人間でいたい。
たとえ、怪物になっても。

 未知の集合生命体《CHORUS》との戦争により、人類は要塞都市へ追い詰められていた。

 FRAME兵を目指す少年・天音海斗は、学園襲撃の中で灰色の女兵士に救われる。
 だが彼女は、海斗を守るために命を落とし、最後にこう告げた。

「生き残れ。何してでも。化け物になってでもだ」

 極限の飢餓と死の恐怖の中、海斗はセラフ級の肉片を喰らう。

 そして目覚めた時、彼はもう普通の人間ではなかった。

 人類を守るために怪物へ近づく兵士たち。
 すべてを繋げ、個を溶かそうとするCHORUS。
 その狭間で、海斗は“自分”であり続けようともがく。

 これは、終わりゆく世界で、人間のまま怪物になろうとする少年の戦争譚。
  プロローグ 灰色の死神()
  第一話 異常生存()
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