マイクラから来ました。   作:マイクラ外から失礼するぞ

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知ってるかい?こんだけ書いてもまだアニメだと3話と4話の中間ぐらいの話で、原作小説だと一巻の半分ぐらいの位置の話なんだぜ。しかも伊丹たちと合流するにはまだ3ヶ月程の間があるのである。(長い)


国会編の始まり

 

 国会では現在、与党である森田内閣が発足してからの出来事、主にゲートに関する野党からの追求が始まっていた。

 

『銀座での無差別殺人事件をもっと早く食い止めることができたのではないのですか!』

『ゲート内での情報を与党だけ独占している現状をおかしいと思われないのですか!』

『新たな門改めマイクラ世界から来た住人との接触を特地問題対策担当大臣が、独断で接触したとマスコミがリークしているのです!』

『ゲートだけに意識を取られ、今の与党は海外との連携を軽んじている。国際的観点から速やかに連携し、ゲートの調査を共に実施するべきだ!』

 

 野党からの様々な追求がくる中、まともな(・・・・)質疑だけを答えると与党内で決めていた。特に嘉納太郎から森田総理に対し、余裕を持って対応するべきであると念を押して説得を何度も行った。

 

『ええ、それにつきましては、担当の〇〇がお答えします』

『その考えは理解できます、はい。その件については〇〇が対応しております』

『えー、日本は平和的解決策を模索し実施する方向に舵を切っている最中であり、我々与党も一丸となって解決に努力しております』

 

 のらりくらりと森田総理は流れるまま返答を繰り返す。明確な発言を一切行わず、誰が見ても責任を負わないように発言を控えているのは明白であった。そもそも森田総理は与党内で繰り上げ式に総理に任命された人物であり、与党内からの支持率は僅かしかない。自分の任期を何事もなく終わらせ、問題は次に引き継ぐと隠しもしない男だった。

 

 与党内ではマイクラ世界の有用性を嘉納が一部情報を伏せて共有済みであり、野党には制限した情報を渡している。無限の資源やゲートの自由設置は森田総理も認知しているのだ。故に、事が大ごとになるのを自らの責任になるのだけは避けている。無限の資源?ゲート?成功できれば成果だが、意味の分からない異世界とのやり取りを決めることがリスクではないかと。海外から特に同盟国との調整はどうする?制裁を食らわされたら日本はどうなると。

 任命責任は受けるかもしれないが、異世界の問題は全て特地問題対策担当大臣である嘉納太郎が責任を持つべきだ。と、嘉納に伝えてくるレベルで全てやってくれ、私は知らんを突き通していた。今回の資源などの優位性も、海外との摩擦が日に日に強くなっている中で爆弾を渡されてたまるかと、質疑の矛先を嘉納に投げる始末だった。

 

 この保身だけの男が!

 

 なんとか顔を抑えながら野党からの質疑に対応していく嘉納。思考を切り替え、自らの納得できるラインに持っていくべきだと流れを作る。質疑の大半はゲート関連、つまり自分が対応するのが必然となっている現状、やるべきことはやる。

 

 

『特地問題対策担当大臣にお聞きしますが、マイクラ世界の住人である彼女たちと接触したのは本当でしょうか。彼女たちの世界はゲートの更に先、つまり特地ではない土地の住人であり、担当大臣としての領域を超えているのではないのですか?』

 

 まず接触・会談をしたのは当然YES。隠し通す気もない。そもそもマイクラ世界だろうが特地だろうが、異世界に違いなく、特地問題対策担当大臣としての外世界との接触は管轄内でしかない。次だ。

 

『マイクラ世界から来た4名との首脳会談(・・・・)を予定していると情報が出ていますが本当でしょうか。彼女たちはマイクラ世界においての首脳であると認識してよろしいのでしょうか』

 

 森田総理を嫌々ながら説得して二国間会談を組み込んだ。会話をするのは自分や外交官の菅原が担当するが、首脳として扱うと納得させた。まあ、世界の法則を捻じ曲げる存在が首脳扱いで収まるのかは不明だが。他の情報を知らない者達への理解のためだ。マイクラ世界は彼女たち4名によって成り立つ世界であり、支配権限を持った人物たちであるとした。次だ。

 

『彼女たちが宿泊しているホテル屋上を写した写真をご覧ください。前日まで無かったはずのコンクリート状のドームが建設されています。これについて説明を求めます』

 

 パパラッチからの提供であろう写真。先日ゲートで3名が戻った後にファイブがコンクリートで入口を埋めた後である。

 

 これに関しては、彼女たちと話は付けてある。現状、マイクラ世界に関する事柄で必要な事だったと終わらす。何より、もうあの場所に何も残ってないからな。

 

『海外から日にゲートへの協力要請が届いているはず!なぜ国際的にゲートを開放しないのですか!』

 

 売国者野郎はいくら積まれたんだ?自国が自衛を行ってる最中であり、他国を入れる余裕はない。ゲートの位置も銀座にあるのに、他国の連中を入れるのは問題だ。次だ。

 

 

 

 こんな奴らの相手より、彼女たちとのんびり話をしたいなぁ…

 

 

 

 


 

 日夜ゲートについて野党側から質疑を受けている与党を、マイクラ世界から戻った者達を含め全員でモニター越しに観察していた。どこか上の空のイッチがいるが、周りもソワソワして落ち着きが無かった。彼女たちは今、マイクラ世界の首脳として国会に招かれていたからである。

 

 

 

 

 

 戻った3名は直後、押し潰された。壁の中にいるという状況にはいきなり対処できず、ドミノ倒しの如くマイクラ世界に一時戻されたアクシデントはあれど、すぐさま自らのつるはしで破壊して突き進んだ。

 笑顔で迎えに来たファイブを殴りつつ、いない間に自分たちの取引基準書(仮)が出来上がってる事や、自分たちの道具も取引の一部になっている件を大まかにファイブから聞き出した。外交官も呼び、事の経緯を聞いていく3名は各自意見が割れた。

 

 私たち抜きで決めるのはおかしくない?

 どっちにしても私たちの資産価値を出す必要はあったわ

 ファイブが私たちの道具を勝手に渡してるのは問題では~?

 まあ、互いの理解が進んだのはいいけどさ

 私のおかげだな! 

 

 作為的ではないか?…各自思うことはそれだった。してやられた、と菅原の説得空しく思われてしまったが、彼女たちは切り替えた。それからは何事も無かったかのように話が進み、不信感が一切消失したように感じられた。

 菅原は予定通りの取引へ移れている現状に謎の不安を感じつつも、予め用意していた案を共有していく。改めてイッチが取引の代表として立って対応を始めた。

 

 

「う~ん、継続的取引を前提ですか~」

 

 大前提として鉄や金を売買する場合、こちらの世界のレートもあり、全てを現金化はできない。ただし、加工技術に関してはまた別な価値を見出しているとある。

 マイクラ世界のルールで作られた鉄などの物質は、一切不純物が入っていない。純度100%の純鉄や金ができてしまうらしい。不純物が一切ない鉄等は現在の技術で存在せず、マイクラ世界の法則でしか作り出せない代物である。

 

「はい。まず高純度の純鉄は需要が途切れない品物です。電子部品などの生命線であり、日々の生活に欠かせない代物です。ですので、マイクラ世界産(・・・・・・・)の商品として取り扱っていただけないかと」

「それって~、私たちが高炉メーカーの一つになれってことですか~?」

「いいえ、あくまで取り扱う商品の一部としてご検討を願う次第です。まずは、我々も把握している物から進めて、徐々に幅を広げる方向に進めたいと思っております」

「私たちは日本を通じて資本作り~、そして私たちとの友好的関係を世界に教える為ですね~」

「はい。マイクラ産の商品を日本が買い取り、その資金で特許指定されている技術各種を学んで頂ければと」

「…それは~、特許技術を使用して~私たちが何かしらの施設を建造したら~日本を経由して(・・・・・・・)使用料を払う義務を受けるってことですか~?」

「…我々の世界において、技術とは一日で積みあがる物ではなく、継続して思考を凝らし、資金を集め、投資等…数多くの事柄の積み重ねで成り立っています。特許とはそれらの指標としての価値であり、技術の証明でもあります」

 

 でも…日本を中心として成り立ってる訳ではないですよね~?

 

 笑顔で会話していた両者は一時の間を置いた。お互いに日本の立ち位置を把握できている為、菅原の方は言い返すことができず、イッチからしたら自分たちを縛り付けたくて必死だな~と余裕があった。

 

「我々日本国は貴殿らをマイクラ世界においての首脳らとして認識する手筈を整えております」

「はい?」

「つきましては、二国間会談の場において両国の良好関係から始まり、わだかまり無き関係構築を目指すことを悲願とさせて頂きたい。その際にゲートの設置場所について改めてご説明いたします」

「突拍子のない提案過ぎませんか~!」

「ちょ、首脳って」

「必死ね…まあ、こういうのも面白いけど」

「大統領じゃないのかよ!いや、同じか?」

「大統領と首脳は違うわよ。国家の代表か、政策が主の代表かだけれどね」 

「上院議員を舐めんじゃねぇ!」

「型落ちしてるわよ」

 

 自分たちの立場がマイクラ世界の首脳になった。それに伴い、今まではマイクラ世界強いては異世界としての扱いを隣国として、友好国として扱う手筈も徐々に決めていきたいと、スピード外交が始まっていった。

 

 なぜそうなったのか。その問いに対し、返答は彼女たちの立場を明確にすることで、国際的に自立した際にも共有(・・)した目標を立て、協力関係を作りやすくしていきたいと返ってきた。要するに、彼女たちが万が一日本との取引を終えて去ったとしても繋がりを残せて、第一に友好国として認定・接した実績を兼ねて、彼女たちが活動の幅を広げた際の影響力の確保も目指す欲張りセットだった。国の代表にすることで逃げ道を潰すことも含まれているだろうと察せられたが、決して悪い提案ではない。そのため、彼女たちは一部を除き嫌々ながら受け入れることに承諾した。

 

 

 

 

 

 

 

「会談の調整に手間取ってしまい、大変お待たせいたしました。森田です」

「ミ〇ークみたいな声だね!」

「「「この馬鹿!」」」

 

 

 二国間会談はこうして始まった。なお、森田総理は事なかれ主義をモットーとしており、相手の失言は気にしないことにした。

 

 

 





 次回、二国間会談。そして主人公たちと合流(予定)
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