書き溜めしてるんですけど、ヒロイン候補が居すぎて誰になるか分からなくなってしまった。
サンフェスの日がやってきた。
今は、会場に向けて楽器運搬係の指示に従ってトラックに積み込んでいく結構な力仕事をやっている最中。
「こっちはやっとくから、浩輔は女子の助けに行ってやれ」
「おう」
秀一にそう言われて、僕はチューバを抱えている葉月ちゃんの元に行く
「大丈夫か?」
「え?うんーー」
「貸してっ」
「ぅぇ?あぁ」
葉月ちゃんから強引ではあるが、チューバを担いで秀一の元に戻る
「流石、野球部、チューバを簡単に持つとは」
「いいから、早く手を貸せって」
そんな感じで、楽器を全部をトラックに詰めた。
「野球部って凄いんだな。改めてそう思ったわ」
「そんな事ないですって」
ナックル先輩から尊敬の目を向けられたが、本当にそんな事はない。
そして、サンフェスに行くバスの乗り込む。
乗り込むと、なんか秀一と久美子は隣同士に座ってるし。なんだかんだ仲良いよなあの二人。
席を探していると、明らかに僕に向けて手を振っている女子が…
「高野さん、あんなに手を振らないでも良かったのに」
「工藤君、席を探してるようだったから」
「あはは…なるほど…」
「これ、食べる?」
「あ、ありがとう?」
高野さんと話していると、通路を挟んで僕の前には突然として現れたお菓子が。
手を辿っていくと、植田さんだった。
「私も貰っていい?」
「うん、いいよ」
「じゃあ、私もこれあげる」
僕の目の前で行われるお菓子交換会。
緊張の文字が全くと言っていいほどない。
植田さんの隣に座っている松崎さんは我関せずだし。
「あ!私にも頂戴」
「堺さんまで…」
挙句の果てには、前の席に座っている堺さんと井上さんも入ってくるのだった。
-太陽公園-
「いいか、お前ら。いよいよ本番だぞ。手を抜いたら承知しないからな!」
会場に着き、準備を済まし、松本先生から有難い言葉を貰う。
「すみません、ちょっと迷っちゃいました」
居ないと思っていたが、本当に迷っていたのか滝先生。
松本先生に怒られている様子を見ていると、イケメン悪魔と異名が付いてるとは思えない。
「私からは特にありません。皆さんの演奏、楽しみにしてます」
ですよねーと言った言葉が周りから聞こえてくる。
普段の滝先生を見ていると、こうなんて言うのだろう。やる気を出させるような言葉を貰えるとは思っていないのでここは良い。
「浩輔ーーー!!」
と思っていると、聞きなれた声が
「浩輔君、知り合い?」
「はい、幼馴染なんです。ちょっとだけ行ってきても良いですか?」
「うん、時間までには戻ってきてね」
鳥塚先輩に許可を貰って、梓の元へ。そこには久美子も居た。
「ねぇ、聞いてよ浩輔」
「急にどうした」
「高坂麗奈って知ってるでしょ」
「うん」
梓から突然、麗奈の名前を言われてなんで?といった感情が出てきた。
「立花の推薦けって北宇治行ったって聞いてさ」
「うん」
「絶対何かあるってみんなで話してたの。かっこいい男子がいっぱい居るとか。あっ、浩輔が一番かっこいいけどね」
「そこはどうでも良くね」
「どうでもよくない!って違くて、北宇治に何があるの?って久美子に聞いたんだけど、何も知らないって言っててさ」
「うん」
「浩輔は何か知らないかなって」
「あーごめん、心当たりがないわ」
そういえば、麗奈ってなんでうちを受けたんだろうか。
滝先生関連なのかな。去年の北宇治と違う点は、滝先生くらいだろうし…
なんて思っていると。
『それではただいまより府内各高校吹奏楽部によりますサンライズフェスティバルパレードをスタートいたします関係者の方は競技場グラウンドに集合し、整列 待機してください』
サンフェスの始まりを告げるアナウンスが流れた。
「行かないとだねー」
「うん。じゃあ、次会うときはコンクールかな?」
「そーーだね」
「お互いがんばろう」
「うん。じゃ」
梓と別れて、久美子と共に元の立場に戻る。
鳥塚先輩に、梓との関係を聞かれたけど、幼馴染という事を伝えた。
さっきも伝えましたよね!?
『続きまして立華高校吹奏楽部のみなさんです』
そうアナウンスがされて、立華が演奏を始める。
座奏、マーチングの両方で全国大会常連校のパフォーマンスを行い、演奏を外さす、観客の沸かせる。別名『水色の悪魔』。その異名の通り、彼れは会場を自分達の空気に変えてしまう。
「はさまれたとこかわいそうだよなー」
「逆に目だっていいんじゃね?メリハリ効いて」
外野の声がうるさい。
立華が前に居て、僕達後ろを演奏する洛秋。そんな中に入れられた僕達北宇治。
むしろ、目立つチャンス、このチャンスを生かして、見つけれてやればいいじゃないか。
そう思っているのは僕だけなのか
「来たわね」
「うわうますぎる」
「でしょ」
「全く外さない」
「これはうちら悲惨だわ」
「俺、なんか自信がなくなってきた」
外野だけではなく、内野まで飲み込まれてどうする。
でも、こうなった時は中々立て直すのは難しい。先輩方もどうするかと思っていると、トランペットの音が響く。
「あ、馬鹿、高坂なに音出してんのよ。ここ来たら音だし禁止って言われたでしょう?」
良くも悪くも空気に飲み込まれない
そう麗奈だった。彼女のおかげで僕達はいつもの様子に戻った。
そして、僕達北宇治の名前が呼ばれる。
「本来、音楽とはライバルに己の実力を見せ付けるためにあるものではありません。ですが、今ここにいる多くの他校の生徒や観客は北宇治の力をいまだしりません。ですから今日はそれを知ってもらういい機会だと先生は思います。さ、北宇治の実力、見せ付けてきなさい」
滝先生の言葉を受けて、僕達は演奏を開始するのだ。
その演奏は、前評判を崩す演奏は、会場を沸かすには十分だった。
演奏を終えた僕達は、滝先生から自由行動の時間を頂いた。
「疲れた~」
日陰に入り、音は小さいがしっかりと聞こえてくる。
「あ、いた」
そんな僕を見つけた鳥塚先輩が声を掛けてきた。
「鳥塚先輩、他の先輩方と屋台とか回らなくていいんです?」
「ふっふっふ、既に抑えてるから」
そう言う鳥塚先輩の手には、屋台で買ったであろう食べ物が握られていた。
「先輩…早いですね…」
若干、先輩に引きつつ、演奏には耳を傾けていると、頬に冷たい感触が襲った。
「先輩が居るのに、無視か~?演奏を聴きたいのは分かるけど」
先輩はそう言って、ペットボトルを渡してきた。
「ありがとうございます。上手い所はそうですけど、それ以外の所にも目を向けていたいんですよ、思ってもない所が上手になってたりするのでね」
「分かるよ。実際、私たちがそうだったようにね」
「ですね」
サンフェスは、無事に終わっていった。
北宇治という名を残して
次回は一気に話を進めます。なので話をかなり飛ばしますが許してください。
ヒロインレースは、現時点で、梓ちゃん、麗奈がリードしてて、時点でクラのメンバー達といった感じかな?
名前呼びしてる時点でね。