英雄憧憬の少年と風精の少女 作:長夜月
ので、ダイジェスト見たいな感じでベルキュンの成長を皆さんに教えます。
静寂に包まれていた。
部屋の隅まで白で染め上げられめいた、目の前には一柱の神居た。
その神の名はヘスティア、竈と家庭を司る三大処女神の一柱。
「ウェスタ、僕の司る竈に誓って君に必ず恩義を返すよ」
そういって彼女は部屋を出た、ここはデェアンケヒト・ファミリアの一室、僕はミノタウロスとの戦いで意識を失い、ここへ運び込まれた。
その時の僕を見てくれたのが一年前に会ったアミッドさんだった。
「ありがとうございます、アミッドさん」
「いえ、貴方が身を挺して居なければきっと人死が出ていました…、それにしてもあの日の子供がこんなに立派になって帰ってくるとは…」
よしよしと僕の頭を撫でた、確かにあの日の僕はこの圧倒的な広大さを誇るオラリオを前に完全にビビっていたけども。
「ちょ…、頭を撫でないで下さい!僕はまだ…まだ…すみません」
子供じゃない!!とはいえなかった、実際に僕は子供だったからである、11歳の子供なので、そこはなんとも言えない悔しさをもってアミッドさんの頭よしよしを受け入れた。
すると後ろから朱色の髪の主神、ロキが金髪の
「今回の一件、本当に感謝する。君がいなければ、僕らは様々な物を失っていたからね、人命はもとより、それ以外にも様々な物を…」
「本当にありがとうな少年、いやベルくん」
そう言って僕に頭を下げてくれた、正直僕は感謝とかは別にいらなかった、そんなことの為に助けたわけでもなかったから。
そうして僕は数日間デェアンケヒト・ファミリアの一室を借りて療養、その間の費用は当然の如くロキ・ファミリアが払ってくれた。
正直、あれは僕の不手際でなしてしまったことなのでそんなに重く受け取ってもらわなくても。
そうして数日後、アミッドさんに見送られながら僕は黄昏の館へと赴いた。
門を潜り、僕はロキ・ファミリアへと向かい入れられた。
◆◇◆◇◆◇◆◇
「ちゅうわけや!!新しくウチのファミリアに入ったベルたんや、仲良くしまってぇや」
神様の声に団員の皆さんが声援をくれた、感謝の言葉や、激励の言葉、様々な言葉を受け取って、正直人生の中で僕はこんなにも感謝された事はない気がする。
その為、少し困惑している、そうして時間が経ち、外は完全に静まり返り、静寂に包まれていた。
僕は神様に呼ばれて『恩恵刻むから来てぇな』と言われて神様の自室に来た。
その際に皆さんに、『ベル、変なことをされたら思いっ切りぶん殴れ』と言われた、アキさんやラウルさんはそれを苦笑しながら見ていたが否定はしなかった。
「んじゃ上着脱いでぇな――うっひょ~、ベルたんの背中エッロ!!」
「神様、雷で焼き殺しますよ?」
その一言に「やめて!死んじゃうやろが!!」と言っていた。なんやかんやで何事もなく僕の背中にはファルナが刻まれた。
なんだかんだで変な神様だけど、それでもこんな大所帯なんだ、それなりの人徳があるのは当たり前なのかもしれない。
「これがベルたんのステイタスや、スキルや魔法があるんはほんまに珍しいな」
「ありがとうございます、これが僕の……」
❑❑❑❑❑❑
ベル クラネル
レベル 1
力:I0
耐久:I0
器用:I0
敏捷:I0
魔力:I0
≪スキル≫
【
・早熟する、想いの丈で効果上昇。
・
・想いの丈が一定以上になると
≪
・一定範囲内の味方の戦意上昇、全ステイタス補正。
・一定範囲内の敵に対して戦意下降、全ステイタスダウン。
【大精霊の加護】
・雷霆付与時、全ステイタスに高域補正がかかる。
・雷霆付与時、自動回復付与。
【
・任意発動
・全ステイタスに超高域補正
・龍種に対して攻撃力超域強化
・憎悪の丈にて効果強化
・発動時、『精神力』と『体力』が半永久的に低下し続ける。
・戦闘終了時、一時的に『麻痺』『吐血』『機能障害』のデバフ、ステイタスダウンがかかる。
・特殊スキル獲得、効果は以下の通り。
≪
・【
≪魔法≫
【
[
・付与魔法、全身と武器に付与可能、想いの丈にて効果上昇、一定以上で分身魔法が発動。
・敏捷のアビリティに対して高域補正、全アビリティに対して補正がかかる。
❑❑❑❑❑❑
「……、変ですね、僕のステイタス、アカンすぎるでしょ」
お義母さんの名前やザルド叔父さんの名前も入ってる、これに加護っていうのは多分ジュピターの事、つまりそれらが魔法となった顕現して、その分効果が強化されたってことかな?
「これは…、どれも見たことも聞いた事ないスキルばっかなな、全部レアスキルや…」(それにこの最後のスキル、これってアイズたんのスキルとようにとる、効果自体はこっちが…でも出力自体はアイズたんの方が上やな、にしてもこれはかなりアカンで、成長増進系のスキルなんて聞いたことあらへん)
「これ…、僕のお義母さんの名前ですね、こっちはザルド叔父さんのスキルだ」
「ベルたんまさか…、ゼウスとヘラんとこのと知り合いか?」
「はい、育ての親みたいな感じですね」
「そっか、それは良かったな、えぇ師匠に恵まれて」
「はい神様!!とっても素敵で、僕の自慢の家族です!!!」
(どうやったらこんなえぇ子があの暴君たちから生まれるんや?そないな方法があるんやったらウチも知りたいわ!!アイズたんで試したるから)
「ベルたん、くれぐれも他人にステイタスは見せんようにな、ベルたんのは特に異常やから、見れへん様にロックは掛けてあるけどな」
「はい、分かりました!!」
そう言ってベルはロキの自室を飛び出した、ステイタスの写しを見ながらロキは呟いた。
「何やねん、この異常なステイタス、フィン達に見せたら腰抜かずで!!」
その後、ベルのステイタスを見たフィン達は思いっ切り腰を抜かした。
◆◇◆◇◆◇◆◇
「ベル!!また一人でダンジョンに言ったのか?!」
リヴェリアの怒号が飛ぶ、ボロボロのベルが黄昏の館に返ってきた、そうして門の前で鬼の面を被ったハイエルフが一人、ベルの帰りを待っていた。
「ごめんなさい、でも強くなりたくて」
「この1週間後、お前はずっとダンジョンに籠ってばかりで、ってそれはどうした?」
そう言うベルの手には見慣れない漆黒の長剣が握られていた。
「これはヘスティア様が僕にくれたんです、この前とお礼にって」
漆黒の長剣の名はヘスティア・ソード、ヘスティアがベルへの恩義を返す為に匠神 ヘファイストスに作らせた至高の一振りである。
刀身自体には
もちろんこの事をヘスティアは話していない、話せばベルが申し訳なくて突き返そうとするからである。
ヘファイストス曰く、『本来ならあんなちびっ子に持たせる武器ではないのだけど、あの
オラリオ最高のマスタースミスと匠神の合作、その値段はなんと二億、破格の安さである、本来ならば五億はくだらない武器だが、ヘファイストスが『あそこにはうちの団員もいた、その子を守ってくれたんだもの、特別に半額以下よ』とのことらしい、そのことを無理やりベルはヘスティアから聞き出したベルは何もしてでもお金を稼がねばならない。
そのことを聞いたリヴェリアは眉間にシワを寄せながらベルのダンジョン特攻を許した。
が、それでも心配なリヴェリアはベルに対して勉強をすることを条件にした。
すぐにアイズの様に逃げると思っていたリヴェリアだが、ベルは1週間経っても2週間経っても逃げる気配はなく、それどころかアイズの方が先に逃亡、リヴェリアはそれを見て、「どっちが上なんだか」と嘆いた。
そうしてベルがダンジョンに赴い一ヶ月が経った頃。
「ベルたん!!レベル2に昇格や!!!」
「うおぉぉお!!すごいですよ神様!!」
「ウチを様付けで呼んでくれるベルたん萌えぇぇぇえ」
「何言ってるんですか?神様…」
❑❑❑❑❑
ベル クラネル
レベル 2
力:SSS1841⇒I0 幸運 I
耐久:SSS1862⇒I0 技量 I
器用:SSS1994⇒I0
敏捷:SSS1999⇒I0
魔力:SSS1997⇒I0
≪スキル≫
【
【大精霊の加護】
【
≪魔法≫
【
❑❑❑❑❑
「にしても発展アビリティが2つも…、これも『幸運』の効果なんかな?」
ベルは発展アビリティで幸運を選んでいた、にも関わらず発展アビリティが同時に2つ顕現、普通はありえない事象。
「すごいですよ神様!!!僕の二つ名なにになるんですかね?」
「ウチに任せておきぃ、すっごいのを付けたるわ!!」
「やった〜!!」
そう言ってベルはロキの部屋を飛び出した、それを見送りながらロキは一言。
「これだから下界はおもろいねんな」
笑いながら言う一柱の道化の神、その笑みには悪巧みなんかはなく、単純に自分の子供大成を願う一人の親だった。
◆◇◆◇◆◇◆◇
❑❑❑❑❑❑
拝啓、お義母さん、ザルド叔父さん、お祖父ちゃんへ、
僕はオラリオで素敵な出会いをしました。
優しい主神に僕の事をいつも気にかけてくれる女神様、僕の面倒を見てくれる優しいハイエルフのリヴェリアさん、団長のフィンさんはすっごく聡い人です!!それにガレスさんは優しくて力持ちな人です、少し仲良く出来ない人も居ますがとても仲良くやっています。
お義母さんとザルド叔父さんは体調が良くなったのは知っていますかそれでも体調には気をつけて下さい。
今年の冬も冷え込みそうなので、今年はお義母さんにマフラーを編みました、使ってくれると嬉しいです!!!ザルド叔父さんには美味しいスープの具材を贈ります、ザルド叔父さんの腕なら美味しく作れると思うので、どうか美味しく仕上げて下さい。
お返事待ってます。 ベル クラネルより
❑❑❑❑❑❑
「お願いします、ヘルメス様!!」
「あぁ、了解したよベル君、君のご両親に必ず届けるよ」
「ベルは本当に良い子ですね、私としてはこの子が私達のファミリアに入らなくて本当に嬉しいです、うちに来ていたらこの主神が何を仕出かすか……」
「そ…そんな!アスフィーさんだって頑張ってますし、僕は尊敬してますよ、アスフィーさんの魔道具はどれも凄いのばっかりだし」
「ああ、ベル!貴方だけが私の癒しです!!」
そう言うとアスフィーはベルを抱き締めた。
「早く行くぞアスフィー、日が暮れてしまう」
そんなアスフィーをヘルメスは引きずりながらオラリオの市壁を潜った。
ヘルメスと出会ったのは偶々であり、ヘルメスがベルを見た所『君が彼等の生き残りかい?』と聞いて、ベルはキョトンとしたがすぐにその質問の意図を受け取り『そうです』と答えたのが始まり。
そこからアスフィーさんと出会い、今回アルフィアの現在を知るヘルメスが珍しく善心で文を届けるといった。
普段は面倒事を嫌うアスフィーも『ベルの両親なら』と言って、手紙を届けるのに協力してくれた。
僕はここに来てからいい出会いをしてばっかりだった、神様やヘスティア様、リヴェリアさんにフィンさんにガレスさん、同期のティオナさんにティオネさん、それにレフィーヤさんも、ベートさんにも可愛がってもらっていた、最初は『ここはガキのお遊び場じゃねぇ』と言われたが、僕の本気さを知ったのか、それからは僕といつも特訓の相手をしてくれた。
何でも、『お前の戦い方は俺も学ぶところがある』とのこと、お義母さんやザルド叔父さんなら学んだ技術を、ファルナの力を持って遺憾無く発揮する事で、僕の強さは更に磨きが掛かったと思う。
ラウルさんやアキさんにもいつも色んなところを案内してもらっている、オラリオを探検したこともあった。
ヴェルフにはいつも僕の防具の手入れをしてもらっている、何でもあの時僕の戦いを見ていたヴェルフが『お前に剣を打ちたくなった』とのことで、今は強化種のミノタウロスの片角を剣に変えてくれている、ヴェルフは僕と同じレベル2になった、僕らがランクアップしたのは十二階層で
とにかく色んな出会いをして僕はここにいる、その一ヶ月の軌跡を知ってもらうためも僕はお義母さんには文を出した。
そんな僕にも仲良くなれない人がいる、それは僕より2つ上の女の子、アイズ ヴァレンシュタインさんだ、いつも僕を睨んでいるような…気がする、たぶん僕の考えすぎなんだろうけどそれでも僕にはそんな感じがする。
◆◇◆◇◆◇◆◇
私はベル クラネルが嫌いだ、私と同じく強さを求めている、最初は同じだと思ったけど…、結局あの子は私とは違った。
どこまでも強さを求めていて、それでも皆と仲良く、明るい笑顔を振りまいていた、彼の善心は恐らくファミリア全員の知る所、私もそこは認めている。だけど……
彼は経ったの一ヶ月でレベル2へと昇格した、私は死に物狂いで一年間頑張ってようやくレベル2になった。
あの子は私とは違い、リヴェリアとの勉強を毎日欠かす事なく、午前中は勉強、午後はダンジョンという生活を送っているのにも関わらず、それでも私より早くレベル2になった。
皆は彼を褒めていたけど、私はそんな気にはなれなかった、私はあの子に嫉妬した、何一つ笑顔を捨てる事なく、それでも強くなる彼を、私は全て捨て去るしか無かったのに。
ある日、あの子をダンジョンで見た、小竜と戦っているところだった、赤毛の青年と共に戦っていた、私はそれを見て臆してしまった、だってそこには…、
漆黒の雷鳴を引き連れた白髪の少年が居たからだ、私と同じ黒い風、だけどあの子は違う、モンスターを倒すためではなく、それを仲間のために振るっていた。
私はあの子に劣等感を抱いていた、あの子の才能に嫉妬した。
昔の私を思い出すからあの子の笑顔は見たくなかった、あの子との勉強の時間は本当に嫌いだった、元々嫌いだった勉強の時間に彼が楽しそうに勉強に励んでいるのを見て、『この子と私はこうまで違うのか』と思った。
そしてその怒り最悪の形で解放された、私はあの子を怒鳴ってしまった、その時の彼の顔は今でも忘れない、あの悲しそうな顔を。
そして私はリヴェリアにビンタされ、その場を後にした、逃げるようにダンジョンへと行き、ティオナやティオネ、レフィーヤの制止を振り切って私はダンジョンへと行った。
◆◇◆◇◆◇◆◇
あの子が何故あぁまで僕を嫌うのか理解出来なかった。
だけどあの眼は、復讐に駆られた眼をしていた、どこまでも五月蝿い雑音を奏でるあの子をずっと奇妙な眼で見て居た。
きっとその罰が下ったのだろう、リヴェリアさんはアイズさんを怒っていたが、そもそも僕が悪いんだ。
そんな事を言うとリヴェリアさんが僕に言った。
「お前は何も悪くない、悪いの全部アイズなんだから」
それを聞いて僕は理解した、きっとアイズさんは寂しかったんだろう、僕が彼らを奪っていたから。
リヴェリアさんは部屋を出てアイズさんを探しに行った、僕にはここで自習をしているように言い残して。
「お義母さん…、僕はどうしたら…?」
おもむろに手紙を読み返す、ヘルメス様が僕の手紙を届けると同時にお義母さんとザルド叔父さんがヘルメス様に持たせた返事の手紙。
❑❑❑❑❑❑
拝啓 可愛い息子へ
手紙を読ませてもらったぞ、マフラーもありがとうな、嬉しかったぞ。
仲良くやっているようで良かった、だがあの年増は辞めておけ、あいつはただの生き遅れだ。
仲良く出来ん奴がいると書いてあったが、そんな奴にはお前の笑顔を見せてやればイチコロだ、それでも駄目なら殴れ、それしかない。
お前の活躍はヘルメスに聞いたぞ、たったの一ヶ月でレベル2になるとはな、鍛えた甲斐があったと言うものだった、これからも慢心することなく努力を怠るなよ。
私はいつでもお前のことを思っているぞ。
そしてあの狒々ジジイは夜逃げした、何でも昔の女に追われているらしい、だが気にするな、あいつは殺しても死なん。
それでは返事を待っているぞ!次のランクアップはいつだろうな。 アルフィアより
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❑❑❑❑❑❑
手紙は読ませてもらったぞベル、もうレベル2になるなんてな、こりゃあ俺等に追いつくのも時間の問題かもな、ガレスの奴にはよろしく言っておいてくれ。
後、フレイア・ファミリアのクソ猪にも言っておけ、いつかしばくと。
お前から贈られた食材、美味しく頂くとしよう、これからは寒くなるからな、そんな時にピッタリなレシピを同封しておいた。
これからもお前の活躍を願っているぞ。
ザルドより
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あの二人がくれた手紙、これを読むたびに僕はいつも温かい気持ちになる。
「僕はどうしたらいいんだろう?やっぱりあの子に会ってみないと駄目…だよね」
◆◇◆◇◆◇◆◇
あの子は凄い、たったの一ヶ月でレベル2になっちゃった、それに色んな英雄譚のお話を知ってるし、あの子と話していると私はいつも楽しい。
あの子と居ると温かい気持ちになれる、きっとあそこにいたら私はこんな気持ちにはなれなかったと思う。
だからこそ、なんでアイズはあの子の仲良く出来ないのか不思議だった。
アイズは最初っから無表情だったけど無感情と言うわけでもなかった。
そんなあの子がなんでベルと仲良く出来ないのか不思議だっだ。
◆◇◆◇◆◇◆◇
私には弟の様な子がいます、白髪の少年で私よりも一つ下の同期、いつも笑顔で優しい、私がお鍋をひっくり返しそうになった時はあの子がいつも助けてくれた。
姉の私が助けられてどうする?と思うかも知れないけど、それでもあの子と居ると温かい気持ちになれる。
だから不思議だった、私には姉のように慕っている人が居る、アイズさんだ、なのにアイズさんはベルとはあまり仲が良くない、いつも不満そうに勉強をしている所をよく見かけます。
なんでアイズさんはベルをそんなに嫌うんでしょうか?
◆◇◆◇◆◇◆◇
僕は分からなかった、それでも会わなきゃ駄目だと思った、そんな僕の前に現れたのは朱色の髪をした神様だった。
「ベルたん、今回はリヴェリアたんに任せい、今のベルたんがいても焼け石に水や」
そう言われて僕は部屋へ戻った。
何度も行こうとしたが、そのたびに神様に留められた。
「あの子は…どんな子なんだろう」
◆◇◆◇◆◇◆◇
そんなすれ違いをしていた僕とアイズさんが初めて一緒に戦ったのは僕がファミアに加わって2年がだった頃だった。僕とアイズさん、そしてレフィーヤさんにリヴェリアの4人で18階層の
イレギュラーか…いや、あの立ち上る神威は神様のものだった、きっとどこかの悪神が無断でダンジョンへと入り、その果てに神威を解放したのだろう。
当時僕はレベル4だった、ステイタスが全てSSSへとなっており、後は偉業を成すだけとなっていた頃だった。
まるで偉業の方から僕に近づいてくるようだった、僕らはリヴィラの街の住人、ボールズさん達と協力して、漆黒のゴライアスの討伐に向かった。
僕とアイズさんで前衛、リヴェリアさんとレフィーヤさんが後衛で砲台となり、後衛で歌を紡いでいた。
その時、本来ならありえない再生能力で瞬時にアイズさんの風が切断した腕を再生させた。
突然の一撃にアイズさんは血反吐を吐いて倒れていた。
僕はそれを見て激昂した、あまり関わったことはないがそれでも僕の大事なファミリアの仲間だ、それを傷つけられては僕も黙っては居られなかった。
反動など知ったことではないと言わんばかりに黒い雷を解放して漆黒のゴライアスを討った。
シルさんから頂いた…いや勘違いで貰ってしまった
チャージ時間は実に四分、その間も絶え間なく攻撃を加え続けて、その力は大鐘楼へと変化し仲間に勇気を与えた。
雷霆の剣は
その時だったかな?アイズさんと仲良くなれたのは。
◆◇◆◇◆◇◆◇
私は本当の
「【
彼がそう言うと、あたり一帯に大鐘楼の鐘が鳴り響いた、皆が瞬時に理解した、あの子の鐘がだと言う事を。
そして鳴り響く鐘が最大に達した時、彼は技を放った。
漆黒の長剣が雷霆の剣へと代わり、深紅の長剣が大火の大剣へと変化しながら。
「【
その双大剣の一撃はゴライアスのお腹に穿ち抜き、ゴライアスを仕留めてしまった。
リヴェリアやレフィーヤ、リヴィラの住人の援護があったとはいえ、それでも彼はほぼ単独で漆黒のゴライアスを討ち取った。
「なんで、助けてくれたの?私は君にいっぱい酷いことをしたのに…」
私は聞いた、返ってきたあの子に問いただした、疑問が止まらなかった。
リヴェリアが立ち上がるのを制止してきたが、それを振り切ってでも私は聞いた。
あの子は答えた、どこまでも白い笑顔を浮かべて。
「僕は英雄になりたいんです、そして英雄は誰も見捨てない、だから僕は貴方助けた、それだけです」
英雄が居た、決して私だけの英雄ではなかったけど、それを聞いて私はあの子に幻影を重ねてしまった、あの子にお父さんの幻影を。
「ありがとうベル、私を助けてくれて」
その日から私はベルと沢山喋るようになった。
あの子はすぐにレベル5になった、あの日のゴライアス戦できっと偉業が溜ったのだろう。
私は聞いた、なんで君はそんなに強くなれるの?と。
「僕には成したい偉業があります、それに僕には成長増進系のスキルがありますからね」
そういうことだったんだと理解した。
あのこの強さは想いの力だとリヴェリアは言っていたけど、本当にそういうことだったんだと理解した。
◆◇◆◇◆◇◆◇
僕がファミリアに入ってから三年が過ぎた、僕はすっかり…いやまだ皆に可愛がられているけど14歳になった。
そんなある日の遠征中、帰りの道中で突然37階層の
フィンさんの命令で僕が相手にした、あの
斬ったそばから顕現しては皆の方を狙う、それらをいなしてウダイオスの片腕を肩口から奪った。
そのままもう片腕も斬りつけようとしたその時、ダンジョンが震えた。
刹那、ウダイオスが残った片腕から剣を出現させ、その一撃を皆の方へ放った。
それを寸前で留め、僕は改めてウダイオスに斬り掛かった。
「どうした?切っ先が緩んでますよ?」
僕の挑発に乗ったのか、それは分からないが、ウダイオスは漆黒の大剣に黒い魔力を纏わせて斬撃を放った。
だけどそれは僕からすればまだ至っていたない発展途上の技だった、ザルド叔父さんのあの一撃に比べれば、お義母さんあの理不尽な一撃に比べれば大した事ない。
僕も構えた、あの一撃を放つ為に、半年前に【
「レオンが言うには、ザルドはこの一撃を持ってウダイオスを倒したという、お前が英雄なんてものに至るというのであればこれを物にしろ、そして俺と同じ高見へと至れ、俺もまだ修行の身、奴らには遠く及ばん」
あの日の一撃、それから何度もオッタルさんと斬り合い、そして初めて撃つことが出来た、僕がオラリオに来て最初に、放った一撃よりも遥かに強い一撃を。
それは丘を絶ち、山を絶ち、城をも断った、その一撃の名は―――
「【
その極光は全てを断ち切り、ウダイオスの放つ斬撃を喰らってさらに強化された。
【
◆◇◆◇◆◇◆◇
「ベルたん、レベル6来たァァァ〜〜〜〜〜〜」
「神様!!僕の耳がぁぁぁあ」
神様の咆哮、それは
本来ならあり得ないが、今回は【
そのせいで身体中が悲鳴を上げているため、僕は今とっても弱っているのである。
「これがベルたんのステイタスやで〜!」
❑❑❑❑❑❑
ベル クラネル
レベル 6
力:SSS1886⇒0 幸運D
耐久:SSS1889⇒0 技量:D
器用:SSS1976⇒0 斬撃:E
敏捷:SSS2001⇒0 連撃:D
魔力:SSS1999⇒0 覇撃:I new!!
≪スキル≫
【
・スキル発動時、発展アビリティ『覇光』が顕現。
【大精霊の加護】
【
【
・戦闘時、敏捷のアビリティが上昇する。
・戦闘時、風の加護が全身と武器を覆う。
≪魔法≫
【
【ファイアボル卜】
・汎用魔法、3種類の効果を入れ替える。
・砲撃、付与、速攻魔法の、3種類を入れ替えることが出来る。
【
[
・付与魔法。
・魔法、魔法効果無力化。
❑❑❑❑❑❑
「いつ見ても綺麗なくらいアビリティがSSSやで、それに今までには見たことないくらい敏捷が上がってるし、2000超えは初めてちゃう?」
「そうですね、これもオッタルさんの『高み』って奴なんですかね?」
「さあな、ウチは武神じゃないしな、そういえばウダイオスの大剣は?フィン達から『ベルの好きにしたらいい、君が討ち取ったんたがらね』って言われとったろ?」
「あれならヴェルフに預けました、遠征の帰りに引きつった笑みで『俺の長剣が壊れるのは分かる、逆にこれまで使ってくれたお前に感謝してるが…、その代わりを打つのに素材がウダイオスかよ……、とんでもねぇ時間がかかるぞ』と言っていましたね」
「そうやな、あの子は確かレベル3やったか?それなら行けると思うけどな…、やけどウチはてっきり売るもんやと思っとったでぇ」
「最初はそうしようと思ったんですけど、ヴェルフの長剣が粉々になっちゃって、その代わりを打ってもらうのには最適かなって思って…」
「まぁ、凄いのが出来るんは確かやな、ベルたんのお陰でクロッゾの魔剣が安く手にはいるようになって、ウチは大歓迎やしな」
「僕は魔剣にはあんまり興味はないですねぇ、結局は僕の力じゃないですにね」
「そうやな、あのこの言っていた通り、協力な力は人を腐らせるしな…、にしてもベルたんがフィン達に並んだか、あの日のあどけない少年は何処へやら、今となっては二つ名が【
「僕は気に入っていますよ、その名前」
「そうか?ならウチは何も言わんけどな」
そう言いながら神様は使った針を箱にしまい、僕は部屋を出た。
その後、皆の前で大々的に発表され、黄昏の館は一時期特訓の嵐へとなった。
今回はここまでです。
次回から、原作見たいな感じで行くので、そこん所はよろしくお願いします。
今のベルたんの力は魔法の威力は前衛のクセしてファミリアないではリヴェリアとレフィーヤの次に強く、敏捷に関しては
一撃の威力だけならオッタルにも届きます、今のベルたんが互角に戦えるのはオッタルさ〜んとアレンさんぐらいです。
ベルたんでも流石にアレンの
幾らアビリティを鍛えようともアレンさんとあれはヤバすぎるので。
それでは次回もよろしくお願いします!!!