爆薬を積んだ列車を止める計画はこうだ。
舞台はデットエンドホロウ、突入するのは猫又、ネームド、イアスの二人と一体。
列車進行経路の線路を切り替えトンネル内へと変更し通った列車へとイアスを投げ入れ運転室で列車を停止させる。
だが問題点となるのがホロウ内部にいるデットエンドブッチャーの位置が不明と言う点だ。ブッチャーの介入により制御室へと向かう時間を食ってしまうのが問題点である。
その時はその時だ。出来れば邪兎屋と合流し撤退、できなければブッチャーを殺すのみ。
「それじゃ、行動開始!」
猫又が作戦開始の合図をだし走る。ネームドも駆け足で前進した。列の先頭に
しかし早速と言うべきか運がないと言うべきかまだ数秒しか経っていないのにエーテリアスの集団へと遭遇した。
オッスオッスと
猫又も戦闘に入るのを中断し屋根に登ればネームドについていく。
当然エーテリアスも追いかけて来るわけだがそれは次々と別の電車に飛び移ればいいだけだ。
戦闘している暇はない。今は急がねばならない。
「待った!これ以上先はダメだ裂け目がある、地面に降りよう。」
イアスアキラの言う通り降りるがすぐに問題点にとぶつかった。電車の車両が道を塞いでいたのだ。
どんなデカブツがコイツをここに置いてたのだろうか。住処の片付けくらいして欲しいものである。
また登ろうとイアスアキラを持とうとするもその時随分とここには合わない声が全員の耳に届いた。
───誰の声だ?
車両の中から聞こえた声に全員の視線がそこへ向く。ネームドは手で皆を車両から数歩離し小銃を構えた。
「んにゃ!?今だれか喋った?まさか、、、電車が!?」
───電車の機械人もいるのか、、、?
ここ一週間、ホロウで目覚めてから何度も奇妙なものを目にした。多種多様な機械人やシリオンやボンプ。そして様子のおかしい武器商人。あいつはただイカれているだけだろう。
どれもネームドには見たことがない。まさかこんなデカブツまでいるのかと的外れな考えをするが”あちら側”も猫又の言葉に困惑する。
機械人にしてははっきりとしている声だ。ならば人間だ、遭難者か?だとしても幼ない声だと警戒しながらも相手からの動きを待つ。
「電車さん、あたし達急いでるからどいてくれない?」
「猫又、君ね、向こうに誰かいるんだろう?」
「緊張ほぐしたいのはわかるけど向こうの女の子も怖がるでしょ?」
ネームドも銃口下げてと言われるがネームドは無視し構え続ける。油断して近づいた瞬間に刃物やらチェンソーやら銃らやでやられるかもしれないからだ。
相手はおそらく少女だ、まぁ少女がチェンソーなど持ってるわけないかと考えを捨てるが警戒は続ける。
|《あの、皆様は、、ホロウ調査協会の調査員様ですか?》
「どうしたんだい?何か手伝えることでも?」
「待った、あたしたちが協会の人間かどうかよりまずは電車さんから挨拶するのが名乗るのが業界のルールだぞ。」
|《えっ?そうなんですか?ごめんなさい、そのようなルールを、、、存じ上げておりませんでした。》
|《えっと、、、私はカリン。家事代行会社の従業員です。星座は双子座、血液型はRH-、》|《好きなことはお掃除です。市民ナンバーは───》
「そ、そんな細かく紹介してくれなくても、、、それでカリンちゃんはどうしてこんなとこに?」
|《つ、ついさっき、危険なエーテリアスを避けて通ろうとしましたら》
|《行していた皆さんと逸れてしまったんです。私は、キャロットデータを所持していなくて、、、》
|《調査員のお二方ならきっとホロウから脱出するルートをご存知ですよね?どうか私も連れて行っていただけませんか?》
───エーテリアスを避けて通ろうとしていたら、か
それに同行していたと来た、この
「ホロウで道に迷った一般人、か。」
「それにしても家事代行の人なんかがどうしてホロウなんかに?、、、どうする?あの子助ける?」
見捨てるか?、と暗に伝えた猫又にリンとアキラが迷った。
「助けたくってもまず向こうがに行けないしなぁ、無理なら今すぐにでも引き返して別のルートで行かないと計画の時間に間に合わないよ。」
|《あ、あの!勝手に聞き耳を立ててすいません!もし、私がお二方を》
|《車両のこちら側までお招きすることができればそのまま調査員様について行ってもよろしい、ということでしょうか?》
「んにゃ?そっちから開けてくれるのか?」
|《だ、大体そんな感じです。ちょっとだけお待ちください!すぐに済ましますので!》
一体どうやって、と考えてるうちに何かの作動音が聞こえてきた。何かのワイヤーを引く音、そして聞こえる力強いエンジン音。
「にょわぁぁ!?ヤな音だぁ!」
チェンソーの作動音だと直感的に判断したネームドはすぐに猫又の後ろ首を掴み後ろへと下がらせる。
にゃうぅ?!と声を漏らし吹き飛ぶ猫又を下がらせネームドは電車の側面へとついた。円盤の刃が現れ下、縦、上と電車の扉を綺麗とは言えない切れ線ができていき、やがた扉が削り抜かれた。
イアスと猫又が被害者側の恐怖を体現するが如く抱き合い、ネームドはコンバットナイフを握ったまま小銃のハンドガードを握る。やがて電車から一人の少女が飛び降りてきた。
「んしょ、、よし、汚れてない、、、あっお待たせしました!初めまして!」
緑髪のツインテールに家政服を纏い、スカートの先端には尖ったトッププレートが綺麗に並べられている。
が、現れた。
随分と可愛らしい服装とカバンだ。それを着ている本人あっての可愛さであろうが。
その
「は、初めまして、調査員様、カリン、ただ
月明かりに照らされているカリンが暗くなる。正確には影に覆い隠された。カリンが振り向けばそこには大柄な男がいた。ネームドである。
「、、、、、、」
圧倒されているのかカリンが固まった。それともへディーの時のように怖がっているのか。
挨拶しようと手を出したのがまずかった。その手はコンバットナイフを握ったまま手であり相手からみれば刺されると思われただろう。その通りだった。
「ごごごごごめんなさいぃいいぃぃぃいいい!!!!!!!!」
恐怖を含んだ大きな声を出しながらチェンソーを地面から抜きすばやくネームドから離れた。
ネームドは眼をカリンい向けたままいい動きだ、と評価する。
まずは武器チェンソーを取り相手に向けながら目と体を相手から離すことなく素早くバックステップ。しかもかなりの跳躍距離だ。
チェンソーも持っているあたりただの家事代行従業員ではないな。しかも戦闘服ではなく家政服を着ている。まさかその服でホロウに来るわけはないだろう。武器を持っている時にホロウに入ったかと思いカリンを万が一に備え警戒する。
「えぇと、カリン、彼は敵じゃないよ。さっきだって握手しようとしたんだ。」
「えぇっそうなんですか?す、すいません、、、、、、、あの、カリンです。はじめまして。」
恐る恐る手をだすカリンの手をネームドも体を前に屈め握り返す。今度はコンバットナイフを鞘に納めしっかりと。
手の大きさにより握手ではなく包まれるが正しいが。
「それで、、、カリン、本当にただの家事代行会社なのかい?」
「すみません、、、その、弊社は幅広い分野でビジネスを展開しておりまして、中にはホロウ関連の業務もあるんです。そうだ!調査員様はお急ぎなんですよね?き、きっと道中お役に立ちますので、どうか私をホロウから連れ出してください。お、お願いします!」
カリンが再び頭を深々と下げる。そのお願いを断ることなく全員が再び線路を変えるべえく前進を再開する。ネームドが一番後ろに並び。
裂け目を抜け、電車の他にもコンテナが大量に積まれている場所へと出た。
前へ進むがエーテリアスがいるのを確認し別の道へと変更する。
場所は変わるが行先は一緒だ。道ではなく道のりとしてコンテナの上を飛び移りながら進んだ。
月明かりに照らされながら飛ぶ映るその姿はまるで忍者。忍者にしては奇妙なのがスカーフをつけたボンプとボディアーマーを装着しバックパックを背負っている長身の男。そして尻尾が二つある猫のシリオンとメイド少女。忍者に一番近いのはこの中で猫又だ。
カリンと合流したが時間をそれなりに食ってしまった。できるだけショートカットしなければならない。
「す、少し待って欲しいですぅうう!!!」
丸チェンソーを両手で持ちながら飛び越えているカリンを傍に見る。ついて来れてるあたりまだ大丈夫だろう、このペースで進むと考えていればたちまち周りを震わせるほどの雄叫びが聞こえた。
その咆哮を聞き全員が止まる。雄叫びが聞こえた方向を見てみれば”デカブツ”がいた。
逆関節の脚部と爬虫類のような尻尾、デカブツのために作られたのではないかと思う斧のような鉄道表記。背骨のようなもので覆われたコアを持っているデットエンドブッチャーが闊歩していた。俺の足と腕がマスターキーだと言わんばかりに進行方向にある大型コンテナを乱暴に吹き飛ばし進んでいる。
強そうだ、とネームドが少し闘志を燃やすが今はそんな暇はない。
「あれがデットエンドブッチャー、、、プレッシャーが半端ないぞ、、、」
「あああれが危険なエーテリアスです!」
「こんなとこおさらばして、制御室に行くぞ!」
先ほどデットエンドブッチャーが通った、今では屋根が筒抜けの大型倉庫に入ればエーテリアスが待ち構えていた。ルートによればここしか道はない。戦闘は避けられなかった。
初弾を確認するネームドの前、約10m先に一体の両腕がないエーテリアスアルペカが立ち塞がった。多数いるエーテリアスがいる場所に割って入れば他のエーテリアスも道を開ける。あの集団の
《個体名アルペカ、物理攻撃ではなくチャージすることによる液化エーテルを発射する個体です。》
fairyの解説におり相手の特徴を再度認識したネームド、自然と小銃をウェポンキャッチへと引っ掛け両者向き合った。
「急に早撃ち西部劇が始まったぞ、、、」
「わぁ、ど、どうなるんでしょう、、、」
レッグホルスターに収めているのは回転式拳銃だ。まさに西部劇と言いたいがこれは大口径である。昔のものではあるが
ネームドは以前デュラハンをこれで撃ったのを思い出す。片手でこれを撃ったら早撃ちに勝てたとしても右手が
抜くのはチェストホルスターにある自動拳銃だ。チェストホルスターは全然早撃ちに向いていないがあいつが装備位置変更を待ってくれはしないだろう。
風が吹いている。
映画なら両者の顔をガンマンの目やホルスターに置かれた指先、腰の銃が映されているだろうが一人しかレッグホルスターに銃を持っていない。しかもまともじゃない銃だ。
それに
かろうじてとウエスタンを示す回転草の代わりに危険防止ポスターが空気中に漂っている。
ヒユワヒユワヒユ~~~ン
ホロウはウエスタンだったろうか。郊外ならそうだろうがここは新エリー都、都市部なのだ。突如イアスからまさにといったBGMが流れ出す。目の液晶画面にはfairyという文字が映っていた。
ワ~ン,ワ~ン,ワ~ン
早くしろと言っているのか周りのエーテリアスも低く唸る。だがまだだ。
まだ。
まだだ。
『ン”ン”ン”〜〜、、、』
男が低く唸る。
風が止まり、ポスターが地面に着いた途端両者が動いた。
コアを後ろに傾け勢いよくしようとするがそんな無駄の動作が隙を作った。
一発の銃声が周りに響いた瞬間止まった。
チェストホルスターから人間業ではない速度でネームドが自動拳銃を撃ったのだ。
《勝者,ネームド》
カンカンカーンとゴングの効果音が鳴りfairyが勝敗の結果を言った瞬間、周りのエーテリアス共が怒号の咆哮をあげ一斉に襲いかかってくきた。勝負に負けたのはあちら側なのだから通すのが義理ではないだろうか。
───マナーの悪い野次馬だ。
「お、お掃除しますね!!」
コンバットナイフを抜きネームドが屈む。その上にカリンが飛び出し一気にチェンソーの出力を上げた。
急速に回っていた円盤の刃が更に唸り声をあげエーテリアスを全部”バラバラ”にした。いい切れ味だ、ネームドがグッドサインを出し猫又が口笛をして撃破を褒めた。
「ヒュ〜♪コンボだ!」
「いい早撃ちだった。先に急ごう!」
猫又が取り出していた小刀を膝鞘へと納刀し、ネームドが自動拳銃とコンバットナイフを収め走り出す。
エーテル岩石に囲まれたかろうじて残っている道を進めば建物の窓から列車が見えた。それも集合しているため制御室は近い。
予想通り制御室はあるものの中にエーテリアスが一体そこにいる。制御者であったのだろうが今は邪魔だ。
飛び蹴りをしコアへコンバットナイフを何度も刺した。初めまして死ねをしているうちに
「よし、あとはカリンをホロウから出してあげればいいだけだ。
「ほ、本当ですか?ありがとうございます!」
喜ぶのも束の間、制御室の左右の道からエーテリアスが迫ってきていた。
それが戦闘開始の合図となりエーテリアスが総出で動き出した。ネームドは左手で自動拳銃、右手にコンバットナイフを持ち射撃した。
本来は利き手で自動拳銃を持つが近接武器であるナイフを一番扱うためこの持ち方だ。
頭痛だ。
───
ネームドは眉間に皺をよせるだけではない。あまりに痛く顔を歪めた。今までで感じたことがない程だ
冷や汗が額に流れ、目をつぶってしまう。だが戦闘中だ。相手から目を離してはいけない。
再び目を変えるが、ネームドの視界にはありえないものが写っていた。
───
エーテリアスが人間になっている。
いや、正確には人間の幻影がエーテリアスに覆い被っているが正しいがネームドはそれを認識できていない。
───
ネームドのようなボディアーマーを身に纏っており、ヘルメットを被っている兵士。
ネームドのようにスナイパーベールを被っているわけではない、だが顔がよく見えない。それでも鬼気迫っている表情をしているのが見えていた。
それぞれが銃やナイフを握ってネームドへ突撃している。全員が血濡れて何人か内蔵が体から垂れていた。中には足や腕がない人間がいる。
妙に聞き覚えのある言葉が聞こえた。言葉だけではない、砲撃、銃声までもが聞こえていた。だが全て幻聴だ。ネームド以外の誰にも戦場の叫び声は聞こえていない。
ナイフで
次々と撃ち、刺すがやはり数では負ける。このまま白兵戦を続けても雪崩のように押し流される。ナイフの刃先で手榴弾グレネードを引き抜き安全ピンを抜けば兵士共へと投げた。
5秒、5秒間耐えなければならない。
5
自動拳銃では火力不足だと感じ散弾銃を取り出し射撃、距離が10m未満であるためかなりの高火力で相手に刺さる。
4
フォアグロップを引き、前に押せば空薬莢のショットシェルが排夾されトリガーを引き撃つ。それが散弾銃の一連の動作であるがこれは違う・・・・・。
3
トリガーを引いたままフォアグリップを引き前に押せばまた弾が発射された。
2
その射撃速度により兵士達が次々と至近距離からの散弾を頭に喰らい倒れていく。
1
しかしその射撃速度ですぐに弾切れとなった。だが問題ない。
0
もう時間は稼いだ。
弾切れの隙に襲いかかる兵士達の足元。二つのばら撒かれた手榴弾がエーテリアス共を破壊した。
「ウルさッッッ、、、!!」
「ひゃっっわぁあ?!?!」
爆発音により猫又が耳を抑えカリンが驚いた。ネームドは爆散した兵士達の
再装填途中、また頭痛がした。今度は動作をやめて頭を抑えてしまう。やはり至近距離で爆発させたのはまずかったか。やがて頭痛が一気に止んだ。
前方を見直せば兵士はいなくなっていた。
「爆発させるなら言えって!!」
文句を背中に浴びながら交代しネームドはイアスアキラの元へと戻る。だがいなかった。
どこだと探せば何やら外から、そして下から聞こえる。窓から見下ろせばすでにイアスアキラは脱出していたのだ。ネームドも窓から飛び降りローリングで着地した。
「離脱だ!!」
アキラがスピーカーの音量を上げ叫べば猫又とカリンが窓から飛び降りてきた。
エーテリアス共が来るには一度道を通って来ないといけないため逃走の時間は稼げるはずだが忘れるな。
相手は人間ではない。
道など素直に通るわけなくエーテリアス共は制御室から飛び降りた。
通ろうとするたびに窓枠で詰まり、ぎゅうぎゅう詰めになるがそんなものは数で押せば良い。要は足し算だ。
制御室の壁が壊れるのを走り離れながら見るネームドが目覚めの日を思い出す。
───見覚えのあるやり方だ。
やり方というよりかは知能がないのが正しいだろう、相手を追いかけ殺すことしか能がないのだ。
このまま逃げて続けてもダメだ、ここで迎撃しなければならない。
ネームドが振り向きまた迎撃体勢を取る。それに続き猫又とカリンも追いつけば振り返った。
「支援する!」
見事にコア付近へと着弾し炸裂すればカリンと猫又が飛びかかった。
飛ぶ前に右足を蹴り、体に回転の力を加え回る。
円盤の刃がコアへと入り、切り裂きながら次へ、次へとコアに炸裂していく。歯車のように噛み合えば縫うようにエーテリアス共の間に入り込んでいった。危険だと全員が思ったがそうでもないらしい。
次々と虹色の欠片がエーテリアスの集団から舞い上がっている。それは消滅している証拠でもあった。
木粉のように大量に舞い上がっていけば数が明確に減っていっている。
「おぉお、、、」
「すごいな、、、」
みるみる数が減っていく、そしてエーテリアスの掃討を完了させたカリンがこちらへと戻ってきた。
「ようやく振り切れたな。」
「さすがに焦ったぞ、、、あっカリンちゃん!血!」
「えっ?」
猫又が指を刺したカリンの頬には傷ができており血が出ている。先ほどの連続攻撃にできたものだろう。
イアスアキラが駆け寄れば懐を探し何かを取り出した。絆創膏だった。
「ほら!感染症になると危ない。」
「あ、ありがとう、ございます。」
カリンが屈み、ペタッと優しくはればカリンが絆創膏を撫でた。治療完了である。
ネームドが安全確認クリアリングを済ましエーテリアス共を完全に殺しきったのを再度認識すれば四人は前進した。
───さっきのは一体、、、
ネームドが前に進みながらも考える。急にエーテリアスへと姿を変えた現象、幻覚と気づいたが幻聴まで聞こえたのだ。
最近ホロウに入りすぎたのか。まだ戦えるが帰ったら休息が必要だ。
猫達と戯れながら、と想像し進む。後方がカリンと猫又、先頭にネームドの三人が武器を構えながら
そのまま前進すれば開けた場所へと出た。覆われていないそこは列車の格納庫らしい、中央の転車台に列車の車両がある。
《前方約15m先に裂け目あり、ホロウの裂け目へとつながっています。旅のお供、家事代行会社の従業員我らがカリンの依頼を達成可能。》
「カリン、前方に出口がある、そこから出れば大丈夫だ。」
「ほ、ほんとうですか?出口が見つかったんですね、、、?よ、よかったです。あの、、、本当に、ありがとうございました。調査員様のお力がなければカリンはきっとホロウを永遠に彷徨っていました!」
───エーテリアスになって。
冗談ではないことを心に思いながらネームドはメモ帳へ文を書き連ねた。カリンとの合流により時間は食ったがそれよりも戦闘の時間が大幅に短縮できた。
『
「い、いえ!こちらこそ助けていただき、あ、ありがとうございます!調査員様も、絆創膏ありがとうございました!」
「問題ないよ、それじゃあ、また会おう。」
「はい!」
お辞儀をし、手を振ればカリンがホロウから離脱した。
「よし!じゃあ列車が通る位置へと向かうぞ!」
「大丈夫、まだ猶予はある。」
猫又が声をあげ猫又、ネームドとイアスアキラが本来のウェイポイントへと走り始めた。
とあるヤヌス区の裏道にて、裂け目が現れた。
しばらくすれば小さい少女の影が移り、やがてカリンが現れた。
「わ、ほ、ほんとうに、、、」
脱出できた、とカリンが喜ぶ。だがすぐにやらねばいけないことを思い出しスマアを取り出した。
「あ、あぁあ、、、不在着信が16件も、、、」
すぐに電話をかけてきた主のメッセージ欄を選択すれば電話のコールが聞こえた。だが聞こえたのは一瞬、1コールも立たないうちにすぐに電話は出られた。
「カリン!ご無事ですか?」
かなり切迫した低い男の声が聞こえた。男の声以外にも1、二人の女の声が聞こえる。
「”ライカンさん”!私は大丈夫です、ホロウから無事脱出できました!」
「それならよかったです、、、これよりホロウへあなたを探しに行こうとしていた所です。無事でしたらセーフハウスで合流しましょう。」
「はい、わかりました!」
引き金を引いたまま先台を引いて押しまくるラピッドファイア動作。《スラムファイア》という暴発ですがそれを利用した速発を彼はやってます。え?近代散弾銃にはそんなものないって?そんな構造なら暴発するかもしれないって?うまく加工したんだよきっと
ネームドは過酷条件下でも使える耐久性の高い銃が好みなのでポンプ式です。