───なぜこの時間に?
Random Play ビデオ屋の扉を叩く音が聞こえる。現在時刻は0時を超えており次の日へとなっている。すでに店は何時間も前に閉店していた。
アキラとリン、ネームドの三人はスタッフルームにいる、猫も全匹ここにいた。
「変なの、こんな遅くに誰が来たんだろ?」
空き巣か、スレッドバレルの先についた
《不審者ではありません。
Fairyの言うことであの男が脳裏に浮かんだ。しかし警戒はしつつドアを開ければ予想通りあの男が現れた。息切れしており走ってきたのだろう。
「こんな時間にすまんな我が友達よ、寝ていたか?」
紫色のシャツに緑のネクタイ、
「何か急用かい?」
「あぁその通りさ、ちょうどいい三人とも揃ってるな。聞いてくれ、【パエトーン】に伝えなきゃならない重要な情報があるんだ。どっちも欠けてない、優秀な戦闘員もいる完全な【パエトーン】にな。」
かねてから協力関係にある情報屋だ。尾行されていないのを確認すれば慣れた様子でスタッフルームへと入った。入れば鼻で何度か注意深くスタッフルームの匂いを嗅ぐ。料理の匂いでも残ってただろうか。
「おぉ、また一層”硝煙”の匂いがするな。あぁそうだそんなことじゃなくて、緊急の内容なんだ手短に話すぞ、、、とその前に、お茶か何かもらえるか?」
「一息ついている場合なのかい?手短に教えてくれるんだろう?」
出さないぞと暗に伝えれば羊飼いが厄介な声を出す。ねだる羊飼いへとネームドが飲み物を渡す。変わらずプラスチック上のカップ、
「悪いが今日は筋トレしてきたわけじゃないんだ、、、まぁいい。言っちまえば単純だ、零号ホロウの定期調査がまた始まるらしい。」
零号ホロウ。その単語を聞いたネームドは眉間に皺を寄せて顔を歪めてしまう。またしても頭痛が起こった。
「フフン、これはガチのマジだぜ。しかも協会は長期戦の構えだ。調査は数回に分けてやるつもりらしいぞ。」
零号ホロウ コードネーム:
現在新エリー都では情報でしか存在していない”カトリック”によれば天国でも地獄でもない場所とされているらしいが本当にそうなのだろうか。洗礼を受けてない奴が行くと覚えがあるがネームドは宗教に属しているわけではない。この世界ができたきっかけ、最初で言うならビックバン。それをした”何か”がいるとは考えているが。
神のお告げを聞いただの神がいるだのと大昔の
こちら側が零号ホロウ調査に参加することを予想していたのかすでに募集に【裏口】は作っているとのことだ。
テスト用の依頼をこなせればの話であるが。
「プロキシのほうの我が友ならそのままテストやるだけだが、戦闘員としてのあんたは直々の実力テストがあるだろうな。」
「確かに大きなネタだったね、、、えっと、まだお茶いる?」
「状況は把握したけど考える時間をくれ。」
「もちのロンさ。大事なことは夜に決めるなっていうしな、そんで決心がついたらスコット前哨基地ってとこにいけ。そこでテスト用の依頼ができる。」
クールに去るぜ、と二本指を額にたてピッと離せばそのままビデオ屋から羊飼いが去った。ネームドも二本指でジェスチャーし自動拳銃に装填している弾倉を一度抜きスライドを引く。空撃ちし弾を弾倉に入れ装填しロッカーへとしまった。
「寝る前にこんな情報聞いたら睡眠の質下がっちゃう、、、」
───まったくだ
少なくとも就寝前に家へと訪問する時間でも話でもない”いい知らせ”をすることではないだろう、時間がないのは確かだが急すぎる。
ただでさえネームドは体質なのか分からないが深く寝ることができないのだ。定期的に目覚め無意識に周囲を警戒してしまう。何かの小さい物音でも覚めてしまい二度寝などできない状態で寝付くのに時間がかかる。
そのおかげで睡眠時間が6時間未満なのはよくあることだ。あの日目覚めた時の顔に比べれば隈ができているのは明確に比較しやすいだろう。
取り合えず難しいことはあとで考える、リンの提案で皆がそれぞれ寝室へと戻っていった。アキラとリンが自室へ、ネームドはスタッフルームのソファへ。寝る前にFairyのおやすみなさいを聴くのが最近習慣となってきているネームド。
スタッフルームは寝室と言えるだろうか。
話は飛んで後日、朝食の間に
「、、、やりすぎなんじゃないのかい?」
防衛軍施設にあるトレーニングルームの外廊下で何が?とネームドが悠々自適に水を飲みながら首を傾げる。スナイパーベールを被っているため周囲から見えないが疑問の顔をしている。
その遠くでは医者やら衛生兵やらがせっせと包帯巻きやら人工呼吸器やらをワーワー喚きながら持ってきている。床の担架の上に
アキラは【独立調査員】として、ネームドはその独立調査員の戦闘員としてのテスト。戦闘員希望者にはまず当たり前として対人ができるかとして軍人相手のテストがあるわけだが。
初めは二人だった。軍人二人が見た所強そうだということで問題ないだろうと。まぁその通り問題なかった。
十秒、十秒も経っていただろうか。それほど速く終わってしまったのだ。ネームドがファイティングポーズを取ったと思えば軍人が”吹き飛んだ”。
何が起きたのか唖然とする周りの人間の中から衛生兵が飛び出し吹き飛ばされた二人をすぐに外へと運び出し、また二人、そして三人、四人、五人、六人と増えて────
「もっと鎮痛剤持って来いッ!!!」
「今から肘の関節を”戻す”ぞ歯食いしばれ!!」
「どう、な、、、て、ぇ、、、」
「喋るな肋骨が何本か折れてる!!」
『膝が完全に壊れてやがる!』『そんなん見りゃわかるに決まってんだろ!!」
「ッッ、、お、、俺、、おれの、鼻がァっ、、、、!」
「口呼吸だ鼻呼吸するんじゃない!!」
「先生サージャの状態は!?」
「内臓にまでいってるかも知れん、、、」「はぁ!!?」
────こうなってしまった。
しかしネームド自身悪いとは一切思っていない。むしろあそこで終わらず突っかかってきた奴らの自業自得と思っていた。その証拠として倒れているテスト担当兵士を見ながら水を飲んでいる。
「、、、今の会話を聞いただろう?どうやったらただの実力テストであそこまでになるんだ?」
『
「背中を突き破りそうな、首が折れそうなほどの蹴りや殴りをするのが軽め?一瞬本当に突き破ったんじゃないかと思ったよ。」
『
どこが、とアキラは言葉が出そうになったがそれを飲みこむ。別に怒っているわけではない。ただ本当に、どれほどやればあんなことになるのか疑問に思っただけなのだ。
しばらくはあの兵士たちベットと仲良く過ごすことになるだろう。鼻を粉砕されただけで倒れた者はどうだろうか。
そしてしばらくこの話は有名な噂話になるだろう。外から来た見知らぬ一般人が十数人の軍人を病院送りにしたことが。
水を飲み干しペットボトルをゴミ箱へと投げ入れれば控室のロッカーに一度預けていた装備をもう一度装着する。小銃についている負い紐を背中、脇下に通しウェポンキャッチに引っ掛け、大口径回転式拳銃ごと入ったレッグホルスターを太ももへとつける。チェストホルスターに自動拳銃を入れバックバックを背負えばそのままテスト会場を出る。
唖然としていたスタッフに合格書をもらいに行く。プルプルと震えていた手から渡された小さい名刺のような調査ライセンスにはスナイパーベールを被った人間が写っている。名前の欄にはNamed。男なのか女なのかは性別欄に書かれた箇所からしかわからない。
人間orシリオンor知能構造体の欄には悩んでペン先を何度も叩いていたのだろう何十もの点々があり綺麗じゃない丸が描かれている。ネームドは人間だと申告したはずだが。
そのまま廊下、階段、廊下と進めば多数の兵士が道を開けた。なんとも豪勢だがここまで上の階級軍人になった覚えはない。その中には軍区域へと入る時に
10分ほど待ちぼうけになり結局初弾を絶対に装填せず持ち入れるということでなんとか通してもらったのだが。
そのまま出れば透き通った空気がアキラとネームドを出迎えた。お疲れ様といった風が次々と吹いておりネームドの温まった体を冷やしていく。すでに合格書は受け取ったためこのまま前哨基地へと進めば良い。
エントランスを抜けた先にはRandom playの社用車があるがその隣にはなにやら軽装甲の軍用トラックがあった。
白色のショルダーアーマーとオレンジのネックアーマーをつけたそいつがネームドとアキラの存在に気づけばそのまま近づいて来る。ネームドがわずかに───小銃の銃把を握った。
「合格おめでとうございます、ネームド殿。私は哨兵です、これからスコット前哨基地に行かれるのでしたら私が送迎します。」
「いや問題ないよ、僕たちで行くから」
「関係者以外はこれより先の前哨基地エリアには車両を乗り入れできないのです。ですから私にお任せを。」
じゃあお願いしようか、とアキラが言えば哨兵は車へと戻っていった。しかし席が二つしかない車両のためネームドは荷台に乗りながら行くこととなった。
助手席にアキラ、荷台にネームドが乗りエンジンの始動する音が聞こえればゆっくりと走行しだす。黄色と黒のラインを越えれば次々と明らかに軍といった雰囲気が漂い始めてた。
どこかから聞こえる銃声やテナント。軽装甲トラックの進む方向とは真反対に飛んでいく回転翼航空機。弾薬箱や食堂へと運ぶ飯の食材を運んでいる大型トラック。ネームドはどこか懐かしさを感じた。
しかしその中でも特に雰囲気を発しているものが先ほどから見えていた。
馬鹿デカい塔だった。零と書かれたそれが何塔も並んでおり奥に見えるデカいホロウを囲んでいた。何か迎撃でもする装置なのか、それとも抑えるための装置か。
そのまま数分進んでいればスコットと英語で書かれた看板が通り過ぎた。やがてトラックのスピードが緩んでいき完全に止まる。
「着きました、ここがスコット前哨基地です。」
荷台から飛び降りれば開けた場所へと出てきた。横には何かのエンジンやエネルギーが積まれたドラム缶がある。その奥にはテントがあった。
「ここが前哨基地、、、」
アキラが圧倒されている。駆け足で奥に進むためネームドも早歩きでついていけば横目にこれでもかというほどのデカいホロウが見えた。
まさにブラックホールのようで、遠くに見える崩れた土地が浮かんでいるのが見えた。その景色にネームドが圧倒されていれば会話が聞こえる。
「ほら見ろよ、、、協会の人間はここまで不足しているのか?今また厳しい審査を受けていない民間の人間から【独立調査員】と戦闘員を募集し始めた。」
「防衛軍や対ホロウ行動部だって、民間から人材を募ってるもの、結果さえ出せば規則とか手続きによる多少の妥協は取るに足らないわ。」
───歓迎はしてくれなさそうだ。
服装からして調査協会の男女の会話に出てきた影話の単語に反応する。アキラから新エリー都の中でもエーテル適正体質を持つ人間は少ないとネームドは聞いたことがある。それに加えわざわざホロウという化け物の巣窟に飛び込むなど自殺行為をしたくないとのことで人手不足なのかと自分で納得した。
そのおかげで申請用紙に名前やら住所やらを書くだけでできたのかとも思い出した。
《注意、零号ホロウの調査へと参加する場合は住民票や電話番号が必要と思われます。》
「それはわかっているよFairy、、、あ。」
「ネームドって、、、だれなの?あっいや身分を証明できるものがあるの?」
手を挙げない、と示す。スコット前哨基地へと行く数時間前。準備を進めていたわけだがその中で問題があった。
ネームドの身元を証明できるものが何もないのだ。財布やらなにかあるともバックパックを探したがパスポートやら住民票、医療保険証など日常のものがなく銃弾やら弾倉やら残り少ない手榴弾や道具。医療物資しかなかったのである。
「調査に参加するなら絶対にそういう書類とか必要になるよね、、、」
顎に手をあてリンが考える。公的機関へと行くのだ。手続きは必要となるはず。わざわざ市民票を取りに行く時間もない。
《ピー!マスター、私であれば助手[[rb:1-2 > ワンツー]]の市民情報の検索が可能です。市政へとハッキングします。》
「ちょっとちょっとちょっと待った!!え?市政にもハックできるの?」
全員の視線がFairyの目のアバターへと向く。Fairyが余裕ですけど?といった目の形をしていた。いかにもドヤ顔の目である。
そのままアキラがネームドの顔を撮り、Fairyへと渡しハッキングで探したわけだが───
一切存在しなかったのだ。経歴、戸籍の欠片すら一つも。元からなかったかのように。
驚きはした。かなり。
しかし本名としてネームドを使うわけにもいかないという意見もリンから出たが却下された。ネームドの首にかけているステンレス素材の深緑色をした
せめて隠して
そのままテント内部へ入ればまず見えたのは数々のモニターだ。一般的に普及されているもので安心しているネームドに右ストレートォォ!!!左に映るブラウン管テレビが視界に映りすぐに目を点にした。
───なんでまたブラウン管テレビなんだ、、、?
気を取り直し次に目に入ったのは数々の設備だ。さすが前哨基地というべきかあらかたの設備が備わっており何十にも重なったルーターのような装置や数々の記録が記されたホワイトボード。そして大柄の無線機などなど。とても戦場の最前線にある基地とは思えないものばかり。
「多分あの人だ。」
静かな声でアキラがネームドに声をかける。視線の先へと目を向ければ一人の女がいた。白い線の混じった前髪に髪を後ろに団子型にむすんだ髪型。ジャケットらしきものを腰に巻いておりメガネをかけている。しかし目に付く気になるものが右肩の後ろについている可動式アームだった。
二つのロボットハンドが忙しなく動いている。本人の意識に連動して動いているのだろうか、ネームドが戦闘に使えそうだと無性に欲しくなった。
哨兵に話しかけろと言われた人間の特徴と合致している。机上にある図面や地図らしきもの、端末を操作しているが片眉を上げればこちらへと気づいた様子。というより気づいていただろう。
「君たちがテントに入って来た時、すぐに気づいたよ。君の青春に満ちたフレッシュな顔と───君の只者じゃない感じ。あるいはこう呼ぶべきか。【独立調査員】殿、そしてネームド隊員。
隊員?と首を傾げるがその様子に言葉が発せられておらずともこの女にはわかったようだ。
「君はこの独立調査員チームの戦闘員だよ。といっても君たちで最初だけどね。あぁ、自己紹介しよう。ホワイトスター学会の研究員、レイだ。略してレイでいい。」
───略しているのだろうか
「同僚たちも普段レイと呼んでいるから君たちもそう呼んでくれていい。良いんだよ別に、私は君たちを並ばせる協会事務員とは違うのだから。」
『|Appreciate it. Nice meetin' ya, but...《そいつはありがたいな、初めましてだが、、、》』
『
ネームドの言う通り、というよりメモ帳に書いてある通りレイの眼下には黒い隈が浮き出ていた。歳をとっていれば寝不足は肌の天敵というが彼女の顔は綺麗なものだ。むしろ隈ができていることによりミステリアスな雰囲気が出ている。
「気遣いどうもネームド隊員、最近は独立調査員が入って来ることによって忙しくなったんだ。それで少し仕事が長くなってってそんなことじゃない。」
「まぁ話を結論から言うなれば、、、私の可愛い観測データを送り届けてくれさえすれば、私は君たちを【親愛なる連携パートナー】として遇そうじゃないか。」
そのままの流れで早速アキラたちに任務が下された。
零号ホロウ周辺地域に点在しているデータステーションがエーテリアスの群れに襲撃され観測データ回収へと向かわなければならない。
ルートやプラン、そして脅威も明確としており【新人】にはぴったりな
本当は調査協会の審査がある。しかしパスできたわけがVRで優秀な成績を残していたアキラのおかげというネームドの知らぬ間にできた事実。その優秀さ故ある程度の支援設備やら物資も与えられた。無線機やら戦闘糧食やらがあったがネームドにとってはどれも必要ない。というか足りないものがある。
『|Gimme 400 rifle rounds, 90 pistol rounds, 8 grenades, 《ライフルの弾400発、拳銃弾90発、グレネード8つ。》』
『
弾薬と手榴弾という戦闘物資だ。それがなかったのだ。これでは近接武器のみで戦いに行けと言っているようなものである。いやそう言ってるのだろう。民間の独立調査員如きがただでもらえると思うな、と。
「随分な量の要求だな、しかし君はすでに持っているじゃないか。」
「持ってはいるけどかなり少ないんだ。[[rb:これ > 小銃]]だって今は2マガジンしかない。拳銃は1マガジンだ。」
「私は軍人ではない現場監督の身でもあるから要請することしかできないな、、、少し待ちたまえ。」
そういえばレイは無線機でどこかへと通信をかける。会話の単語から弾薬庫と聞こえ戦闘物資の要請をしているのが聞こえる。しかし順調には進んでいなくどこか説得しているようだった。
「、、、今から弾薬庫へと行きたまえ、そこで補給を受けるんだ。」
これが地図だ、と言われ渡された紙には前哨基地エリア全体を示す地図だ。しかし英語ではないためネームドには読めない。
アキラに翻訳を求めここだと指さされた場所はそう遠くない。徒歩数分といった所か。協会の人間が到着し任務が始まる前に急いで取りに行かねばならない。駆け足で向かった。
アスファルトを大きな足で踏みながら進む。バックパックはアキラへと預けているためネームドは身軽な状態だ。アキラにはネームドの胴体以上の大きさ、そして色々なものがサイドポーチや内部に入れられたものなど背負えなかったようで後ろに倒れた。ネームドはすでに走っていたためその事実を知らない。
一定間隔で呼吸をし走っていれば角ばった建物を見つけた。直感的に弾薬庫だと感じ地図を広げれば当たりだ。
入り口で警備している兵士二人へと近づけば向こうもこちらに気付き近づいて来る。一人が小銃を持ち直したのをネームドは見逃さない。
「あなたがネームド殿で?」
肯定の言葉変わりに新品の調査ライセンスを渡せば二人がまじまじとそれを見る。何度もネームドの顔と調査ライセンスに載っている”顔”を見比べていた。
まぁ顔がそれに載っているわけじゃない。スナイパーベールを被った顔の見えない人間が写っているからだ。顔写真と呼べるのだろうか。
「レイ博士から話は伺っています。こちらへどうぞ───弾薬庫開放!」
「了解!弾薬庫内部へ通達、独立調査員が到着しました。これより弾薬庫を開放します!」
兵士の一人が覆土式弾薬庫の内部へとつながる扉のタッチパネルにパスワードを打ち込む。承認のコマンドが液晶画面に流れれば何十にも重なった重厚な扉が開いた。大型トラックさえも入れそうな大きな扉が開いていきやがて内部が見える。
小銃火器の銃弾、榴弾、[[rb:重砲弾 > 120mm]]、重機関銃の50口径───が見えるはずだ。しかしそんな大層なものはここにはなかった。
代わりにと何らかのエネルギーや液体、ガスが詰まった小型コンテナが鎮座している。
────なんだこれは、、、
弾薬庫だというのに
「本当に渡していいのだろうか、、、独立調査員だぞ?」
「レイ博士の命令である。現場監督様の言い分だから俺らは命令に従うまでだ。」
「、、、あなたの使用銃火器の口径を教えてください。私たちが取り寄せます。」
一つのエリアへと辿り着けば兵士が言う。ネームドが小銃と自動拳銃、散弾銃の弾を弾倉から抜けば3つの銃弾を兵士へと渡した。しかしその銃弾を見るなり二人は【ん?】と同時に言う。薬莢の包底に刻まれた底面刻印の口径を見せれば兵士は顔を合わせ話し始めた。
「何故こんな”古い”弾を使ってるんだ、、、」
「火薬式の銃弾か。しかも真鍮の薬莢だと?、、、懐古趣味でもあるのか?」
「最後に見たのは何年前だっけか。」
会話からはネームドにとって信じられない言葉が次々と聞こえる。そもそもの話銃弾もなければ一体何を撃つというのだろうか。
数分経てば一人が踵を返し取りに行った。そこから数分経てば銃弾と手榴弾が入った[[rb:弾薬箱 > アモボックス]]を2つ両手に持ち机へと置く。
さてさて、と全ての箱を開ければ銃弾と手榴弾があった。それは当たり前なのだが───眉間に皺を寄せた。
「あなたに渡せる銃弾と手榴弾はこれだけです。」
───これだけだと?
ネームドがスナイパーベール越しに兵士を睨む。まずは一つ目の弾薬箱だ。開けてみれば手榴弾が二つ、何十にも入った箱に記された数字通りなら一箱に三十発入っているライフル弾。それが六箱あり合計180発。
二つ目の弾薬箱は拳銃弾とショットシェルボックスが一箱が入っている。拳銃弾の入った箱に記された数字は二十。それが二箱で40発。
ショットシェルボックスを開ければ5x5の範囲で全て入っていた。合計25発。
『|Bullshit, Rei should've already told ya.《ふざけるな、レイから話は聞いているはずだ。》』
「そもそもこのような火薬式の銃弾は通常使用されていないのです。”オボルス小隊”のような精鋭部隊に使っている人もいるにはいますがそれでも少数。使うことも少ないですそ我々防衛軍が通常使用しているのはエーテルエネルギーを使う銃火器や銃弾なのです。」
「まだあるにはありますがあなた一人に全て渡すことはできません。お引き取りを。」
二人の兵士がネームドを説得する。数秒睨み合いが起きるがネームドが舌打ちし引きさがった。
───テロリストを制圧しに行くわけじゃないんだぞ。
この兵士らが言うことは一理ある。それこそエーテルエネルギーとやらをを通常使用している。弾薬庫と呼べるのか怪しいがらんとした場所とここまで見かけた兵士達の小銃がそう言っている。ネームドの知る常識とは打って変わった場所なのだろう。
まぁ元々まるっきりもらえるとは思っていなかった、手榴弾をグレネードポーチへに、ショットシェルホルダーに[[rb:散弾 > ショットシェル]]を入れ自動拳銃と小銃の空弾倉にも弾を入れる。
十発入れるごとに弾薬箱に弾倉を何度か軽く叩きつけ整える。これをすれば給弾不良や[[rb:弾詰まり > ジャム]]を起こさなくなるわけだ。
プレートキャリアに装着されたマグポーチに小銃弾倉を、コブラベルトにつけられたマグポーチに拳銃弾倉を入れる。残りの弾倉をバックパックへと詰め背負えば準備完了だ。それまでには手で持っておけねばならない。
未だ一発も入っていない空弾倉と満タンになった弾倉を手で持ち弾薬庫の外へと出た。
ゼンゼロ世界の防衛軍一般兵士の携行している銃がマガジン入れるとこどこもないって気づいてなんでだと思ったらエーテルエネルギーを発射するって見た時は驚きました。エーテルエネルギー銃?なんだっそら
でもトリガーの使う【プラゲトーン】とかエージェント秘話でのヴァルチャーの狙撃銃にもマガジンがありました。しかしムービー途中でエキシビションでは薬莢がなんかショットシェルに使われてる強化プラスチックみたいでした。軍用規格なんでしょうか。もうわけわからん。
しかしあの世界にも我々の世界に存在する銃弾はあるようです。ビリーのエキシビショとかに映ってる
「おいおいジェームズ!」
なんだよジョン
「そんなに
確かに