したのはそうマシュマー…彼の駆る何の改変も加えられていないザクIII改のビームサーベルが的確にファンネルを捉え、相手の攻めの手を減らしているのだ。
「流石マシュマー、彼奴にファンネルは通じねぇからな!」
「やってることがアムロなのだが…」
残る2人もビームライフルを装備してミサイルを撃ち抜き、誘爆させてミサイルを対処している。アストレアの駆る機体は一見すると00ライザー…なのだが、本来Oライザーが装備されてる箇所に同じ00の機体、ブレイヴ指揮官用試験機が装備されており差し詰め00ブレイヴライザー…と言った所だろう。
リーダーの男の方はEW版のウイングゼロをベースにした改造機、ウイングガンダム・エクスプロージョン…だが、武装に特に変化がなく背中のシールドが2枚だけ。一見すると縛りプレイでもしてるのかと思うが…それは置いておこう。一方のデュバルはブランの標的を見事引いており、自慢の速度で敵機を翻弄しそれを厄介に考えただろうブランがビームライフルを取り出し連射。
「このヅダにそんな武器は通じん!高速機動が売りのジ・Oが、このポンコツにも追いつけないのかね?」
だがデュバルはヅダを宙返りさせてビームライフルを躱し、135ミリ対艦ライフルを放って命中させ爆煙が発生。しかしそれ程度で落ちるはずがないと考えてる様で、再び土星エンジンに火をつけ移動を再開。デュバルの読み通りブランは一切傷がついておらず、スラスターやブースターの出力を上げてヅダに追いつこうとする。
だがデュバルはそんなブランを嘲笑うようにして土星エンジンの出力を上昇させ加速、ブランとの距離を諦められない程度に引き離していきザクマシンガンを適度にばら撒いてブランの標的を引き付ける。ブランの方も距離的に出力を上げれば追いつける、或いは武器を使えばすぐ落とせると判断したのかデュバルの狙い通りヅダを追いかけミサイルを放ち、ビームライフルを乱射していた。
「む、ミサイルか…だがその様なものでこのヅダは落ちんぞ!!」
「お、良い調子だ!そのままスラスターとブースターに不調を齎してやれ!!」
「ではそろそろバイオセンサーを起動しておこう、奴の推進装置が故障した時が勝負!!」
「では私達は奴のミサイルを撃ち落とそう!」
デュバルはビームライフルは兎も角、ミサイルを見ると少し面倒に感じたらしいがそれを悟られないようザクマシンガンでミサイルを撃ち抜くが誘爆を起こせず、未だミサイルが向かっていく。そんな中ファンネルなどの処理を終え、デュバルの援護に来た3人。しかしヅダとブランは高速移動してるのにTRANS-AMのある00ブレイヴライザーは兎も角、変形出来るか怪しいエクスプロージョンとザクIII改はどうやって追いついたか。
その答えはエクスプロージョンの背中…背中にいつの間にかバックパックにしてはかなり巨大で特異的なものが装着されている。それの出力が大きいからかザクIII改と共にヅダ達に追いつけており、ビームライフルやキャノンでミサイルを対処していた。そうして…
「ブランのブースターから煙が吹いてるの確認!奴のブースターが少しずつ限界を迎えているぞ!」
「よーしデュバル、そのまま頼むぜ!」
「勿論だとも、ヅダの力…貴様にとくと見せてやろう!!」
ブランのブースター、スラスターから煙が吹き始め速度が目に見え…てはいないが少し落ち始める。ヅダの速度に追いつこうとスラスターに無理強いしたのが響いた様で、段々と遅くなっていく。それを見たアストレアとリーダーの男は手を握るが…ここでマシュマーが疑問を抱く。
「…む?デュバルの奴の機体から赤い光が見え始めてるぞ」
「「え?」」
マシュマーの出した疑問にアストレアとリーダーは思わず同時に反応してしまう、確かにマシュマーの言う通りヅダから赤い光が微かに放たれていたのだが、それが少しずつ強くなっていく。赤い光が気のせいじゃないと察したリーダーはデュバルが今取ってるだろう行動に気づき慌てて声をかける。
「ちょっと待てデュバル!?奴のブースターの故障を確認できたから土星エンジンの出力を…」
「ヅダはゴーストファイターなどではない!!今、確かにこの重要な局面で戦っているのだ!!」
だがデュバルはリーダーの声が聞こえてない、或いは無視してるのか土星エンジンに火が上がってるにも関わらず速度を上げていき…誰も追いつけなくなった瞬間、爆散していく。そう…この自爆(正確には自滅)こそがビルドボンバーズの日常茶飯事である。
爆散したヅダの残骸をブランと共に見つめていた3人、リーダーは少し呆然としていたがよくよく考えるとデュバルの役目は囮だから良いか、となり…
「ってか彼奴、いつもリミッター付けてない土星エンジンの出力限界まで高めるし別に良いや。行けマシュマー!今のうちに奴に組みつくのだ!!」
「心得た!!」
割と人の心がない指示を出しその指示にマシュマーが従う、ブランはザクIII改に組みつかれた事で気を取り直すが…その時には既に時遅し。
「このマシュマー・セロ、己の肉が骨から削げ取れようが戦おう!!ハマーン様…バンザァァァァァイ!!!」
バイオセンサーを起動していた為、緑に輝くザクIII改から眩しい光が放たれ緑色の大爆発が起きる。それ全身の肉どころか骨すら落ちてるし、戦闘続行不可能な気がするが…兎も角ザクIII改の自爆をモロに受けたブラン、周囲には大量の爆煙が渦巻いており非常に視界が悪い。
「これでやってたら嬉しいが」
「それはフラグ建てたんじゃ…」
アストレアとリーダーはなんとか合流して少し放れて様子を見ていたが…その時突如、アストレアの00ブレイヴライザーの00ガンダムが撃ち抜かれる。
「なっ…!?」
「ちぃ、まだ生きていたのか…!!」
00ガンダムが緑の粒子を放ちながら爆散、リーダーは急いでバスターライフルとビームサーベルを構える。未だ爆煙が渦巻いていたのだが、それらが全て一斉に弾け飛ぶ。そうして中から現れたのは…ジ・Oと同じく純白であり装備されているGNドライヴから紫の粒子を放っている機体、00ライザー。その姿を見たリーダーは驚愕と同時に焦り始める。
尚何故00ライザーがジ・Oの皮を被っていたかだが…ギリシア語でジは
「馬鹿言うんじゃねぇ、なんで00ライザーが入ってんだよ…!?マジでオーヴェロンっぽいし、太陽炉機体って事は…!!」
リーダーが危惧してた事…それはTRANS-AMの発動であり、事実00ライザーに切り替わったブランはGBNという仮想空間だからこそできる、必殺技『TRANS-AM:TYPE NOIRE』を発動。
ブランの機体が黒く光り輝き残像を残す速度で動き始め、エクスプロージョンに反撃を許さないヒットアンドウェイで攻め立てる。リーダーは背中の巨大なバックパックの一部を切り離し、何かの腕と脚に見えるクローシールドとして転用して両腕に装備して奮闘する。
「やっぱトランザムは強いな、単純に機体性能を上げるのが…!!」
クローシールドで何とか掴もうとするも量子化で躱され反撃にGNソードIIの連撃、ビーム連射を浴びる。だがそれらをクローシールドで何とか受け流して防御、反撃しようとするが…量子化、または普通に躱されてしまう。
ならば量子化の回数を増やしてTRANS-AMの時間を減らし、反撃の機会を作る為にビームサーベルとクローを構えて突撃。クローを射出して掴もうとするもやはり量子化で躱され、その際射出してたクローのワイヤーを2つ切断。
「げっ、やべぇ…!?」
物言わぬ骸となったクローをブランが掴み、投擲。エクスプロージョンは何とかビームサーベルと残りのクローで切り伏せるが…その隙を突いたブランがGNソードIIで左脚と右肩を斬り飛ばす。
そこから更にビームサーベルをエクスプロージョンの左肩に刺し、機能不全に陥らせる。だがそこでブランのTRANS-AMが終わる、しかしブランが優勢であるのは変わらず。GNソードIIを構え、斬り捨てようとした…その時。
「コーラル!!」
「っ!アストレア、無事だったのか!!」
「あぁ、私のコックピットはブレイヴの方だからな!」
彼等の間に刃の残骸が通り、ブランがエクスプロージョンから距離を取る。何事かとリーダーは周囲を見渡すと…遠くから此方に向かってくる、赤い光を放つアストレアの姿を視認。だが彼は既に撃墜されてるはずだ、なのにどうして彼を助けれたのか。
そう…彼の駆っていた00ブレイヴライザーのコックピットはブレイヴの方にあり、現在彼はブレイヴ指揮官用試験機としてTRANS-AMを使って再び戦場に舞い戻ってきた。…何故か彼の機体に、何処から引っ付けてきたかわからないELSGN-Xが引っ付いているが。
「後はこの私、アストレア・エーカーが引き受けた!!」
「お前…!!」
「これは死ではない、私達が…最高の自爆をする為の…!!!」
それは兎も角もう動くのが難しいエクスプロージョンの代わりに、ブレイヴがブランに突っ込んでいく。その姿にリーダー…改めコーラルは何もできない自分が憎らしいからだろう、ブレイヴを悔しげに見届けていく。
アストレアはコックピット内でGNドライヴの出力をオーバーロードさせ、そのままブランに突っ込んで行き…ザクIII改と異なる、GN粒子の色に因んだ緑色の大爆発を起こす。
「彼奴…自分がいい感じに自爆できそうだったからしやがって…!!こうなったら、俺が最後の…この戦いを終わらせる爆弾になってやる!!」
コーラルは見当違いの怒りに震えていたのだが…ブランを撃退するなら今しかないと思ったのだろう。宙を漂う右腕と動かない左腕からクローシールドを外し…
一方その頃、2度の自爆特攻を受けて機体の限界が近づいているブラン・セラフは自分を此処まで追い込んだビルドボンバーズに恐怖していた。ブランが今まで相手してきたダイバーは全員、搭載されてるAIがある程度予測したパターンで行動していた。
だがこの者達…ビルドボンバーズだけは違う。普通に戦えばどんな強者にでも勝てるだろう実力を持つのに、ただ自爆したいと言う欲望と自爆と言う行動のせいで無駄に見える。だがその実力は決して無駄ではなく、自分を確実に撃墜する刃へとなっている。
ブランは相手の自爆という行動を未だ理解しきれておらず、このまま逃亡し自爆を学習してしまおうと、残ったGNドライヴや機体を何とか動かした…その刹那、ブランは何かに掴まれる。
「逃げて自爆を学ぼうたって無駄だ…お前達AIには一生理解できない行動だからな」
ブランを掴んだ者の正体はエクスプロージョン…と思われたが、よくよく考えるとエクスプロージョンは両腕が使用不能状態であり、掴めるわけがない。では何がブランを捕らえたか?
それは…エクスプロージョンのバックパック、クローシールドと切り替わり便利なものだった訳だが、よく見るとただのバックパックではなく、何とイージスガンダムを元とした拡張機のようなものだと判明。
ブランは必死に踠いて逃げようとするも、イージスパックの拘束が固く逃げられない。その間にコーラルはコックピットの画面を操作しイージスパックを操作してる方のディスプレイに『2887』を撃ち込み、カウントダウンが始まる。そして…
「任務…完了」
コックピット内のディスプレイが集結し、1つの簡素なグリップ型で親指が当たる場所に赤い釦が付いているスイッチへと姿を帰る。コーラルはただ一言、その言葉を呟いて…スイッチを押した。
こうしてイベントはクリアされ、(設定的に)AIの脅威が消えた事で世界は救われた。…だがその時の攻略映像がネットに出回ると、『何度も見た光景』、『いつもの自爆じゃん』、『ボンバーズお得意の負け寄りの引き分けだろ』という声が多く、ただでさえ低い彼等の評価が更に下がった。
運営の方も3連自爆などと言う、常軌を逸した討伐方法が本当に成し遂げられたか確認しようとしたが…何故かブラン・セラフ関連のデータが全て消滅しており、かと言ってハッキングの痕跡も見つからなかった。
しかもクリア報酬である超希少なパーツなどが、クリアしたはずのビルドボンバーズに贈与される…と思いきやブラン・セラフの討伐が確認された時、ビルドボンバーズの機体が1つも残ってなかった事で行き場がなくなってしまい、仕方なく運営は配布という形にした。
そして今回の話題の渦の中心に居るビルドボンバーズはと言うと…
「お疲れさん、ウイングエクスプロージョン。お前の自爆、最高だったぜ」
戦いを終えてオーバーホール中のウイングガンダム・エクスプロージョンに手を触れるコーラル、彼は自爆するまで持ってくれたエクスプロージョンに感謝しており、エクスプロージョンも心なしかそれを喜んでるように見える。
そうしてコーラルは仲間達の元に戻ろうとした…その時。オーバーホール中のエクスプロージョンの足元で何か人影が動いたのを見つける。
「…ん?何だ、初心者ダイバーか?迷い込んだのなら送還してやんねぇと」
彼はこんな場所に迷い込んでしまった初心者ダイバーでは?と思い人影に近づいていく…そして後1メートル、と言うところでエクスプロージョンの影から人影の正体が現れる。
背中の半分くらいまで伸びてる黒髪の少女で白のブラウスに緑のスカートを着て、緑のリボンを付けているいる少女。コーラルは少女が突然現れたことに驚くが、冷静に話しかけて事情を尋ねていく。
「あー…お嬢ちゃん、どうしたんだこんな物騒な場所に来て?迷子か?」
「…ち、…がう。わた、し…この、子の…光、見たくて」
「…?光…あ、もしかして自爆のことか?悪いけど、今オーバーホール中で俺の機体自爆できなくてさ…代わりにデュバルの空中分解で…」
「い、や。この子、の…光が、見たい」
少女はどうやら光…コーラルが(勝手に)自爆の光では?と仮定し、彼の愛機であるエクスプロージョンは自爆できないので、代わりにデュバルのヅダ・フルバーニアンの空中分解で満足させようとしたが…
少女は首を振って拒否、どうやらエクスプロージョンの自爆を見たいらしくコーラルは困ったように頭を掻く。とは言え目の前の少女が自爆に興味があると言うのだ、ならビルドボンバーズに誘ってみるか?と思い…彼女に言葉を掛ける。
「あー…そのー…もし君が自爆に興味があるのなら、うちのフォース『ビルドボンバーズ』に入らないか?そこなら君の作ったガンプラを俺の機体みたいに自爆させれるぞ」
「…!うん、あなたと、あの子の光…見れるなら、入る!」
「…そうか、分かったぜ。その前に自己紹介といこう。俺はビルドボンバーズのリーダー、コーラル・ユイだ。君の名前は?」
「わた、しの…名前、は…うつ、ほ…です」
少女…うつほの反応は良好で、どうやらビルドボンバーズに入る事を決めたらしい。新メンバーの加入をコーラルは嬉しく思いつつ、今も世間話か自爆の美学を話してるだろう他のメンバーに紹介する。
「OK、うつほちゃんね。本当なら今すぐ入れてあげたいが…流石に他のメンバーにも紹介をしてあげてほしい。突然メンバーが増えたら、困惑するかもしれないしな」
「…うん!」
「…っつーわけで、このうつほちゃんをビルドボンバーズの新たなメンバーとして加入して貰いたいのだが…異議はないな?」
「異議なしだ」
「良かろう、私も歓迎するぞ」
「こんなむさ苦しいフォースに花が添えられるんだ、拒否する訳ないよ「テメーデュバル、このヤロー」事実じゃないか」
「…とまあ、俺は含め全員自爆に狂ってる奴等だが悪い奴等じゃない。皆に認められた事だし…リーダーの俺から一言。ようこそ、ビルドボンバーズへ!」
「よ、よろしくお願いします!」
こうして新たなメンバーを迎え入れたビルドボンバーズ。彼等の自爆道はまだまだ続く…。
補足:今回のイベントは一度ボスが撃破されたらクリアされる形式です、またブラン・セラフのAIは時間がかかる為戦闘中に学習する事はないとしています。
キャラ紹介
コーラル・ユイ
名前の由来はヒイロの類似色、コーラルから。アバターの見た目は普通にヒイロ。ビルドボンバーズの創始者であり、GBNにて初めて自爆を行った馬鹿。元々ソロプレイヤーだったが『チーム戦で自爆したいな〜せや、自爆したい奴等集めてフォース作るか!』が動機でビルドボンバーズを立ち上げた。ビルダーとしての腕も非常に高く、自爆機体以外も使うが…最終的に自爆する。GBN固有の必殺技についても貫通機能がついた…超高威力の自爆である。
デュバル
名前の由来はヅダのパイロット、ジャン・リュック・デュバル。アバターの見た目もデュバル少尉。ビルドボンバーズ創設前からヅダ・フルバーニアンで暴れ回っており『ヅダはゴーストファイターなどではない!!』と言って勝手に土星エンジンの出力を上げて空中分解していくのがお決まりの流れになっている。ビルドボンバーズの加入理由はコーラルに勧誘されたからで、本人は空中分解は自爆に含めて良いのか?と疑問を持っているが…特に拒否する理由もなかったので加入した。あと普通に戦えば滅茶苦茶強い。
マシュマー
元ネタはやはりマシュマー・セロで、アバターもマシュマー。徹底的なマシュマームーブをしてる為ネオ・ジオン統一のフォースと掛け持ちしている、初期メンバーの1人で、加入理由はアストレアに誘われた為。戦闘技術についてはファンネル、ビッド機体絶対殺すマンでありファンネルの破壊、ビッドの破壊を得意としている。基本的に真面目に戦っており、ボンバーズの中でも最上位の戦闘力を持つ…がキュベレイ系統、或いはドーベン系統の機体を見ると詠唱を開始して突っ込んでいき、ガッチリホールドして万歳自爆するヤベー奴。逆に言うと戦闘に出れば、確実に相手の誰か1人は持っていく強者である。
アストレア
名前の由来はラインハルト・ヴァン・アストレア。アバターの見た目は髪型をグラハムっぽくし、顔に傷がついてるラインハルト。メインで使う機体はグラハム機だけなのだが、時折フルアーマーガンダムやアトラスも使う。初期メンバーの1人でコーラルのリア友、彼のストッパーを担うツッコミ役…と思いきや彼も割とイカれてるのでこのフォースにツッコミ役はいない。何でかグラハムスペシャルを使え、スサノオの時は切腹、ブレイヴを使う時は未来への水先案内人を毎度している。マシュマーと同じようにブシドーとして、仮面をつけただけのアバターで別のフォースを兼任しているらしい。
うつほ
元ネタは東方の霊烏路空、アバターの見た目も八咫烏の目が取れたお空。突然現れた謎の少女だがその正体はブラン・セラフの生まれ変わり、数多の戦闘から受信したディープラーニングによるビックデータのお陰で見事爆誕。(リライズでエルダイバーは太古の異星人説があるが、うつほはメイやサラなどの特異点と同じタイプのエルダイバーである。)コーラルのウイングガンダム・エクスプロージョンの自爆に脳を焼かれており、コーラルと共鳴を起こしたのでビルドボンバーズに加入。後々リクサラ見たいな関係に…なるのかね?尚自分がエルダイバーだとははっきり自覚していない為、それ関連で一悶着あったのは別の話。加入後の使用機体は多分モビルドールメイみたいな感じで、コーラルがうつほ専用のモビルドールを組むと思う。
メディー
イカれた自爆集団に付き合う此方もまたイカれてる女さん、アル中でありそれの影響で画面酔いや乗り物酔いに非常に弱く、GBNにダイブ出来ないが代わりにボンバーズの中で1番賢い。マシュマーのリア友でマシュマーとの熱愛疑惑がボンバーズの中で流れたが、酒で酔い潰してその記憶を消し去った。1番近いキャライメージは…ぼざろのきくりやね。マシュマーに自分の周囲の世話を全投しており、マシュマーにハロワに行けと言われた時はガン泣きして拒否ってたと言う噂もある。