彡(゚)(゚)「ワイはルーデル。空の魔王や」 作:名無ナナシ
第110話 適正
ある日
(⌐■෴■)「ルーデル、総統からの直々の命令だ」
(⌐■෴■)「君をウラルダム破壊の司令官に任命するとのことだ」
彡(゚)(゚)「ウラルダムの破壊?」
(⌐■෴■)「そうだ、ダムを破壊し辺り一帯を水浸しにして侵攻を遅らせる作戦だ」
彡(゚)(゚)「ダムのような巨大建造物の破壊ならワイよりも適した者がいます」
彡(゚)(゚)「長距離爆撃部隊の者たちです」
彡(゚)(゚)「ワイは急降下爆撃での戦車の破壊が専門です」
彡(゚)(゚)「反面、彼らはこれまで重要拠点の破壊を専門としておりました」
彡(゚)(゚)「ワイと彼らとでは有している経験も知識も別物です」
彡(゚)(゚)「彼らに任せた方がええでしょう」
(;⌐■෴■)「だが、総統は君を指名なのだ………」
彡(゚)(゚)「どうしてもと言われるのであれば………」
彡(゚)(゚)「最新鋭機のハインケル177と開発途中の空雷爆弾が必要でしょう」
彡(゚)(゚)「ですが、どちらも性能に未知数なところがあり確実とは言えません」
(;⌐■෴■)「これまでの機体で爆弾は2000ポンド級ではダメかね?」
彡(゚)(゚)「ムリです」
彡(゚)(゚)「コンクリートで出来た橋に2000ポンド爆弾を落としたことがありますが………」
彡(゚)(゚)「それでも破壊することはできませんでした」
彡(゚)(゚)「橋よりも巨大なダムならなおさらでしょう………」
(;⌐■෴■)「うぅむ………」
彡(゚)(゚)「それでもその作戦をワイに任せるつもりなら」
彡(゚)(゚)「ワイ自身が飛ぶことは必須条件です」
彡(゚)(゚)「まあ、そこまでは言わなくても」
彡(゚)(゚)「ワイがこの分野に関して畑違いなことを説明すれば………」
彡(゚)(゚)「総統も納得して頂けるとおもいます」
(⌐■෴■)「分かった、そのように具申しよう」
結局、この作戦が実行されることはなかった
2月7日を迎え、戦況は大きく動いた
そのドタバタに巻き込まれ
ウラルダム破壊作戦の実行は不可能となっていた
戦争は終焉へと向かっていた
第111話 固執
(;⌐■_■)「隊長!大変です!!」
彡(゚)(゚)「どした!?」
(;⌐■_■)「フランクフルト北部のレブス戦線が突破されたと通達が!」
彡;(゚)(゚)「なんやて!?」
(; ゚∋゚)「まずいぞ、レブスを抜かれたら首都ベルリンまで一直線だ」
(;⌐■_■)「首都だけではありません、補給路もズタズタにされます」
彡;(゚)(゚)「味方の増援は!?」
(;⌐■_■)「皆、持ち場が手一杯で間に合いません」
彡;(゚)(゚)「分かった、とりあえずワイらは急ぎレブスに向かうで」
レブス上空
(; ゚∋゚)「報告の通りだな、敵の進軍が始まっている」
彡(●)(●)「くっ……とりまやれる事をやる………」
彡(●)(●)「全機散会!1台でも多くの戦車を破壊するんや!!」
(⌐■_■)⌐■_■)⌐■_■)「了解!」ブーン
(⌐☭_☭)「させるか!!」ズダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダ
(;⌐■_■) ;⌐■_■) ;⌐■_■)「なっ!!」
(; ゚∋゚)「敵の対空砲火がやけに的確に攻撃してくる!」
彡(●)(●)「思えば敵さんとも長い仲や」
彡(●)(●)「ワイらと戦っとるうちに向こうも歴戦の戦士に育ったんやろ」
(; ゚∋゚)「たしかに………」
(; ゚∋゚)「長年、お前を相手にしてきた猛者たちに違いない………」
彡(●)(●) .。oO(こんな平地であいつらを相手にしとったら被害が尋常じゃない………)
彡(●)(●)「お前ら待て!攻撃は停止や!」
(;⌐■_■) ;⌐■_■) ;⌐■_■)「ですが!!」
彡(●)(●)「お前たちが飛び込んで行っても墜とされるだけや!」
(; ゚∋゚)「どうする!?一時撤退か!?」
彡(●)(●)「いや………敵を前に逃げることはできん………」
彡(●)(●)「まずワイの機体だけで突っ込む………」
彡(●)(●)「そして、ワイに攻撃が集中するのを見計らってお前らも攻撃するんや」
(;⌐■_■) ;⌐■_■) ;⌐■_■)「そんな!危険すぎます!!」
彡(●)(●)「ワイを誰やと思っとるんや!」
彡(●)(●)「ワイを信じて、お前らは後に続け」
(⌐■_■)⌐■_■)⌐■_■)「………分かりました」
彡(●)(●)「ほな、行くでガーデルマン!」
( ゚∋゚)「おい!!俺の意見は!?」
彡(●)(●)???
(; ゚∋゚)「一緒に行くのが当たり前の様な顔をするな」
( ゚∋゚)「まったくいつもいつも、巻き込みやがって」
( ゚∋゚)「お前の腕を持ってしても、困難な状況には変わりないぞ」
彡(●)(●)「そうやな、こんな開けた地で攻撃するなんて普通ならせんわ」
彡(●)(●)「せやかて状況が状況や」
彡(●)(●)「運任せでも突貫するしかない」
( ゚∋゚)「………お前といると命がいくつあっても足りないよ」
( ゚∋゚)「はっきりとさせとくが、俺は射手でなく軍医だ」
( ゚∋゚)「なのにお前のせいでその辺の射手より名手になってしまった」
彡(●)(●)「………スマン」
( ゚∋゚)「………いいさ、とことん付き合ってやるよ!行け相棒!」
彡(●)(●)「さすがや相棒!!」
彡(●)(●)「南無三!!」ブーーーーーン
ズダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダ
ズダン!ズダン!
( ゚∋゚)「右翼に被弾!」
彡(●)(●)「ちっ!もっとスピードを上げるで!!」ギューーん
( ゚∋゚)「こんなに速度を上げて敵に攻撃を当てれるのか?」
彡(●)(●)「普通の爆撃機乗りなら無理やろうな」
彡(●)(●)「けど!ワイは空の魔王ルーデルや!!」
彡(●)(●)「そこらの奴らと積んできた経験が違うわ!!」
ひゅーん●~*ドカーン!!ひゅーん●~*ドカーン!!
ズダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダ
( ゚∋゚)「よし!大戦果だ!!」
彡(●)(●)「上昇する!!」ギューーン
( ゚∋゚)「よくやった!だが弾は撃ち尽くした!基地へ補充に向かおう」
彡(●)(●)………
( ゚∋゚)「ルーデル?」
彡(●)(●)「………まだ弾は1発残っとる」
( ゚∋゚)「は?」
彡(●)(●)「一発あればもう一台を仕留めることができる」
(; ゚∋゚)「なにを言っているんだ!?」
(; ゚∋゚)「そんな冒険をする必要がどこにある?」
(; ゚∋゚)「さっきだって墜とされなかったのが不思議なくらいだ」
(; ゚∋゚)「帰還して弾丸を補充してから、また戦えばいいじゃないか」
彡(●)(●) .。oO(たしかにガーデルマンの言う通りや)
目先の一台に固執して危険を犯すよりも
基地に戻って補給をしてから戦えばより戦果を得ることができる
………だが
あの一台の戦車を見逃したことで祖国の同胞たちに被害が及ぶかもしれん
それにここはドイツや
敵に我が物顔で祖国ドイツの地を走らせるわけにはいかない
そんなこと許していい訳がないやろ!
彡(●)(●)「戦車を一台でも多く、一刻でも早く破壊するのが………」
彡(●)(●)「今、この瞬間のワイの責務や」
彡(●)(●)「行くで!!」ギューーン
(; ゚∋゚)「お、おい!」
彡(●)(●) .。oO(案の定、激しい対空砲火が迫って来る)
だが、そんなことに気を取られている場合ではない
何も考えるな!!
弾丸を当てることだけに集中しろ!!
これまでも一発で戦車を破壊してきたことはある
その時の感覚を思い出すんや
彡(●)(●).。oO(大丈夫や、ワイなら当てることができる!!)
ズダン!!
全精神をこめて一発の弾丸を放った
敵戦車のエンジンに命中
敵の撃破に成功
後は上昇して基地に戻るだけや
ズダン!!
彡(●)(●)「がはっ!!」
赤熱した鋼を当てられたような灼熱感を右足に覚えた
視線を下に移す
………右足がない………
アカン………
………ダメや
………意識が………………なくなって………