へっぽこ占い師の日常_天界バイト編   作:TKF

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天界バイトの夢:汚れ仕事はつらいよ④

<強制帰還>

「あれ、ポルポは・・・?、、一休は・・??」

 布団の中で目を覚ましたところだった。

 バイト中だったのに・・・あの後、どうなったんだろうか・・・?、何も覚えていない。

 必死で思い出そうとするが、何も出てこなかった・・・。

 

 記憶を消された・・・・?

 でも変だな・・・、いつもは職場にどんな人がいて、どんな話をしたのか、まったく思い出せないのに、今回は細部まできれいに覚えている。だからたぶん記憶は消されていないようだ。でもポルポに殴られそうになったところからだけ、まったく覚えていない。

 まさか、、、、というか、たぶん、、、おそらく一撃で殺されたか、意識を失ったのだろう。それで、この世界に強制送還みたいに戻ってきたということか・・・あの作戦、我ながらイケる!、と思ったのだが、使うこともできなかったか・・・

 

 はぁ・・・・、思わずため息が漏れる。

 なんと情けない、あれだけ見えを切っておきながら、一撃か・・・・

 向こうの世界で才能や素質がないために、肉体労働系のバイトをやっていたのだが、、それすらも満足に遂行できないのか・・・・

 このままいろいろ仕事を覚えてタイムパトロールの現場出動班の一班長になるのも悪くないと思い始めていたところだったが、それも難しいらしい。

「本当に俺、何もできないんだな・・・」、と思わず涙が出た。

 それで思い出した!!!、前の縁結び神社のバイトも自分からつらくなってやめたんだった・・・・

 上司や周りの人からは、非常に暖かく受け入れてもらっていたのだが、自分が専門の能力がなくて、世話をしてもらうばかりで集団の役にたてていないのがつらくて、自分から「自分が活躍できる仕事を探してみたい」と申し出て、暇乞いをしたのだった・・・

 そのときに紹介状をもらえて、それをもって教えてもらった別のところを訪問したことまで思い出した・・・そのところが今の職場だったかどうかはよくわからないが・・・

 

 そんなことを思い出していたら、設定しておいたアラームが鳴り始めた。それを止めて、さらに思いにふける。

 ただし、向こうで死んでも、本当に死ぬわけではなくて、こちらの世界に戻ってくるだけだったから、向こうで大見得切っておいて正解ではあった。少なくとも自分の生き様としては恥ずかしくはない・・・まあ弱すぎたのは恥ずかしかったかもしれないが・・・

 しかしポルポがいる以上、二度とあの職場には行けないな、、、上司に無茶振りされたとはいえ、職場の雰囲気はアットホームだし、仕事の内容もちゃんと理解できるものだったので、続けたいと思っていたのだが・・・また新しい仕事探さなきゃな・・・

 

 まあ悩んでいても仕方ないので、とりあえず起きることにした。忘れないうちにと、すぐにパソコンを立ち上げて、今の夢のメモをとる。

「また次のいい仕事が見つかりますように」と願いながら。

 

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