元野球部が過ごすクラリネットパートにようこそ   作:桜紅月音

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昨日、2回目見てまいりました。

1回目はストーリーを見ましたが、2回目はキャラ中心で。

シルバーウィーク中に2回見てきます。


特典は、優子ちゃんという報告をさせて頂きます。



13.部長

 

空気が重たい全体練習が終わり、太陽はすっかりと落ちて街灯に灯りが灯る帰り道

 

 

「部長…」

 

 

「工藤君…」

 

 

なんか昨日もあった光景が、今日は形を変えて起きてしまった。

というより、僕が事件に巻き込まれ過ぎなのか。

 

 

「部長、元気そうで何よりです、では_」

 

 

何かを話す訳でも、用事がある訳でもない僕はそう言い、その場を後にしようとしたのだが

 

 

「待って」

 

 

先輩にそう言われて、先輩の方を振り向く。

 

 

「葵…葵と仲良いんだよね」

 

 

「仲が良いと言われたら…そうかも…ですけど…」

 

 

「工藤君…私の話を聞いてくれないかな?」

 

 

「分かりました。そこのファミレスでもいいですか?」

 

 

 

-ファミレス-

 

 

「いきなり引き留めてごめんね」

 

 

「いえ、あの後帰って宿題をして、野球中継を見るだけでしたし、全然問題ないですよ」

 

 

頼んでおいたジュースを飲みながら言う。

 

 

「工藤君は、葵が辞めるのって知ってたの?」

 

 

「いえ、全く。滝先生と話している時に出くわしはしましたけど、辞めると聞いたのは先輩と一緒のタイミングです」

 

 

「そうなんだ…」

 

 

晴香先輩は、いつものように明るくはなく、暗い表情だった。

僕が思っていたよりも、ショックが大きかったなんだろう…

 

 

「私…部長…失格なのかな…」

 

 

「部長…?」

 

 

なんかいきなり、恐ろしい事を言い始めた。

 

 

「だって…葵が辞めるって聞いて、私、何にも出来なかった…去年も…」

 

 

「去年…?」

 

 

僕がそう言うと、先輩は慌てて口元を塞ぐが、時すでに遅しと思ったのか先輩は続けて言った。

 

 

「去年、色々とあったの…あっ、これは他の一年生には言わないでくれるかな?」

 

 

「…別に言う知り合いなんて居ませんし」

 

 

「そう?工藤君、人気者だってヒロネから聞いてるんだけど」

 

 

「それは…そうかもしれませんね…」

 

 

何か反論をしようとしたが、何も出てこなかった。

 

 

「それで、去年何があったんです?葵さんが辞めるのと関係無さそうなんですけど」

 

 

「うん…話に戻すんだけど…去年。今の二年生達がね、一斉に辞めちゃったの…」

 

 

「えっ…」

 

 

確かに、三年生や一年生に比べたら二年生は少ないと思っていたが、まさかのそういう事だったのか。

というか…この話聞いても良かったの僕…

 

 

「原因はなんだったんですか?」

 

 

「私たちの一つ上の先輩達がね。やる気がなかったって言っていいのかな。二年生と衝突しちゃって…」

 

 

「えっと…二年生はやる気があって…卒業していった人達と言い合いになったとかですか?」

 

 

「うん…二年生が真面目にやろうって言ってきたとき、先輩達無視しちゃったの…まるでその子たちが居ないかのようにふるまって、いなくなるまでずっと続けて」

 

 

「話を聞くだけでも酷いですね」

 

 

「でも、その中で香織や葵は頑張ってたの、無視には加担しないで互いの話を聞いて間を取り持とうとして」

 

 

「…でも、二年生の先輩方は辞めてしまったと…」

 

 

「うん…だから、私、凄い責任を感じちゃって…」

 

 

「…晴香先輩は悪くないです」

 

 

「本当にそう思う…?」

 

 

「はい、僕は晴香先輩が悪いとは思わないです。葵さんが部活辞めてしまった事は僕も少なからずショックですけど、晴香先輩が落ち込む必要はないです」

 

 

「それに話を聞く感じ、卒業生の先輩方が居なくなった後、引き受けるなんてすごい勇気じゃないですか」

 

 

「そ、それは、あすかとか香織が断ったからで…」

 

 

「そこら辺は分かりませんけど、少なくとも僕は、晴香先輩のその勇気を称えます。かっこよくて、その姿勢に尊敬します。晴香先輩は自身を持ってください。僕はそう思います」

 

 

なんて会話をして、晴香先輩と別れた翌日。

 

 

「昨日は休んでしまってすみませんでした。体調も戻ったので、今日からまた頑張ります」

 

 

晴香先輩は、昨日と違った様子で部活に復帰を果たし、部員達からは拍手が沸き起こった。

 

 

「拍手するところじゃないって」

 

 

晴香先輩は、恥ずかしそうにしながらもそう言う。

そして、今日もまた練習に励む一日が始まる。

 

 

 

*******

 

 

「昨日はありがとうね」

 

 

「僕は話を聞いただけです。それ以外の事は何も」

 

 

パート練習に行く前に、晴香先輩に声を掛けられ、二人で話をしていた。

 

 

「ううん、工藤君の言葉で助けられたなって」

 

 

晴香先輩…

 

 

「だから、ありがとうね」

 

 

「そう言われてしまっては受け取るしかないですね」

 

 

晴香先輩とそう話していると、階段の上から僕の事を呼ぶ鳥塚先輩の姿が

 

 

「先輩呼んでるので、行きますね」

 

 

「うん、お互いにオーディション頑張ろうね」

 

 

「はい。先輩も部長として自信を持ってくださいね」

 

 

晴香先輩にそう言いながら、頭を下げて。僕は鳥塚先輩の元に行く。

 

 

「晴香と何話してたの?」

 

 

「何もないですよー昨日、会ってちょっと話をしただけですって」

 

 

「本当かな?もっと大事な話してなかった?」

 

 

「それは先輩のきのせいですって」

 

 

そして、今日もまた練習の日々がやってくる。

 




ここで口を滑らしてしまった晴香先輩に恩を貰っていくスタイル。


ある程度話が進んだら、アンケートするので良かったらアンケートご参加してくださると嬉しいです。



ヒロインは、皆さんの予想していないキャラになりそうです。
タグは関係なくはないです。
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