TS上位存在   作:甘朔八夏

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5話 人間×上位存在 同人誌考察スレPart630

 

 

▼0214 以下、名無しに変わりまして上位存在がお送りします

2026/3/4 6:49

ID:zP9wX8k2L

人間さんが主人公のぶかぶかのシャツ着て明らかに誘ってる所、ちょっとえっちすぎた…

汗だくになって主人公の服に自分を染み込ませる人間さんほんとやばい

いやもうそれ自体が行為じゃんと

 

▼0215 以下、名無しに変わりまして上位存在がお送りします

2026/3/4 6:49

ID:mR4vT1q8N

あのシーン好きすぎて該当ページ印刷したやつ額縁に入れてる

主人公が吸血鬼族じゃなくて淫魔族だったら完璧だった

 

▼0216 以下、名無しに変わりまして上位存在がお送りします

2026/3/4 6:51

ID:bK7nS5h3J

>>215

同人誌を文学でなく自分が楽しむための道具としか思ってないタイプだね

あれは主人公が吸血鬼だからこそ、人間さんの肩を噛む行為に必然性が生まれる

そうして人間さん自身の匂いと人間さんが着ている服から感じる主人公自身の匂いが混ざり合っていることに気づくのが最高なんじゃないか

にわかはこれだから……

えっちなら何でもいいと思ってるだろう

 

▼0217 以下、名無しに変わりまして上位存在がお送りします

2026/3/4 6:52

ID:mR4vT1q8N

>>216

当たり前じゃんえっちこそ正義でしょ

文学……笑

読んでる時は頭まっピンクのくせして落ち着いたら評論家ぶるむっつりスケベの意見は参考になるな〜

 

▼0218 以下、名無しに変わりまして上位存在がお送りします

2026/3/4 6:54

ID:bK7nS5h3J

>>217

最低限、作者が描きたいテーマくらいは捉えようと思わないのか……

こんなバカに読まれる作品が可哀想だ

 

▼0219 以下、名無しに変わりまして上位存在がお送りします

2026/3/4 6:55

ID:mR4vT1q8N

>>218

そうやって勝手に敷居を作って人の読み方にケチつける方が迷惑だって気づかない?

気づかないか、えっちな本にも文学性見出す自分を褒めてあげるのに精一杯だもんね

 

▼0220 以下、名無しに変わりまして上位存在がお送りします

2026/3/4 6:56

ID:bK7nS5h3J

>>219

変態バカ

 

▼0221 以下、名無しに変わりまして上位存在がお送りします

2026/3/4 6:58

ID:mR4vT1q8N

>>220

エロザコ

 

▼0222 以下、名無しに変わりまして上位存在がお送りします

2026/3/4 6:59

ID:yT7bW3z8P

朝っぱらから何やってんだこいつらは

 

▼0223 以下、名無しに変わりましててててててててててててててててて

2026/3/4 7:00

ID:qL2vX4h7M

少年がめちゃめちゃえっちな目にあう本はありますか

 

▼0224 以下、名無しに変わりまして上位存在がお送りします

2026/3/4 7:01

ID:cC6nF9s1D

>>223

具体的にはどういうの?

 

▼0225 以下、名無しに変わりまして上位存在がお送りします

2026/3/4 7:03

ID:xZ5wJ8k3G

>>223

なんか表示バグってね?

 

▼0226 以下、名無しに変わりましててててててててててててててててて

2026/3/4 7:03

ID:qL2vX4h7M

駿河屋とかでも売ってるくらい有名なやつ

あと手っ取り早くえっちするやつ

2ページ目で少年を襲ってくれていい

 

▼0227 以下、名無しに変わりまして上位存在がお送りします

2026/3/4 7:05

ID:pB4fG7m9V

>>226

少年を、襲う???

 

▼0228 以下、名無しに変わりまして上位存在がお送りします

2026/3/4 7:07

ID:kQ1xZ5w8J

>>226

スレタイも読めないの?

 

▼0229 以下、名無しに変わりまして上位存在がお送りします

2026/3/4 7:08

ID:nD3tL6p4C

>>226

ここは人間さん×上位存在のスレです

 

▼0230 以下、名無しに変わりましててててててててててててててててて

2026/3/4 7:09

ID:qL2vX4h7M

>>229

人間さんと上位存在だよね

合ってるんじゃないかい?

 

▼0231 以下、名無しに変わりまして上位存在がお送りします

2026/3/4 7:11

ID:aF5nK1x9W

うわ

 

▼0232 以下、名無しに変わりまして上位存在がお送りします

2026/3/4 7:12

ID:uM7bT3z6X

そのレベルは流石にROMっときなよ……

 

▼0233 以下、名無しに変わりまして上位存在がお送りします

2026/3/4 7:13

ID:eP9vD4h2N

スレチはスルー

 

▼0234 以下、名無しに変わりまして上位存在がお送りします

2026/3/4 7:14

ID:iR6mS8k1G

話戻そうよ

ショタが上位存在の服を着て匂いが混ざり合ってえっちだよね、って話だっけ

いいなぁ……

肺いっぱいに人間さんの匂い吸い込んでみたい

 

▼0235 以下、名無しに変わりまして上位存在がお送りします

2026/3/4 7:15

ID:oJ3fW7n4L

>>234

姉を吸い込むって話やけどワイは姉が生まれた頃から興奮しとるけど中洲の緑の建物に姉に似とる風俗おったから吸い込んだら姉が20人おって姉じゃない姉がおって25000円になって涙目や‥(ニッコリ

 

▼0236 以下、名無しに変わりましててててててててててててててててて

2026/3/4 7:17

ID:zV9tG5m2H

え mtte待ってくれ頼む

本当にピンチなんだいま

一冊でいい

助けてくれ

 

▼0237 以下、名無しに変わりまして上位存在がお送りします

2026/3/4 7:18

ID:xK4rP1w8D

>>236

エロ本の借金取りに追われている負債者?

 

▼0238 以下、名無しに変わりまして上位存在がお送りします

2026/3/4 7:19

ID:oJ3fW7n4L

見間違いや‥

間違えて書き込んで(すまんな)

 

 

 

 

 

 

 

 

背後で息を呑む気配を感じた。慌てて振り向くと、そこには私に背を向けて一目散に走る警備員の姿。

 

(まずいまずいバレた!!)

 

目にも止まらぬ速さで掲示板を見ていたタブを閉じ、売り物のパソコンから意識を放す。

 

今の私は家電量販店の不法侵入者。早くしないと警察がくる。いや、かの少年のように武器を持った「天使殲滅部隊」みたいな人が来るかもしれない。

 

自動ドアまで全力ダッシュした。でっかい翼を身体に巻き付けて、侵入時に開けたままにしていたドアから、私はきりもみ回転で外へ脱出した。

 

 

侵入時に薄橙(うすだいだい)だった空は、もうすっかり青空に変わっている。

体に巻いていた翼を解放して、私は大空に飛び上がった。

 

 

 

———私は現在、兵庫県神戸市を訪れている。

私が目覚めた静岡県富士宮市からおよそ300km西に位置する、経度でいうとだいたい日本の中心地。

 

この都市、やばいです。

何がやばいってそりゃもう、住んでいる人が人間さんしかいないのだ!

どこへ行っても人間さん、どこを見ても人間さん。今の私は名実共に、極上の子ひつじと住処(すみか)を共にした飢餓状態のオオカミである。

 

(落ち着きなさい、私!自分の性別を忘れたの?私は可愛い可愛い人間さん……じゃなくて、無垢な子供たちを導くかっこいい大人の男でしょう? ここは欲求が落ち着くまで一人で隠れていた方がいいわ!)

 

本能を押し退けて、理性ちゃんが私にささやく。おお、私ってばすごい。まだここまで冷静な思考が残っていたとは。

 

……まあ、無意味なことだが。

 

理性ちゃんの言う通り、安全を重視するなら、六甲の山奥などに身を隠した方がいい。この辺りは人間さんの居住区であり、天使への警戒はかなり強いものと思われる。

うかつな行動は(つつし)むべきだ。

 

「やだ!!!人間さんの近くにいたい!!!」

 

ほら見たことか、私はもはや自分の声帯さえ自分で制御できない。両手で口を押さえる。うわ、よだれ付いた最悪……。

 

もう限界だった。富士山付近の公園で、少年と二人きりで話した数日前から。

私は自身が性欲の化身へ刻々と近づいているのを実感している。

 

私だって目的のために冷静になろうと努めたさ。しかし、少年のことを思い出した途端に、人間さんの気配に気づいた途端に、自分の中の()()がたちまち姿を消してしまう。

 

えっちなことや、エロなこと。官能的なことに煽情的なことしか考えられなくなってしまうのだ。

 

早くも私は、日を経るに従って冷静な自分でいられる時間が次第に短くなって行くのを実感する。

今少し経てば、私の中の人間の心は、天使としての肉欲の中にすっかり(うも)れて消えてしまうだろう、と思うほどに。

 

そう、私はえっち界の李徴と化していた。

 

 

 

 

(……掲示板に質問してる暇があったら、駿河屋の場所調べとけばよかった……)

 

さっき開店前の家電量販店に侵入していたのも、何とかして性欲を満たすためだ。えっちなサイトを閲覧しようとしたものの、パソコンにフィルターがかかっていて見れなかった。そこで、なぜかタブが開いたままだった掲示板を利用しようと思ったのだが、結果は惨敗。なんかすごい怒られた。

 

正常な判断がどんどんできなくなっている気がする。そのくせして、なぜか()()()にこだわってしまう。その理由は明らかだ。

あの少年のせいだ。

あのオリーブオイルみたいな色のふわふわ髪ショタのせいだ。

 

二次元に逃げようとしても、少年を否が応でも思い出してしまう。最高のおかずでないと私は少年を忘れられない。ハイパーえっち同人誌だとか、人間さんの私物だとか。

これが性癖ぶっ壊された人の末路だっていうのか?

 

「助けて〜」

 

声が、狭い空間の中でちょっぴり反響する。性欲のせいで人里から離れられず、しかし見つかれば即通報の今日このごろ。

私は自販機の隣にあった大きいポリバケツの中にきゅっと縮まって隠れていた。

 

「自販機」の隣に、「ポリバケツ」というのがポイントだ。普通、自販機の横にあるゴミ箱はペットボトル用もしくはビン・カン用であり、隣にポリバケツが置かれていても人々はゴミ箱だと思わない。ゆえに、フタは開けられず私の潜伏はバレない。

 

完璧だ。

無理やり体に巻いた翼が硬くて痛いことと、ときおり聞こえる人間さんの生声に頭がおかしくなることを除けば。パンツ履いてなくてよかった、なんて感想を抱く日が来るとは思わなかったよね。

 

 

私の両手は、ポリバケツのフタを押さえるのに使われている。上記の理由から、このフタを開ける物好きはいないと思われるため杞憂の用心だが———

 

 

がっ。

 

「……」

 

ぐっ。がたがた。

 

 

「……なぁ、多奈波くん。このフタ開けてみ」

 

バケツの外、ほんの数十センチ先から声がする。

 

「なんですか、センセイ……」

 

がっ。

 

「……」

 

「これ、中に誰か入っとるよな」

 

「なんでちょっと嬉しそうなんですか?」

 

「おもろいなと思って」

 

外から二人の人間さんの会話が聞こえる。彼らの意識は完全に私が隠れるポリバケツに向けられている。

 

それどころじゃない。

フタを押さえる手がわなわなと震えているのを感じた。

 

 

(……なんで、少年が神戸に!?!?)

 

敬語を使っている、声変わりしていない方の声。それは私の心を狂わして止まない、かの少年の声に相違なかった。

 

「センセイって呼ぶのやめてや、塔良(とうら)先輩でええよ。なんなら呼び捨てでも。教会の上下関係考えたら、それが普通やし……」

 

「いえ。ぼくにとって、センセイはセンセイだから」

 

「えー。まあ、こだわりがあるなら尊重するけどさ」

 

 

私、少年に神戸行くって伝えたっけ? 最後に会ったときはすでに性欲のせいで半分正気じゃなかったから覚えてない。それにしてもなんでこんなドンピシャに……ああ、家電量販店の通報が効いたのか?

 

「もしもーし。そんな狭いとこにおったら身体痛めますよー」

 

こんこん、とポリバケツのフタがノックされる。……これ、詰んでないか? 少年がいるということは、この関西弁の男も、おそらく「天使殲滅部隊」的な団体の一員だろう。

 

そのうちパカっとフタを開けられて上から剣でぐさり。お陀仏。

 

というルート確定じゃなかろうか。

状況を俯瞰したとたん、ぶわっと冷や汗が吹き出す。ここで死ぬわけにはいかない。まだ私は何も思い出していない。

そもそも、神戸に来たのはネットニュースで見かけた「新神戸駅」に見覚えがあったからだ。欲求に狂っていたせいで今の今まで忘れていたけど。まだそこにも行ってない。

 

(落ち着いて、私!)

 

頭の中で、誰かが私に囁く。理性ちゃん、君を待っていた。

 

(どうせ殺されるなら悔いのない死に方をしようよ!今目の前に人間さんが二人もいるでしょ?しかも、片方は私をおかしくした少年くん!ちょっとくらい××××して××××して××××してもバチは当たらないと思う)

 

違うわこいつ本能ちゃんだわ。

 

えーーーー。

 

 

 

 

そうする?

 

なんかどうでもよくなってきたし。わたし、これでもがんばったほうだとおもう。

 

 

|

 

 

終わりの思考を遮るように、独特の通知音が二つ聞こえた。少し落ち込んだような少年の声がした。

 

「教会から、ですね」

 

「なんやろ、勝手に多奈波くん連れ出したことバレたんかな」

 

怪訝さをにじませた会話の後、ポケットをあさる音が聞こえる。

 

「……え」

 

「えぇ?頭沸いとるんかこれ……」

 

こんこん、と再びフタがノックされ、

 

「俺らちょっと用事できたから行くけど、そんなとこ入ってたらあかんよ。出ときや」

 

「多奈波くん、行こ」と言う声のあと、二人の気配がものすごい勢いで私から遠ざかっていった。

 

 

 

フタを開けて、私はそっとポリバケツから頭を出す。遠くに、特徴的な黒い服を纏った少年2人組を見つけた。

 

一人は見慣れたオリーブオイル色の髪の少年。もう一人は、かの少年よりは背の高い、黒髪をおとなしく整えた華奢な少年。

 

 

……助かった、のだろうか。

 

周りに人がいないことを確認して、私はいも虫のようにポリバケツからのそのそ()い出る。バケツの中は蒸れていたのか、湯気のようなものが目に見えた。ちょっと嫌だった。

 

二人は私を見逃した。それが示すのは、ポリバケツに隠れた不審者よりも重大な案件が起こったということ。

 

私はぐっと伸びをした後、繁華街の方から聞こえるざわめきに耳を澄ます。

 

 

———阪急電車が脱線したらしい。

 

———線路から外れて走り続けてる。

 

———何台か車が轢かれたって。

 

 

……なるほど。全て真実ならば一大事だ。暴走電車の車線にいる者は大混乱だろう。どさくさにまぎれてにんげんさんと——違う。ただでさえ大騒ぎの場なら、さらなる混乱の火種となる天使(わたし)は関わるべきではない。

 

|

 

「でもわたし、きになる」

 

考えるより先に口から出た。無邪気で、どこか幼稚で、制御できない強すぎる欲求。

ため息を飲み込む。私は野次馬として見に行くことを決めた。上空から眺めたら、大きな鳥と勘違いしてくれないだろうか、という甘い想定のもとで。

 

 

 

 

 

 

 

阪急神戸線は、ポートアイランドや中華街への玄関口となる神戸三宮駅から、関西の都心と言っても過言ではない大阪梅田駅までを東西に繋ぐ私鉄線だ。

 

上空から眺める8両編成の電車には、星のカービィのラッピングがされており大変可愛らしい。

 

「……映画みたいだ」

 

乗用車を押し除けるように、コンクリート製の車道の上をその電車は爆走していた。

 

線路から外れた今、電力の供給は止まっているはずなのに、その車両は減速する様子を見せない。

運転席に座っている車掌服姿の人間さんは青い顔で卒倒しており、電車の制御権はもはや誰にもない。

 

運転席に置かれている、車掌帽を被ったカービィのぬいぐるみが哀愁を誘う……

 

「ん!?」

 

私は目を凝らして、その大きなカービィのぬいぐるみの辺りを注視した。

 

「ん!?!?」

 

何か、ふわふわの布のようなものがぬいぐるみの隣に置いてある。デザインはシンプルだ。黒一色に白いストライプが一筋。四角くて分厚いなにかと、五本指の……

 

あっ。

あれは、手袋とネックウォーマーだ。

 

 

 

 

「にんげんさんのしぶつだ!!!!!」

 

 

 

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