Q. 兵士が両手で携行するライフル系の銃。。一般的に言われている
うちのネームドはフルオートとセミオート使い分けれる自動小銃使ってますが本作品は小銃と言わせていただきます。自動小銃と自動拳銃じゃややこしいので。
《──気をつけてくださいマスター、お尻を列車尾ルーフにしたたかに打ちました。》
「この体、思ったより不便だな、、、手が短いよ。」
《落ち込まないでください。マスターの血縁者はこの姿のマスターを称賛していました。曰く、【小さくてとてもかわいい】。》
「普段は可愛くなくて悪かったね、、、」
fairyの小さな励ましを聞きながらアキラが列車の天井を歩いている。この列車は現在トンネル内を通過中だ。
制御室で線路変更をしカリンをホロウから脱出させて数分、トンネルを通ってきた列車上部にネームドの完璧な投げ技により乗り込めたことであとは列車停止をさせるのみだ。
爆薬のみが積んであるならばの話だが。
|《──どう─ぇな─務とはい──んな格好しな───んと─》
《さて王よ、運転室に向かい、戴冠式を終えてください。》
「はいはい。」
|《少しはが───おれだっ──靴が─わな───いんだ───》
fairyの軽口に付き合いつつメンテナンスハッチを開ける。ボンプが通る前提で設計されていたのかスポッと入ることができた。車両内部には
「おい!列車がルートから外れてると隊長が言ってるぞ、どういうことだ?」
「ん?」
───誰の声だ?
アキラが疑問を上げると同時にアキラ以外の声が聞こえる。列車内部に入りすぐに気づいたことだが──爆薬以外にも人間やら機械人がいた。
「なぜここに!?」
ヴィジョンコーポレーションは爆薬を積んだ無人列車と言っていた。治安局の装備を着ているあたり警備だろうがわざわざ無人とニュースで言う必要もない。
そもそもの話治安局が企業のたかが建築爆破参加するのだろうか。アキラが何から何まで疑問に思うがに全員が
「あー、隊長。上から喋るボンプが落ちてきたのですがパールマン長官に引き渡しますか?、、、はっ、今すぐに処理いたします。」
処理、その単語を聞き
「せやっ!」
「なにごっグワッッ!??」
突如猫又が窓を破り突入してきた。走行中だと言うのにどうやって入ってきたと警備はすぐに状況把握ができなかった。
そのまま猫又がイアスアキラを持ち上げれば割れた窓へと投げる。ボンプの構造上無傷ではいられたがまた尻餅をついてしまったことでアキラが苦痛の表情をした。
尻を摩りながらも起き上がればネームドの走る音が聞こえる。
「ネームド!猫又がぁっうわ!!」
ネームドは速度を落とすことなくイアスアキラを持てばバックパックへと乗せメモ帳の紙を何枚か渡す。書かれた文字は走りながら書いたのだろう。文字がかなり汚いが読めはする。
「なんだって?!」
数々の文にアキラが驚く。殴り書きされた複数の紙は走りながら書いたのだろう、この事実はネームドが猫又から聞いたものだとも書いてありすぐに状況は飲み込んだ。
計画変更、
数々の脱線した電車やフェンスを飛び越え、建物内部を移動した。
ホロウから出た証拠だ。出た先は青いトンネル照明灯が続いている。走りを止め小銃を構えながら前進した。
砂利が靴により踏まれ擦れ合う音がなる。隠密のため線路のレールに乗り進めば人影が見えた。
二人、そして両方とも銃持ちだ。どちらもネームドのいる方向を見ているがトンネル構造が曲がっているのもあり見られてはいない。
このまま撃つのもよいが
かといってこのまま気づかれても奴らに撃たれ、近ずいても気ずかれてしまう。
そのまま仕留めたとしても監視地点は迫ってくるか迎撃体制を取っているだろう。
───どうする
気づかれぬよう石でも投げようと思ったがそんなバレバレなのは映画の警備モブでも見え見えの罠だと気づくだろう。
そう考えながら上を見ていれば、ネームドは───いいアイディアというのか馬鹿なアイディアというのかわからないが考えを思いついた。
「寒いな、、、」
「服のサイズが合ってないせいでピチピチだ。」
二人の治安局、いや変装したヴィジョンコーポレーションの武装人が雑談をしながらもトンネルを警備してる。
パールマンからトンネルを抜けてこちらに来る人間がいるかもしれないと言われ警備を任命された二人だがどうも真面目にはしていなかった。
一人は銃も片手に持ち下にぶら下げており、もう一人は首の後ろに引っ掛け両腕をフレームに引っ掛けている。
「本当にここに来んのかよ。」
「ピンポイントで来るわけないだろ、、、出口がどこにつながってるなんてキャロットでも分からねぇんだから」
「さっさと終わってくんねぇかな、、、どっかのクソボンプが列車を遅延させたとか───
職務の文句を言い合ってる二人の耳に異音が聞こえる。二人の見ている先からなにか落ちる音がした。
銃を構えながら向かえばそこには色々なものがサイドポーチにかけられているバックパックや一体の”ボンプ”がいる。
「、、、まさかこいつがしゃべ───」
喋るボンプ、そう言おうとした一人、そしてもう一人の頭が突如地面にKISSする。
後頭部にはハードナックルグローブを着た手が二人の頭を掴んでいた。
何が起きた、そう思考する暇もなく警備の二人は気絶する。
「ふぅ、、、焦ったな。」
ネームドが二人の体を持ち上げればホロウの膜へ投げ入れる。ホロウ内外の通信はH.D.Dでもないとできはしない。しばらくはホロウで彷徨ってることだろう。運がよければ脱出できる───かもしれない。
軽く手を払い指を何度も慣らすように折り曲げすればすぐに監視地点へと進んだ。
「まさか天井に登って誘い待つとは考えられなかったな、君にはどれほどの握力があるのやら、、、」
そう、ネームドはトンネルの天井に登り突起やら電線を掴みイアスを落とし奇襲したのだ。【確認しに行く】と無線報告をしないことに賭けたがうまくいった。
また小銃を構えながら進めば列車が見えてきた。警備があちらを向いている隙にネームドとイアスは列車と線路の空間に潜んだ。
片手に自動拳銃を持ち匍匐前進でゆっくりと、ヴィジョンコーポレーションの警備員の動きを見つつ進む。
近くまで来れば動きを止め離れれば再び進む。
「ネームド」
不意に、声は出していないものの無線に直接アキラが語りかける。見つかったと素早く自動拳銃を向ければどうでもなかった。
「僕はカンバス通り駅にいる無実の人たちを助けなければならない。だから邪魔な人はどかさなきゃならない、だから、、、」
それ以上は、言葉が続かなかった。
「お兄ちゃん、それって、、、」
ネームドにはその意図が理解できた。アキラが喋らずとも
静かに、自動拳銃の
自動拳銃のスライドをわずかに引き
少し音も鳴ったがだれもそのことに誰も気づかない。そのまま向こう側を除けばパールマンと数人の警備が見えた。
「パールマン長官、現在報告が入りました。列車のルートが変わってしまった原因は制御室による物理的によるものと。戦闘の痕跡もありホロウレイダーの仕業かと思われます。」
「チィッ、クズどもが、、、そのホロウレイダーはさっきの列車に侵入した猫のシリオンか?」
「おそらくそうと思われます。逃げられましたが警備員を再度配置したため再発防止に取り掛かりました。」
「なら問題ない、このまま列車はもう一回発車しろ。」
「了解。」
猫のシリオン、逃げられた、猫又のことだろう、無事に脱出できたことを知り自動拳銃を構えた。
───このまま会話を聞いていても時間の無駄だ。殺す。
トリガーに指をかけ、引く、そして弾が出る。しかしその指の動きが止まった。
プロキシ先生は人を傷つくのが嫌。殺そうとするのは最も。
自分のせいで人が死んでしまったと思わせないで
アンビーの言葉が脳内に浮かぶ。しばらく動かなかった。
(、、、ネームドはどうしたんだ?)
列車車両の上に登ってから一分経った。なにか問題があったのか。そう心配したがその考えはすぐに消えた。
パールマンの後ろに石が落ち、全員の視界がそちらに向かう。突如警備員の後ろに誰かが降りた。ズンとした着地の衝撃が
「なッ──────
一人の警備員が所持していた武器と治安局の装備であるヘルメットを叩き落され首をすぐに掴まれたのか動けなくなっていた。
「なななんだ!?!?」
「奇襲!!撃っ撃て!!!」
「馬鹿撃つな!!ヘルメットが外されッッッッ撃て撃て撃て!!!!」
発砲を制止するもすぐに発砲命令が下された。それは急遽前に
トンネル内部に銃声が響き渡る。しかし1秒、0.5秒もかからずに止まる。発砲している警備員の体に掴まれていた警備員がぶつかった。足が絡まり、大人一人の体重が構えていない人間にぶつかり倒れた。
倒れた二人に
倒れた警備員の顔がこちらに向いている。しかしヘルメットと体の向きが合っていない。
首が折れてる。そうとも考えたが口が地面についている。ヘルメットの向きが変わっただけだ。どれほどの力で殴った、もしくは叩いたのだろうか。
何が起きているのか理解するだけで精一杯だ、そしてまた銃声が三発、はっきりと聞こえた。
何度も聞いたこの銃声、ネームドの自動拳銃の銃声だ。それが三発聞こえた瞬間警備員が悶絶の声をあげ地面に膝をつき頭を地面につけた。その警備員が手で押さえてる位置は血が流れていた。
「足がぁぁあああぁぁ!!!足がぁあああッッッ、、、、」
うるさい、そんな意思が込められたような脚が警備員の頭を強く踏みすぐに黙らせる。
《、、、戦闘が終了しています。出ても問題ありませんマスター》
そう言われ列車の下部から出てくればネームドがパールマンへと歩んでいる。パールマンは化け物でもみたような顔で指を差し後ろに下がっていた。
「な、ななななんなんだお前はぁあぁ!!!なんなんだお前!!」
「あたしたあちのことか?」
「ひっ?!」
腰を抜かし、無様にゆっくりと後ろにさがらるパールマンの後ろにも猫又が来た。これで指揮系統を崩すことができた。
───、、、しかし
小さいな、と思ってしまう。パールマンの胸ぐらを掴み無線機を取り上げる途中にようやく気付いたのだが。
ネームドの足腰ほどまでしかない身長、髭が生えているため大人だろうが、なぜここまで低身長なのか。
「よし、これで指揮系統は崩せたな!そんじゃ早く列車に方に向かうぞ!」
「お、お前たち!あのスラムの連中を列車で連れ出すつもりか?させんぞ!連中が外に出て何か言おうもんなら私とヴィジョンはおわ───
何かウダウダ言っているが
「パールマン長官とつながらねぇぞ、どういうことだ?」
「わから───
警備員の一人が倒れる。
「おいっ!どうし───
また一人、倒れた。
その様子を白煙の上がる銃口を向けたまま見る戦闘服を着た男がいる。
《見張りを撃破、進んでください。》
狙撃を小銃でやるネームドにアキラも感心してしまう。ネームドは単発と連続を分けれる
潜入を進め、道のりに警備員がいると思えばすぐに倒れるのだ。もはや止まることはなく列車に徐々に近づいている。
「長官から命令がこないぞ、もう時間だってのに、爆薬はもう載せていいんだよな?」
「なにかあったのか?確認する」
「、、、ネームド、列車車両の目の前に五人いる、できるかい?」
可能、その言葉の代わりに一人がすぐ倒れた。
状況を理解できていないの残りの四人、三人、二人となりようやく狙撃と気づくがもう遅い。
最後の一人が残り銃を放り捨て逃げるも突如力が抜けたように倒れる。倒れた全員にもう一発ずつ打ち込まれた。猫又、そして
《周囲に敵影なし、列車へと進んでください。》
fairyの指導を聞き列車へと入る。座席のない貨物列車にはテレビでの放送通りエーテルと書かれた爆薬があった。
それも大量に。
(罪のない人々をこんなもので消そうと、、、)
感覚同期をしている生身の体の手を握る。肌が白くなるほど。しかし葛藤している暇はない、すぐにカンバス通り駅へと進まなければならない。
猫又が列車の最前列へ行き、制御室へと入った。さまざまなレバーやボタン、専用用語が書かれており目が回る。
「ど、どれがどれかわからないぞ。」
《これとこれのレバーを操作してください。》
アキラの見る視点に赤いマークをされたレバーが二つ、それを勢いよく下に下がればグンッと二人の体に重力が働く。乗り物が急発進する際のG圧だった。つまり列車が発信されたと言うことだ。
すぐに列車が速い速度へと変わり窓から次々と景色が流れていった。
「猫又!スピードを緩めてくれネームドが乗れない!」
「わかった!」
制御レバーを緩やかに、10分の5あたりまで下げれゆっくりとスピードが落ちていく。いきなり最高速で走っていたため現在の速度がかなり遅く感じた。
窓から外を眺めていれば視界の端に何かが映る、狙撃支援をしていたネームドだった。
かなりの速さだ、足を素早く前後へと動かしており全力疾走している。スナイパーベールを被っており顔が見えないがかなり───焦った顔をしている気がする。
連結器についているハシゴへと捕まり乗れば体を揺らしながらも車両内部へと入ってきた。肩を上げ下げして一定間隔で息遣いをしている。
ポケットから紙を取り出しイアスアキラへと手渡す。
『
「ごめん、、、」
ヌルっとした感覚が体から抜けた。ホロウから出た証拠だった。すぐにまた列車が線路の上を走る音が聞こえ、周りの景色もすぐにホロウ内ではないと語っている。
「見えた!カンバス通り駅だ!!」
窓に顔を貼り付け
───あれが駅?
ネームドが目を疑う。外は夜だが工事現場の照明灯により建物が見えるが、ショッピングモールのような建物にしか見えなかった。廃れており所々瓦礫ができていた。一瞬あれは壊してもいいと納得してしまった。だがあの建物内には大勢の人間がいる。
外の景色が切り替わり列車はカンバス通り駅へと続くトンネルに入った。線路を踏み抜き高速に進む列車の音が車両内部に外よりも聞こえ始める。しかしその音を突き破るような声が全員の耳に届いた。
「うにゃああああ!!!激突するぅぅぅぅぅううぅうう!!!!!!!!」
───は?
猫又の必死の叫びに一瞬思考停止する。このまま進めばカンバス通り駅へと続くはずだ。何に激突するというのか。
思考している時に急な衝突音が聞こえ列車がかな揺れたと同時に壁に何かを擦り付けまくるような鋭い音がした。ヘッドセットには銃声や手榴弾の爆音を防ぐノイズキャンセリング機能が搭載されてるはずがそれを悠々と超えてくる騒音。
「停止するんだ!!速度を緩めてくれ!!!」
揺れつつはあるが運転室へと向かえばすぐにレバーを上へとあげる。その急停止によりまた列車が揺れた。
さすがにネームドも体勢が崩れてしまう。制御盤にもたれ掛かるも目には惹かれるものが見えた。
光だ。
列車が低速しつつ、カンバス通り駅へと入った。
「はぁ、、、アンビー、どれぐらいいた?」。
「時間のほう?それとも人数?」
「人数よ。」
ざっと200、と両手で表せばまたニコは頭を抱えた。
カンバス通り駅へと残り、邪兎屋が猫又にアミリオンを託し
「猫又本当にあいつら連れてきてるのかしら、、、」
「デットエンドブッチャーに時間を取られてるのかもしれないわ。今は待つしかない。」
「だけどこれじゃヴィジョンがここを爆破するのかも知れないわよ!どうするって───
その時、カンバス通り駅に何かが衝突するような大きな音が全員の耳に届く。
「ななななんだぁ!?」
「トンネルから聞こえたぞ!!」
───まさか、ヴィジョンが。
「みんな今すぐ伏せて!!!」
ニコの叫び声に全員が頭を抱え伏せた。しかし全員が予想していた爆発は起こらなかった。代わりに一つの列車がホームへとたどり着いている。
「、、、へ?」
「爆発、、、しねぇ?」
「おおおおいみんあ!!助けにきたぞおおおお!!!!」
「猫又!!!」
列車から猫又と一体のボンプ、そしてネームドが降りてきた。何度も起きた揺れで少しよろめきながらも
「よぉし全員列車に乗れ!脱出するぞ!!!」
ビリーの呼びかけでカンバス通り駅にいた全員が乗り込んだ。次々と車両に人々が乗り込みやがて乗り込みが完了する。しかしすぐには発車させない、作戦会議をする必要がある。順調に全てがうまくいくとはかぎらない。
「言っておくけど全員エーテル適正体質じゃないの、ホロウ内で止まるわけにはいかないわ。」
「列車を脱線させない速度で最速で行く。通常エーテリアスは無視だ。」
一通りの話合いが終わりニコ、ビリー、アンビー、猫又、ネームド、
列車のモーターが唸り声を上げ、今度は反対方向へと進み始めた。
ホロウ内部へと列車が突入し、線路の上を進んでいる。
線路が曲がるたびにレバーを上げ、スピードを緩めるが少しだけだ。また直線となるばすぐにレバーを下げスピードを速める。
この列車の現車掌、ネームドが列車のフロントガラス越しに映る景色を注意深く見ていた。道中雑魚のエーテリアスに何度か気づかれ、追いかけられてはいるが列車の進むスピードには何にも追いつけない。
ネームドの視界、上端に何かが映る。
即座に強敵と見定め目を見極めた。
遠くからでもわかるデカさ、見覚えがあった。
───アイツだ。
映画ならここで迫真のBGMが流れ出すことだろう、実際その状況だった。
小銃を持ち、初弾が装填されているのを確認をすると同時に列車に耳をつんざくような音が直接全体に伝わった。
衝撃がまたしても列車に響き揺れる。、左から聞こえたソレは何かが当たったことを示していた。
しばらく何も問題なしに進んでいたため急な非常事態に一般大衆がどよめき始める。すぐに仲間へと緊急を知らせるために運転室にあった非常ベルボタンを叩きつけるように押せば警報音が大音量で聞こえた。
「ネームド!何があったんだ!?」
ネームドは自分で見ろと親指を運転室に向け天井に登るためのハッチを探した。
「一体なにが、、、ッッ!!」
「プロキシ!何がいたの!?」
「───デットエンドブッチャー!!!!!」
デットエンドホロウのボス、ヤツが現れたのだ。
ネームドは人間サイズのメンテナンスハッチを開ければ車両の天井へと登った。
風圧でスナイパーベールが激しく揺らぎ自分の顔へと張り付く、邪魔だとすぐにヘルメットから取り外せば数時間ぶりに視界が良好となる。
ヤツを迎撃、というよりかは列車を攻撃され続けるのを防ぐためにはデットエンドブッチャーの攻撃を攻撃しなければならない。矛盾しているわけではない、相手の攻撃を、こちらで攻撃する。
例で言うなら飛んでくる手榴弾を撃ち落とすようなものだ。攻撃を攻撃する。
小銃を持ち直せば何かが上空を通過するのが見えた。飛んだ方向、後ろをみればデットエンドブッチャーは先ほど投げたデカい斧のような鉄道標識を地面から引き抜いてこちらへ接近している。
───なるほど、確かに
デカい斧のように変形した
列車の最後車両へとつけば天井床に膝を付く。銃床右肩に付け頬付けすれば照準器を覗く。デットエンドブッチャーの脚部をクロスヘアのレティクルで捉える。距離はおよそ30mだ。
50mに
小銃に装填されていた徹甲弾がデットエンドブッチャーの脚部へと刺さって行き体表を纏うエーテル岩石が削れている。足が遅くなった───気もした。
一弾倉打ち尽くせばすぐに再装填する。空となった弾倉をダンプポーチへと入れれば後ろから足音が聞こえた。
「よぉ!デカブツが来やがったな足止めするぜ!!」
増援ビリーが来たことで戦力は増した。しかしビリーのリボルバーが相手に効くかどうか。
「列車の速度は最大にしといたぜ!曲がるとことかは猫又と店長に任せてる、だけら俺たちはあのデカブツを足止めすんだ!いくぜネームド!!」
─くぞ───野郎ども!!クソ──ツの重要資──────をぶっこわ─しまく──だよ!!!
─迫─砲を水平しゃげ────ド!!あん──ヤシ野──タマついてんのか!?─もぜ──いに殺そうぜ!!!
ネームドの脳内に響く謎の声、随分張り切っているようにも聞こえたそれに懐かしさを感じると同時に頭痛がした。顔を歪めてしまうがそれはデットエンドブッチャーを向いていたことによりビリーに見られなかった。
ビリーの
今度は確実に効果があった。ガキンッとエーテル岩石がはっきりと音を立てて壊れたのだ。
「効いてるな、このまま行くぜ!」
了解の代わりにネームドは小銃を撃ち続ける。脚部にしつこく撃たれ続けてるのに苛立っているのか雄叫びをあげた。しかしこちらから言えることは嫌なりゃ
住処をこう暴れ続けられては苛立つのも仕方ないだろうが。
やがて追いかけるだけでなく今度はあらゆるものを投げ続けてきた。線路外に続く家の破片や看板、鉄道標識ももぎ取り列車へと投げ続けている。時には手に持っている馬鹿でかい鉄道標識を振り回す始末だ。
滑車を重点的に狙っている投擲物をネームドが撃ち、ビリーは脚部への攻撃をしている。
列車が揺れているのもあり弾が数発外れることがちょくちょくある、その度もったいないという思いが脳内に浮かんでいる。ネームドは無性にこの列車に重機関銃か対空砲でも積んでいたらいいのにと思った。
稀にデカい鉄道標識が振り回されることもあるがそれはネームドとビリが同時に手の部位に一斉射撃しギリギリで当たらないようにしていた。
やがて数分経った。確実に消耗し続けていた脚部への射撃はようやく成果を引きだしてくれた。
かなり撃ち続けられた脚部がようやく崩壊しデットエンドブッチャーは転んだ。
見事に転ぶ様ビリーはボーッと見つめていたと思えば急に踊り出した。
「やったぜネームド!俺らでデットエンドブッチャーを足止めした!!」
フゥゥウフゥゥゥ!!と体全体を動かし喜びを体現するビリー、しかしネームドはまだ小銃を構え続けていた。
ヒィィハ───やってやっ───ムド!!─奴らの全部ぶっ────てやったぜこの野郎!!!
次々と列車が進むことにより建物が過ぎ去っていく。やがてデットエンドブッチャーが見えなくなったがまだ警戒し続けていた。またも聞こえた幻聴に頭を悩ませつつ。
「ネームド、これ以上見張ってもトンネルの天井部分にぶつかってひき肉に───
その瞬間、空からデットエンドブッチャーが降ってきた。正確には跳んできただが。
「ホワアアアアアアアッツ!?!?!?」
びっくり仰天とするビリーを横にネームドがまた小銃を構えた。しかしそれから弾が出ることは一つの声によって止められる。
「ビリー!あたし最後まで警戒しとけって言ったわよね!!!」
ニコが車両の天井へと立ち、武器であるアタッシュケースを構えている。
親分、とビリーが
「あんたたちよくやったわね。ここからは私、ニコ・デマラの出番よ!」
言い終わると同時にアタッシュケースが展開され銃身が出てくる。そのほかにも紫の液体やら何かの装置がアタッシュケース内部に取り付けられていた。その武装展開の動きにネームドがおぉ、と声を漏らす。
ニコがスイッチを入れればアタッシュケースの銃口の先に何かがチャージされ始めた。虚空音が聞こえ、装置が激しく作動し始める。
内部のエーテル燃料が装置に装填され濃縮される。やがてブラックホールのようなものが段々と大きくなり始めた。
「お、おい親分、これ大丈夫かよ。」
「問題ないわ、結構エネルギーと燃料とか使うけど、、、これで逃げれるなら安いってものよ。」
やがてアタッシュケースを超えるほどの大きさとなれば装置からけたたましく警告音が鳴り響く。しかしニコは止まらない。
やがて最大出力となったソレがようやく発射された。
「バイバイお馬鹿さん!!」
GO!!
最大出力のそれはデットエンドブッチャーの脚に着弾し、崩壊した・・・・。
雄叫びを上げまたも転ぶデットエンドブッチャー、遠ざかっていく列車に手を伸ばしながら。
「やってやったわ!!」
「最ッッッ高だぜ親分!!!!!」
ニコとビリーが抱き合い喜びを体現している。だがそれは車両内部でしなければ。抱き合っている奥を見れば元パールマンの監視拠点へと繋がっているトンネルが見え始めた。
行くぞと肩を掴み催促すれば二人も気づいたようでめちゃめちゃに焦り始めた。急いでメンテナンスハッチへと走り込みネームド、ニコ、そしてビリーの順で飛び込んだ。
ビリーが飛び込む瞬間トンネル上部と髪が接触した。したような気がした。
「おおおおお親分!!俺ハゲてねぇよな、、、?」
「安心しなさい!あんたがハゲるのはその髪を最悪売る状況になった時よ。」
「なんにも安心できねぇよ!!」
まだフサフサでいたい、と目の前で繰り広げられてる漫才を聴きながらも窓から外を見れば暗くなっている。トンネル内部へと侵入に成功したらしい。このままホロウ外へと行きトンネルを通過すれば外へ出られるはずだ。
「あ、、あの!」
不意に、考え事をしているネームドに、いや邪兎屋とネームド、猫又、イアスアキラに声がかかる。全員が見てみればカンバス通りに閉じこめられていた人々が一斉に並んでいた。
何事かと思えばその口からは感謝の言葉が伝えられた。
「ありがとうございます!!私たちを助け出してくれて、本当にありがとうございました!!!』
一人の男から伝えられた言葉に続き後ろの人々も感謝の言葉を並べ始めた。
「あんらたちがいなかったら今頃どうなってたか、、、」
「兄さんたちのおかげで俺たちゃ生きてる。」
「この恩は一生忘れねぇ!」
様々な言葉が並べられていく中、ニコ達も顔を合わせ微笑んでいた。ネームドが感謝されることに呆気にとられておりちょっとした困惑が顔に現れている。
「ふっふ〜ん♪あんたたちの感謝の言葉に感謝するわ!でもみんなに守ってほしいことがあるの!もし何か事情聴取とかされるようなことがあったら私たちのことはいなかったことにしてほしいの!あたしたちは法律的に言えば違法なホロウレイダーだから!」
ニコの高らかとした堂々な宣言に大勢の人間は賛成の声を上げる。ニュースに報じられるとしたら彼らは存在していない扱いになるが実は助けに来た人がいた。という映画のようなシチュエーションにビリーが喜んだ。
俺はスターライトナイトのようだとポーズを取った、しかしソレはホロウから出た瞬間によって誰も見られなかった。
またしてもヌルッとした感触が体から抜ける。すぐに透き通った空気が体に流れ始めた。このまま───
「にゃああああああああ!!!!!まずいぞまずいぞこのままじゃああああああ!!!!!!!」
猫又が急に叫び始めた。何だと思い運転室へと向かえばネームドも叫びたくなったものが遠くに見えた。遠くには開通しているはずのトンネルが崩落していたのだ。
急な緊急事態を全員が把握してしまいゲームクリア後のような空気感は瞬間でなくなった。
よく見てみれば崩落した箇所前の線路にはパールマンと武装員がこちらに見て突っ立っている。
ここから先は通れないぞと言う意味か、それとも自殺願望か。
どちらにせよ止まるわけにはいかない。止まればどうなるのかは誰にでも予測できる。ネームドは操作レバーを一番下へと下げ列車を最高速度にした。
モーターが唸り声を上げる、それは悲鳴のようにも聞こえた。
「ネームド!このままじゃ瓦礫に突っ込んでしまう!!」
───関係ねぇ、
喋っていないのに、ネームドからはそう聞こえた。アキラにはそう見えた。意図を理解しアキラが車内無線を取りだせば警告の言葉を発した。
「全員衝撃に備えろ!!!頭を抱えるんだ!!」
アキラの声が列車全体に響き渡り全員が体を縮こませ頭を抱えた。
よしこれで、と安心、そして身構えるイアスアキラが急に体を持っていかれた。
まだ激突してはいない。ネームドが運転席から持って出したのだ。
運転室から出ると同時に体が包まれる感覚がする。ネームドがイアスを懐に抱えていた。
「あ、あいつら何で止まらなッッ」
止まるだろうと高をくくっていたパールマン等は減速するどころか速度が上がった列車に対し体を線路外に飛び込み回避した。やがて列車は崩落した瓦礫へと突撃Assaultした。
けたたましい爆音と衝撃、揺れが列車内部に響く渡る。突撃の戦闘を言っていた運転室の窓ガラスは瓦礫によりすでに割れていた。瓦礫が内部へと侵入しておりあのまま内部に居続けていたらどうなっていただろうか。
瓦礫というストッピングにより列車が急に減速した。だがトンネル内部であった暗さはなくなっていた。外はもう夜の時間ではあるが外を照らしている投光機によって朝のような光を放っていた。
Q.ネームドは人間?
A. バケモンです!!でも人間です!!(エレン並)
このQA形式、別に本作品を見られている人から質問をもらっているわけではありません。自分が勝手にやってます。