彡(゚)(゚)「ワイはルーデル。空の魔王や」 作:名無ナナシ
第114話 義足
翌日
ワイはブンカ―病院に移った
このブンカ―病院は動物園内に臨時で設置された野戦病院で
対空砲が備え付けられていて一応は安全であった
だが、それもいつまでもつかは時間の問題であった
(◎―◎)「では、この病室をお使いください」
彡(゚)(゚)「おおきに」
彡(゚)(゚)「それとな先生、頼みたいことがあるんや」
(◎―◎)「なんでしょう?」
彡(゚)(゚)「電話を置いて欲しいんや」
彡(゚)(゚)「戦えなくてもワイの部隊の指揮権を手放すのは嫌や」
(;◎―◎)「なにを言っているんですか………」
(;◎―◎)「あなたは足を失った重病の患者なのですよ、安静にしていなくては」
彡(゚)(゚)「それと、これから飛ぼうと思ったら義足が必要になると思うから」
彡(゚)(゚)「技師の手配も頼むわ」
(;◎―◎) .。oO(少しはこっちの話もきけよ…………)
翌日
(ヽ’ん`)「義足技師です」
彡(゚)(゚)「おお!さっそく来てくれたんか」
彡(゚)(゚)「ほれ、型をとるなりなんなりして」
彡(゚)(゚)「一時的なものでいいからとりあえず義足を作ってくれや」
(;ヽ’ん`)「いや………切断面が癒着もしてないのに無理ですよ」
彡(゚)(゚)「そんなこと言わんと………実験でええからはよ作ってくれや」
(;ヽ’ん`)「………いいんですか?」ボソッ
(;◎―◎)「本来ならダメですが、彼になにを言っても無駄です」ボソッ
(;ヽ’ん`)…………
(;◎―◎)…………
(ヽ’ん`)「わかりました、そこまで言われるのであれば早速作りましょう」
彡(゚)(゚)「おおきに!!」
(ヽ’ん`)「では、足を拝見…………」
(ヽ’ん`)「モモのギブスが邪魔ですな、取りますよ………」
(;◎―◎)「あっ!ギブスをとるならオイルを塗るなりしないと…………」
(ヽ’ん`)「よいしょっと」ベリッ!!
彡(●)(●)「ぎゃああああああああああああああああああああああああ!!」
ギブスがワイの体毛ごと引きはがされた
この世の終わり、死ぬかと思うほど痛かった
第115話 ゲッペルス
この頃、ワイの部隊はゲーリッツに駐屯していた
ゲーリッツはワイの故郷や
パッパもマッマはずっとこの地で生活していた
だが、今は他の多くのドイツ人と同様に避難民となり離れてしまっていた
足繁く通った通学路、走り回って遊んだ公園を思い出すと
望郷の念にかられる
そんな故郷がソ連の戦車によって蹂躙されると思うと
気が狂いそうになる
彡(●)(●)「故郷の危機に戦うことができず…………」
ベットで横たわるしかないとは
神様はなんでこんな意地悪をするんや…………
いや………
彡(゚)(゚) .。oO(命があっただけ感謝せなアカンのやな………)
けど、やはり戦いたい………
アカン、もうこれ以上、考えないようにせんと…………
ある日
会ったこともないゲッペルス宣伝大臣が見舞いに来てくれた
彼とは東部戦線の情勢について話し合った
('A`)「なるほど、オーデル戦線が突破されればベルリンは陥落する」
('A`)「君はそのように考えているのだね」
彡(゚)(゚)「はい、今あるオーデル戦線がソ連軍を阻止できる最後のチャンスです」
彡(゚)(゚)「突破されれば首都ベルリンの陥落は時間の問題です」
('A`)「………………私はそうは思わない」
彡(゚)(゚)………………
('A`)「我々にとっては悪夢だが、レニングラードの例がある」
('A`)「共産主義者どもは我々ドイツ軍の猛攻を防ぎ切り」
('A`)「都市防衛を成功させ反転攻勢の契機としたではないか」
('A`)「我々ドイツ人もそれに習い」
('A`)「ベルリンを要塞化し徹底抗戦すれば守り切れるはずだ」
('A`)「共産主義者どもが出来たのだ」
('A`)「栄えあるドイツ人が出来ないはずはない」
('A`)「さらにベルリン市民はソ連軍の手中に落ちるぐらいなら………」
('A`)「むしろ死を選び、最後まで戦うはずだ」
('A`)「そんな者たちに守られたベルリンが落ちるはずがないのだ」
彡(゚)(゚)………………
彡(゚)(゚)「軍事的視点から論じるならば……………」
彡(゚)(゚)「ワイの考えは宣伝大臣とは異なります」
彡(゚)(゚)「繰り返しますが、オーデル戦線が突破されれば…………」
彡(゚)(゚)「確実にベルリンは落ちます」
彡(゚)(゚)「例に出されたレニングラードの包囲戦に関しても………」
彡(゚)(゚)「ベルリンとレニングラードを同列に扱うことはナンセンスです」
('A`)「…………なぜかな?」
彡(゚)(゚)「レニングラードには地の利がありました」
彡(゚)(゚)「西はフィンランド湾に、東はラドガ湖に守られていました」
彡(゚)(゚)「北に周り込むには距離がありすぎ…………」
彡(゚)(゚)「我々ドイツ軍は南からしか攻めることができなかったのです」
彡(゚)(゚)「しかし、その南も堅固な陣地が構築されていました」
('A`)……………
彡(゚)(゚)「そしてなにより、共産主義者どもは補給線を確保していました」
彡(゚)(゚)「夏は輸送船が、冬は氷の上に線路を敷き物資を補給していたのです」
彡(゚)(゚)「補給がなければ籠城戦はまず負けます」
彡(゚)(゚)「ベルリンが包囲された場合、いったいどこから補給できるでしょうか………」
('A`)「…………いや、そんなはずはない」
('A`)「優良人種たるドイツ人なら必ず守り切れるはずなんだ…………」
彡(゚)(゚)………………
結局、ワイの言葉ではゲッペルス大臣を納得させることはできなかった