そういえばこんな設定の作品ないよな。って思って書いてみたら当たり前すぎる結論に行き着いた。

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単発

無許可でいいから続き書けるもんなら書いてみろ。


恋人を作るには世界を救わなければいけないらしい。

 やぁ。おはよう諸君。あるいはこんばんはかな?

 まぁ私の事なんてどうでもいいんだ。ただの転生者くんさ。

 それでね。実は転生した世界について悩んでいるのだよ。自慢じゃないが、前世の私は結構サブカルチャーには詳しい方だったんだ。その中で数多くの創作ジャンルを観たし、聴いた。

 でもこんな事ってあるかい? こんな......

 

 

 

 男女比が1:100(女:男)の世界なんて。

 

 

 

 この世界にどんな需要があるって言うんだい?

 私を転生させたのが「神」とかいう上位存在なら、さぞ愉悦を感じている事だろうねぇ。

 せめて剣や魔法のファンタジーとかならまだ頑張れたけれども。

 なんだ。ただの現代日本じゃないか。

 現代日本で男女比1:100(女:男)......

 きっとこの世界を創ったヤツは狂っているんだろう。そうに違いない。

 だから私は考えることをやめた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 おっと。言っておくが私は男だよ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 20XX年〇月‪✕‬日

 

 今日から日記をつけようと思う。

 とは言え、絶対に見られてはいけない。まぁ他人の日記を覗き見る邪心なヤツはあまり居ないだろう。居た時は妄想日記だと思ってくれたまえ。

 この男女比がおかしい世界に転生してきて22年が経った。何? 日記を付けるのが遅い? こういうのは学園モノだろ? フン。知らないねぇ。

 さて、まず私には母が居ない。正確に言えば居るのだろうが、会ったことは無い。まぁド定番である。父は居る。ただのしがないフリーの記者だ。前世で飽きるほど観た「男は稼ぎに出て、女は家を守る」なんてこの世界では関係ない。なんせ父しかいないのだから。更にいえば、女という希少存在側が身内に居る訳でも無く、こういう創作物にありがちな補助金云々も受けられない。

 ともかくだ。

 

 

 恋人が欲しい。

 

 

 普通だろう? 22年生きた結論がこれだ。小中はもちろん、高校、大学と進んできたが、会ったことのある女性は数名......会話をした、という条件で絞れば更に少ない。

 そのうえでもう一度言おう。

 

 

 恋人が欲しい。

 

 

 私ももう気付いたら社会人だ。内定はあるしちゃんと仕事もするから安心して欲しい。

 恋人というのはもちろん女性だ。言うまでもないね?

 さて、この世界では既に恋愛人生は末期状態と言える社会人となって、出会いはどこだろう? 皆、胸に手を当て考えて欲しい。大体の女性は小中の義務教育を終えたら国が囲い込み家に引きこもると聞く。実際、高校や大学には女子は居なかったね......

 どうしようか。次の日記への宿題とする。

 

 

 

 

 

 

 

 20XX年△月□日

 

 やぁ。日記を見ている私以外の誰か。

 前回の日記から随分日が空いてしまったね。1年は経ったのかな。

 なんせあれから大変でね。父が不慮の事故で逝去し、葬式やら各方面への連絡やら色々あったんだ。困ったものだよ。

 私の日記を書く理由が遅れたのはそれだけじゃないんだがね。私の父はフリーの記者をしていて、最期に追っていた記事について父の書斎を整理していたんだが、そこで日記を見つけたんだ。

 父の日記だ。1頁目に書いた「邪心なヤツ」に自分がなるとは思わなかったよ。

 

 結論から言えば、私に恋人は出来なさそうだ。

 

 父が最期に追っていた記事は「日本の出生率と男女比の相関関係について」である。

 

 父の日記曰く、「男女比が約女性1:男性100という脅威の数字であるにも関わらず、出生率が高過ぎる。データ的には男性と同程度かそれ以上の数の女性(邪な言い方をすれば母体)が必要となる。しかし日本の統計局からの発表では上記の男女比を維持したまま、出生率は有り得ない数字を叩き出している。この数字に疑念を抱かない方が不自然である」という事が書いてあった。

 

 確かに言われてみれば、である。

 女性が身篭り、出産するまでに必要な年数は約9ヶ月。人1人産むのにそれだけの年数が必要であり、日本の人口はおよそ1億と3000万人。統計局の言う男女比を信じるのならば、女性は約130万人。

 ここで出生率の話に戻るが、普通出生率というのは「年の出生数」÷「年の総人口」×1000である。

 年の総出生数はこれも統計局の情報だが、101万5465人。

 年の総人口は約1億3000万。

 この数字から導き出される普通出生率は約7.8。

 

 わかるだろうか?

 人口1000人当たり7.8人産んでいる事になるのだ。

 ここに、男女比の計算式を載せてみよう。

 女1:男100であるので、人口1000人のうち女性は10名。つまり毎年生きている女性の7.8/10が子供を産んでいることになる。

 当たり前だが、この「女性」には初潮を迎えていない幼子や閉経した老人も含めてしまう。

 そう、有り得ない。有り得ないんだ。

 男女比1:100(女:男)の世界で前世一般的な出生率を誇っているこの世界は。

 

 とどのつまり、女性は初潮を迎えてから閉経するまで休みなく唯ひたすら子を産み続けるマシーンとなるか、母体無くして子供を作る試験管ベイビー的存在が無ければ、人口は減少し続け、この国は100年も続かない。

 

 これじゃ恋人を作る為にまず世界を救わなければいけないじゃないか。

 大変だ。世界は厳しいね。




最初は普通に書こうと思ったんですよ。この設定で。
でもどうしてもディストピア世界になってしまうので、私の書けるジャンルではなく手に余る。
前書きに書いた通り無許可でいいんで続き書く人いたら設定使ってください。

普段書いてるのが貞操逆転物だから行けると思ったんだけどなぁ。
子産みマシーンか試験管ベイビーのディストピアだもんなぁ......

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