TKFはよくバイトのようなことをしている夢を見る。
そういう夢を見始めた最初のころは、縁結びの神社で何回か働いたのだが、いつのまにかそこには行かなくなった。クビになったのか、才能がないのが嫌になって自分から辞めたのかは覚えていない。
最近よく見るのが、区役所みたいなオフィスで働いている夢である。その建物は15階建てぐらいで、近代的で大規模なビルである。東京23区の区役所のイメージで考えるとよい。
そこの職場の雰囲気とか仕事の内容とかは、実はこれまでの夢ではほとんど覚えていなかった。おそらくいろいろな機微な情報があるから、仕事が終わると記憶を消されているのだろう。
じゃあなんでバイトをしていたことがわかるかというと、ときどき断片的な記憶が残っていて、なんか申請書類みたいなものをたくさん見ていたなー、みたいなことを覚えているのと、そのビルを退出してエレベーターや電車で帰ってくるところは何度も見て、しかもしっかりと覚えているので、それで「ああ、今朝もあそこで働いていたんだ」と認識していたのである。
ところが4/13に見た夢は、めずらしくその職場の雰囲気とか仕事の内容とか、どんな人(?)がいたかとか、どんな会話をしたか、までしっかりと覚えていた(その理由はなんとなくわかるのだが、最後まで読むとわかるからここでは説明しない)。これでようやく向こうの仕事とか雰囲気とか、向こうの社会の在り様みたいなものが理解できたので、せっかくなので情報共有したい。
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その日、TKFはあるオフィスで待機していた。その職場では、まわりの正社員らしき人とも顔なじみになっていて会話もしていので、前回のような臨時バイトではなく、何度も来たことがある職場であったのだろう。
そこでTKFに与えられている仕事は、警備員兼実働部隊であった。(これは今回初めて知った)
具体的にいうと、警備員のほうは、VIPとかが来たときとかに、そのビルの警備員となって警戒したり侵入者を捕まえたりする仕事であった。
実働部隊のほうは、今回は出動がなかったので働いているときの記憶はないのだが、待機しているときの記憶とか、他の時の断片的な記憶とか、その他オカルト知識などをつなぎ合わせて考えるに、おそらく以下のような仕事内容かと推測される。
〇間違ってこの時空に紛れ込んだ人がいたら、身柄を確保して元の世界に強制送還する
〇時空を悪用した犯罪者が発生した場合は逮捕連行する。暴れたら鎮圧する。
要するに、いわゆるタイムパトロールというやつで、そういえば聞こえはいいが、TKFやバイト仲間たちは武術の訓練を受けているわけでもなく、魔法をつかえるわけでもないので(最低限の武器は貸与されるが)、逮捕とか鎮圧とかいっても数にまかせて犯人を抑え込むだけであり、仮面ライダーでいうところのショッカーのような、かなり危険な仕事である。
だから向こうの正規の住民とか正社員とかはやりたがらないので、例によって報酬目当てのわれわれ肉体系バイトがやっているのである。向こうの世界って(天界だか霊界だか知らないが)、もっと秩序だったきれいな世界かと思われるかもしれないが、向こうにもいろいろあって、悪人もいれば汚い面もあるのである。
ただその日はそういう出動がなくて、TKFは暇だったので与えられた書類仕事をしていた。
その後、ちょっと席をはずして戻ってきたら、近くの人が、「TKFがいない間に、Sさんという女性が訪ねてきて、TKFへの感謝状を置いていったよ」と報告してきた。
Sさんとは、こちらの現実社会のほうで、実際にTKFが以前に進路相談を受けて占ってあげた人である(注:その時にはガラケーのオーダーもちゃんとあった)。TKFは「ああ、そうか、あの人が来たのか」と思い、慌ててビルの表に出てみたが、Sさんの姿は見つからなかった。
戻ってきたら、職場のみんなが口々に「よかったね」とか「すごく名誉なことだよ」とか言って祝福してくれた。聞くと、こういう感謝状はバイトの何十倍もの価値があるものらしい。
以前の夢で、ゼンコウジさんという仏さまから「やみくもに人を助けても徳にはならない。助けてもらったことをちゃんと感謝してくれる人を助けないと価値がない」と言われたことがあったが、こういうことであったのかと初めてわかった。助けてあげた人が天界の役所に感謝状みたいなものを出してくれることによって、はじめてTKFのポイントになるらしい。あのお言葉は、もっと抽象的な意味かと思っていたが、きわめて現実的かつ具体的なしくみを教えていただいていたようだ。
職場の人が「TKFは以前にも、女性が感謝状を置いて行ったことがあったよ」と言うと、他の人が「すごいな、TKFは向こうの世界ではそんな活動しているんだ」みたいなことを口々に言ってきて、職場でのTKFを見る目が変わった感じだった(逆に言うと、単なる肉体労働系のおっさんと思われていたのだろう。間違っても高学歴のインテリだとは思われていなかったのだろう)。その職場には若い女性もいたのだが、それらが「TKFさん、素敵です!」みたいなことを言ってきて気持ちよかった。
しかし、いったい、以前のどの依頼者の女性が、感謝の念を天界まで届けてくれたのだろうか、、、逆に感謝したい。
そんなことをしていたら、急に「警備員は警備につけ」という放送が流れた。
(長くなったので続く)