転生したらTSして悪魔になったので、ロールプレイします 作:メスシリンダーガキ
28箇所(1箇所)の刺し傷だぞ!
確実にコロコロしたかったんだろ!
はい、お腹刺された天秤ちゃんだよ。
久しぶりの出血ゲージ出現で思わず泣いちゃいそうだよ。
というか感想欄のみんな、誰も私の心配してないのどゆことよ?
こちとら刺されたんですけど?
本当に泣くよ? すぐ泣くよ? 絶対泣くよほーら泣くよ。
「――なんて言ってる場合じゃないよねっ……!」
「がっ……!」
エルボーで牛の悪魔の角をへし折って、隙だらけの頭部に蹴りを入れる。
スーパーボールみたいに跳ねていく牛の悪魔を横目に、腹に刺さったままの角を抜き取る。
普通に痛いぜ。
「ま、治せるけどねっ」
傷口に手をかざし、数えること五秒。
何もなかったかのように、傷も血も綺麗さっぱり。
…………しかしマージでどうしよう。
いやほら、よくよく考えたら私が本気の一撃放ったら世界崩壊レベルじゃん?
別に
…………何その視線は? 本当だってばぁ!
まぁ、このまま暴れ牛を放置しても世界崩壊ルートいきそうだけど。
「ぐっ……俺は……オレは——アァァァァァァァァ!!」
すると蹴り飛ばした牛の悪魔に変化が。
折られた角が再生し始めたかと思えば、まるで枝分かれする枝のように無数の角が生え始める。
そしてその肉体も、風船のように膨れ上がっていき——
「え? なにメ⚪︎シンカ?」
おめでとう! 筋肉モリモリのマッチョマンは、クソデカ肉団子の化け物に進化した!
デカ過ぎんだろ……
「オォォォォォォ!!」
咆哮が轟く。
あ、これもう話通じないやつですね分かります。
というか複数の悪魔の力を1人に集中させると、やっぱり暴走しちゃうんだね。
こうなったら、私も他の悪魔を呼び出して合体でもしてみる?
名付けてオメガ天秤ちゃん! ジャローナ! サンフランディスコォォォ!
「…………あ」
——名案を思い付いてしまった。
というより、もうこれしかない気がする。
問題は……
「——ごめんねみんなぁ。もしかしたら、この話が最終回になるかもだねぇ」
もしそうなっても、まだ未公開の劇場版は絶対に書き上げさせるから安心してねぇ。
というわけで早速いくぜ! どんなエンディングだろうと5000文字以内には終わらせたいからね!
なぁに、
「とぅ! ラ⚪︎ダーキィィィック!」
高く跳躍して、牛の悪魔のバカデカくなった口に目掛けて片脚を突き出す。
それが膨張した牛の悪魔の腕を、口を、肉を、骨を貫通して、天秤の悪魔の姿は暴走した牛の悪魔の体内へと消えてしまった——
そして、間も無くして牛の悪魔の肉体は大きく爆ぜた。
「…………ここはどこ? 俺は誰?」
男が目を覚ました。
自分が何なのか曖昧な状態で。
しかし不思議と妙な安心感があり、男は落ち着いていた。
少なくとも周りの状況を確かめられるくらいには。
「何か綺麗な街だな……というかこの2人も誰?」
男は立ち上がり、そこでようやく周囲の景色。
そして自分の近くで石造りの地面に倒れている人影に気が付いた。
1人は身なりの良い服を着た、小柄の男——というより少年。
1人は少年と正反対のような、ボロボロの服——と呼べるかすら怪しい——を着た女性だった。
「おーい、大丈夫かあんたら」
「うーん……あれ、ここは——ひっ、だ、誰ですか?」
「いや、それは俺も聞きたい」
先ずは少年が目を覚ました。
男と違って、この状況に動揺してるのか、落ち着かない様子を見せる。
「? …………ぐぅ」
「いや、この状況で二度寝するなよ」
次に女性が目を覚ましたが、辺りを軽く見回しただけですぐにその目蓋を閉じてしまった。
とりあえず色々と目のやり場に困るので、男は自分の上着を女性に羽織らせた。
「——何でこうなる」
結果として、縮こまって動けなくなった何処か臆病な少年の手を引き、起きる気のない女性を背中に背負うことになった男。
「あ、あ、あの……何処に行くんですか?」
臆病な少年が男に手を引かれながら質問をする。
「あ? こんな時はとりあえず行動する。それが兵士ってもんだからな——ん? 兵士……?」
何故その言葉が自然と自分の口から出たのか、男には分からなかった。
「まぁ今はいいか……よーく聞けガキんちょ。俺たちは記憶がない——この背中の女はどうか知らんが——見知らぬ場所にいる。明らかに異常事態だろ?」
「そ、それは……そうですね」
「加えてこんな大きくて綺麗な街なのに、人の気配が全くない。つまりここは……」
「こ、ここは……?」
「…………ぶっちゃけると全く分からんが、不気味な場所には違いない。だから道のど真ん中で呆けているより、街の出入口に向かうのが最善だろ?」
男は
男は自分のことを慎重派とよく自称していた。
「じ、じゃあ何で僕たちの面倒も見てくれるのですか……?」
「知らん。というかそんな野暮なことは口にするなよな……同じ境遇っぽいから行動を共にした方が効率的ってだけだよ」
そうして3人は無人の街中をひたすら歩く。
——やがて、それは見えてきた。
それは大きくて、圧倒的で、偉大で、不気味で、狂気的で……
「……趣味の悪い石像だな」
3人は円形の広場に出た。
広場の中央には、シンボルのように目立つ大きな石像が。
それは女性の身体に、山羊の頭をそのまま乗せたような石像だった。
「あ、あの……誰かいますよ」
臆病な少年が、石像の足元を指差す。
その指先には、確かに人影が。
ピンク色の長い髪、純白の綺麗な格好の少女。
遠目でもそれくらいの情報は見て取れた。
そして背を向けているため、こちらにはまだ気が付いてない様子だ。
その少女は石像を見上げ、背中側に手を組んで、何処か楽しげに身体を左右に揺らしていた。
さぁ、ここで選択肢だ。
この静寂の街で、自分たち以外の人間に接触するか否か——
「——そこの……お嬢さん? 少し話を——」
少し悩んでから、男は少女に話しかける選択肢を取った。
少女は男の声でその存在に気が付いたのか、ゆっくりとその場で振り返った——
「——
少女は満遍の笑みで、よく分からない
その瞳は、吸い込まれるような、燃えるような、宝石のような、そんな赤色だった。
「目が覚めた? 気分はどう? 痛いところとかない?」
「ちょ……」
少女が上品に駆け寄ってきた。
そして男の身体を、勝手に触ったり観察したりし始める。
抵抗しようにも両手は既に塞がっていた。
まぁでも、こんな美少女に身体を触られるのは正直悪くない気がした。
「君は?」
「ぼ、僕は……大丈夫、です……」
「そっか!」
少女が臆病な少年の頭を優しく撫でた。
「そっちの女の人は?」
「あー……多分寝てるだけだと思う」
「へー、ここで寝るなんて器用さんだね」
少女が男の背中で眠りこけている女性の顔を覗き込む。
そして満足したのか、少しだけ後ろに下がって改めて向き合う少女。
「うーん……もう少し待っててね。今
「? それはどういう——」
「大丈夫! 君たちの魂だけを一時的にここで保護してるだけだから、戻ったらちゃんと全部元通りになるよ」
「いや、だから——」
「あ、終わったみたい。それじゃあね、話せて楽しかったよ。これからも
男の言葉を聞こうとせず——もしくはその余裕がないのか——一方的に話す少女。
「あの人ってだれ——」
「…………ここはどこ? 俺は誰?」
鶏の悪魔がその意識を覚醒させた。
まず視界に入ったのは、星々の光が輝く夜空だった。
おぉ、なんて美しいのだろうか。
このままずっと眺めていたくなるほどの——
「——やぁ、ブ⚪︎リーです」
「アイエエエエ!? 天秤サン!? 天秤サンナンデ!?」
その美しい景色に、恐ろしい悪魔の顔が割り込んできた。
いや、俺も悪魔だけどね?
「目が覚めたぁ? 気分はどぉ? 痛いところとかない?」
「え…………大丈夫、です?」
「そっかぁ。じゃあとっとと働きな」
天秤の悪魔が指を指す。
その方向には、見知った村人たちが村の復興作業をしていた。
「…………あ」
それで、ようやく寝惚けていた頭が全てを思い出してくれた。
牛の悪魔に急に襲われて、とりあえず抵抗しつつも村人たちを近くの丘まで避難させたこと。
そしてその後、抵抗虚しく俺たちは牛の悪魔に……
「まぁ災難さんだったねっ。しょうがないから、査定は少し延期にしてあげるよぉ」
「え、マジっすか」
やったぜ、少なくともまだ暫くは平和に過ごせるようだ。
「あれ……というか——もしかして助けてくれた感じです?」
状況を見るに間違いなくそうだろう。
そしてよくよく見れば、近くに蛇と羊の悪魔もいた。
自分と違ってまだ目は覚めてないようだが。
「そうだよぉ、めり込むくらい頭を地面に付けて感謝してねぇ」
「あざっしたっ!」
素直に頭を下げた。
「? あの、その手にしてる石は……?」
それで気が付いた。
天秤の悪魔がその手に、結晶のような塊の石を手にしていることに。
「ん? あぁこれ。牛の悪魔とか、取り込まれてた他の悪魔の魂だよ」
「…………え?」
「君たちは取り込まれたばかりだったから、綺麗に引き剥がせたんだけどねぇ。他のみんなは時間が経って混ざり気味で、引き剥がすの無理そうだったから一旦塊にしてみたんだぁ」
"まぁ時間掛けてゆっくり剥がしてみるよぉ"
そう言いながら、その塊をボールのように手の上で弄ぶ天秤の悪魔。
うん、改めてこの悪魔が規格外の存在なのを再認識できた。
何故同じ悪魔という存在なのに、ここまで違うのだろうか……?
「そんなわけでね、今回の件の後始末は私がしとくから、君たちは引き続き頑張ってねぇ。じゃないと君たちも
「ひぇ……頑張ります……!」
「…………うーん、やっぱり唆して記憶の鍵を弄った奴がいるよねぇ——ま、その内お仕置きしにいきますか」
好きor気になる悪魔は?
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蝙蝠
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馬
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ネコ
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鶏
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蛇
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羊
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牛