羊たちが運んできた宇宙 【Welcome Humanity】   作:ヒツジ(ラム肉

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第三話 後編 『没落する農業企業 後編 ― 静かに消えるもの』

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銀河中央通信社速報

 

> 【速報】

 

外縁七星系にて、 農地転用件数が過去最大を更新。

 

物流・居住・加工施設への転換進む。

 

 

 

 

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同時速報

 

> ヒツジコーポ、 新規職業訓練校設立。

 

“物流管理士課程”が人気。

 

 

 

 

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第八居住星系 旧農村地帯

 

静かだった。

 

 

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以前なら。

 

農機の音。

 

子供の声。

 

搬送車。

 

土の匂い。

 

 

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今は。

 

風と、 遠くの輸送船の低音だけ。

 

 

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道路脇の畑。

 

半分は更地。

 

 

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残り半分も、 もう手入れされていない。

 

 

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元農家のおばあさんが、 縁側から空を見ていた。

 

 

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巨大輸送船。

 

 

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ゆっくり。

 

雲の向こうへ消えていく。

 

 

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> 「便利な世の中になったねぇ……」

 

 

 

 

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隣の老人。

 

 

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> 「まぁな」

 

 

 

 

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> 「畑は消えたが」

 

 

 

 

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沈黙。

 

 

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だが。

 

怒りではなかった。

 

 

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もっと。

 

“時代に置いていかれた感覚”

 

に近い。

 

 

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シュガリヴィ記者 取材記録

 

没落。

 

 

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人類はその言葉を、 もっと激しいものだと思っていた。

 

 

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暴動。

 

飢餓。

 

戦争。

 

破壊。

 

 

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だが。

 

実際に起きていたのは。

 

“静かな置き換え”

 

だった。

 

 

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人々は、 以前より豊かになっている。

 

 

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飯もある。

 

仕事もある。

 

街も明るい。

 

 

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だからこそ。

 

失われていることに、

 

気付きにくい。

 

 

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第八居住星系 職業訓練校

 

以前は農業学校だった建物。

 

 

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今は。

 

『ヒツジ物流技術学校』

 

になっていた。

 

 

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校門前。

 

若者たちが騒いでいる。

 

 

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> 「物流管理コース受かった!」

 

 

 

 

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> 「いいなー!」

 

 

 

 

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> 「危険宙域手当付きってマジ?」

 

 

 

 

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以前なら。

 

農業技術

 

土壌管理

 

気象学

 

 

を学んでいた場所。

 

 

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今は。

 

物流効率

 

栄養管理

 

発酵制御

 

倉庫運営

 

 

を学んでいる。

 

 

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シュガリヴィは、 廊下の掲示を眺めていた。

 

 

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『文明別食文化傾向 基礎講座』

 

 

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『物流停滞時危機管理』

 

 

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『大規模市場変動論』

 

 

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そこへ。

 

若い学生が笑いながら通り過ぎる。

 

 

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> 「親父、 “畑継げ”ってうるさいんだよなー」

 

 

 

 

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友人。

 

 

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> 「でもヒツジの方が稼げるし」

 

 

 

 

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> 「飯もうまいし」

 

 

 

 

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笑いながら去っていく。

 

 

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シュガリヴィは、 少しだけ胸が重くなった。

 

 

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ヒツジ加工工場

 

巨大だった。

 

 

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以前の食品工場とは、 規模が違う。

 

 

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無数の加工ライン。

 

搬送ドローン。

 

発酵タンク。

 

 

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しかも。

 

妙に静かだ。

 

 

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人類工場特有の、 怒鳴り声が少ない。

 

 

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代わりに。

 

 

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> 「第三ライン調整お願いしますー」

 

 

 

 

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> 「温度二度下げます」

 

 

 

 

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> 「発酵進みすぎてますね」

 

 

 

 

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落ち着いた声が飛び交う。

 

 

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元食品工場勤務の女性が、 ライン管理をしていた。

 

 

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> 「前より働きやすいわ」

 

 

 

 

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シュガリヴィ。

 

 

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> 「そうなんですか?」

 

 

 

 

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女性。

 

 

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> 「前の会社、 毎日怒鳴ってたし」

 

 

 

 

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> 「ここ、 ミスしてもまず改善案出るのよ」

 

 

 

 

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遠くで。

 

ヒツジ監督が、 普通に謝っていた。

 

 

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> 「搬送計算ミスでした。」

 

「申し訳ありません。」

 

 

 

 

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人類作業員。

 

 

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> 「宇宙人も謝るんだな……」

 

 

 

 

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旧農業企業社宅

 

空き部屋が増えていた。

 

 

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以前は家族で埋まっていた場所。

 

 

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今は。

 

半分以上が無人。

 

 

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管理人のおっちゃん。

 

 

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> 「若いのはみんな出たよ」

 

 

 

 

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> 「ヒツジ行った」

 

 

 

 

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シュガリヴィ。

 

 

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> 「寂しくなりました?」

 

 

 

 

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おっちゃん。

 

少し笑う。

 

 

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> 「まぁな」

 

 

 

 

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窓の外。

 

ヒツジ物流港。

 

 

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光っている。

 

眠らない。

 

 

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> 「でもよ」

 

 

 

 

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> 「昔より、 子供の声は増えたぞ」

 

 

 

 

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シュガリヴィ。

 

止まる。

 

 

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> 「……え?」

 

 

 

 

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> 「飯食えるようになったからなぁ」

 

 

 

 

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> 「子供増えた。」

 

 

 

 

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その言葉が、 妙に重かった。

 

 

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銀河議会 特別会議

 

怒号。

 

 

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> 「このままでは国家経済が!」

 

 

 

 

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> 「だが出生率は改善しています!」

 

 

 

 

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> 「ヒツジ依存を止めろ!」

 

 

 

 

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> 「止めたら食料価格跳ねますよ!」

 

 

 

 

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> 「それでも主権を――」

 

 

 

 

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議会は荒れていた。

 

 

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だが。

 

市場では。

 

 

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人々が、 ヒツジ製菓子を片手に歩いていた。

 

 

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港湾酒場 深夜

 

酔っ払いだらけだった。

 

 

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元農家。

 

ヒツジ社員。

 

若い作業員。

 

 

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全員混ざって飲んでいる。

 

 

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元農家のおっちゃん。

 

 

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> 「なぁヒツジ」

 

 

 

 

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ヒツジ社員。

 

 

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> 「はい?」

 

 

 

 

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> 「お前ら、 どこまで広がってんだ?」

 

 

 

 

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ヒツジ。

 

少し考える。

 

 

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> 「かなり。」

 

 

 

 

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周囲爆笑。

 

 

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> 「答えになってねぇ!」

 

 

 

 

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ヒツジ。

 

 

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> 「物流網広いので。」

 

 

 

 

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> 「今確認できているだけでも、 複数銀河ありますし。」

 

 

 

 

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酒場。

 

静まる。

 

 

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人類側。

 

 

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> 「……は?」

 

 

 

 

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ヒツジ。

 

 

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> 「はい?」

 

 

 

 

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本当に。

 

悪意も。

 

自慢も。

 

脅しもない。

 

 

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ただ。

 

“事実を言っただけ”

 

の顔だった。

 

 

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シュガリヴィは、 酒場の喧騒を聞きながら思う。

 

 

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人類は今。

 

“宇宙人と接触した”

 

のではない。

 

 

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もっと巨大な。

 

“銀河文明圏”へ

 

接続され始めている。

 

 

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そして。

 

多分。

 

 

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もう戻れない。

 

 

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シュガリヴィ記者 私的記録

 

没落とは、 破壊ではない。

 

 

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もっと静かだ。

 

 

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便利さ。

 

豊かさ。

 

快適さ。

 

 

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そういうものに包まれながら。

 

 

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気づけば。

 

昔の世界が、

 

消えている。

 

 

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