悪魔の手も借りたい暗殺教室   作:北凍武人

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修学旅行の時間 2時間目

刃覇たち4班は近江屋や本能寺を見て回っていた。

 

「織田信長に坂本龍馬.....歴史上の大物が結構殺されてるんだな」

 

「京都はある意味暗殺の聖地でもあるんだ」

 

「確かに暗殺者らしい旅行だよな」

 

「あ。忘れ物しちまった。ちょっと待ってて」

 

「うん」

 

数分後、刃覇が戻ると、渚たちが倒れていた。

 

「渚!?カルマ!?杉野!?なにがあった!?」

 

「茅野さんと神崎さんが攫われてしまいました.....ど、どうしましょう」

 

唯一無事だった奥田が何が合ったか説明してくれた。

 

刃覇は素早く電話を打ち、誰かに連絡、数分話した後、体を動かし始めた。

 

「魏武くん?何をしているのですか?」

 

「俺が神崎さんと茅野さんを探してくる。元はと言えば、俺の責任でもあるしね。奥田さんは渚たちの介抱を頼んだよ」

 

奥田に対して刃覇はサムズアップすると、どこからともなく馬を召喚した。

 

そして馬は刃覇が跨ったのを確認すると、一気に駆け抜けた。

 

その頃、とある廃工場。

 

「オレらと同類になれば良いんだよ。楽しもうぜ?台無しをよ」

 

不良のリーダーが神崎に下卑た目線を向ける。

 

神崎は心の中で(助けて……)と祈っていた。

 

「テメェらの計画「台無し」にしてやんよ」

 

その時。壁を突き破り、漆黒の体毛を持つ馬とその上に乗る男子生徒が現れた。

 

「「魏武くん!」」

 

「な、なんだテメェ!白馬の王子様か!?」

 

「女の子を拘束するなんて男のやることじゃあねえぜ」

 

刃覇制服を勢いよく脱ぐと、鍛え上げられた上半身を晒した。

 

「神崎さん、茅野さん、待っててくれ。すぐ開放してやっから」

 

「テメェ!ヒーロー気取りか!」

 

「便利屋だよ」

 

刃覇は戦闘体制を整えると、不良の取り巻きたちをあっという間に倒してしまった。

 

残されたリーダーは気迫に怯みつつも精一杯イキり、尊に襲いかかった。

 

「テメェ!見下してんじゃねえ!」

 

リーダーの攻撃をかわして逆に上段回し蹴りを叩き込む。そして、不良リーダーの頭を踏みつける。

 

「見下されても仕方ねぇだろ、あんたみたいなのは。他人を水の底に引き摺り込むようなお前らは底辺の中の底辺、ドブカス以下だ。」

 

「その通りです。学校や肩書など関係ない。清流に住もうが、ドブ川に住もうが、前へと泳ぎ進めば、魚は美しく綺麗に育つのです」

 

そこに、殺せんせーがいつの間にか現れていて不良の仲間らしき男たちを捕まえて手入れしていた。

 

「せんせー!?いつの間に」

 

「刃覇くん、彼を手入れしてあげましょう」

 

刃覇はリーダーの頭から足を外す。

 

「あん?....って、お前、それ何持ってんだよ」

 

「修学旅行の基礎知識詰め合わせセットだよ!」

 

刃覇は、大きく振りかぶりリーダーの頭に修学旅行のしおりを叩きつける。

 

リーダーは気を失ってしまった........。

 

 

そこに、渚たちが駆けつけた。

 

「あれ?もう終わったの?刃覇ぁ、何人かは残しといてよ」

 

「わりぃわりぃ、全員倒しちまった。増援も殺せんせーが手入れしてくれたぜ」

 

「神崎さん!」

 

「茅野!大丈夫?」

 

渚が茅野の、杉野が神崎の縄を解く。刃覇はふと、不良の携帯を目撃する。

 

「ん、これは...」

 

そこには派手な髪色の女性が映っていた。どうやら神崎さんの過去の姿のようで………

 

「うちは父親が厳しくてね。良い学歴。いい職業。良い肩書きばかり求めてくるの。そんな、肩書き生活から離れたくて名門の制服を脱ぎたくて知ってる人がいない場所で格好も変えて遊んでたの。バカだよね、遊んだ結果得た肩書きは「エンドのE組」。もう、自分の居場所がわからないの」

 

神崎の言葉を聞いた尊は、不良の携帯を握り潰した。

 

「寄り道、脇道、回り道。だけどそれらも全て道なんだ。目の前の道をどう歩いていくか。それが何よりも重要だと思うぜ。神崎さんは神崎さんの道を自信を持って歩いていけばいい」

 

ニッと笑う刃覇を見て、神崎の頬がほんのりと赤くなる。

 

「魏武くん......刃覇くん。ありがとう」

 

「おう。困ったらいつでも言ってくれ。.....あ、杉野のことも頼ってやってくれよ。神崎さんに頼られた杉野は全力の10倍は出せるはずだから」

 

「そうする。それと...服、着たほうがいいかも」

 

「あ」

 

刃覇は慌てて制服を回収し、着用する。

 

「締まらないねぇ」

 

「あはは......」

 

 

「さて、修学旅行の続きといきましょうか」

 

「うぃー」

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